最近YouTubeでは漫画動画の投稿が増えています。中には人気YouTuberと同じだけ再生されている動画もあり、企業からはマーケティング戦略として活用できると注目を集めています。そんな漫画動画のメリットや制作について解説します。興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。YouTube漫画動画とはYouTube漫画動画とはイラストをスライドで動かし、その映像に音声を入れた動画のことです。漫画動画は再生時間が約5分以内と短い動画が多く、動画ごとに1つのテーマのみを扱っています。よって視聴者が動画の訴えたいことを理解しやすくなっており、短時間で手軽に視聴できるたけでなく、そうした理由でも漫画動画は人気です。漫画動画はエンターテインメントとして楽しむ以外にも、宣伝効果が期待できる動画です。そのためマーケティング戦略としてプロモーションやブランディング目的で漫画動画を、YouTubeのような動画共有サイトにアップロードする企業が最近増えています。YouTube漫画動画を作る4つのメリットYouTubeに投稿されている漫画動画は娯楽として楽しめる動画だけではありません。YouTube漫画動画は企業がプロモーション活動の1つとして注目しており、実際にマーケティング活動として利用している企業もあります。このように企業からも注目されているYouTube漫画動画ですが、実際にYouTube漫画動画を制作するメリットとはどのような点でしょうか。1:顔出しなしで動画活動ができる漫画動画なら顔出ししなくても動画活動ができるといったメリットがあります。最近はYouTubeビジネスが加速してきており、YouTuberという職業も浸透してきています。そのためYouTubeに動画を投稿し自分も収益を得ようと思う人も少なくありません。しかしYouTubeに顔を出して動画を投稿することに抵抗がある方もいるはずです。そのような場合、漫画動画という方法でYouTubeに投稿することが可能であるため、動画の内容を漫画にすれば自分自身が動画に顔を出す必要がありません。2:分業制で動画を作ることも可能漫画動画のメリットの1つに作業を分業して動画を作れるといったものがあります。漫画動画の制作には動画編集以外にも脚本、漫画の作成、ナレーションをつけるという4つの作業が必要です。この4つの作業は分業可能です。そのため1人で動画を作成するよりも楽に動画の制作が可能となります。3:情報量の多いコンテンツを配信できる動画なら同じ漫画でも紙や電子書籍より情報量の多いコンテンツを配信できます。1分間に情報を伝えるとき文字では300文字ですが、漫画動画なら文字にすると2,000文字に価する情報量を伝えられると言われています。4:表現できる幅が広い漫画動画は表現できる幅が広いのもメリットの1つです。漫画はさまざまなジャンルを扱えるため表現の幅が広いメディアになります。そんな漫画を動画にすれば音声や動きなどにより、さらに表現の幅が広がるためプロモーションとしてはより魅力的なものとなります。YouTube漫画動画の制作に必要な物YouTubeに投稿する漫画動画を制作する方法は自分で制作する方法と外注する方法の2種類があります。こちらでは自分でYouTube漫画動画を制作するときに必要なアイテムと、外注するときに必要な職種についてご紹介します。アイテムYouTubeに投稿する漫画動画を自社で作ってみようと思っている方もいるはずです。そんな、自分で漫画動画を作ってみたい方向けに、YouTube漫画動画制作に必要なアイテムについてご紹介します。1:脚本YouTube漫画動画には面白い脚本はかかせません。なぜなら漫画やナレーションが優れていても脚本が面白くなければ視聴者は最後まで見てくれないからです。動画を最後まで見てもらうためにもストーリーは重要なものとなります。魅力的な脚本を書くためには人気があるジャンルやストーリー動画について事前のリサーチが必要となります。2:動画編集ソフトYouTubeに投稿する動画を編集するには動画編集ソフトが必要です。動画編集ソフトには有料のものと無料のものがあります。YouTuberによく使用されている動画編集ソフトは「Final Cut Pro」と「Adobe Premiere Pro」の2つになります。この2つはプロの現場でも利用されている動画編集ソフトで、有料です。無料の動画編集ソフトは「AviUlt」がよく利用されています。3:ペンタブレットペンタブレットとはタブレットの上でペンを動かすと、パソコンのカーソル操作ができる道具です。マウスを使って絵を描くのは難しいですが、このペンタブレットを利用すれば紙に鉛筆やペンを使って絵を描くのと同じようにパソコン上でイラストを制作できます。4:デジタルイラストソフト漫画動画の漫画に使うイラストは、デジタルイラストソフトを使って制作されています。デジタルイラストソフトとは漫画やイラスト、アニメーションの制作もできる「CLIP STUDIO PAINT」、簡易的で使いやすい「sai」、デザインの分野でよく使われる「Adobe Photoshop」などです。外注する際の必要な職種漫画動画を自分で制作するのは複数のスキルがいるため大変です。よってYouTubeで漫画動画を運営しようとした場合、外注することがほとんどになります。次に、YouTubeに投稿する漫画動画を外注する際に必要な職種をご紹介します。1:脚本家YouTube漫画動画を外注する際に必要な職種の1つ目は脚本家です。漫画動画には視聴者を引き付ける魅力的なストーリーがかかせませんが、シナリオはプロの脚本家に頼む以外にもクラウドソーシングサービスなどを使って個人へも発注できます。クラウドソーシングサービスとは、仕事を依頼したい人と仕事を受注したい人を効率よくつないでくれるサービスのことです。クラウドソーシングサービスには「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったサービスがあります。こうした場所で人を探し脚本を書いてもらう場合、1文字1円~3円程が相場となります。プロの脚本家へ依頼する場合はこの金額より高額な料金を支払うこととなります。2:声優YouTube漫画動画を外注する際に必要な職種の2つ目は声優です。動画に欠かせないナレーションを担当する声優もクラウドソーシングを利用して外注できます。ナレーションを外注した時の料金相場は脚本の読み上げで約4,000円前後となります。3:動画編集者YouTube漫画動画を外注する際に必要な職種の3つ目は動画編集者です。動画編集は外注業者以外にも個人のクリエーターへ依頼することが可能です。個人へ依頼する場合はクラウドソーシングサービスなどを利用します。動画編集者の相場は大体3,000円~20,000円程と幅があり、クリエーターではなく外注業者に依頼すると5分以下という短い動画でも料金が40,000円程することもあります。4:イラストレーターYouTube漫画動画を外注する際に必要な職種の4つ目はイラストレーターです。イラストレーターへ漫画を依頼するのもクラウドソーシングサービスが利用できます。外注したときに1番費用がかかるのは漫画制作の部分です。イラストをイラストレーターへ依頼するときの料金は、依頼枚数の他に有名なイラストレーターである、プロの漫画家であるなどの理由により料金が違います。クラウドソーシングを利用してイラストレーターへ依頼した場合の相場はおおよそ20枚で約2万円といわれています。また漫画動画で使うイラストを外注するとき、イラストの絵柄は個性的なものよりも、万人受けしやすい絵柄を選ぶのも依頼先を選ぶポイントの1つです。YouTube漫画動画を作成する5つの手順YouTube漫画動画の制作手順です。テーマ決めからYouTubeへ投稿するまでにどのような流れで漫画動画は制作されるのか詳しくご紹介します。動画作成時の参考にしてみてください。1:脚本を書くYouTube漫画動画の作成はまず脚本を書くことから始めます。そして脚本を書き始める前に動画で伝えたいことがぶれないようテーマを決めます。<p>テーマを元にしてセリフや展開について考えていくため、後の工程を考えてテーマを決めましょう。またテーマに選ぶ話題は、視聴者がちょっと気になるようなことを話題にするのがおすすめです。テーマが決まったらキャラクター決めと場面を設定します。この工程をしっかり決めておくことは視聴者が想像しやすく飽きない動画を作るポイントとなります。キャラクターを決めるときはストーリーと関係が無いと思われるようなキャラクターを登場させないように注意が必要です。キャラクターと場面設定まで決めた後は、シナリオの作成になります。脚本はいきなり文章を書くのではなく、いくつかのおおまかな話の流れを組み立てる形で書きましょう。そして漫画動画のシナリオはテンポが重要視されます。他にも画像で伝わらないことをセリフにする、場の状況を説明しすぎるセリフを入れないといった注意が必要となります。2:漫画を作成する脚本の次は漫画を作成します。5分程の短い動画では約20枚の漫画の作成が必要です。漫画はデジタルイラストソフトを使用して描くのが一般的となっています。また漫画動画の漫画は一般のイラストよりも解像度を求められることはほぼありません。漫画制作を外注するときは依頼先のポートフォリオや実績を確認しましょう。3:ナレーションをつける完成した漫画の原稿をスライドでつなぎ合わせ、ナレーションを入れていきます。声入れは声優の力量がそのままクオリティに影響する部分ではありますが、使用する機材やセッティングでも音質が変化するので収録環境のチェックも必要です。ナレーションの録音後、声のトーンやスピードに違和感がないか確認しましょう。4:動画編集をする動画編集では漫画コンテンツとナレーションを合わせるだけでなく、効果音やBGM、そしてタイトルを入れます。漫画動画の編集作業は他の動画と比べると難しい技術を必要としません。外注もできますが、コスト削減を考えるなら自分で編集するのもおすすめです。5:YouTubeへ投稿する動画が完成したらYouTubeへ投稿します。投稿するときはアップロードに時間がかかるため、画質に気をつけます。漫画動画の場合、高画質で作成する必要はなく、解像度もフルハイビジョン以下の解像度で充分です。YouTube漫画動画を制作する際の4つのアドバイスYouTubeに投稿する漫画動画を制作するのならばおさえておきたいポイントがあります。ここでは、YouTube漫画動画を制作する際の気を付けたいアドバイスについて詳しくご紹介します。1:1つの動画に1つのテーマを設定する漫画動画は1本5分程の動画がほとんどです。そのため漫画動画の場合、1つの動画には1つのテーマだけを設定し、シンプルなものとします。約5分という短い時間の間にいろいろなテーマを詰め込んでしまうと、伝えたいことが伝わらなくなってしまうので、これを避けるためにテーマをシンプルにします。2:チャンネルのコンセプトを明確にするチャンネルのコンセプトは明確にしておきます。他のチャンネルと差別化を図るためにもコンセプトは重要です。YouTubeにはさまざまな漫画動画が投稿されています。YouTubeに漫画動画を投稿するのならチャンネルのコンセプトを設定しておきましょう。3:メッセージは簡潔であることを意識するYouTube漫画動画を制作するならメッセージは簡潔なものになるよう意識します。短いメッセージを示しつつ動画のストーリーが進んでいくように制作すれば、視聴者に分かりやすく記憶に残りやすい動画の作成が可能です。よって漫画動画では、主となるメッセージとそれに関連するショートメッセージを5つくらい動画の中に混ぜて制作しているものが多くなっています。4:キャラクター数はなるべく最小限にYouTube漫画動画に登場させるキャラクター数はなるべく最小限にします。これは不用意なキャラクターを登場させて視聴者を混乱させないためです。5分程の短い動画では主人公、助言者、モブキャラといった構成になります。YouTubeで漫画動画を収益化するための基準YouTubeで動画を収益化するためには収益化を申請する以外にも「チャンネル登録者数を1,000人以上にすること」「過去1年間の動画総再生時間が4,000時間以上であること」といった条件を満たす必要があります。収益を得るためにまずはチャンネル登録者数を増やすことが課題です。チャンネル登録者数が増えれば自然に動画の再生時間は増えていきます。出典:YouTube のポリシーとガイドラインの概要 - YouTube参照:https://creatoracademy.youtube.com/page/lesson/copyright-guidelines?hl=ja#strategies-zippy-link-5YouTubeで漫画動画を活かして成功した事例6選最近ではYouTubeへさまざまな漫画動画が投稿されるようになったため漫画動画を投稿する場合、他のチャンネルとの差別化が必要となってきました。そんな中、YouTubeに漫画動画を投稿し成功しているチャンネルがいくつかあります。こちらではYouTubeに漫画動画を投稿し成功しているチャンネルを6つご紹介します。漫画動画制作の時の参考にしてみてください。1:フェルミ研究所YouTubeで漫画動画を活かして成功した事例1つ目は「フェルミ研究所」です。フェルミ研究所のチャンネル登録者数は約220万人、2016年から面白くてためになる漫画を投稿しています。動画のテーマは日常系のものや面白い系のものなどさまざまになります。出典:フェルミ研究所参照:https://www.youtube.com/channel/UC3-1iYGHfR43q_b974vUNYg/featured2:ブライドサイドYouTubeで漫画動画を活かして成功した事例2つ目は「ブライドサイド」です。ブライドサイドのチャンネル登録者数は約155万人、2018年から漫画動画を投稿しています。動画の内容はさまざまで、日常に役立つ知識や筋肉トレーニングなどになります。動画の運営元はアメリカとなるため本家は英語です。出典:ブライドサイド参照:https://www.youtube.com/channel/UC1bmnUH1ffc63zohkPvtXcQ3:イヴイヴ漫画-科学と恋愛YouTubeで漫画動画を活かして成功した事例3つ目は「イヴイヴ漫画-科学と恋愛」です。イヴイヴ漫画-科学と恋愛のチャンネル登録者数は約16万人、2018年から漫画動画を投稿しています。この動画は恋愛サポートのための恋活アプリ「イヴイヴ」が運営しており、恋愛テクニックをわかりやすく漫画で紹介しています。出典:イヴイヴ漫画-科学と恋愛参照:https://www.youtube.com/channel/UCJo5nTbZtS15f7WJ7crYCzA4:にゃんコミTVYouTubeで漫画動画を活かして成功した事例4つ目は「にゃんコミTV」です。にゃんコミTVのチャンネル登録者数は約18万人、2019年から漫画動画を投稿しています。動画の内容は教養がテーマです。また動画の最後にある「にゃんこタイム」が人気です。出典:にゃんコミTV参照:https://www.youtube.com/channel/UCdAWRfP0jqMCwRhPWwf0XeQ5:アシタノワダイYouTubeで漫画動画を活かして成功した事例5つ目は「アシタノワダイ」です。アシタノワダイは登録者数につては非公開です。2015年から漫画動画を投稿しています。職場や学校で明日、話題となりそうな動画をテーマとしており、社会問題や時事問題についての漫画動画を扱っています。出典:アシタノワダイ参照:https://www.youtube.com/channel/UC-kF1uMFhIfvw6seHqDGwkg6:モナ・リザの戯言YouTubeで漫画動画を活かして成功した事例5つ目は「モナ・リザの戯言」です。モナ・リザの戯言の登録者数は、約68万人です。2019年から漫画動画を更新しています。見てスカッとするような、爽快系漫画です。出典:モナ・リザの戯言参照:https://www.youtube.com/channel/UCSSkv6tmPpi8d1IrWegypsAYouTube漫画動画の作り方を知って制作に挑戦しよう!YouTube漫画動画は最近人気のコンテンツです。漫画動画は自分で制作もできますが、外注することも可能です。漫画動画は分業して動画制作できるため、他は全て自分で制作しナレーション部分のみを外注するなど、部分的な外注もできます。YouTubeの収益化にはいろいろな条件がありますが、マーケティング戦略として企業も注目しています。YouTube漫画動画の作り方を知って動画制作に挑戦してみましょう。弊社ではYouTube漫画動画を活用した、YouTubeチャンネルの企画から、撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂くことが可能です。チャンネルの運用方法がわからない、自社の業務とYouTubeの運用や動画制作の並列が難しいなどの困りごとがありましたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。その他、YouTubeに役立つ資料も無料公開中です。