今までブランディングはマスメディアでの活動が主でしたが、SNSの普及によって多くの費用をかけずともブランディング行えるようになりました。上場企業をはじめとした大手企業だけでなく、中小企業もSNSを活用したブランディングを開始しています。そこで今回は、有名ブランド3社の成約事例を交え、SNSを活用したブランディンについてご紹介しています。SNSを活用したブランディングに興味のある方はぜひ今回の記事を参考にしてみてください。そもそもブランディングって何?ブランディングとは、簡単にいうと自社のブランド・商品を消費者に認知していただくための活動を指します。例えば「○○といえば○○の商品」や「このロゴは○○のサービス」といったようにブランドと商品・サービスを多くの人の意識に浸透させる、第一想起等を獲得していくことが目的となります。ブランドといえば”高級ブランド”を連想してしまいますが、それだけではなく、飲食店や小売などでも当然ブランディング活動は行われています。ブランディングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。ブランディングってどういう意味?メリット9つと構築方法を解説!消費者がSNSアカウントをフォローする動機を理解するSNSを活用したブランディングを行うには、まずは消費者がフォローする動機を知ることから始めましょう。動機を知れば、多くのフォロワーの獲得や情報の拡散の仕組みを理解し、施策を立てることができます。ここでは、SNSをフォローする動機について4つご紹介していきます。フォローする動機1:キャペーンSNSで行われているブランディングでもっとも多く利用されている方法のひとつが「キャンペーン」の企画です。イベント開催や懸賞など、消費者が参加して楽しい、他の人にも伝えたい、と思えるものを企画すれば、多くの人々の関心を集めるだけでなく、SNSでフォローするための動機となり、フォロワー数を大きく増やすことができるでしょう。フォローする動機2:好きなブランド「WE LOVE SOCIAL(株式会社コムニコ)」が行ったアンケートによると、「Twitterで企業/ブランド公式アカウントを「フォロー」する動機は何ですか?」という質問に対してもっとも多かった回答が「その企業/ブランドが元々好きだから(65.4%)」という結果となりました。つまり、自社の商品やサービスの「ファン」になってもらえるような活動を行って行ければ、自然とSNSもフォローする動機になるということがいえるでしょう。フォローする動機3:友人からの拡散情報友人や知人など身近な人からのツイートなどによって拡散されると、信頼や安心感から企業をフォローする動機に繋がります。今や多くの人が商品の内容やショップでの接客対応について、口コミからの情報を参考にして商品の購入やサービスを利用しています。そのことから友人などの口コミによる評判は、フォローを増やしていくには重要な要素となるでしょう。フォローする動機4:ストーリー性があるブランドストーリー性のあるブランドは消費者にとって共感しやすくなります。ブランドに共感すると、消費者は他の人にも共感して欲しいという心理になり、それによって拡散され、その共感の輪は大きく広がっていく可能性があります。しかしストーリーならなんでも良いという訳ではありません。企業やブランドが実際にあったエピソードなどを伝えたいコンセプトを交えながら、伝えていくことが大切です。もちろん共感を呼ぶためには、人々が感動する、もしくは記録に残るような良質なストーリーを考える必要があります。拡散されるSNSの特徴を知ろうブランディングでSNSを活用するとき、むやみやたらにSNSで情報を発信しても、その情報が拡散される訳ではありません。拡散される情報には、それなりの特徴や傾向があります。では拡散されるSNSには、一体どんな特徴があるのでしょうか。ここでは拡散されるSNSの特徴について4つご紹介していきますので、今後のブランディングを行う上での参考になさってください。拡散されるSNSの特徴1:新しい面白い情報面白い・笑顔になれる情報を見つけた消費者は、誰かに伝えたくなるもの。そうすると人々はその情報をシェアする傾向にあります。なお、面白い情報はネガティブのものより、どちらかというとポジティブな内容のもの、古いものよりは最新の情報の方が拡散される傾向にあります。キャンペーンを実施する際も、こうしたクスっと笑える、笑顔になれる企画を考えると良いでしょう。拡散されるSNSの特徴2:感動的な情報面白い情報と同じように感動的な情報も拡散される傾向にあります。「面白い情報」「感動的な情報」のどちらも共通しているのが「心を揺さぶられる」ということです。いわゆる「刺さる」情報・コンテンツを発信すると、それを知った消費者は、「他の人にも伝えたい」「この感情を共感してもらいたい」と情報をシェアします。またシェアした情報がさらに拡散されると、シェアした消費者は満たされたと感じるようです。拡散されるSNSの特徴3:誰かの役に立つ情報世の中のためになりたい、誰かの役に立ちたいと思っている人はたくさんいます。これは「誰かに認められたい、自分は価値がある存在になりたい」という感情、いわゆる承認欲求が根底にあるからでしょう。ですので、SNSで生活を豊かにする情報、仕事で役に立つ情報は拡散される傾向にあり、大きな反響を呼ぶのです。拡散されるSNSの特徴4:好きなジャンルの情報消費者に与える影響が大きい行動を行う人物、いわゆる情報の拡散を担う人を「インフルエンサー」と呼びます。このインフルエンサーは、タレントや有名人などに多く、10万人以上のフォロワー数を誇ります。それらの人々と比べると少ないものの「マイクロインフルエンサー」と呼ばれる人物がいます。この人たちは特定のジャンル、いわゆる自分が好きなジャンルのみを発信する方々です。「マイクロインフルエンサー」が発信する情報は、特定のジャンルのファンの共感を集めやすく、拡散されやすい傾向にあります。ブランディングにおすすめの4つのSNS媒体>ここまでSNSのフォローの動機や拡散される特徴についてご紹介してきました。ここからは実際にSNSでブランディングを行うのにオススメのSNSを4つご紹介します。それぞれ特徴や機能、ユーザーの年齢層などは三者三様ですので、ここで各SNSの特徴や性質を理解しておきましょう。YouTubeYouTube(ユーチューブ)は、Google社が提供している世界最大規模の動画共有プラットフォームです。このYouTubeの特徴は、「拡散性の高さ」にあります。リツイート機能などを使えば、不特定多数の人に1度に情報を届けられます。ただし、匿名ユーザーも多いことから炎上リスクが高いのも特徴です。年齢層は10代、20代の若年層に多く利用されていますので、トレンド情報や面白い情報などが好まれる傾向にあります。TwitterTwitter(ツイッター)は、「ツイート」と呼ばれる140字以内(日本語で全角の場合)のテキストを投稿できるサービスです。このTwitterの特徴は、「拡散性の高さとコミュニティ性」にあります。一度動画がバズるとたくさんの人に視聴される拡散性とコメントやライブ配信、チャット機能などのコミュニティ性も備えたSNSでもあります。ちょっと前までは、年齢層は10代、20代等の若年層に多く利用されていましたが、最近では40代、50代、60代といった大人にも多く活用されており、2021年10月時点で国内の月間アクティブユーザー数が6,900万人を超え、全世代の平均利用率も70%以上となっています。Instagram比較的女性の利用が多いのがInstagram(インスタグラム)です。画像や動画の投稿が中心となっているので、洋服やグルメ、家具などのビジュアルが素敵に見えるものが多く投稿される傾向にあります。Instagramでは投稿が届くのはフォロワーのみになるため、Twitterほど拡散力はありません。そのため、フォロー以外の投稿を見るためには、ハッシュタグ(#)と呼ばれる投稿内容を説明するラベルのようなものを記載する必要があります。Instagramでフォロワーを増やすには、商品を魅せる画像の投稿、そして正しいハッシュタグを付けることが重要となります。FacebookFacebook(フェイスブック)の特徴は、なんといっても実名登録にあります。それだけに投稿される情報や繋がりなど信頼性は高く、炎上しにくいのも特徴です。年齢層は20代から50代と幅広いですが、10代の利用は少ない傾向にあるため、投稿される情報は他のSNSに比べ、ビジネスに関することが多いです。また、Facebookは企業アカウントの作成を無料で行うことができます。通常のアカウントと企業アカウントの違いは、分析ツールを利用してユーザーのアクセス元についての分析を行うことができることにあります。有料になりますが、スポンサー記事や広告の掲載なども行うことができます。SNSでのブランディング成功事例3選現在、ブランディングを考える上で、SNSの活用は今や重要となっています。しかし、ブランド力を高めていくのは容易ではありません。そこで、ここからは有名ブランドの3社「GU」「スターバックス」「ホンダ」がSNSを利用した成功事例をご紹介していきます。これらを参考に、自社の商品・サービスやコンセプトと照らし合わせて最適なブランディング方法を見つけてみてはいかがでしょうか。GU「GU(ジーユー)」は親会社であるファーストリテイリングのユニクロのノウハウを活かしつつ、「ファッションを、もっと自由に。」というコンセプトのもと、ユニクロの7割程度の価格帯で製造・販売を行なっています。そのGUは2014年にInstagramでカタログサイト「GU TimeLine(ジーユータイムライン)」を公開しました。”ファッショニスタ”と呼ばれるモデルなどがTシャツを着て投稿された画像をデジタルカタログにしたことによって、公開からわずか7日間で約15万PV、アカウントのフォロワーも当初の2倍になったといいます。商品を魅せるビジュアルと発信力のあるモデルを活かした効果的な成功事例といえるでしょう。スターバックス「スターバックス」は言わずと知れた世界規模で店舗展開を行なっています。スターバックスのブランディングの特徴はテレビCMなどの広告を一切行なっておらず、Twitterを中心としてSNSのみのブランディングで成功していることにあります。その活動はいたってシンプルです。「店舗に訪れたお客様の声」を聞くことにあります。例えば「なぜアメリカにはWi-Fiが設置されているのに、日本にはないのか」といった声を拾い上げ、店舗にWi-Fiを設置し、改善を行うなどです。こうした情報をSNSで発信し、ファンと密接に交流することによって、ブランド力を高めていったそうです。ホンダ本田技研工業株式会社(以下、ホンダ)は、SNSや口コミ情報などが今後、企業イメージや商品の評価を左右すると考え、SNSなどで発信される消費者の声を素早く拾い上げ、分析するAIを導入しました。お客様の声と感情を可視化し、分析することにより、自社の何を期待されているのか、分析したい狙いがあるそうです。世界のホンダも口コミ情報などのデータは大切な財産だと捉えているのでしょう。SNSでブランディングして集客しようここまでSNSでのブランディングについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。先ほどもお伝えしましたが、SNSの活用でフォロワーを増やしていくのは容易ではありません。スターバックスの事例にもあるように、毎日コツコツと投稿を続けてファンと密接に交流し、少しずつファンを増やすことが大切です。まずは実際に運用してみて、ノウハウを蓄積してみてはいかがでしょうか。弊社ではYouTube活用に1番強みを持っており、YouTubeを活用したブランディングやTikTok、Instagram、facebook、Twitter等の各種SNSと連携したブランディング施策も実施可能です。また、YouTubeに関してはマーケティングの戦略策定から、動画企画・撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂くことが可能です。チャンネルの運用方法がわからない、そもそもYouTubeの運用すべきかどうかわからないなどの困りごとがありましたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。その他、YouTubeに役立つ資料も無料公開中です。