「YouTubeを始めたいけど、全く面白い企画が思いつかない」「YouTubeをすでに始めているが、あまり面白い企画が考えられない」というお悩みを抱えている方も多いと思います。単なる思いつきのみで企画を考えてしまうと、面白くないだけではなく動画制作自体も途中で行き詰まる可能性も高くなります。今回の記事では、YouTubeの面白い企画が思いつかない原因と対策を解説します。原因と対策を知り、安定した企画作成を目指していきましょう。YouTubeの企画が思いつかないのは、伸びる動画が分からないからYouTubeの企画を作成する際には、再生数が伸びる動画作りを意識しなければなりません。しかし、実際に具体案を出そうとしてもなかなか良い案が出せず、企画作成に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。また作成した企画のジャンルに競合が多い場合、自分の動画が数多くある他の動画に埋もれてしまい、多少再生数が伸び悩んでしまうことは仕方ないと考えてしまいがちです。しかし、実際には同じジャンルやテーマでも、伸びる動画と伸びにくい動画の差は歴然としています。 重要なのは競合の多さに関係なく、伸びる動画の特徴を理解した上で企画を作成すること。YouTubeの企画作りがうまくいかない、具体的な内容が思いつかない場合には、伸びる動画の特徴自体を十分に理解していない可能性が高いといえるでしょう。 ここではYouTubeの企画が思いつかない3つの原因について紹介します。 原因1:SNSや雑誌で流行や流行りそうなワードを調査していないから2020年4月の時点で、YouTubeの動画は1分間の間に500時間分アップロードされており、今もなお膨大な量の動画が生み出され続けています。参考:YouTubeは毎分500時間の動画をアップ。1分間にインターネット上で起きていることhttps://finders.me/articles.php?id=2289そのため数多くの動画の中から視聴者に注目してもらうためには、現在の流行や将来的に流行りそうなワードを取り入れることが重要です。 現在や将来のトレンドを把握するためには、ひとつの媒体からだけ情報収集するのではなく、新聞や番組、雑誌などの多くの媒体から情報を集める必要があります。また情報の新陳代謝が早い現代において、手軽に世界のトレンドや最新の話題を知ることができるSNSのような媒体は、特に重用すべき情報収集の場といえるでしょう。このように流行に沿って製作された動画は、YouTubeのトップページやおすすめ動画にも表示されやすくなり、数ある動画の中に埋もれずに伸びる可能性が高くなります。原因2:競合とかぶらないことを意識しすぎているから競合と被らないことを意識しすぎるあまり、オリジナリティあふれる動画を作ろうとすることばかりに目がいってしまうと、いつまで経っても企画が進まなくなってしまいます。 数ある動画と被らないように動画を製作することは非常に難しい上、途方もない時間がかかってしまうでしょう。また仮に誰とも被らない動画をアップロードできたとしても、ニッチすぎる内容は検索されにくく、流入する視聴者の数も少ないため、再生数を伸ばすことは難しくなります。企画を作る際には完全なオリジナルを目指すのではなく、競合と多少被りつつも差別化できるようなものを考えるようにしましょう。 動画の部分的な差別化であれば、企画するためにかかる労力や時間を大幅に減らすことができます。また競合と似た部分のある動画は、YouTube上の関連動画やおすすめ動画の欄に掲載されやすくなるため、キーワード検索以外からの流入に繋がるというメリットもあります。原因3:チャンネルの方向性が定まっていないからYouTubeに関するデータによると、視聴者の70%程度がYouTubeアルゴリズムによっておすすめされた動画を定期的に、あるいは時々視聴していると回答しています。出典:Pew Research Centerそのため再生数を伸ばすためにはYouTubeのアルゴリズムを味方につけ、関連動画やおすすめ動画として紹介してもらうことが重要になります。YouTubeに評価される動画は、特定のキーワードなどに関連するものや、視聴者にとって価値があると判断できるものであるという特徴があります。そのためYouTubeに評価されるには、YouTubeのアルゴリズムに動画の関連性や有用性が伝わるよう、チャンネルの方向性を定めておかなければなりません。チャンネルの方向性を定めておくことにより、YouTubeのアルゴリズムに対してだけではなく、視聴者にも動画のコンセプトが伝わりやすくなります。わかりやすい動画は固定ファンがつきやすく、一定数の固定ファンがついたチャンネルは視聴者やYouTubeから評価されやすくなるでしょう。チャンネルの方向性を定めたら、その方向性に沿った動画を製作することを心がけましょう。方向性のずれた動画を投稿することは、固定ファンなど、チャンネルの方向性にマッチした視聴者が違和感や不快感を感じる原因となってしまう可能性があり、動画の途中離脱やチャンネル登録の解除に繋がる危険性があります。たとえば料理動画を求めてチャンネル登録した人が多いにも関わらず、料理とは無関係な動画ばかりをアップロードしていると、視聴者は自分の見たかった動画ではないと判断し、動画の途中で離脱したりチャンネル登録の解除をしたりするでしょう。 YouTubeでは動画の途中離脱を、「視聴者にメリットを提供できなかった」と評価するため、必ず定めた方向性に沿うように動画を製作しましょう。多少の方向性のずれに関してはそこまで問題になりませんが、少なくとも全く別の方向性とならないように注意する必要があります。YouTubeのアルゴリズムについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeの毎日投稿は伸びない!? アルゴリズムを知って効率よく運用しよう 面白い企画を作るための対策は情報収集と掛け算たとえ競合と似た部分があったとしても、企画の内容次第で差別化を行うことは可能です。ありふれたジャンルやテーマにおいても、リサーチを行うことで得られた情報を組み合わせ、掛け算することにより面白い企画を作成することができるでしょう。リサーチから面白い企画を作るための具体的な対策方法は、次の3ステップになります。 GoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索で流行をチェックリサーチにおいてまず重要なことは、最新の流行を把握すること。たとえ面白くても、古臭さを感じる動画は「遅れている」「今更感がある」と思われやすくなります。そのため企画を考える際にはGoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索を活用して、最新の流行をチェックすることから始めましょう。 上記2サービスの特徴は以下の通りになります。 Googleトレンド…検索したキーワードに対するトレンドの推移が分かるYahoo!リアルタイム検索…検索したキーワード関連の動向を調べられるGoogleトレンドは、特定のキーワードに対する検索数の推移を表示してくれる機能です。特定の期間内でキーワードがどの程度検索されたか、YouTubeや画像、ニュースやエリアごとに把握することが可能になります。またキーワードを指定しなくても、リアルタイムで検索量が増加している「急上昇キーワード」も取り上げて表示されるようになっています。Yahoo!リアルタイム検索は、検索したキーワードに関連した内容(twitterのツイート・画像・動画など)をリアルタイムで表示してくれる機能です。キーワードに関連した内容は一覧として表示され、さらにツイート数がどのように推移したのか6時間以内や30日以内など、期間を区切ったグラフにより把握することが可能になっています。関連した内容への反応がネガティブなものかポジティブなものかなど、感情の正負も割合として調べることができるため、活用すると誤ってネガティブな内容を企画に盛り込んでしまう心配がなくなるでしょう。このように流行を調べる際には、GoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索も活用して情報収集することをおすすめします。YouTube内の競合で再生数が増えている動画をチェックGoogleトレンドやYahoo!リアルタイム検索を使用し、最新の流行を把握することと並行して、YouTube内に絞った流行を把握することも重要になります。特に自チャンネルと競合している動画の中で、再生数が増えているものをチェックするようにしましょう。YouTubeではキーワードで動画を検索する際に、フィルタ機能によってアップロードの新しいものだけに絞ることが可能です。動画の再生数は公開日数の違いから、新しい動画よりも古い動画の方が多くなるのは当然といえます。そのため「1か月以内」などでフィルタをかけ、アップロードされてから日が浅い・比較的新しい動画に絞り、その中から再生数が増えているものをリサーチした方が流行を捉えることができるでしょう。動画をリサーチする際には、注目されている企画の内容や動画の構成、撮影方法など、様々な視点から再生数が増えている理由を多角的に分析することが大切です。それらから得た情報を組み合わせて企画を作るGoogleやYahoo!、twitterなどで流行しているキーワードと、YouTube内の競合動画を調べることにより、大まかな人気のジャンルや傾向が見えてきます。ただし企画を作る際、単純に流行っているキーワードや人気動画の企画を取り入れるだけでは、再生数を伸ばすことは難しいでしょう。競合の人気が高くなるほど、同じ企画に挑戦した後発の動画は「パクリ」と低評価ボタンを押されるリスクが高くなります。視聴者に目新しさを感じてもらい、再生数を伸ばすためには、得た情報を単独で使用するのではなく、効果的に組み合わせて企画作りに役立てることが重要です。例えばキーワードとして「ダイエット」が急上昇ワードとなっていたり、豚肉を使った料理の動画が流行ったりしている場合には、豚肉を使ったダイエット料理などのように、情報を組み合わせた企画を考えると目新しさを感じてもらいやすくなるでしょう。更に発信者が面白いと思う要素を加えることによって、オリジナリティのある動画となり競合との差別化をはかることが可能です。ただしオリジナル要素を入れるときの注意点として、視聴者が分かりにくいと感じる企画は避けることも重要になります。そのため企画内容はもちろん、サムネイルや動画タイトルも分かりやすく、発信者の意図が伝わるように意識しましょう。YouTubeで面白い動画を作るためには、上記でふれたような情報収集含め「動画のネタ探し」も非常に大事です。詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTube動画のネタの探し方6選|ネタ切れの原因や注意点も解説!まとめ今回の記事では、YouTubeで面白い企画が思いつかない原因とその対策について紹介しました。 重要なのは 現在の流行や将来的に流行そうなワードを動画に取り入れること関連動画として紹介されるように、競合と多少被りつつも差別化できる企画を考えること動画の関連性や有用性が伝わるように、チャンネルの方向性を定めること最新の流行と再生数の多い動画のリサーチを行い、得た情報を組み合わせて企画を作ることYouTubeで継続して面白い企画を考え続けるためには、単なる思いつきだけではなく、競合動画や現在の流行などの情報を多角的に分析して取り入れていくことが重要です。しかし、現代において流行の入れ替わりは激しく、常に最新の情報を把握しつづけるためには多大な労力と時間をかける必要があります。そのためマーケティングに有用なチャンネル運用を効率的に行うためにも、企画作成等のコツを専門家に相談することを検討してみて下さい。弊社ではこれまで行ったコンサルタントの経験や多くの情報収集を活用し、YouTubeに特化した企画を提案することが可能です。競合チャンネルよりもリードしたチャンネル作りを目指したい方は、ぜひお問い合わせください。その他、企業のYouTube運用に役立つ資料も無料公開中です。