オウンドメディアは正しい作り方を把握できていなければ、せっかく立ち上げることができても、思うような結果が得られなくなってしまう可能性があります。そのため、オウンドメディアを立ち上げる際には、まずその作り方を把握する必要があります。そこで今回の記事では、オウンドメディアの概要や実際の作り方に関して解説していきます。オウンドメディアを作りたい、もしくは検索順位を上げていきたいという方は参考にしてみてください。オウンドメディアとは?オウンドメディアとは、自社で所有しているメディアのことを言います。そのメディアの種類には、サイトやブログ、パンフレットや広報誌などがあります。この、オウンドメディアを所有して自社の情報を発信することで、広告を利用して情報を発信するだけでは得られないメリットを得ることができるようになります。オウンドメディアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。オウンドメディアマーケティングとは?その目的や特徴と注意点を徹底解説オウンドメディアを作る目的とは?情報を広く発信したい場合には、雑誌やテレビなどのペイドメディアを活用することは多いです。しかし、オウンドメディアを所有することで、さらに幅広く情報を発信することができます。また、オウンドメディアからの情報によって自社の商品やサービスを深く知ってもらうことができ、その自社の商品やサービスのファンになってもらうことなども目的となります。オウンドメディアの作り方16個オウンドメディアとして自社サイトを持つ企業は増えています。これは、ネットが普及したことでオウンドメディアの重要性が高くなったためです。しかし、オウンドメディアを所有しようとしても、どのような手順で作れば良いかわからないという企業も多くあります。もし、そのオウンドメディアを間違った作り方をしてしまうと、思うような結果が得られなくなってしまう可能性があるので、必ず正しい作り方を把握しておきましょう。オウンドメディアの作り方1:ペルソナの設定オウンドメディアを作る際にはターゲットの層に向けたコンテンツを作る必要があります。その際にはターゲット層の中でも代表的な人物像を設定し、その架空の人物がオウンドメディアを認知して、商品やサービスの利用に至るまでの過程を想定します。この架空の人物像のことをペルソナと言います。この、ペルソナの設定を間違うとオウンドメディアの作り方も間違ってしまうので、ペルソナの設定は非常に重要です。オウンドメディアの作り方2:ドメインの選択サイトやブログを所有する際には、自社ドメインか、他社ドメインかを選ぶ必要があります。しかし、オウンドメディアであればほぼ自社ドメインは必須となります。他社ドメインの無料ブログでも自由に記事を書き、情報を発信することはできますが、そのブログの所有権は運営側になってしまいます。そのため、いくらブログで記事を書いても、自社の資産として積み重ねていくことができません。オウンドメディアの作り方3:ドメイン名とサイト名の命名オウンドメディアとしてサイトを作る際には、サイト名を付ける必要があります。そのサイト名は当然ながら、コンテンツの内容がわかりやすいように付けなければいけません。また、オウンドメディアを作る際に、新しくドメインも立ち上げるという場合もあります。その場合はドメイン名もSEO対策に影響するため、コンテンツ内容に合わせたものを付けるようにしましょう。オウンドメディアの作り方4:サーバーの位置オウンドメディアを作る際には、サーバーが必要となります。サーバーには自社サーバー、クラウドサーバー、共有レンタルサーバーなどがあります。これらは持っている特徴がそれぞれ異なるため、持っているメリットとデメリットも異なります。また、SEO対策ではWebサイトのページの表示速度が評価項目にもなっているため、アクセスの集中があっても耐えられる環境を構築することを意識しなければいけません。メリット/デメリット自社サーバカスタマイズ性が高い・セキュリティが高い・自社システムと連携しやすい/導入コストにコストがかかる・障害対応が必要クラウド型サーバー導入費用がかからない・拡張性に優れている/運用コストがかかる・利用料金が従量制共有レンタルサーバーレンタル料が安い・専門的な知識が不要・保守管理やメンテナンスが不要/他のWebサイトやシステムによる影響を受けるオウンドメディアの作り方5:CMSの選定本来、Webサイトを作成するにはHTMLやCSSなどの知識が必要となります。しかし、自社でオウンドメディアを管理していく場合に、これらの専門的な知識を持った人材が社内にいないという場合もあります。しかし、今では以前と違ってCMS(コンテンツ管理システム)で簡単にWebサイトを作ることができます。ただし、CMSには多くの種類があるので、適したものを選定する必要があります。オウンドメディアの作り方6:作成担当の選定オウンドメディアを作る際には、自社で作成するか、外注するか選ぶ必要があります。これらもそれぞれ持っているメリットとデメリットが異なります。そのため、適した方を選ぶ必要があります。もし、社内で作成する場合で、複数のライターがいるのであれば、オウンドメディアの軸がブレたり、載せてはいけない画像を使ったりなどしないように編集者がしっかりと内容を確認する必要があります。メリット/デメリット社内作成コストがかからない・ノウハウを蓄積できる/クオリティが低くなる可能性がある・運営や管理などをする必要がある外部発注クオリティの高いメディアが作成できる・運用や管理を任せられる/高い費用がかかるオウンドメディアの作り方7:ページレイアウトの選定WebサイトはCMSを使うと簡単に作成することができます。その作り方は簡単で、中にはレイアウトのテンプレートを選んで、テキストを打ち込み、画像をドラッグ&ドロップするだけというものもあります。しかし、見やすいページを作るためには文字のサイズや間隔、行間の広さ、画像の位置など、全体のバランスを考える必要はあるので、適したテンプレートを選んだり、細かな調整は必要となります。オウンドメディアの作り方8:記事書式の注意点オウンドメディアではレイアウトと同様に、フォーマットも重要です。オウンドメディアの情報はできるだけ拡散した方が良いので、ソーシャルボタンがほぼ必須となったり、記事の作成日も記事の内容によって記載するかどうか判断が必要です。また、SEO対策としての内部リンクや記事のカテゴリー分類、タグの設定など、いろいろなことに注意する必要があります。オウンドメディアの作り方9:一貫した独自性オウンドメディアの作り方がわからず、とにかく立ち上げることを目的とした場合によく起こるミスに、一貫性を失ってしまうことがあります。オウンドメディアはファンを増やしていく必要がありますが、一貫性がなければファンを固定することはできません。そのため、方向性をブレることなく継続させること、ペルソナの設定や編集者が記事の質やサイトのレイアウトやフォーマットなどを管理することが重要となります。オウンドメディアの作り方10:SEO対策を意識した記事の執筆SEO対策とは、検索エンジンの検索結果ページで上位に表示されるようにいろいろな対策を行うことです。オウンドメディアをSEO対策をする際には、サイトの構築段階から最適化しておかないといけません。また、SEO対策には、ツールなどを用いて記事に使うキーワードの選定を行ったり、またコンテンツを充実させたり、記事の修正や削除などのメンテナンスなどいろいろな種類があります。オウンドメディアの作り方11:検索理由の熟慮オウンドメディアの目的は自社の商品やサービスの利用をしてもらい、ファンを固定していくことです。商品やサービスの利用にまで至る顧客の流れは、オウンドメディアを作成する際に設定したペルソナの動きから予測します。ペルソナがどのような状況で、なぜそのキーワードを検索して、どのようにして商品やサービスの利用に至ったのか、正しい対策を立てるためには熟慮することが非常に重要となります。オウンドメディアの作り方12:記事の骨組みの考慮オウンドメディアではSEO対策や、読みやすい記事を作成するためにも、記事骨子の作り方も重要となります。記事骨子とは記事の見出しや内容をまとめたものです。Webサイトでの記事骨子は見出しを大見出し、中見出し、小見出しに分け、見出しの内容とその本文の内容を一致させないといけません。また、その見出しを見ることで、どこに、何が書いてあるのかすぐにわかるようする必要もあります。オウンドメディアの作り方13:記事の拡散プランオウンドメディアは立ち上げるだけでは、多くの人に訪問してもらうことはできません。そのため、SEO対策や記事の拡散プランなどを実行して、オウンドメディアを成長させていく必要があります。記事の拡散プランにも、SNSやメールマガジン、ネット広告などいろいろな方法があります。これらは世代や既存顧客、潜在層や顕在層などのターゲットの条件によって適した方法を活用することで、効率良く拡散を行うことができます。オウンドメディアの作り方14:キーワードについて再把握オウンドメディアは定期的に効果の確認や記事のメンテナンスを行う必要があります。もし、思うような効果が得られていない記事がある場合は、運用を続けているうちに記事のルールが守れなくなっている場合もあるので、記事ごとのキーワード設定を再確認してみましょう。また、常にユーザーのニーズは変化しているため、キーワードプランナーやMIERUCAなどを使って、キーワードの評価を常に正しく行う必要があります。オウンドメディアの作り方15:GRCの登録と活用GRCとは、SEOの検索順位をチェックするツールのことです。SEOの検索順位を把握することができるので、オウンドメディアの効果を測定する方法の1つとして使うことができます。無料で使うこともできますが、有料版もそれほど高価なものではなく、ボタン1つの簡単操作で複数のキーワードの検索順位を調べることができるので、有料版を活用しましょう。オウンドメディアの作り方16:Googleアナリティクスの活用Googleアナリティクスでは、オウンドメディアのアクセス数を調べることができるアクセス解析ツールです。Googleアナリティクスは簡単にアクセス数を調べることができ、また無料で使うこともできます。さらに、オウンドメディアだけでなく、競合サイトのアクセス数を調べたりすることもできます。検索エンジンの認識にかかる日数は?オウンドメディアを立ち上げて、SEO対策をしても、検索エンジンの検索にかからないということがあります。これはサイトの作り方が悪いわけではなく、サイトを立ち上げてから検索エンジンに認識されるまでに時間がかかるためです。そのため、検索エンジンに認識されてサイトが問題なく見れるようになってから、さらにSEO対策の効果があらわれるまでに数か月ほどかかると言われています。オウンドメディアの作り方を理解しよう!オウンドメディアには正しい作り方があります。作り方を把握できていなければ、せっかくオウンドメディアを立ち上げても、思うような結果が得られなくなってしまう可能性があります。そのため、オウンドメディアを立ち上げる際には、まずその作り方をよく把握するようにしましょう。弊社では、コンテンツマーケティングの企画や設計・実際の運用のご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、コンテンツマーケティングに課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。