リマーケティング広告とは、自社のサイトへ訪れたことのあるユーザーに対して、もう一度アプローチする広告です。過去に自社の商品やサービスに興味を持ってくれたユーザーに再度アプローチすることで、高いマーケティング効果を期待できます。本記事では、リマーケティング広告の展開を考えている方に向けて、「リマーケティングとは?」といった基礎知識の解説や、リマーケティングの種類、実施するメリット、そして注意すべき点について解説します。興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。リマーケティング広告とはリマーケティング広告とは、自社のサイトへ訪れたことのあるユーザーに対して、もう一度アプローチする広告です。サイトを訪れるユーザーは、興味を持ったコンバージョン率の高い見込み客なので、再度サイトへの誘導が必要です。そこでユーザーに対してCookieを付与して、別サイトを訪問中に画像や動画、テキストでアプローチを行う広告を表示します。リマーケティング広告の役割は、自社のサイトが気になるユーザーを呼び戻すことです。リターゲティング広告との違い広告とリマーケティング広告はどちらも追従型の広告で、配信する媒体の違いで呼び名が異なります。リマーケティング広告はGoogleアドワーズで配信され、リターゲティング広告はYahoo!広告で配信されます。運用する企業が異なると名称が変わりますが、機能はほぼ同じで違いはありません。リマーケティング広告の種類6つリマーケティング広告は、誰にどんな形で表示するかによって種類は異なります。広告主のサイトへの訪問履歴や、アプリの利用履歴を基にリスト化したユーザーに対して働きかけるもの、ユーザーの閲覧履歴から自動的に好みを推測して表示するものがあります。代表的なリマーケティング広告は6種類あり、それぞれの特徴を把握することが大切です。リマーケティング広告の種類1:標準のリマーケティングマーケティング広告用のタグを設置しておくと、訪問したユーザーに対してcookieが付与され広告が表示されるもので、過去にサイトを訪問したユーザーが対象です。理由があって自社のサイトを離れた見込み客に対して、再びサイトに呼び戻す効果があり、購買意欲があるので高い成果をあげられます。広告の表示タイミングは、ディスプレイ広告の配信を行うネットワーク内のアプリやサイトに移動した後です。リマーケティング広告の種類2:動的なリマーケティング過去にユーザーが訪問したサイトで閲覧した商品やサービスを基に、自動的にリマーケティング広告を作成し、配信するものです。閲覧した商品やサービス、アプリを利用したユーザーを対象にします。配信するためには、以前に閲覧した商品やサービスの登録が必要です。広告ネットワークのサイトやアプリを訪問した際に表示されますが、広告のレイアウトやサイズも自動で変更され、ユーザーの好みを反映できます。リマーケティング広告の種類3:モバイルアプリ向けのリマーケティングアプリソフトを開発するために使用するSDKを利用して、アプリ内での行動を測定したデータを基にユーザーにリマーケティング広告を表示するものです。AndroidやiOSの広告主のアプリを利用して、一定期間利用していないユーザーに対して表示して、再利用の呼びかけに利用します。ユーザーの起動回数や購入といった利用状況をリスト化することも可能です。特にゲームアプリの利用者には、より効果を発揮します。リマーケティング広告の種類4:動画リマーケティングGoogleアドワーズだけの広告で、自社のYouTubeアカウントとGoogle広告を連携させておくと配信できます。広告主のサイトの動画やYouTubeチャンネルを視聴している際に、ユーザーに広告を表示する機能です。ブランディング動画で商品やサービスへの安心感を伝え、リマーケティング広告で購入を促します。動画を視聴したユーザーが、広告ネットワークの動画やサイトを閲覧している際にも表示できます。リマーケティング広告の種類5:メールリストを使ったリマーケティング自社が所有するメールリストをGoogleと共有して顧客リストを作成して、リマーケティング広告を表示する方法で、カスタマーマッチとも言います。以前、自社のサイトや実店舗で顧客リストに登録済み、または購入履歴のあるユーザーに対して、YouTubeや広告ネットワークの動画、検索サイトで表示します。従来の顧客や購入履歴のある層へのアプローチに有効です。リマーケティング広告の種類6:検索広告向けのリマーケティングRLSAとも呼ばれ、検索エンジンやパートナーサイトで検索中に、リマーケティング広告の出し方を変える仕組みです。自社サイトを訪問済みのユーザーに対して検索エンジンを利用中に広告を表示し、再訪問や購入を促します。また、過去に履歴のないユーザーに対して、新規顧客用の異なる広告を表示することもできます。標準のリマーケティング広告を検索中に行う機能で、実際の契約につながりやすくなります。リマーケティング広告のメリット5つリマーケティング広告のメリットは、見込み客を顧客に取り込むために少ない費用で効果を期待できることです。ユーザーの履歴を基に配信するリマーケティング広告は、自社の商品やサービスに興味があり、アプリの利用履歴があるので購入の可能性が高くなります。不特定多数への広告の配信は新規ユーザー獲得には欠かせませんが、費用に対して効果が少ないので認知施策として利用します。リマーケティング広告のメリット1:訪問したことがある人にアプローチができる過去に訪問したユーザーは、自社の商品やサービスに興味があるので再アプローチで購買意欲を高めることができます。初めてサイトを訪問する多くの人は、下調べの状態です。他のサイトと比較したり自分の商品やサービスに対する購入の本気度を再確認したりします。そこへリマーケティング広告で再アプローチして、契約へとつなげるのです。再アプローチする時は、特典情報を加えると購入意欲をより高めることができます。リマーケティング広告のメリット2:違うドメインの訪問客にもアプローチができるリマーケティング広告を自社のメディアサイトにタグを貼りつけるだけで、閲覧したユーザーが異なるドメインに訪問した時に広告を表示できます。異なるドメインに自社のサービスサイトの広告を表示できるので、自社と接点のないユーザーにも広告を配信できます。比較先のサイトで自社サイトへ興味を持たせ、誘導も可能です。競合商品や、サービスに興味を持つ潜在的なユーザーの掘り起こしと新規獲得に効果があります。リマーケティング広告のメリット3:CPAを下げやすいリマーケティング広告は成約率が高いので、費用がかからずCPAを下げやすくなります。もともと自社商品やサービスに興味を持っているので、契約率が高いことが挙げられます。またリマーケティング広告は最低出稿金額の設定がないので、少額から配信でき、画像やテキストを準備するだけの低予算で広告が制作可能です。CPAが下がれば、新規顧客の獲得へ向けた新しい認知施策を実行できます。CPAとはCPAとはCost Per Actionの略で、1つの契約を獲得するために使った費用で、顧客獲得単価と訳されます。計算式は「広告費用÷コンバージョン(成約)数」です。広告を表示した際の成果単価、顧客単価として判断する指標です。CPAと販売する商品やサービスの単価のバランスを判断し、広告やサイトの改善に利用します。リマーケティング広告のメリット4:CV率が高い自社サイトに訪問履歴のあるユーザーが、他社サイトで情報収集や比較検討している時にリマーケティング広告を表示して、自社サイトを考えせCV率を高めます。サイトを訪問する時に、情報収集が目的のユーザーに広告を表示します。他社サイトでリマーケティング広告を表示すると、購入意欲が高められCV率が上がります。1回サイトを見ただけでは成約しない潜在的な層を、購入層に押し上げることができます。CV(コンバージョン)とは英語のconversionは転換と訳され、コストが成果に転換することからサイト内での目標を指します。サイトによって訪問したユーザーのアクションは異なり、小売業やサービス業では商品やサービスの購入がCVです。業種によっては問い合わせや相談がCVであり、イベントの参加や資料請求、無料体験版の申し込みもCVにできます。CVはネット広告の費用に対する成果を示す、最終的な数値であり重要な指標です。リマーケティング広告のメリット5:広告を配信するタイミングを設定できるリマーケティング広告は配信するスケジュールを設定できるので、ユーザーに合わせたタイミングで働きかけることが可能です。消耗品を購入したユーザーに対して定期的に広告を配信して購入を促すことや、購入までに時間のかかる高額商品や不動産のサイトは、一定期間過ぎてから再度アプローチして自社サイトに誘導できます。広告を出すタイミングにメリハリをつけると、複数回配信してもしつこいと嫌われることがありません。リマーケティング広告の注意点2つコンバージョン率が高く、費用を抑えて広告を表示できるリマーケティング広告ですが、利用する際は注意が必要です。自社サイトに訪問したユーザーが対象なので、配信先がリピーター中心になり、新規顧客の誘導は期待できません。また、複数回に渡って購入を促すので、購入までにゆっくりと考える商品やサービスには向いていますが、緊急性を要するものには不向きです。リマーケティング広告の特徴を生かした配信が重要です。リマーケティング広告の注意点1:新規顧客を取り込むのは難しいリマーケティング広告は不特定多数に対して広告を配信しないため、新規顧客への働きかけは強くありません。自社サイトに訪問履歴のあるユーザーへ再訪問を促したり、以前から取引のあるメンバー会員に対して定期的な呼びかけをしたりするので、従来の顧客を引き留める効果はあります。リターゲティング広告だけでなく、一般のユーザーを対象にした広告と併用した戦略が求められます。リマーケティング広告の注意点2:向いている商材と向いていない商材があるリマーケティング広告は比較検討しているユーザーにリマインド効果を狙っているので、緊急性の高いものには不向きです。緊急時には、他社のサイトと比較している時間はなく、ユーザーの行動は即断即決です。必要な情報にアクセスしたら、他のサイトと比較することなくアクションを起こします。リマーケティング広告は、じっくりと時間をかけて購入を検討する商材に向いています。リマーケティング広告を活用してみようリマーケティング広告は、訪問履歴のあるユーザーに再度アプローチして、成果につなげる広告手法です。CVが高く、費用を抑えることができるので効率的な広告を配信できます。しかし、不特定多数に対しての働きかけが弱いので、新規顧客の獲得には不向きです。ユーザーに対して効果的な広告をタイミングよく配信するリマーケティング広告は、多くの種類があるので、組み合わせて積極的に活用しましょう。弊社では、Web広告の運用代行サービスやコンサルティングサービスを提供しています。特に動画広告の運用が強みとなっております。Web広告施策やリマーケティング広告施策等をご検討の企業様は下記よりお気軽にご連絡くださいませ。お問い合わせはこちらから。