SEO対策は従来より活用されている集客手法であり、マーケティング活動に欠かせないものと言えるでしょう。では、SEO対策とは一体どのようなもので、どんな点に気をつけたらいいのでしょうか。この記事では、SEOの費用相場や外注する際のメリット及び注意点について紹介します。・自社サイトでSEO対策をすることになった。・しかし、時間もないければ、ノウハウのないため何から始めたらいいか全くわからないので外注業者を使いたいと思われている企業のご担当者様も多いと思いますので、ぜひ今回の記事を参考に適切なSEO対策と外注業者選定を実施してください。SEO対策って何?SEOとは、サーチエンジン最適化(Search Engine Optimization)の略称であり、ユーザーに価値あるコンテンツを提供したり検索エンジンに評価されるよう調整したりすることで、検索から集客できるよう改善する施策のことです。特定のワードを検索してクリックされやすいのは、やはり上位に表示されるHP(ホームページ)です。したがって、上位に来るようにHPの独自性や専門性を高め、常に改善し続けていく必要があります。では、どうすれば上位に表示されるのでしょう。それは、ユーザーフレンドリーを意識したHP運営です。GoogleやYahoo!などの検索エンジンは、ユーザーにとって信頼性があり、使いやすいHPを良質なHPと判断して上位に表示する傾向があります。したがって、内容の専門性や権威性、表示速度、ユーザーが求めるキーワードなどを意識してHP運営する必要があります。SEO対策の基礎について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:SEO対策の基本知識4選|SEO対策においておすすめ検索キーワードツール紹介リスティング広告との違いHPへの流入を増やす手段としてリスティング広告というものがあります。これは検索エンジンに表示する有料広告のことで、課金によって上位にHPを表示する仕組みです。検索ワードに応じて、どのHPが表示されるか決まることから検索連動型とも呼ばれます。SEOとリスティング広告の違いは、即効性、コントロール性、クリック率、費用の有無にあるといえるでしょう。即効性とコントロール性についてはリスティング広告が優位といえます。リスティング広告は課金で上位表示されるので、即効性があります。また、リスティング広告はターゲットを細かく設定してコントロールできますが、SEOではそれができません。一方で、クリック率と費用に関してはSEOが優位といえるでしょう。リスティング広告は上位に表示されるとはいえ、広告として避けられるためクリック率は低くなる傾向があります。また、費用がかかるのもリスティング広告のデメリットです。SEO対策の費用相場6選それでは、SEO対策には具体的にどのようなものがあり、外注する場合にはどのくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。なお、相場はHPや企業の規模、サービスの内容で大きく異なるため、あくまで目安として把握しておきましょう。1:月額の場合月額固定のSEO対策費用は、企業の規模によって10万円から1,000万円などと価格にかなりの幅があるといえます。中小企業や個人事業主の場合、大企業よりマーケティングに費用をかけられないことも少なくないため、社内の担当者で対応する企業もあります。したがって、中小企業や個人事業主のSEO対策費は大企業よりも少ない傾向があるといえるでしょう。この月額固定タイプのサービス内容は、業者にもよりますが、分析やアドバイス、コンサルティングがメインになるといえるでしょう。決められたサービスと費用内でSEOを実行するために必要なサポートを受けられます。2:一般的な成果報酬制の場合成果報酬型のSEOの相場は、1キーワードにつき日額500円から5,000円、月額1.5万円から30万円などと1キーワードにつきいくらかで考えます。このタイプのSEOでは、「あるキーワードが検索エンジンで◯位以内に表示されたら成功とみなす」などとコンサルティング業者によってそれぞれ報酬決定方法にルールがあります。検索エンジンのアルゴリズムは定期的にアップデートされるため、コンサル業者はそのアップデートに合わせた最新の対策をおこなうことになるでしょう。したがって、最新のアルゴリズムに対応したSEOを実施しやすいメリットがあります。相場はコンサルティング業者によって様々ですが、やや高めの傾向があるといえるでしょう。3:サイト設計コンサルティングの場合サイト設計コンサルティングとは、SEOを考慮したHPにするために調査や分析、企画などを提供するサービスで、提供業者やサービスによって10万円から数百万円まで幅広い相場となっています。このコンサルティングでは、キーワードや競合ワードの調査、アクセス数やコンテンツの分析、記事の企画提案などが実施されます。費用は、ページ数やHPの規模にもよるため、大規模なコンサルティングになると100万円以上の金額になることもあるでしょう。サイト設計コンサルティングは、HP制作会社が実施するケースもあります。4:内部SEO対策の場合内部SEO対策とは、タグの最適化やリンク調整などHP内部に手を入れるコンサルティングで、HPや企業の規模によって10万円から数百万円が相場です。いくら良質のコンテンツを発信していても、リンク切れや不適切な画像利用などサイトの設計が乱れていては良質なHPとして評価されにくくなります。したがって、HPの体裁をきちんと整える内部SEOはHP運営に重要な柱の一つであるといえるでしょう。この内部SEOは企業の担当者でも対応できますが、ある程度の知識が必要であること、何百ページもの対応は労力が必要なことを考えるとコンサルティング会社に依頼する方が効率的な場合もあります。自社HPを外注制作している場合は、HP制作会社が実施するケースもあります。5:外部SEO対策の場合外部SEO対策とは、自社HP以外の外部で実施するSEOで、月額固定費用型は1万円から15万円、成果報酬型は1.5万円から100万円が相場ですが、この外部SEO対策は注意が必要です。そもそも、外部SEOは自社HPが他のサイトからどのくらい評価を受けているか、という点が重視されます。そして、その評価は自社HP以外のサイトでの被リンクに関わります。しかし、検索エンジンは被リンクの数ではなく質で評価する傾向にあります。よって、外部SEO対策として被リンク対策をコンサルティングで受ける際はこれらのことに注意しておきましょう。6:記事提供型SEO対策の場合記事提供型SEO対策とは、ブログやコラムの記事作成でHPのコンテンツの充実を図るSEOで、1記事数千円から数万円、月額4万円から30万円など依頼内容によって幅広い相場となっています。コンテンツ型SEOやライティングSEOという表現もあります。HPのコンテンツを充実させると、回遊率が上がり滞在時間が増え、HPは評価されやすくなります。また、コラムを読んで製品や会社のファンになってくれるユーザーが増えることが見込まれるでしょう。したがって、コンテンツの充実はSEOの重要なポイントです。SEO対策を外注するメリット3つここからは、SEO対策をプロに依頼することのメリットを紹介していきます。プロに依頼するとコンサルタント料が発生するため、コストがかかります。しかし、変化の激しいネット社会においては、確かな知識と技術を持ったプロにサポートしてもらうことで、結果的に費用対効果が高くなることもあるのです。ここでは外注によって得られる3つのメリットを挙げます。1:サイトの変化を分析してくれるプロにSEOを外注することで、HPの表示順位の変化を素早く分析し対応してもらえるメリットがあります。SEO対策は外注しなくても対策できる場合がありますが、知識と時間が必要となります。そこで、アクセス数や検索順位が下がった場合にプロに依頼することで、素早く対応できます。プロの分析と調査で、HPの不適切なキーワードの削除やサイト設計の見直しなどを実施すれば、素人の分析よりも迅速にHPの改善につながるでしょう。2:専門的なSEOの知識がある専門的なSEO知識を持ったプロへの外注は、社内の担当者を教育する時間と経費を考えると、結果的に費用対効果が高くなるといえるでしょう。プロへの外注はコンサルタント料がかかり、決して安いものではありません。しかし、SEO対策を社内でカバーしようとすると、担当者の研修費用や人件費などが発生します。そして時間もかかるため、結果的には対応が遅れ、損失につながることもあるでしょう。日々情報が変化していくインターネットを取り巻く世界では、その変化にスピーディーに対応する知識と技術を持ったプロに依頼するほうが成果が出やすいこともあります。企業の経費は限られているので、あとはどこまで依頼するかを検討するとよいでしょう。3:最新のGoogleに対応できるGoogleのアップデートや方針転換は不定期で急に実施されるということを考えると、プロに外注することで迅速に最新の状態に対応できるというメリットがあります。Googleのアップデートは年に数回実施されます。アップデートの時期や内容は急に知らされるため、常にアンテナを張っておかなければ、知らないうちに順位が下がるという事態も発生してしまいます。もちろん、社内の担当者で対応もできますが、担当者は他にも業務がありますのでGoogleのアップデート情報だけを追うわけにはいきません。しかし、SEOのプロは情報を素早くキャッチして対応することが仕事ですので、迅速に改善策や対応策を提案できます。SEO対策で要注意の企業の特徴6選ここまではSEOを外注するメリットを述べてきましたが、中には悪質なSEOコンサルティング業者もいるので注意が必要です。では、そのような業者には一体どんな特徴があるのでしょうか。ここでは要注意のコンサルティング業者の特徴を6つお伝えします。1:サイトの検索順位を重視する「SEOイコール上位表示」ではないので、「HPを◯位に表示させます」「◯位表示を確約します」といった謳い文句の業者には注意しましょう。初めに述べたように、SEOとはユーザーが価値ある情報にたどり着けるように検索エンジン側が調整し、その流れに沿って自社HPを改善して検索から集客を図る施策です。したがって、上位に表示されることは重要ですが、それ自体が目的ではありません。それを知らない企業につけ込んでいい加減な対応の結果、ユーザーにとって価値のないコンテンツを量産して、結果的に検索からの集客率を下げるような本末転倒な事態も起こります。SEOの本質を理解せず、サイトの検索順位ばかりを重視する業者には気をつけましょう。2:被リンクによる施策を狙う被リンク対策プランを提案する業者には注意しましょう。被リンクによってHPが良質なコンテンツとして評価され、検索順位が上がることは結果として起こることであり、仕組まれておこなわれるべきものではありません。そして、検索エンジンはそのようなやり方はユーザーフレンドリーでないと見なすことがあるでしょう。3:ビッグキーワードで順位アップを狙うビッグキーワードで順位アップを狙うような、安易な提案をおこなう業者には注意が必要です。ビッグキーワードとは、検索エンジンで検索されやすいメジャーなキーワードのことです。例えば、名古屋で不動産業を営む企業のHPにとっては「名古屋」「部屋探し」「賃貸」「不動産屋」などがビッグキーワードとなるでしょう。このビッグキーワードは確かに検索されやすいキーワードであるものの、検索されやすいからこそ競合が多く、集客が難しいワードであるといえます。よく検索されるキーワードを扱うには、ターゲットを分析してどんな言葉と組み合わせるのか十分な配慮が必要です。SEOとしてビッグキーワードを安易に提案する業者は、ターゲティングに関する知識や理解が乏しい可能性が大きいといえますので、注意しましょう。4:不十分なヒアリングSEOは個々の会社や業界に合わせた対応が必要である以上、十分なヒアリングを実施しない業者には注意が必要です。HPでどのようなターゲットにアプローチして集客するのか、そのためにどんなキーワードを使ってコンテンツを充実されるのかは企業によって全く異なります。また、効果的なアプローチの方法を提案するには、その業界のことを理解する必要があるといえるでしょう。したがって、一方的においしい話ばかりしてヒアリングを実施しない業者は危険といっても過言ではありません。コンサルティング会社を選ぶ際には、初回は実際に担当者と会って話すことが多いですが、業者の姿勢を見極めましょう。5:不十分な契約書絶対的な効果が確約されないSEOコンサルティング契約において、契約内容や期間を明確に定めないような不十分な契約書を作成する業者には注意しましょう。SEOはユーザー目線重視であるため、絶対的な方法はなく個々のターゲティングに合わせた調査、分析を継続的に実施していくことが集客へとつながっていきます。したがって、業者によってはその契約内容を曖昧にし、本来実施すべき対策をおこなわないケースもあります。そのような事態を避けるためには、集客のための「施策」「期間」「頻度」「役割分担」などを具体的に定めているかをチェックしましょう。また、口頭でいったことを書面に落とし込んでいるかどうかもチェックポイントです。6:危機感を煽る知識の差やネット社会の変化の速さにつけ込んで、不安や危機感を煽る業者には注意しましょう。IT関連ではない製造やサービス業などの企業は、SEOのプロではないので知らない言葉や情報を伝えられると「プロがいうからそうなんだ」と思い込んでしまうことがあります。また、ネット社会は変化が激しいため、SEOのプロでない企業にとっては知らない情報が多くあり、過去の常識が覆されることもあるでしょう。悪意のある業者は、その不安に漬け込み危機感を煽ってくることがあります。このように危機感を煽るような業者と契約すると、業者に都合のいいような契約にされる可能性があります。本来SEOコンサルティングは、企業の集客のサポートとなるべきものですので、対等なパートナーとなれるような業者を選びましょう。SEO対策を外注する前の事前準備方法についてここからは、悪質なSEO業者を避け、外注で費用対効果の高いSEOを実施するために、必要となる事前準備の方法をご紹介します。準備をせずに選定し依頼すると、余計なコストが発生するだけでなく、HPの価値も下がることにつながりかねませんので注意しましょう。webサイトをある程度作っておくSEOのプロに頼むといっても、最終的にHPを使ってどうやって集客したいのかは依頼する企業自身が決めることですので、HPはある程度作っておく必要があります。どんな商品やサービスを提供し、どんな顧客をターゲットにしているかを一番よく知っているのはそれを提供する企業自身です。そして、HPはその企業の資産であり、企業自身を表すものといえるでしょう。したがって、全くHPがない状態でコンサルティングを依頼しても、期待するSEO効果は得にくいといえます。また、HPが不十分な状態で依頼すると、余計な費用が発生することもあります。ある程度HPを作っておき、ターゲティングを明確にした上でコンサルティングサービスを利用しましょう。SEOの知識をつけるSEOをプロに頼むといっても丸投げは危険であり、適切なSEO業者を選ぶためにも、依頼する企業側も知識をつけるよう努めましょう。適切なSEO業者に依頼すると、変化に素早く対応し、適切な改善案を提示してくれるメリットがあります。しかし、そもそも企業側が何も知らない状態では、適切な業者を選べません。知識の差につけ込まれ、悪質な業者に依頼するとコストが無駄になるでしょう。したがって、外注でSEOの望ましい効果を期待するには、研修の実施等で企業側もSEOについてある程度知識をつけていく必要があります。SEO対策を外注する場合は安さ重視にならないようにしようSEO対策と、その費用相場や外注する際のメリット及び注意点についてご紹介しました。ネットでのマーケティングが当たり前となった現代では、HPとは企業にとっての資産であり、その価値を高めるための対策を安さだけで決めるのは非常に危険です。場合によってはコストが無駄になるだけでなく、その価値を下げてしまうことになりかねません。価格だけでなく対策の中身や業者の姿勢、実績をチェックし、費用対効果の高いSEOによって、より中身のあるマーケティングを実施しましょう。弊社は世界第2位の検索エンジンでもあるYouTubeの専門家です。YouTube SEOのプロが多数在籍しておりますので、YouTube SEO対策に取り組んでみたい。もしくはYouTubeチャンネル運用に興味があるという方がいらっしゃいましたらぜひ気軽にお問い合わせください。その他、YouTubeのSEO対策の参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。