LP(ランディングページ)を制作し、十分なユーザーの訪問があるものの、以下の問題を抱えるWeb担当者は多いと思います。思ったようにコンバージョンにつながらないユーザーの離脱率が高くCVR(コンバージョン率)が低い何度も改善策を打っているがイマイチ効果が出ないLPのCVR改善にはいくつか重要なポイントがあり、それらをチェックし改善するだけでもCVR向上につながります。当記事ではCVR低下の原因と改善する際のポイントを紹介します。LPの成果が上がらずお悩みの方は参考にしてみてください。もしCVR低下の原因究明や改善策の考案にお困りの場合は、Start-Xで提供中の無料相談もぜひご利用ください。>>Start-Xへ無料で相談してみるCVR(コンバージョン率)とは?計算方法も紹介LP(ランディングページ)におけるコンバージョンとは、会員登録や資料請求・商品の購入 / 申し込み、来店予約など、企業が求める成果につながったユーザーのアクションのことを指します。また、CVR(コンバージョン率)とは、LPに訪れたユーザーのうち、どれくらいの割合で成果地点に至ったのかを示す指標です。コンバージョン率は、以下の計算方法で算出します。コンバージョン数 ÷ LPへの訪問者仮にLPに訪れたユーザーが1,000人で、コンバージョンが10件発生したとすると、コンバージョン率は10%になります。多くのユーザーがサイトやLPにたどり着いても、注文や問い合わせに至らなければ利益になりません。また、たどり着くユーザーも限りがあるので、決められたユーザー数の中で成約(コンバージョン)数を上げる(CVRを改善する)ことが、自社の利益や新規顧客の獲得には重要と言えます。業界や扱っているサービス・商材によってCVRの平均値は異なるLPのCVRを改善する際には、既存のLPのCVRが業界の水準と比べて、高いのか・低いのかをまずは判断することが大切です。業界CVR(検索)CVR(ディスプレイ広)マッチングサービス9.64%3.34%法律事務6.98%1.84%消費者サービス6.64%0.98%自動車6.03%1.19%人材サービス5.13%1.57%金融・保険5.10%1.19%旅行・娯楽3.55%0.51%教育3.39%0.50%健康・医療3.36%0.82%B to B3.04%0.80%テクノロジー2.92%0.86%ECサイト2.81%0.59%家庭用品2.70%0.43%不動産2.47%0.80%出典:Google Ads Benchmarks for YOUR Industry [Updated!]また、同一の業界でも取り扱っているサービスや商材・LPへの流入経路によって、CVRは異なります。必ずしも、CVRの水準を下回っているから間違ったLPという訳ではなく、あくまでも参考程度にとどめましょう。どのアクションをコンバージョンに設定するかでLPのCVRは変動する先ほど解説したように、LPのコンバージョンは「会員登録」「商品購入」「資料請求」など、さまざまです。そのため、どのアクションをコンバージョンとするのかによって、CVRは変動します。各事業におけるコンバージョンポイントの例を、下表にまとめました。事業CVポイントの例ECサイト会員登録、商品の注文生命保険資料請求、無料相談の申込、契約住まい探し空室状況問い合わせ、見学予約旅行サイト旅程予約マッチングサイト会員登録、マッチング食材宅配初回購入、定期購入の申込例えば、商品購入をコンバージョンに設定した場合と、資料請求をコンバージョンに設定した場合では、よりユーザーにとってハードルの高い商品購入の方が、CVRが低くなる傾向があります。一言でCVRの改善といっても、何をコンバージョンとして設定するのかによって話が大きく変わるので、注意してみていく必要があります。CVR改善が必要なLPによくある低下の要因CVR改善が必要なLPによくある低下の要因は以下の通りです。広告とLPの内容に一貫性がないタイトルからCTAまでの内容に一貫性がないLPのデザインやストーリー性に魅力を感じづらいCTAが少なく訴求したいサービス・商材が不明確ページ内での操作に違和感がある流入前の広告とLPの内容、LP内のタイトルからCTAまでの流れに一貫性がないとユーザーの離脱を生みます。また、LPのデザインが見にくかったり、CTAが目立たず申し込み先がわかりにくかったりするのも、CVRが下がる原因の1つです。その他、ページの動作や表示が遅いなどの使いにくさにつながる点もCVR低下の原因となります。これらは総じて、CVR改善を図らなければ「ユーザーがCVするはずだったのに、ページを離脱してしまった」という事業者にとっての機会損失になりかねません。売れるLP(ランディングページ)の作り方を詳しく見るLPのCVR(コンバージョン率)を改善する7つのポイントここからは具体的にLPのCVR改善に取り組むにあたり、チェックすべき項目について解説します。ポイントは以下の7つです。ユーザーのニーズとLPの内容をマッチさせるファーストビューをより魅力的なものにするページ速度を速めユーザーのストレスを軽減させる入力フォームを最適化する(EFO施策)CTAを適所に配置してユーザーの出口を絞るLPと動画を掛け合わせてスムーズにユーザーを誘導する離脱を防ぐツールを導入してユーザーの興味をひく①ユーザーのニーズとLPの内容をマッチさせる多くのLPの場合、ユーザーの流入元は、リスティング広告やディスプレイ広告・SNS広告が中心となります。たとえばリスティング広告の場合、キーワードに対して広告の出稿を行います。ユーザーが検索したキーワードや広告文とLPの内容がずれている場合、離脱の原因となりコンバージョン率が低下します。複数のキーワードでリスティング広告を出稿する場合は、ユーザーの検索ニーズに合わせてLPを使い分ける必要があるでしょう。ディスプレイ広告やSNS広告も同様に、広告クリエイティブのイメージと、LPのデザインなどがずれていると、ユーザーが思い描いていたイメージと違ったといった印象を抱くことになります。どのような経路やニーズでユーザーがLPに訪れているのかを考慮した上で、LPの訴求内容やデザインの変更をしましょう。②ファーストビューをより魅力的なものにするLPにユーザーが訪問した際に最初に見える画面のことを、ファーストビュー(FV)と言います。ユーザーはサイトに訪れてから、3秒で必要なページかそうでないかを判断するため、ファーストビューはLPで最も重要な部分と言えます。ファーストビューを作る際や、既存のLPのファーストビューを改善する際には、以下のポイントを意識しましょう。どのようなサービス・商品なのかが一目で分かるか商品のメリットや強みが訴求されているかファーストビュー内にCTAが設置されているか数字や実績・資格などが掲載されているかファーストビューの離脱率は60%程度と言われ、10人に6人は離脱してしまいます。そのため素早く「どのようなサービス・商品なのか(What)」「なぜ手に入れる必要があるのか(Why)」「どのように手に入れるのか(How)」が理解できる内容にすることが大切です。③ページ速度を速めユーザーのストレスを軽減させるページの読み込みスピードが遅いことは、LPのCVRを改善する上で致命的な欠陥です。せっかく広告を出稿してLPに訪れたのにもかかわらず、商品やサービスを訴求できずに離脱してしまうのは広告のCPAを高める大きな要因となります。Webページのサイト速度は、Googleが無料で提供する「Google PageSpeed Insights」で確認することができます。LPのURLを入力するだけで簡単にチェックすることができ、スマートフォンやPCなど端末ごとのスピードや点数を確認できます。④入力フォームを最適化する(EFO施策)入力フォームを最適化する(EFO施策を打つ)のもCVR改善には有効です。EFO(Entry Form Optimization)施策とは、ウェブサイトのフォームを最適化し、ユーザーの入力環境を改善することで、コンバージョン率を高めるための施策です。ユーザーがLPの商材に興味を持ったにもかかわらず、入力フォームが最適でないことで入力途中での離脱を招く恐れがあります。入力フォームを改善する際には、以下のポイントを意識しましょう。入力すべき項目が多すぎないか入力すべき内容が分かりにくくないか入力エラーの原因が一目で分かるようになっているか入力フォームが複数のページにまたがっていないか入力の例が記載されているか全角 / 半角入力に対応しているか不要なバナーやリンクが設置されていないかまた入力フォームを改善する際には、Googleのタグマネージャーを用いて分析を行うのが効果的です。入力フォームのどこでユーザーが離脱したのか、入力の箇所が多い項目はどれかなどを確認できます。⑤CTAを適所に配置してユーザーの出口を絞るCVR改善には、CTAをユーザーがアクションしたいタイミングで押しやすい位置に置き、出口も絞っておくことが有効です。注文ボタンや問い合わせフォームをユーザーが触りやすい場所に置くことで、スムーズにCVまでの導線を作れます。一方で、ボタンやテキストリンクが見つけにくい、押しにくいだけでもCV数は変わってしまうのです。また、LP内のリンク先を増やしすぎると、ユーザーが別ページに遷移してしまうため、CVRを低下させる原因となります。たとえば、関連する商品・記事へのリンクは、ユーザーの商材への興味を別へ移らせることにつながりかねません。リンクはCTAのみに限定し、他ページへ遷移させないことが大切です。⑥LPと動画を掛け合わせてスムーズにユーザーを誘導するLP内に動画を使うと、ユーザーをCVポイントまでスムーズに誘導しやすくなります。LPでは「ユーザーに優しくストレスフリー」でCVまでつなげることを意識するあまり、文字情報が少なく言葉足らずになったり、誤解を生んだりする可能性があります。しかし、動画を使えば情報量やページの滞在時間を増やせるため、改善策として有効です。ユーザーの理解を深める時間と情報量を視覚・聴覚へ届けられるので、ユーザーがストレスを感じにくい特性もあります。さらに、マーケティング観点で動画を活用することで、テキストや静止画にはないメリットを4つ得られます。ブランディングが図れる強く訴求できる拡散しやすい効果測定がしやすいCVR改善に効果的な動画LPを作るためには、ファーストビューに動画を設置する、動画は短く簡潔にまとめるなどの工夫が必要です。⑦離脱を防ぐツールを導入してユーザーの興味をひく外部ツールを導入してユーザーの興味を引く施策をとることもCVR改善には有効です。具体例としては、チャットボットや離脱防止ポップアップを利用する施策が挙げられます。以下がはたらきとともにまとめた表です。ツールの種別具体的なツール名詳細なはたらきチャットボットGENIEE CHATユーザーがサイト上で抱える問題や疑問をリアルタイムで解決する離脱防止ポップアップ・OptiMonk・KARTE・賢瓦ユーザーがサイトを離れようとするタイミングで関連商品や重要なお知らせをポップアップ表示する多少の利用料はかかりますが、それ以上にCV数が上がれば全体の利益アップにつながります。LPのCVR改善に役立つ分析/検証ツール|無料版もありLPのCVR改善に役立つ分析/検証ツールは、以下の通りです。ヒートマップツールアクセス解析ツールEFOツールA/Bテストツールヒートマップツールヒートマップツールは、Webサイトの各ページ上でユーザーの行動がどのように行われているかを色分けして直感的に確認できるツールです。よく使われるヒートマップツールの例は以下の通りです。ClarityUser Insightミエルカヒートマップユーザーがページ内でどのように行動し、どこで離脱するかを把握できるため、デザインやレイアウトの最適化に非常に有効となります。ユーザーの関心が高い箇所を明確に示し、ユーザーがどこを頻繁にクリックしているかも把握できます。アクセス解析ツールアクセス解析ツールは、ウェブサイトでのユーザー行動を分析できる便利なツールです。特にGoogleが提供する「Googleアナリティクス」が広く利用されています。CVRの改善には、ユーザーがコンバージョンに至る過程を詳細に分析する必要があるので、このツールの使用はほぼ必須でしょう。現在、Googleアナリティクスには「ユニバーサルアナリティクス(UA)」と新しい「Googleアナリティクス4(GA4)」の2つのバージョンが存在します。UAは2023年7月1日にデータの収集を停止し、そのレポートデータも2024年7月1日にはアクセス不可になると発表されています。もしまだUAを使っている方は、できるだけ早くGA4への移行を検討しましょう。EFOツールEFOツールは、問い合わせフォームのユーザー離脱ポイントを分析するためのツールで、フォームの改善に役立つ多くの機能を備えています。これにより、人手では難しい設定も手軽に実現できます。具体的な機能には以下のものがあります。ガイドメッセージの入力サポート確認ボタンの最適化フリガナの自動入力機能リアルタイムでのアラート通知住所の自動補完機能残り入力必要項目の表示必須項目の視覚的強調文字の自動変換機能(半角・全角)これらの機能を手動で実装するには専門的な知識が必要ですが、EFOツールを使用すれば、専門知識がない方でも簡単に入力フォームの作成や分析を行えます。A/BテストツールA/Bテストツールは、2つの異なるテストLPをランダムに表示させて、どちらがより効果的かを判断するためのツールです。このツールを用いることで、特別な専門知識がなくてもA/Bテストを効率的に行えます。一般に利用されているGoogleオプティマイズは2023年9月にサービスを終了しました。そこで、新しくA/Bテストを導入する際には、Googleアナリティクス4(GA4)と連携可能な次の3つのツールが推奨されます。Optimizely XABTastyVWO効率的にA/Bテストを実施し、より精密なデータ分析を行うために適しています。LP作成時に役立つ無料ツールも詳しく見るLPのCVR改善はプロに依頼するのがおすすめ|メリットも紹介LPのCVR改善をご検討中の方は、プロに依頼するのがおすすめです。プロに依頼すると以下のメリットがあります。豊富な経験をもとにした改善策を実施するので高い効果が見込める専門的なスキルや知識を社内向けに共有してもらえる社内のリソースが主事業へ充てられる改善後の運用・管理や別のマーケティング施策までお任せできるもちろんご自身で改善策を講じることも可能ですが、まったくLPに関する知見がないと勉強や社内の教育に時間がかかってしまうでしょう。しかし、プロが集う会社へ任せることで豊富な経験とノウハウをもとに、効果的な施策を打ってもらえるので確度高く成果を見込めます。当記事を読んで、自社で行うのは少し難しいと感じられた場合は、プロへ依頼することを検討してみましょう。LP制作・運用であるStart-Xでは無料相談を実施中ですので、ぜひご利用ください。LP(ランディングページ)の費用相場を詳しく見るLPの効果的なCVR改善策にお悩みならStart-Xへご相談ください本記事では、CVRの基礎知識からCVR改善ポイントについて解説しました。LPのCVRにおいて最も大切なことが、LPに訪問しているユーザーがどのような情報を求めているのか、といったニーズの把握です。いくら商材が魅力的でも、ユーザーがアクションする意欲を高める内容でなければ、LPのCVRを改善できません。Start-Xでは、ランディンページのCVRにお困りの企業様に向けて、LPOを実施するサービスも展開しております。無料のオンライン相談を実施していますので、ランディングページの施策に興味がある企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください>>Start-Xへ無料で相談してみる