バズマーケティングという言葉を聞いたことがあるものの、「具体的にどういったマーケティング施策なのか正直わかっていない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこでこの記事ではバズマーケティングの意味や代表的な手法、メリットやデメリットについて、わかりやすく解説していきます。実施手順や成功のポイント、事例なども併せてご紹介していますので、バズマーケティングの基本を押さえたい方は最後までご確認ください。バズマーケティングは利害関係のない友人知人同士の間での信頼関係を利用したマーケティングです。信頼を損なわず、オープンかつ透明性の高い情報を拡散してもらえるように、コンセプトを明確に対策を立ててバズマーケティングを活用しましょう。バズマーケティングとは?バズマーケティングとは、人為的に「口コミ」発生させて商品の使い勝手やその特徴、商品についての感想などを周りに広めていくマーケティング手法のことです。蜂などの虫が「ブンブン飛び回る」という意味の英語「buzz」(バズ)からきており、SNSを利用したウェブ上で一挙に話題が広まることを利用しています。バズマーケティングの特徴4つ近年再注目されているバズマーケティングの特徴をみていきましょう。バズマーケティングは、「口コミ」による商法ですが、SNSの発達により、進化を遂げてきました。バズマーケティングに、時代に即したマーケティング方法を上手に取り入れることによって、これまでより一層の成果もたらす可能性があることから、多くの企業が注目しています。バズマーケティングの特徴1:SNSとの相性が良いバズマーケティングは、企業が一方的に発信する広告の影響力に代わり、相性の良いSNSを使うことにより、一般人同士が情報交換する時代に合ったマーケティング方法となりました。ユーチューブやブログ閲覧中の広告は、ユーザーのストレスとなることも多く、より自然なPRが求められます。インフルエンサーが私生活を公開する中に、ごく自然にPR商品等を紛れ込ませることにより、ユーザーに嫌悪感を抱かせずにマーケティングを行うことができます。バズマーケティングの特徴2:口コミが主バズマーケティングの特徴2つ目は口コミです。口コミとは、商品またはサービスに関して、一般人が製品を使って得ている情報や感想などを発信することです。取るに足りないことでは、口コミなどしませんが、何かしらの感動体験があれば、誰かに伝えて共有したいと思います。その想いは連鎖し、口コミは無限に拡散していきます。バズマーケティングの特徴3:口頭によるコミュニケーションバズマーケティングの特徴3つ目は、一般人の口頭によるコミュニケーションによることです。友達や家族、知人たちといった身近な人たちと情報を交換する際は、利害関係がないので信憑性を高め、購買意欲の促進に影響します。バズマーケティングの特徴4:バイラルマーケティングとは異なっているバズマーケティングの特徴4つ目は、同じようにインターネットなどを活用して口コミなどを利用するバイラルマーケティングとは、目的が異なっています。viralとは「ウィルス性の」という意味で、情報が人から人へ伝わる様子を示しています。バイラルマーケティンが販売促進を目的としているのに対し、バズマーケティングは「信頼」を利用し、話題の総量の増加を目的としています。バイラルマーケティングに関して、より詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。バイラルマーケティングの手法と使用例3つ|成功させるためには?バズマーケティングの好事例11選バズマーケティングの成功事例11選をご紹介していきます。バズマーケティングは、その特徴を理解し、成功するためのポイントをおさえることによって、大きな成果を得ることができるマーケティング方法です。バズマーケティングの好事例1:どん兵衛バズマーケティングの好事例1つ目は2018年10月18日ウェブ限定公開された日清食品株式会社の「どん兵衛」のCM「絵本 どんぎつね」概要をご紹介します。少年”げん”が倒れていたどんぎつねを再び救い、連日訪れるようになったある日、可愛い女の子に化けてくれよの一言にどんぎつねは困惑します。実はポメラニアンとハスキーのミックス犬”ポンスキー”だったのです。今年の6月18日から6月29日まで消費者を巻き込んだ「我が家のどんぎつね CM出演チャンスキャンペーン」を実施、オリジナルCMを募集し実際に放映されています。バズマーケティングの好事例2:携帯アプリの実況プレイバズマーケティングの好事例2つ目は登録者100万人以上を誇るYoutuberを起用した、いつも投稿している動画に近い内容の携帯アプリを体験しながら実況する実況プレイPR動画です。実況プレイヤーとしてのキャリアがあり、固定ファンも多く存在しているYoutuberが発信する情報として、抵抗なく受け入れられ効果をあげました。バズマーケティングの好事例3:食べログバズマーケティングの好事例3つ目は、食べログと呼ばれる飲食店紹介サイトです。実際に来店した消費者が料理の感想やお店の雰囲気などを記載し、満足に応じて評価するというシステムです。店を探す際に、メニューの写真などと一緒に、食べログの評価を考慮して決定する体験をされた方も多いのではないでしょうか。バズマーケティングの好事例4:ホワイトニングバズマーケティングの好事例4つ目は、100万回以上再生され、多数の人々に拡散されたPR動画です。バズマーケティングを上手くいかせるためには、人と人とのコミュニケーションが必須です。コミュニケーションは、好意的なものとは限りません。好意的でない意見が交わされていたとしても、情報の拡散総量の増加としてバズマーケティングは成功するでしょう。バズマーケティングの好事例5:化粧品PRバズマーケティングの好事例5つ目は、instagramのストーリーを活用し、バズマーケティングを成し遂げたairiさんの化粧品PRです。Instagramのストーリーを使用して紹介したコスメに関して、フォロワーから多くの問い合わせがあり、実際に使用したフォロワーから、具体的な情報が寄せられ盛り上がりを見せました。宣伝と感じさせない自然な商品紹介によってユーザーの興味をそそり、購買意欲を高める効果的なマーケティングです。バズマーケティングの好事例6:映画マレフィセント2バズマーケティングの好事例6つ目は、キャンペーンを行った映画マレフィセント2です。ハロウィーンの時期に合わせ、映画館や街頭にフォトスポットを設置し、映画の中のアイテムパーツをダウンロードできるようにして、写真投稿を行うキャンペーンを実施しました。投稿された写真は、公式HPに掲載し、人づてにみるみるうちに拡散されていき、大きなマーケティング効果をあげました。バズマーケティングの好事例7:ありがとうスターウォーズバズマーケティングの好事例7つ目は、「ありがとうスターウォーズ」キャンペーンです。映画を鑑賞後に指定されたハッシュタグを付けて感想を投稿すると、抽選でオリジナルグッズやサイン入りポスターがもらえます。寄せられるユーザーの様々な感想によって、より多くの顧客を獲得することができるキャンペーンです。大ヒットを収めた背景には、「ありがとうスターウォーズ」キャンペーンのバズマーケティングの効果が高いと言えます。バズマーケティングの好事例8:きのこvsたけのこバズマーケティングの好事例8例目は「きのこの山VSたけのこの里戦争」です。1975年にきのこの山が、その4年後にたけのこの里が発売されました。2018年にお菓子の人気を測る総選挙ではTwitterでの「応援#募集活動」を実施、有名な方がTwitterに投稿し、SNSで拡散されました。明治製菓株式会社はこの消費者間の論争に便乗し、売り上げ回復を実現しました。バズマーケティングの好事例9:口コミ買い取りバズマーケティングの好事例9つ目は森永製菓株式会社が、「口コミ買い取り」という驚きのキャンペーンを実施しました。このキャンペーンは、購入した感想ではなく、購入しない理由を買い取るというものでした。批判的な意見を積極的に受け入れる謙虚な姿勢をアピールすることで、口コミを集まりやすくしました。消費者同士のコミュニケーションを活発にし、公式アカウントのフォロワーを増やす効果もあるため、お手本にしたいバズマーケティングです。バズマーケティングの好事例10:チキンラーメンバズマーケティングの好事例10個目は日清食品ホールディングス株式会社のチキンラーメンです。『チキンラーメン 具付き3食パック アクマのキムラー』のプロモーションの一環で投稿した無言ツイートを3月22日より連日にわたり投稿、3月25日に投稿した動画は10万「いいね」を突破しました。様々なアニメや漫画からの影響を感じさせる演出が効果的で、商品のPRのみを押し付けるのではなく、社会性を有したメッセージと重ね合わせ、話題性が生まれました。バズマーケティングの好事例11:ドコオクキャンペーンバズマーケティングの好事例11個目は、プラマイゼロ株式会社のドコオクキャンペーンです。毎週対象の家電商品を購入したと想定し、部屋の「ドコ」に「オク」かの画像や写真を投稿し、当選すると商品が貰えるキャンペーンです。斬新な内容だったので話題となりました。商品があったらと楽しい想像力を掻き立てるものだったので、購買行動にもつながるキャンペーンです。バズマーケティングのデメリット4つバズマーケティングのデメリット をみていきましょう。多く話題にされるとそれだけ批判的な意見も増えていき、会社や商品に対する悪いイメージが広がってしまいます。何か問題が生じた際には誠心誠意対応をするなど、その後の行動によってマイナスイメージを払しょくし、プラスに替えることもできます。バズマーケティングのデメリット1:ステマと誤解されるバズマーケティングのデメリット1つ目は、ステマと誤解されてしまう場合があることです。正しい情報を消費者に伝える必要があり、インフルエンサーとの関連性を明確にしなければなりません。企業の社員が自分の会社の商品を称賛する投稿や、金銭を受け取っているにもかかわらず、普通の消費者のふりをして商品を紹介すること、芸能人などのインフルエンサーに、金銭を支払って宣伝であることを伏せて商品の紹介を依頼する行為はステマとなります。バズマーケティングのデメリット2:良い口コミだけではないバズマーケティングのデメリット2つ目は、一般の人々が自由なコミュニケーションがなされる場所においては、当然ですが、商品や企業に対して否定的な情報も同様に拡散される場合もあります。消費者の中には情報の真偽にさほど興味がなく、拡散されたものを、ただひたすら信じ込んでしまう人達もいます。バズマーケティングによって商品やサービスの口コミを増やそうと考えるなら、様々な角度からくる意見を想定した対策も必要です。バズマーケティングのデメリット3:コントロールが難しいバズマーケティングのデメリット3つ目は、ネガティブなイメージが発信された場合、食い止めるのが難しい事です。バズコミュニケーションは消費者が自由に思ったことを発信し、積極的なコミュニケーションによりそれらを拡散してもらい、収集することが重要となります。認知度が高くなれば、必然的にコミュニケーションも活発になるので、より多くの件数を収集しましょう。バズマーケティングのデメリット4:作為的な部分を感じさせてはいけないマーケティングのデメリット4つ目は、消費者に作為的な意図を感じさせてはいけないということです。マーケティングを実施する側の意図が見えてしまうと、消費者は嫌悪感を抱きやすく、拒絶反応を起こしてしまう可能性が高くなります。 企業の商品の押し付けともとれるあからさまなPRは避け、消費者が自ら発信したくなるような戦略を練りましょう。バズマーケティングの好事例を知って活用しよう!バズマーケティングの好事例を知って活用し、最新マーケティング方法であるインフルエンサーマーケティングを上手に組み合わせることで、多くの効果を体現してみましょう。好事例をみると、どれも記憶に残るものばかりです。投稿したくなるような何かしらの「感動」を拡散しましょう。本記事では、バズマーケティングの戦略設計について解説しました。バズマーケティングは、「コンテンツを制作すること」「なんとなく長く運用すること」が目的になりがちですが、現状の課題から運用目的を定め、成果指標に沿って運用していく必要があります。弊社では、マーケティングの企画や戦略設計・実際の運用のご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、マーケティングに課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。