Webサイトを更新・改善していく中で、もともとあったページを削除したり、URLを変更したりすることもあるかと思います。そんな時に役立つのがリダイレクトですが、設定方法によってはSEOに影響を及ぼすなんて話を聞いたことはありませんか? ここでは、リダイレクトの種類やその設定方法、またSEOに及ぼす影響についてまとめました。サイトの移動を検討している人は、リダイレクトについての知識を深めていきましょう。今回は、リダイレクトした場合SEOに影響するのかSEOが消去されない実装方法について詳しく紹介しています。SEOを残して、リダイレクトする方法をチェックしてみてください。リダイレクトとは何?リダイレクトとは、引っ越ししたサイトを見る際に自動的に新しいサイトに移してくれるサービスのことです。ドメインの変更したサイトやリニューアルしたサイトを運営している場合は、リダイレクトを活用することがおすすめです。リダイレクトすれば、ユーザビリティーに優しいサイト運営ができます。ただしリダイレクトすれば、SEOに影響を受けるケースも少なくありません。リダイレクトについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。リダイレクトとは?種類や4つの言語別の設定ポイントを解説しますSEOとはSEOとは、日本語では検索エンジン最適化と呼ばれる特定のウェブサイトが上位に表示されるようにする仕組みや手法のことです。SEOは、検索順位アップや上位表示を考えているサイト運営者にとってとても大切な考え方です。SEOは、オーガニック検索流入のアクセスに大きな影響を与えます。ただしSEOで順位アップを狙うには、効果がでるまで時間がかかるだけでなくコンテンツ作成のコストがかかります。リダイレクトの種類ここからは、リダイレクトの種類を紹介していきます。リダイレクトには大きく分けて2種類あるため、SEOや自分のサイト運営の考えなどでどちらを使うか考えてみるといいでしょう。Webサイトを長く運営していて引っ越しを考えている場合は、とくに知識として違いを知っておくと便利です。302リダイレクト302リダイレクトとは、一時的な転送方法を取る処理のことです。一時的な転送方法ですので、サイトのメンテナンスやサーバートラブルがあった時に使われてきました。以前は302リダイレクトを使った場合は、SEOが引き継がれることはありませんでした。ただし2017年にGoogleがリダイレクトについて仕様を変えたため、302リダイレクトでもページランクが引き継がれるようになっています。301リダイレクト301リダイレクトは、恒久的な転送をしてくれる処理のことです。サイトを完全に引っ越するという場合は、永久的に転送してくれる301リダイレクトを活用してください。サイトを移転したけれど301リダイレクトを設定していないサイトは、築き上げたSEOの評価を下げてしまいます。また訪問者がサイトがどこに移転したのか分からないという事態を引き起こしてしまい、サイト運営にマイナスの影響を与えることも少なくありません。リダイレクトすることでのSEOへの影響ここからは、リダイレクトすることでのSEOへの影響を紹介していきます。リダイレクトの活用を検討している場合は、ぜひ参考にしてみてください。長年運営してきたサイトを移動する場合は、リダイレクトの方法に失敗してしまうと今まで築き上げた実績を失ってしまう可能性があります。リダイレクトすることでのSEOへの影響を極力少なくするようにしましょう。従来はSEO評価が失われていた以前は、リダイレクトすることでSEOの評価が失われてきました。特に302リダイレクトは転送前のページを評価するため、新しいページの評価がされない仕様でした。かつてはスパム行為を防ぐためにSEO評価が失われていました。しかし、現在は検索エンジンの精度が向上したこともあり、SEOの評価が保たれたまま新しいサイトでリダイレクトを活用できるようになっています。301リダイレクトであれば失われないSEOの評価を気にする場合は、301リダイレクトであれば失われないです。完全にサイトを移す予定がある場合は、なるべく301リダイレクトを活用するといいでしょう。なお2017年以降は、302リダイレクトでもページランクが引き継がれるような仕様に変わっています。Google側の推奨もないため、一時的に移してまた同じ場所にサイトを戻す場合は302リダイレクトを使っても支障はないでしょう。301リダイレクトでSEOが消去されない実装方法ここからは、301リダイレクトでSEOが消去されない実装方法を紹介していきます。実際に301リダイレクトを試そうと考えている場合は参考にしてみてください。また自分で実装することが難しい場合は、実装をお願いできるSEO会社に依頼することもおすすめです。確実に301リダイレクトを実装して引っ越し後もスムーズなサイト運営できるように努めましょう。ディレクトリ単位まずは、ディレクトリ単位の実装方法です。一部分をリニューアルする場合やCMS変更の際に役立ちます。例えば「/○○/」から「/▲▲/」に変更する場合はRewriteEngine onRewriteRule ^○○(.*)$ /▲▲$1 [L,R=301]と実装していきましょう。ページ単位ここからは、ページ単位で実装する方法です。ページ自体を削除して引っ越しする場合やURLを変更した場合に活用できるでしょう。まず「○○.html」から「▲▲.html」に転送する場合は、RewriteEngine onRewriteRule ^○○.html$ https://www.〇〇.com/▲▲.html [L,R=301]と記述してください。【種類別】リダイレクトの設定方法3つここからは、リダイレクトの設定方法3つ紹介していきます。それぞれのやり方がありますので、自分のサイト運営に沿った方法を試していくといいでしょう。リダイレクトの設定方法を知っておくことで、今は移転の予定がなくてもサイトを引っ越しする際に役立ちます。またお使いのサーバー会社によって使用できない方法がある可能性も高いです。実際にリダイレクトする前にサーバーに問い合わせることがおすすめです。リダイレクトの設定方法1:PHPの場合リダイレクトの設定方法の1つ目は、PHPの場合です。リダイレクトの方法はheader関数を利用してLocationを指定するというものです。記述例は「?php// リダイレクト先のURLへ転送する$url = 'http://www.example.com/';header('Location: ' . $url, true, 301);// すべての出力を終了exit;」です。リダイレクトの設定方法2:JavaScriptの場合ここからは、JavaScriptの場合のリダイレクトの設定方法を紹介していきます。サーバーが原因でHTTPによるリダイレクトができないときに活用してください。書き方は「script type=”text/javascript”!–setTimeout(“link()”, 0);function link(){location.href=’https://(転送先のURL)’;}–/script」です。リダイレクトの設定方法3:.htaccessの場合.htaccessの場合は、.htaccessというファイルを作成しサーバー上に保存するという方法です。一番推奨されている方法ですので、まず試してみてください。ファイルには、ページ単位ではRewriteEngine onRewriteRule ^old.html$ https://www.sample.com/new.html [R=301,L]と入力して実装すればOKです。SEOを残してリダイレクトしようSEOを残してリダイレクトすることは、サイト運営の今後に大きく影響を与えます。リダイレクトを予定している人は、長期間であれば301リダイレクトを活用することがいいでしょう。弊社では、SEO対策やYouTube SEOやVSEO対策に強みをもっています。SEO対策だけでなく、YouTube SEOやVSEOにお悩みを抱えている方がいましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。また、経営者やマーケターの皆様に好評のお役立ち資料も個人情報入力不要で無料で公開しています。「お役立ち資料」ページより各種資料をお気軽にご覧ください。