昨今、企業に活用されているストーリーマーケティングについてご紹介します。ストーリーマーケティングの重要性は高まり、顧客やユーザーの共感を得るためには必要不可欠なマーケティング手法になっています。ストーリーマーケティングを成功させるには、あるポイントが重要です。そこで今回の記事では、ストーリーマーケティングの物語の持つエネルギーが顧客の心をどう動かしていくのか、実践する際に留意すべき点、ストーリーマーケティングを実際に活用している参考例などを解説しています。興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。ストーリーマーケティングって何?ストーリーマーケティングとは、売りたいものの機能や利点を紹介するのではなく、誕生するに至った経緯や、込めた想いに、物語を通して共感してもらう手法です。ストーリーテリング"と呼ばれる場合もあります。ナラティブマーケティングとはストーリーマーケティングと似ている手法で、ナラティブマーケティングというものがあります。ナラティブとは、英語で物語という意味なので、ストーリーマーケティングとよく混同されがちです。ビジネス用語として使われているナラティブマーケティングの特徴は、顧客を物語の主人公とすることです。買う側の視点に立ってアプローチすることで、この商品やサービスを得ることによって、どのような生活や人生を送れるかを想像させるのです。ストーリーマーケティングは、企業や商品に物語を付随させるので、あくまで主人公は売りたいものです。どちらも優れたな手法ですが、アプローチの仕方が異なるので、注意しましょう。近年の広告業界の変化昨今、SNSの普及により、企業の選択する広告媒体・手法は、変化しています。消費者が、買うものや受けるサービスを選択する際、SNSを利用することは当たり前です。「いいね」の数を判断基準とし、更にものを買ったりサービスを受けたりした後は、消費者自身も評価する側に加わります。企業も消費者の動きに合わせて、紙媒体ではなく電子媒体を活用することが多くなっています。手法も、より消費者が没入しやすくする為に、共感や体験を伴う手法が有効になっていくでしょう。ストーリーマーケティングが求められる理由3つなぜ、企業にストーリーマーケティングが求められているのでしょうか。ストーリーマーケティングを活用するべき理由を3つご紹介します。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。ストーリーマーケティングの理由1:信念やビジョンが伝わりやすい物語で訴えることにより情緒的になり、企業の信念やビジョンが顧客によく伝わります。努力してつくった商品やサービスであっても、無理にその価値を伝えようとすると、顧客が引いてしまう可能性があります。想いが伝わるような物語を用いるとよいでしょう。ストーリーマーケティングの理由2:信頼関係を構築しやすい物語による共感が、企業と顧客の信頼関係を築きます。物語を活用して情報を伝えることで、ただ売りたいことが狙いではないと理解してもらえるでしょう。商品やサービスの価値を知ってもらうだけではなく、それを生み出した自分たちの存在や意思を、認識してもらうことが大切です。ストーリーマーケティングの理由3:新しい顧客を獲得できる物語による共感や感動で、ファン層を増やせます。元々、商品やサービス自体には関心が薄い消費者層も、物語には好感を抱く可能性があります。先ず好感を抱かせ、企業自体のファンにすることにより、顧客へと繋げましょう。成功するストーリーマーケティングの特徴4つ成功するストーリーマーケティングには、どういった特徴があるのでしょうか。ストーリーマーケティングの特徴を4つご紹介します。実践する際に、是非参考にしてみてください。ストーリーマーケティングの特徴1:人々の興味や関心を引くストーリーマーケティングは人を魅きつけやすい手法です。人は映画鑑賞や読書することによって、温かい心になったり、やる気を啓発されたりします。作品の中に物語のエネルギーがあるからです。ストーリーマーケティングは、この物語のエネルギーを活用しています。物語があることによって、ただ情報を差し出されるよりも、興味を抱きやすくなります。情報を伝えることばかりを考えず、先ず人々の興味・関心を引くことを優先しましょう。ストーリーマーケティングの特徴2:記憶に残るストーリーマーケティングは、人の記憶に残る手法です。人間の脳は、興味の薄いことは、短時間で忘れてしまうものです。しかし、物語と一緒に情報をインプットすることによって、記憶に留めてもらいやすくなります。人生の中で感動の大きかった経験が、いつまでも忘れられないのと同じように、よい物語を用いれば、人々から憶えていてもらえます。より印象の強い物語を考えるようにしましょう。ストーリーマーケティングの特徴3:誰かに伝えたくなるストーリーマーケティングを活用すると、楽しいイメージや情緒的なイメージがある為、人に伝えてもらいやすくなります。インターネットの普及によって、私たちの得られる情報の量は激増しました。記憶に留まり、尚且つ、誰かに話してもらうというフェイズに達する情報は限られています。感情に影響を与えるストーリーマーケティングを活用すれば、口コミで情報が広がる可能性が高くなります。誰かに伝えたくなるような、印象的なフレーズ・キャラクターなどを用いるのもよいでしょう。ストーリーマーケティングの特徴4:届けたいユーザーが明確であるストーリーマーケティングでは、ターゲットとなるユーザーが誰かによって、伝え方を工夫しましょう。より効果を発揮します。全般的なマーケティングと同じで、商品やサービスを選んでもらう為には、ターゲットを明確にする必要があるからです。例えば、若い世代に対しては漫画やアニメーションを用いたり、シニア世代にはドラマや文章を用いたりします。届けたいユーザーの気持ちを考えて物語をつくりましょう。ストーリーマーケティングの主な事例3つストーリーマーケティングを実際に活用した"事例には、どういったものがあるのでしょうか。ここでは、3つの事例をご紹介します。ご覧になって参考にしてみてください。ストーリーマーケティングの事例1:Facebookの創業ストーリーマーク・ザッカーバーグのFacebook創業ストーリーは、ノンフィクションの有名な話です。大学在学中にマークが開発したFacebookは、様々な大学や企業から評価されました。そして、多くの企業がFacebookの買収に乗り出したのです。創業時の仲間たちはFacebookを売却することで多額の利益を得ようと考え出します。しかし、マークは仲間と決裂してでも、目先のお金の為にFacebookを手放すことはしませんでした。マークにとって大事なのはお金より、「Facebookが世界をオープンに繋げる為のものであること」だったのです。この創業ストーリーが映画化されたことにより、Facebookは更に大きく成長していきました。どのような思いで商品・サービス・企業をつくったのかを伝えることで、ファンを増やすことができます。ストーリーマーケティングの事例2:Red BullのCMRedBullのCMは、「翼をさずける」のフレーズとコミカルなアニメーションで、見た人を元気づけてくれます。アニメーションの主人公は現代日本人ではなく、世界各国の偉人であったり、昆虫であったりと、抽象的です。飲むことによって、大きなことを達成できるポテンシャルが出たり、まるで翼が生えたような気持ちになるのではないかと、連想させてくれます。エナジードリンクとしての機能性を訴えずに、飲むとやる気が漲ってくる様を描いたアニメーションは、ストーリーマーケティングを活用した分かりやすい"事例です。商品に自信がある時こそ、RedBullのアニメーションストーリーを参考にしてください。ストーリーマーケティングの事例3:TEDのプレゼンテーションTED(Technology Entertainment Design)とは、ニューヨークを拠点とした非営利団体です。「世界に広める価値のあるアイディアたち」がプレゼンされる場として知られています。TEDの会場でプレゼンするスピーカーは、基本的に無償で登壇します。しかし、観覧者サイドは高額な参加費用を払い、参加するのです。その中には投資家も含まれています。つまり、スピーカーたちが自分のアイディアをプレゼンすることで、夢を叶えようとする場なのです。その為、スピーカーたちは、約10分から20分程度のプレゼンの為に、入念に準備して臨みます。強い意気込みで用意されたプレゼンは素晴らしく、プレゼンを学びたい人たちの勉強に役立てられる程です。短時間で観覧者たちの記憶に残らなくてはいけないので、やはり、実体験や想いなどを込めた物語が使われるケースも多くあります。工夫を凝らして売り込むTEDのプレゼンは、マーケティングの参考になります。様々なプレゼンがあるので、動画でご覧になってみましょう。ストーリーマーケティングで顧客の心を掴もう機能や利点を伝えることは、もちろん大事です。しかし、それだけでは真に顧客の心を掴むのは難しいでしょう。物語のもつエネルギーは、人の心を動かします。大事な商品やサービスを顧客に選んでもらえるよう、ストーリーマーケティングを有効に活用しましょう。弊社Start-Xは総合的なマーケティング支援を得意としております。他のマーケティング支援会社と比較すると、コストパフォーマンス高く支援可能なメニューが多くございますので、何かお困りごとがございましたらお気軽にお問合せください。ご相談はいつでもオンラインで無料でご対応可能です。