YouTubeは国内の月間アクティブユーザー数が6,900万人(2021年10月時点)を超え、若い方だけでなく子どもから大人まで利用される世界最大級の動画共有プラットフォームです。最近では、個人のYouTuberだけでなく企業のYouTube活用も進んでいますがいざYouTube動画を投稿しようと思うと、・どうやって動画編集を行えばいいのか?悩んでしまう方も多いと思います。そこで今回の記事では、YouTubeの動画投稿前の動画編集における知っておきたいポイントをまとめました。YouTubeの動画編集でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。YouTubeの動画編集をスマホ・パソコンどちらでやるか決めようYouTubeの動画編集は、パソコンだけではなくスマホでも行うことが可能です。無料で利用できるYouTube公式の編集・管理ツール「YouTube Studio」でもスマホ用のアプリとパソコン用のブラウザ両方でサービスを提供しており、下記のような簡単な動画編集であれば対応可能です。カット音楽の挿入フィルタぼかし終了画面の追加ただしスマホとパソコンで細かな操作方法やできる範囲が異なるため、配信したい動画の内容や自分の技術に合った編集方法を選びましょう。この項目では、動画編集を始める前に知っておきたいスマホとパソコンそれぞれを使うメリットやおすすめのソフトについてご紹介します。スマホで動画編集するメリットとおすすめソフトスマホで動画編集する最大のメリットは、手軽さです。近年のハイエンドモデルのスマホであれば、端末自体に簡易的な動画編集機能が備えついているため、トリミングやカットができます。更に専用アプリを使用することで、BGM・音楽をつけたり、フィルタをかけることが可能です。動画編集機能付きカメラアプリなら、撮影の段階からさまざまな効果を試せる点もスマホ特有のメリットです。旅行先など屋外で撮影・編集する場合も大きな荷物を必要とせず、アップロードまでスマホ一台で完結することが可能です。ここでは、スマホで動画編集する場合におすすめのソフト(アプリ)をいくつかご紹介します。1. YouTube StudioYouTubeが提供する公式の動画編集も管理もできるツールです。動画編集に加えて再生回数などの解析やコメントへの返信など、YouTubeに関するひととおりの作業をYouTube Studioのみで実行できます。ただし、動画編集に関しては「カット」、「音楽の挿入」、「フィルタ」、「ぼかし」、「終了画面の追加」など簡単なものしか対応できません。そのため、より高度かつ細かな編集をされたい場合は後述のソフト(アプリ)との併用も効果的です。価格:無料URL:https://studio.youtube.com/2. Adobe Premiere Rush CC写真加工やデザインでおなじみのAdobe社による動画編集アプリです。BGMを設定したりテキストを入れたりと編集はもちろん、撮影や拡散もできるうえ、2GBのクラウドストレージで容量に不安のあるスマホでも安心して利用できます。動画編集などスマホでの作業に慣れていない方は、初心者向けのBeeCutがおすすめです。簡単な操作でBGMやテキストを入れられるだけではなく、モザイク処理もできるため、人通りの多い屋外で撮影した映像も肖像権に配慮できます。YouTuberという仕事が流行する前から人気が高いアプリのため、信頼性も高いです。価格:無料プランありURL:https://creativecloud.adobe.com/apps/download/rush?locale=ja3. BeeCutBeeCutとは、初心者向けに提供されている動画制作アプリです。ワンクリックであらゆる操作ができ、基本的なカット・トリミング・結合などの編集を簡単に行えます。初めての動画制作でも戸惑いません。動画編集機能としてはシンプルですが、操作方法が簡単なので、すぐに使い方をマスターして快適に編集できるようになれます。ソフトにデフォルトで搭載されているトランジションやフィルターを活用すれば、動画のクオリティを高めることができます。価格:無料プランありURL:https://beecut.com/jp/4. Filmmaker Pro海外で人気の高い動画編集アプリで、BGMやテキストだけではなく、イラストも入れられるところが特徴です。横画面での編集に対応しているところが大きなメリットで、スマホの縦画面では窮屈に感じて操作しにくいという方向けのアプリになっています。価格:無料プランありURL:https://www.filmmakerproapp.com/スマホの動画編集でおすすめのアプリについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:スマートフォンでの動画編集におすすめのアプリまとめ15選|整理するポイントパソコンで動画編集するメリットとおすすめソフトパソコンで動画編集するメリットは、やはり細かな部分の操作や複雑な編集がしやすいことです。スマホでは一部の横画面対応アプリを除くと、縦画面で小さな動画を見ながら編集することになるため、テキストの表示タイミングなどこまかい部分の操作が難しい場合もあります。パソコンは複数画面を開きながら動画編集できるため、編集しながら急遽必要になったBGMをフリー素材サイトからダウンロードしてきたり、情報の正確性を調べたりできます。動画も大きな画面で見ることができるため、偶然映り込んだ第三者の顔にモザイク処理を忘れたままアップロードするなどの心配がありません。プロ向けのハイレベルなソフトも使用でき、本格的に動画編集を学んでいきたい方はパソコンがおすすめです。パソコンで動画編集するときのおすすめのソフトは、以下のとおりです。1. YouTube Studio無料かつさまざまな機能が使えるソフトを求めている方は、YouTube公式が提供するYouTube Studioがおすすめです。動画編集や解析・管理もできるうえ、字幕も多言語対応したり表示タイミングにこだわってつけたりすることができます。価格:無料URL:https://studio.youtube.com/2. Adobe Premiere Rush CCスマホ用アプリも提供しているAdobe Premiere Rush CCは、パソコン用ソフトの人気も高いです。機能はスマホと大きな違いはなく、2GBのクラウドストレージも使用できます。価格:無料プランありURL:https://creativecloud.adobe.com/apps/download/rush?locale=ja3. iMovieiMovieはMacにプリインストールされている無料の動画編集ソフトで、定期的にアップグレードされているため長期的に使えるのがメリットです。処理速度も早く操作が手軽な点が好評だが字幕が入れにくいという声もあるため、気になる方は無料で使える字幕ソフトも用意しましょう。価格:無料プランありURL:https://www.videowinsoft.com/imovie-movie-maker-mac.html?gclid=Cj0KCQjwkIGKBhCxARIsAINMioLJrV-tswzU_600IxAJ1K7wWgsNULHKbmXVdutlVIPyvaB-gwPU2xwaAvGDEALw_wcB4. VideoStudio ProVideoStudio Proは有料ですが2万円弱で購入でき、更に30日間無料体験もできるので、「とりあえず一度パソコンでの動画編集を体験してみたい」という方は無料体験を活用しましょう。有料なだけあって性能は高評価で、エフェクトやアニメーション、動画サンプルの多さが特徴です。価格:有料URL:https://www.videostudiopro.com/jp/products/videostudio/pro/YouTubeの動画編集でおすすめのソフトや気をつけるべき点について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeの動画は作り方が違う!? 気をつけるポイントとおすすめ編集ソフト【初心者必見】動画編集の手順まとめ気になる動画編集アプリやソフトを用意したら、次はいよいよ実践に入ります。YouTubeで多くの人に動画を視聴してもらいたいなら、撮影したままの映像を淡々と流すだけの動画は避けましょう。人気YouTuberの動画を見ると分かるように、多くの人が視聴したくなる動画は場面切り替えやBGM・音楽の挿入など編集をしっかりしています。しかし、いきなり「動画を編集して」と言われても、初心者が最初から魅力的な動画を作ることは難しいです。そこでこの項目では、初心者にも分かりやすく、動画編集の基本的な手順やコツを紹介します。1.動画をカットして、必要な部分だけに編集する撮影した映像を一度チェックしてみると、商品を準備しているシーンや移動のシーンなど、不要なシーンも含まれていると思います。たとえば料理動画を例にしても、「オーブンで15分焼きます」と解説した後に、15分間ずっと手持無沙汰にしている出演者とオーブンの映像が続くと、視聴者は退屈を覚えます。テレビの料理番組でも取り入れられているように、こういった不必要でグダグダした場面はカットすることが動画のクオリティをあげる大事なポイントです。不要な場面の動画を適度にカットして、全体的にテンポの良い動画に仕上げましょう。動画のカット方法は、使用している動画編集ソフトやアプリによって異なります。慣れないうちは必要な部分をカットしすぎたり、不要な部分を残しすぎたりしますが、動画編集を繰り返して経験を積んでいくうちに適切なカットの方法が分かっていきます。2.字幕(テロップ)を入れて、わかりやすさをアップする人気YouTuberの動画を見ると、日本語の動画に日本語字幕が入っていることに気付きます。これは以下のようにさまざまなメリットがあるためです。画面にメリハリが出る(賑やかになる)聴覚障がいを抱えている方でも動画を楽しめる何をしている場面か分かりやすくなる「字幕を入れるとテキストが気になって動画に集中できないのでは?」と考える人もいますが、人気YouTuberの動画の再生数が物語っているように、デメリットになってはいません。視聴者の中には公共の場で音声なしで視聴する人などもいますので、字幕は入れておくに越したことはありません。テレビ番組を見ても、インタビューや出演者のコメントなど強調したい部分のみだけですが字幕が使用されています。動画内容を分かりやすくするためにも、字幕は入れることをおすすめします。字幕の入れ方には、字幕ソフトで作成したファイルをアップロードしたり、動画を見ながらテキストを直接打ち込んだりと複数の方法があります。手軽な方法で表示タイミングにもこだわりたい方は、YouTubeの「新しい字幕を作成する」機能で動画に合わせて字幕を作成しましょう。手順は下記の通りです。①「字幕」をクリック②「動画の言語を設定してください」をクリック③言語選択④言語列の右手にある「追加」をクリック⑤字幕の追加方法を選択して字幕を追加また、YouTubeの「自動字幕起こし機能」を使用すれば、外国語の字幕を入れることも可能です。自動翻訳を使用するには、まず動画の元の言語で字幕を公開する必要があります。その際、自動生成された字幕には自動翻訳を使用できません。3.動画・テロップにマッチするBGMを挿入する動画をより盛り上げるために、BGMや音楽を挿入しましょう。たとえば場面切り替えのタイミングでBGMを加えると、動画にメリハリができます。また、恐怖体験動画や料理動画、感動系動画など内容に合わせたBGMを挿入することで、動画の雰囲気が更に増します。BGMや音楽を利用するうえで注意しなくてはならないのが、著作権の問題です。市販されている音楽を勝手に使用すると、著作権違反となり罰則が生じることがあります。著作権関係の手続きが面倒な方や、コストを抑えたい方は、誰でも無料で利用できるフリー素材を借りましょう。フリー素材の中にも「テロップや概要に作曲者・製作者のクレジットを入れて欲しい」「商用利用は不可」など条件つきのものも多いため、事前に必ず利用規約を確認することが必要です。安心して使える無料のBGMをダウンロードしたい方は、YouTube Studioの画面左手から選択できる「オーディオライブラリ」を活用してはいかがでしょうか。4.満足行くものができたら、YouTubeにアップするカットやエフェクト、BGMなど編集作業が完了したら、一度動画を最初から最後まで視聴してチェックしてみましょう。満足行くものができたら、次はいよいよYouTubeにアップロードして世界に公開しましょう。YouTubeに動画をアップロードするためには、まず以下の準備が必要です。Googleで動画管理に使用したいアカウントを作成する作成したGoogleアカウントでYouTubeにユーザー登録をするYouTubeで動画をアップロードできるよう、チャンネルを作成するチャンネル概要(プロフィール画像・文)を設定する動画用のサムネイルを作成するYouTubeを利用するためには、Googleアカウントが必要となります。企業アカウントを作成したい場合は、個人のGoogleアカウントとは別に企業用のアカウントを作成したうえでYouTubeにユーザー登録をしましょう。YouTubeのアカウントを持っているだけでは動画投稿できないため、チャンネルを開設してプロフィールを設定しておく必要があります。動画のサムネイルは、動画を検索したときに視聴者が見る「表紙やアイコン」のようなものです。文字を入れたり動画のメインとなるアイテムや人物の画像を入れて、魅力的なサムネイルに仕上げましょう。ここまで準備ができてから、動画をアップロードします。動画をアップロードしたいチャンネルで、ビデオマークをクリックもしくはタップして「動画をアップロード」を選択します。動画のタイトル・説明文(概要)・サムネイル画像・タグ・視聴者を設定して、動画をアップロードします。自分がアップロードした他の動画を紹介したい場合は、「動画の要素」で終了画面の追加を行うと、動画の最後に関連動画を紹介することができます。YouTube動画はアップロードした直後に公開するだけではなく、公開日時を指定できるため、記念日やイベントに関連する動画などを予約投稿したいときは活用しましょう。また、YouTube動画はプレミアム公開や指定したユーザーのみなど、公開範囲を絞ることもできます。自分達で編集する余力がない場合は代行会社も検討を公式によると、YouTubeにアップロードされる動画は、毎分500時間を超えます。出典:YouTube 15 周年を迎えて:これまでと今後についてhttps://youtube-jp.googleblog.com/2020/02/youtube-15.htmlその中で自分の動画を視聴してもらうためには、企画内容だけではなく動画編集で差を付けることが重要です。しかし「自分達で動画編集する余力がない」という方も少なくないと思います。無理に自分達で動画編集を行うよりも、任せられる部分は代行会社に依頼する方法もおすすめです。動画の企画段階からサポートしてくれる代行会社もあるため、動画編集以外の部分も不安がある方は一度相談してみてはいかがでしょうか。YouTubeの動画編集の外注を検討されている方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTube動画編集の外注先を選ぶ際のポイント4つ|メリットや注意点も紹介弊社では、YouTubeの動画編集代行を承っております。1本あたり2万円から編集可能なプランもございます。もちろん、動画編集だけでなく現役YouTuberがYouTubeマーケティング戦略策定から、動画企画・撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂くことが可能です。YouTubeに関してお悩みのことがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。その他、動画編集だけでなく、YouTubeの運用の参考になるお役立ち資料も無料で公開しております。