皆さんの会社ではどのようにして商品・サービスの認知を上げていますか?近年、マーケティング業界で話題になっているマーケティング手法をここでは紹介したいと思います。それは、ズバリ「バイラルマーケティング」です。SNSやYouTube、TikTokを筆頭にインターネットが普及すればするほど、バイラルマーケティングは注目を集めています。現代の企業が顧客を獲得する上で忘れてはいけない手法です。バイラルマーケティングを活用することでこれまで以上の認知拡大、売り上げ増加、リピーター増加などを可能にすることができます。しかし、そもそもバイラルマーケティングについて知らなかったり、方法を知らなかったりと困っている人も多いと思います。そこで今回の記事では、バイラルマーケティングについて、バズやインフルエンサーのような類似のものとの違いやバイラルマーケティングの事例、メリットとデメリットをいくつか紹介してあります。今後も、SNSを介してバイラルマーケティングの可能性はまだまだ広がりそうです。ぜひ参考にしてみてください。この記事はこんな方にお勧めです。バイラルマーケティングに興味のある方バイラルマーケティングに失敗した経験のある方バイラルマーケティングの具体的な事例を知りたい方バイラルマーケティングとは?バイラルマーケティングとは、オンライン上の口コミを利用したマーケティング手法です。バイラルマーケティングのバイラルは、「ウイルスの・ウイルス性の」という意味をもっています。このことからバイラルマーケティングとは、主にオンライン上でのメディア、YouTubeやSNSを介し、ウイルスのように短期間での拡散を狙った、低コストで行える手法です。バズマーケティングとの違いバズマーケティングは、バイラルマーケティングとほぼ同義として使われることも多いマーケティング手法です。バズマーケティングのバズは、もともと「ハエがぶんぶん飛び回る」という意味でそこから「みんなが集まって話題にしている」ということを表しています。バイラルマーケティングもバズマーケティングも口コミを利用したマーケティング手法ですが、バズマーケティングの口コミはオンライン上に限らないという点で違いがあります。バズマーケティングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。バズマーケティングの好事例11選|バズマーケティングの特徴4つインフルエンサーマーケティングとの違いインフルエンサーとは、インスタグラム、ツイッター、フェイスブックなどのソーシャルネットワーキングサービス上で、多くのフォロワーを抱え強い影響力をもつ人のことです。インフルエンサーマーケティングとは、インフルエンサーの影響力や発言力を活用して、会社の情報の拡散や商品の購買を促すマーケティング手法です。コンテンツ自体を得た全員を狙ったバイラルマーケティングの手法に対し、インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーを起点とし、そのフォロワーを中心としたコミュニティ内でのつながりで共感、連鎖させていくという点での違いがあります。インフルエンサーマーケティングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。▶︎インフルエンサーへの依頼方法と注意すべき点とは?▶︎【業界・SNS別】インフルエンサーマーケティングの成功事例10選|成功に至るポイントをプロが徹底解説バイラルマーケティングの手法と使用例3つバイラルマーケティングの手法には一次的、二次的があり両者を一言で表すと自然発生か意図的であるかということです。一次バイラルマーケティングは、消費者が偶然発見した商品やサービスを「誰かに伝えたい」と思ったときに自然に発生していく口コミのことです。それに対し二次的バイラルマーケティングは企業などが、意図的に自社の商品やサービスを提供しキャンペーンやクーポンなどインセンティブを払って情報を口コミで拡散してもらう手法です。バイラルマーケティングの手法と使用例1:バイラルマーケティングをCMで活用バイルマーケティングは情報の拡散も早いことで注目を集め、CMで活用する企業も増えました。TVだけでなくYouTubeなどにCMを取り入れることにより、消費者への直接アプローチが可能になります。しかし、バイラルマーケティング、バズマーケティング、インフルエンサーマーケティングの線引きが難しい事例も多々ありますので注意が必要です。ここからバイラルマーケティングの手法とCM使用例を紹介します。ロッテ2年F組Fit’s組のCMお菓子メーカーの株式会社ロッテが、若年層に向けて「Fit’s」というガムのプロモーション行った事例です。商品を紹介するときにTVCMではなく、YouTubeを使って若年層にターゲットを絞りアプローチしました。そのプロモーションでは中高生に人気の俳優などが起用され、その試みが若年層に大いにうけYouTubeやTwitterで話題を呼びました。動画内のダンスを「踊ってみた」動画も投稿されるなど反響を呼び、YouTubeでのプロモーション開始後わずか1か月で1000万回も再生されました。Volvo TrucksヨーロッパのトラックメーカーであるVolvo Trucksも、自社企業の認知度を一般ユーザーに対して高めるためにYouTubeでエンターテインメント性のあるCMを取り入れました。Volvo Trucksが持っているサービスや製品の紹介を、俳優などが紹介していくというシンプルなストーリーの動画です。ひとつひとつの動画がシリーズ化され、有名俳優などを起用し製品の実証をしていく演出が注目を集めました。動画の中には、YouTubeだけで9,000万回を超える視聴数を誇るものもあるなど、反響の大きさが窺えます。バイラルマーケティングの手法と使用例2:バイラルマーケティングを動画で活用続いては、バイラルマーケティングを動画で活用した例を見ていきましょう。動画をシェアしてもらうには、とにかくインパクトが必要です。とはいえ、使い古されたテーマでインパクトのみを狙った動画は、オリジナリティがなくシェアしたくなる気持ちにはならないでしょう。ここからは動画を活用したバイラルマーケティングの例を2つ紹介します。PPAP PIKOTARO(ピコ太郎)バイラルマーケティングの成功例としてピコ太郎氏が挙げられます。ピコ太郎氏が全世界に知られるようになったのは、世界的にも多くのフォロワーを抱えていた歌手のツィートがきっかけでした。彼のエンターテイメントは、日本語で歌うようなギャグのパフォーマンスでしたが、やがて日本以外でも受け入れられました。すると、彼の歌や楽曲は瞬く間に世界に広がり、PPAPなどの楽曲は130国以上の国に配信され、動画再生数も1億回を超える話題となったのです。Little Baby’s Ice Cream情報やサービスがバイラル化するためには、シェアしたくなるようなインパクトのある内容かどうかです。Little Baby’s Ice Creamの1分ほどの動画では全身にアイスクリームを塗りたくった人が、自分に付着しているアイスクリームをスプーンでほじって食べるという動画で、インパクトは十分あります。YouTubeでのCMの再生数は1600万回を超えています。なにがヒットするか予想できないという点もバイラルマーケティングの醍醐味だといえるでしょう。効果を狙って考え方を工夫するのも必要ですが、Little Baby’s Ice Creamのようにインパクトだけでバイラル化し、市場に効果を発揮できる場合もあるのが面白いところです。バイラルマーケティングの手法と使用例3:バイラルマーケティングをSNSで活用バイラルマーケティング成功させるためにはSNSの活用も重要になります。バイラルマーケティングでは情報の拡散が早いですが、コンテンツに魅力がなければ拡散されるとは限りません。逆に魅力あるコンテンツを作成できれば企業にとって拡散する手間も省けるでしょう。魅力あるコンテンツを作成することが、バイラルマーケティングをSNS活用で成功させることにつながります。miximixiは友達や家族とコミュニケーションをとるツールを提供してきた会社で、そのサービスとノウハウを使い、効果的にバイラルマーケティングを仕掛けています。基本無料のスマホゲームなどを展開し、ゲームをより楽しく有利に遊ぶためにアイテムを販売していますが、プレイヤーが増えるほど有料アイテムを買うプレイヤーは必然的に増えます。mixiの利用者数は5000万人を超えており、そのネットワークを生かし友達や家族、趣味の仲間同士、主婦間でも情報が伝達されていったのです。Twitterオンライン上での口コミが主流になっている現在で、Twitterは欠かすことのできない存在といえるでしょう。スマートフォンを持っている人の約30%がTwitterを利用し、個人や親しい人同士がつながっているツールに情報を流すため、そこから伝達してくる情報は信ぴょう性を感じやすく、また信じやすくもなります。そのためTwitterはバイラルマーケティングをSNSで活用するのに適しているといえるでしょう。バイラルマーケティングを成功させるためには?バイラルマーケティングを成功させるためにはターゲットを狙い、ターゲットにあったメディアを選び、ターゲット層にうけるコンテンツを意識して作ることでしょう。また、SNSでは印象が悪い情報も拡散が早く炎上しやすい点や、目標達成のために想像を超えたコストがかかる可能性もあるので注意が必要です。正しい情報を伝えることを心がけ、バイラルマーケティングをきちんと理解することも重要になります。バイラルマーケティングのメリットバイラルマーケティングのメリットは、受動的に目にしていたTVCMや新聞広告とは違い、動画やSNSを活用することでターゲットを絞り、そこに関心をもった人達が自発的に広めていくという点で、通常の広告よりも強いインパクトを与えられることです。ほかにも、従来の広告よりも低コストという点も大きなメリットの一つといえるでしょう。バイラルマーケティングのデメリットインパクトがあれば拡散されやすいバイラルマーケットの利点そのものがデメリットになる場合があります。インパクトが強くてもその印象が悪ければ、悪いこととして情報が拡散されやすいというのがデメリットの一つでしょう。それに加え、あまり露骨なバイラルマーケティングを行うと、消費者に「なんだ、ただの宣伝か」という印象を与えかねません。バイラルマーケティングのデメリット対策バイラルマーケティングは拡散が始まると、意図しないターゲット層に広がったりする場合もあるでしょう。そのとき思わぬネガティブな口コミに遭遇するかもしれません。ネガティブな口コミへの対応策を可能な限り事前に用意しておくことが必要です。バイラルマーケティングの広がりは、文字通りウイルスのように早く広範囲にわたってしまう可能性があるため、ネガティブな口コミが発生してからでは対応が難しくなってしまいます。低コストでマーケティングを成功させようバイラルマーケティングは企業だけでなく、やり方を工夫すれば個人でも展開できる低コストなマーケティング手法です。サービスに恵まれていない場所であったとしても、ネット上の口コミを活用できれば十分に商機があるでしょう。予期せぬ悪い口コミとなって拡散することがないように、予想できるネガティブな状況を想定し、あらかじめ対策を立てたうえで、的確なターゲット層にメディア、コンテンツのインパクトを意識して、低コストな広告のバイラルマーケティングにチャレンジしてはいかがでしょうか。バイラルマーケティングを実施するには、全て内製で行うだけでなくマーケティングのプロに依頼するのもおすすめです。弊社では、YouTubeをはじめとしたSNSマーケティング/PRのご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、マーケティングに課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。