YouTubeを多くの方が視聴するようになった今、チャンネルを開設したり広告を配信するなど多くの企業でYouTubeをマーケティングに活用し始めています。特にここ数年、YouTube広告に取り組む企業が増えていますが、YouTube広告で重要な基準となるのはKPIの設定です。KPIやKGIの設定をすることで、ターゲット層に動画を見てもらいやすくなるでしょう。そこで、今回記事ではYouTubeの広告収入を得るために必要な設定や収益化の基準を解説しています。YouTube広告の基準やKPIを決める手順を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。YouTube広告で重要な基準となるのは?YouTube広告で重要とされるのは、効果測定です。効果測定とは、例えば視聴回数やクリック率、チャンネル登録者数などの数字を出すことで、「誰が」「どのくらい」「どのような需要があるか」などを分析することを言います。この効果測定において重要な基準となるのが、「KPI」と呼ばれるものになります。KPIとは、「業績評価指数」を指し、KGI(認知・検討・行動など、達成したい目標を数値化したもの)を分析することにより、目的を達成させます。この記事では、KPI基準の決め方から広告収入を得るための条件などについて解説していきます。YouTube広告のもたらす効果を確認するYouTube広告におけるKPI基準を決める手順3つYouTube広告に使われることが多いKPIの基準を決めるには、前述したように、まずはKGIを設定しましょう。KGIは、認知・検討・行動のいずれかで設定をすることが大半です。ここで言う「認知」とは、商品やサービスの存在を知ってもらうことで、「検討」は商品やサービスの内容・価値を伝えることで購買検討に繋げます。「行動」とは、購入や問い合わせのような具体的なアクションに繋げることを指します。KGIの設定が終わったら、今度はKGIに合わせたKPIを選び、KPIが複数ある場合には優先順位をつけましょう。優先順位をつけるのは、後述する「効果検証の見直し」に役立つためです。ここからは、YouTube広告におけるKPI基準を決める手順3つをご紹介します。1:キャンペーンの目的を決めるキャンペーンの目的は、「販売促進」「見込み顧客の獲得」「ウェブサイトのトラフィック」「商品やブランドの比較検討」「ブランド認知度とリーチ」のいずれかで決めましょう。キャンペーンの目的を決めることで、自社製品を購買してほしいターゲット層の目につき、広告動画を見てもらうことができるでしょう。2:KPIを設定する上記のキャンペーンの目的を決めたら、KGIを設定しましょう。KGIの種類によって、KPIはおおよそ決まってきます。KGIで行動に該当するものは、「販売促進」や「ウェブサイトのトラフィック」になり、検討に該当するものは「見込み顧客の獲得」、「商品やブランドの比較検討」になります。また、「ブランド認識度とリーチ」はKGIでは認知に該当します。複数選択せず、絞って運用することが重要です。KPIの要素は複数あっても良いのですが、実際のKPIは一つに重点を絞った方が良いでしょう。要素を複数選択しておくと、後述する効果検証の見直しをするときに役立ちます。なぜ、KPIを一つに重点を絞るかというと、KPIが複数ある場合、力を入れたKPIと力をそれほどいれなかったKPIが混在してしまいます。こういった場合には検証が出来なくなりますしそもそもKPIは機能しないためです。3:KPI設定後にやるべきことKPIの設定後は、KPIの水準を決めます。KPIの水準を、実現可能な適正と感じられる水準に設定することが重要です。例えば、KGIの「行動」で言うと、月の売上金額をKPIで設定します。アナリティクスツールやサービスを取り入れよう「YouTube Studio」から閲覧可能な「YouTube Analytics」というツールでチャンネルのデータや動画データを確認できます。「YouTube Analytics」はYouTubeのデータを分析できるツールです。自身で管理しているYouTubeチャンネルのデータを、動画単位やチャンネル単位で確認することが出来ます。標準モードと詳細モードで確認出来ますので、こちらを活用して分析・検証すると良いでしょう。効果検証の見直しを行うYouTubeにおける効果測定の場合、ブランドリフト調査として、オンラインアンケートや製品・サービスに関する調査を行うなど、様々な効果検証方法があります。しかし、1つの動画施策の結果だけを見ていても、なかなか多くの情報を得ることはできないでしょう。例えば、KPIを売上金額として500万円に設定したとします。売上金額が500万に達した場合は、そのKPIは効果があったと言って良いでしょう。しかし、売上金額が500万円に達しなかった場合、そのKPI自体に問題があったと捉えます。そういった場合、今度はクリック数/率をKPIとして掲げてみるなどして、KPIの基準変更をして運用してみましょう。YouTubeを活用した広報活動を実施していくには、明確な目標を定め、必要な要素をKPIとして運用していくと良いでしょう。YouTube広告の効果測定に重要な指標を詳しく見るYouTubeで広告収入を得るための基準4つ2019年・2020年時点では、動画を投稿し始めたばかりだとYouTubeの広告収益化はできません。広告収入を得るためには、次の4つの基準を満たす必要があります。直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間以上であること、チャンネル登録者数が1,000人以上であること、18歳以上であること、広告掲載に適したコンテンツであること。出典:YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - YouTube ヘルプ参照:https://support.google.com/youtube/answer/72851?hl=ja1:広告収入が得られる年齢は?広告収入が得られる年齢は、原則として18歳以上であることです。また、年齢制限のある動画は収益化の対象になりません。年齢制限が誤ってかかってしまったと思われる場合は、異議を申し立てることが出来ます。18歳以上の場合18歳以上の場合、YouTubeの支払制度であるAdsenseへの参加ができます。また、Adsenseアカウントは原則的に所有権の譲渡は認められていません。18歳以上になっても、アカウントを保護者の方から譲渡してもらうということは出来ませんので、注意しましょう。18歳未満の場合年齢が18歳に満たない方の場合、YouTubeの支払システムであるAdsenseへの登録が出来ません。その場合には、18歳以上の保護者が持っているAdsenseアカウントにGoogleアカウントを結びつける必要があります。2:直近の月の総再生時間について動画の投稿数などにかかわらず、直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間であれば収益化ができます。総再生時間については、投稿数が多ければ別の動画でカバーすることもできるでしょう。投稿数を増やして、収益化できるように育てていくことが大切でしょう。3:チャンネルの登録者数の目安チャンネル登録者数は1,000人以上が目安となります。チャンネル登録者数1,000人以上というのは、クリアするのが少し難しい条件といえるでしょう。チャンネル登録者数を増やすためには、視聴者に視聴以後もこの投稿者の動画を見たいという気持ちを持たせることが大切です。出典:YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - YouTube ヘルプ参照:https://support.google.com/youtube/answer/72851?hl=ja4:コンテンツ内容の基準とは広告主は社会的に不適切な動画に自社の広告が掲載されることを避けます。その場合、広告が掲載されなくなってしまうため、注意しましょう。不適切な基準となるものは、暴力や危険行為、中傷的なものに関するものなど、様々な事例があります。不適切な動画と判断されないような健全な動画を投稿しましょう。YouTubeの広告収入額の支払基準額Googleアドセンス(YouTubeアドセンス)の支払基準額は、国ごとに異なります。日本在住者の場合、支払基準額は8,000円となり、8,000円以上の金額になるとお金を受け取ることが出来ます。出典:お支払い基準額 - YouTube ヘルプ参照:https://support.google.com/youtube/answer/1709871?hl=jaYouTube広告の単価の目安を詳しく見るYouTube広告収入における基準を理解しようYouTubeの広告収入は、単に動画を編集して投稿すれば得られるわけではありません。また、動画自体も直接的に収益が発生するわけではありません。YouTubeでお金を稼ぐには、YouTube広告における収益化の基準を理解し、収益化の設定を忘れずにしましょう。弊社では、YouTubeを活用したマーケティングのご支援をしており、YouTubeチャンネル運用やYouTuberキャスティング・YoTube広告運用代行等、企業がYouTubeを活用するための総合的な支援体制がございます。YouTubeマーケティングを実施したいすでにYouTubeを活用しているけどうまくいかずに困っているといったようなお悩みを抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。その他、YouTube活用に参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。