Z世代や10代〜20代などの若い世代の間で高い人気を誇っているTikTok。最近では、TikTokを企業のプロモーションに活用する事例が増えてきました。しかし、TikTok特有のクリエイティブのスタイルや配信方法があるため、どのように広告戦略に取り入れるべきか悩んでいる企業担当者も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、企業がTikTokをプロモーションするメリットや、TikTokプロモートの使い方と出稿方法そしてプロモーション成功事例などをご紹介します。広告媒体の一つとして自社のマーケティングに活用するために、TikTokプロモーションの基礎知識を知っておきましょう。企業がTIkTokをプロモーションに活用するメリットとはインターネット上で動画によるプロモーションが主流となりつつある現在、WEBサイトだけではなくSNSでも多くの動画広告が配信されてます。TikTokも、さまざまな企業がプロモーションの場として参入し始めているSNSのひとつです。企業がTikTokをプロモーションに活用するのは、以下のメリットが期待できるためとなっています。視聴してもらいやすいTikTokは15秒〜5分程度の短い動画のため、ブランドや商品のファン以外にも気軽に視聴してもらえます。画面を縦にスワイプすると次の動画が表示される仕組みのため、動画を検索していないユーザーにも視聴してもらえる機会があるのも特徴です。短い動画はユーザーにとってもストレスになりにくく、他の個人投稿者の動画を視聴するときと同じ感覚で自社の動画も視聴してもらえます。従来は横スワイプが主流でしたが、近年はTikTokの台頭により、他の動画配信サービスや音楽配信サービスでも縦スワイプ機能がリリースされたり、開発されたりしています。この浸透状況からも、TikTokの縦スワイプがユーザーライクな仕様であることが分かるでしょう。ユーザー参加型の企画に適しているTikTokの日本ユーザーに見られる特徴のひとつとして、「みんなで同じ音楽やダンスを楽しむ」という風潮があげられます。公式にもハッシュタグチャレンジというユーザー参加型のプロモーションが用意されており、同じ音楽やダンスでユーザーに動画を投稿してもらうことができます。ハッシュタグチャレンジとは、企業がハッシュタグを用意し、ユーザーにお題とハッシュタグを提示して動画を投稿してもらうプロモーション方法です。ユーザーはお題となった音楽やダンスで動画を撮影し、企業が提示したハッシュタグをつけて投稿することで、商品やブランドの認知度向上につながる仕組みとなっています。若年層を中心に訴求できるTikTokのメインユーザーは10〜20代の若年層です。Z世代などの若い世代をターゲットとしている商品やサービス、ブランドのプロモーションを行う場として最適でしょう。SNSごとにユーザーの年齢層は異なっており、たとえばFacebookは30代〜40代のビジネス層が多く、Instagramは20代〜40代。10代をメインに訴求できるSNSは少なく、TikTokはまさに若年層を狙いたいプロモーション向けと言えます。直近では30代以上のユーザーも増加傾向にあるため、幅広い層へのアプローチも可能となっています。商品イメージを定着させやすいハッシュタグチャレンジのように、ハッシュタグや音楽、ダンスで商品やサービス、ブランドのイメージを定着させることができるのもTikTokならではの特徴です。再生時間が長い動画では構成も考慮しなくてはならず、意図したとおりの定着が難しい場合もあります。1回の再生時間が短いTikTok動画なら、ピンポイントで浸透させたいイメージのみを配信することができます。既存のダンスだけではなく、オリジナルダンスを作成して配信できるため、「ダンスが可愛い」「真似しやすい」とバズれば、認知度向上につながります。競合が少ないため差別化しやすいTikTokはまだ参入企業が少なく、競合がいない場合が多くなっています。早めに企業アカウントを作成してプロモーションに利用することで、他社との差別化をはかれるでしょう。TikTokは気軽に動画を視聴してもらえる分、フォローもされやすい特徴があります。バズる企画を立ち上げることはもちろん重要ですが、企業アカウントを早い段階で作成することも、有利にフォロワーを増やすためのテクニックと言えるでしょう。国内外にアプローチできるTikTokは日本国内だけではなく、世界中でユーザー数を増やしつつあるSNSです。国内は若年層のSNSというイメージが強い方も多いと思いますが、世界的に見ると幅広い世代に利用されており、グローバルかつ幅広い年齢層にアプローチすることが可能です。2020年4月のデータで国内は950万人、世界的には8億人のユーザーがいます。TikTokの特性上、言語の壁もないため、他のSNSではリーチしなかった海外のユーザーにもしっかりとアプローチすることも可能です。TikTokプロモートの使い方と出稿方法TikTokプロモートの利用を開始するためには、まずビジネスアカウントを作成する必要があります。既存のアカウントをプロモーションに利用する場合は、以下の手順でアカウントのタイプを変更してください。設定とプライバシーの画面を開く設定画面で「クリエイター/ビジネスアカウント」に切り替える広告用動画を投稿する動画再生画面でプロモートを選択するターゲット(オーディエンス)など詳細を設定するプロモーションの費用支払いは、事前にクレジットカードを登録しておく必要があります。TikTokプロモートの開始時は料金と目的、オーディエンスを設定しましょう。料金:プロモーションにかける予算目的:動画視聴数増加・ウェブサイト訪問数増加・フォロワー増加から選びますオーディエンス:リーチさせたいユーザー層の設定(自動設定もあり)プロモーションの予算は1日当たり、配信期間も設定できるため、目的に応じた費用を設定するようにしましょう。支払い設定をして、「決済をしてプロモーション開始」をタップするとプロモーションすることができます。オーディエンスをカスタム設定にすると、性別、年齢、興味関心の3項目を設定してターゲットを絞り込むことができますが、国や地域のこまかな設定ができない点に注意してください。なお、海外ユーザーを狙う場合は、先に国内でバズらせて一定数の注目を集める必要があります。企業のプロモーション成功事例大企業の中には、すでにTikTokをプロモーションに活用しているところもあります。ここでは、いくつかの成功事例を3つほどご紹介します。江崎グリコ主力商品のポッキーのプロモーションにTikTokを活用しています。同社は1999年に11月11日をポッキー&プリッツの日としてプロモーションを開始しており、日本記念日協会からも正式に認定されています。2018年の11月11日を盛り上げるために、TikTokで「#ポッキー何本分体操」のハッシュタグチャレンジを開催しました。投稿されたものの中から選ばれた動画が、11月11日当日に渋谷スクランブル交差点の街頭ビジョンやグリコ公式Twitterで放映されるというキャンペーンです。5日間のキャンペーンでしたが、2万件を超える動画が投稿されました。キリンビバレッジキリンビバレッジは、人気商品の午後の紅茶シリーズの中から、ホット商品に目を向けたプロモーションを開催。2018年の冬季、午後の紅茶のホット商品を頬に当てた動画を投稿する「#ほほティー」キャンペーンで商品購入を促しました。TikTok上での企画でしたが、頬にあたたかいドリンクを当ててポーズをとる可愛らしさがバズり、TwitterやInstagramなど他のSNSでも写真や動画の投稿が行われました。1万件以上の動画が投稿され、累計再生回数も1,000万回を突破しています。サントリーサントリーは2018年、アイドルグループNBM48のグループ内ユニット「Queentet」とコラボしたプロモーションを行いました。Queentetが全12篇の動画を投稿しただけではなく、動画のダンスを見本にユーザーも「#ピーカーダンス」をつけた投稿動画で参加できるキャンペーンを展開。ユーザーの投稿動画の中からQueentetが選んだ5名は、メンバーの「推しTikToker」として紹介され、公式サイトで投稿動画が放映されました。TikTokのアカウント運用は、動画広告のプロにお任せください企業がTikTokをプロモーションに活用し始めたのはまだ日が浅いため、多くの企業でノウハウがなく、適切な運用が行えなえていないといったお悩みや、そもそも適切なTikTokプロモーション戦略を立てられないということも多いでしょう。特性を活かして最適なプロモーションを行うには、TikTokに詳しい専門家にプロモーションや動画作成方法などを相談することがおすすめです。弊社は、TikTokだけでなくYouTubeなどの動画を活用したSNSマーケティング支援に強い企業です。企画・撮影・編集・効果検証まで全て対応可能で、丸投げから一部業務のみの代行も可能です。100社以上のアカウントを成功させてきた、動画とSNSプロが、目的に沿った最適なプランをご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。また、TikTokや動画活用に役立つお役立ち資料も無料で公開しております。