若者に人気のInstagramですが、動画広告の出し方についてはよく知らないという方もいるのではないでしょうか。今回は広告の種類や、動画作成のポイントについて紹介します。Instagramによる宣伝を検討している方は、ぜひ読んでみてください。InstagramとはInstagramは写真共有SNSとしてリリースされ、「ハッシュタグ」「ストーリーズ」などユーザーのニーズを捉えた機能を次々と提供してきました。デバイスの進歩に合わせた機能を取り入れ、若者にとって欠かせないプラットフォームへと急成長しました。Instagram動画広告の需要Instagramは、画像広告と動画広告のどちらにも対応しています。しかし近年はスマートフォンの普及で、動画が手軽に視聴できるものになりました。今後も需要は拡大していくとされ、各企業のマーケティング担当者からも注目を集めています。事業活動に活かせるよう、動画を利用した宣伝方法を押さえておきましょう。Instagramを活用したマーケティングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:Instagramマーケティングとは?気になる運用目的7つ紹介Instagram動画広告を設定する流れFacebookのアカウントと、広告費用を支払うためのクレジットカードを使用します。Facebookのメニューに「広告センター」がありますので、流れに沿って設定していきます。性別・年齢層・地域など、ターゲットの属性を選択し、予算・広告内容を登録します。審査を経て承認されれば、広告の配信となります。予算では「1日の予算」もしくは「通算予算」から選択します。また、掲載期間も細かく設定できます。常に配信する設定にしたり、曜日や時間を指定したりと、広告の目的に応じて細かな設定が可能です。Instagram内での動画広告であっても、Facebookのアカウントが必要となる点に注意が必要です。事業展開におけるInstagram動画広告のメリット6選アカウントの取得やターゲティングの設定により簡単に広告を配信できるInstagramですが、基本的な機能は画像の投稿というイメージは拭えません。また、動画は画像に比べて撮影や制作の手間も大きいでしょう。そんなInstagramで動画広告を出すメリットは何でしょうか。エンゲージメントや費用対効果など、6つのポイントをご紹介します。1:動画は写真よりもエンゲージメントがUPInstagramを利用する複数の企業で、動画は写真よりエンゲージメントが約2倍であったという意見が挙げられています。「動画自体に面白みがある」「動くものに目が止まりやすい」などの理由で、動画はユーザーの関心を引き立てます。2:自社の目的に合わせた作成や配信が可能動画は写真に比べ表現の幅が広いという特徴があります。また一般的なテレビCMよりも時間が長く、アピールしたい商品やサービスを、より高い自由度で配信することが可能です。3:コンバージョン率が上がる動画広告は写真広告に比べ、高いコンバージョン率を獲得しやすい傾向があります。動画の方が目に止まりやすく、また実際の商品の質感や雰囲気が伝わりやすいことが理由として挙げられます。4:拡散性が高いInstagramは世界で数億人が利用する大規模なSNSです。多くの人の目に触れるチャンスがあり、また国内に限らず海外に向けた宣伝も簡単にできる拡散性にメリットがあります。5:ターゲット層に向けて的確に配信ができるInstagramでは、性別・年齢層など基本的な属性をはじめ、ユーザーの興味関心・学歴・ライフスタイルなど、細かなターゲティング設定が可能です。これにより、各企業の狙うターゲット層に的確に宣伝できる特徴があります。6:費用対効果が見込めるInstagram広告は費用が低コストと評判です。小額からのスタートが可能な上、精度の高いターゲティングにより、高い費用対効果を狙える可能性があります。利用する企業が増えることで費用が変動する可能性もありますので、今後の動向もチェックしましょう。Instagram広告の特徴7選Instagram広告では、戦略に応じてさまざまな広告を使い分けられる点にもメリットがあります。どの広告にどんな特徴があるのか、順番にご紹介します。目的にあった広告を選べるよう、確認していきましょう。1:フィード広告Instagramにおける「フィード」は、ホーム画面に表示されるタイムラインを指します。画面を上下にスライドし時系列に並んだ投稿を閲覧します。Instagramの基本的な機能です。フィード広告は他ユーザーの投稿の間に挿入されるため、自然な形で広告を配信できます。Instagramで流行しているようなデザイン性の高いコンテンツを作成すると、「これは広告だ」という意識がなく、ユーザーに受け入れられやすくなります。2:ストーリーズ広告フォローしているユーザーのストーリーズを閲覧していると、合間で自動的に出てくるのがストーリーズ広告です。ストーリーズはInstagramユーザーの間でも利用率の高い人気の機能であるため、広告の配信場所として効果的です。またストーリーズはスマホ全体に広告が表示される特徴があります。画面全体を利用したインパクトのあるアピールが可能です。3:画像広告Instagramの基本的な機能である画像による広告です。キャプションと呼ばれる説明文と合わせて宣伝できます。他のユーザーの投稿の合間に表示されるため、違和感のない形の宣伝が可能です。商品の購入ページなどに繋がるCTAボタンを設置することで、ユーザーの行動を促せる点にもメリットがあります。画像は音を必要としないため、ユーザーが閲覧する場所を選ばないという点もポイントです。4:動画広告動画とキャプションによる広告です。画像広告と同じく、フィード上で他ユーザーの投稿と並んで表示されます。画面に表示されると自動的に動画が再生されるため、自然な形で商品の宣伝を行うことが可能です。動画で紹介することにより、商品のディティールや動きなどをより詳しく伝えられます。ファッションブランドがモデルに商品を着用させて素材感をアピールしたり、店内の様子を動画で撮影したりといった活用方法が挙げられます。5:カルーセル広告複数の画像と動画を組み合わせて使用するのがカルーセル広告です。横にスライドすると画像や動画が次々と表示されます。商品を複数のポイントから紹介したい場合や、ブランドの歴史を詳しく紹介したい場合などに使用します。伝えられる情報量が多い点に特徴があります。6:コレクション広告商品をカタログのように表示できる様式の広告です。商品の画像を、タイトルや値段とともに掲載できます。ユーザーが気に入れば購入することも可能です。商品の宣伝はもちろん、商品を比較して眺められるため、検討しやすいというメリットがあります。宣伝から検討、購入まで一連の流れとして、スムーズに行えるのです。7:ディスカバリー広告Instagramの機能「発見タブ」を利用した広告です。発見タブは、ユーザーのこれまでの使用履歴を踏まえ、おすすめのコンテンツが自動的に表示される特徴があります。発見タブでコンテンツを閲覧していると出てくるのがディスカバリー広告です。自ら情報を探している時に表示されるため、ユーザーの心により訴えかける狙いがあります。Instagram動画広告の課金方式4つInstagramでは、広告の内容に応じて課金方法を選べます。どのタイミングで料金が発生するのか、宣伝したい内容に応じた方式はどれなのかなど、用途に合わせて検討することが大切です。各方式の特徴をチェックし、費用対効果の高い宣伝を目指しましょう。1:インプレッション課金(CPM課金)インプレッション数(広告がフィードに表示された数)に応じて料金がかかる方式です。商品の認知度を高めるために適した方式で、少ないコストで始められる点が特徴です。2:アプリインストール課金(CPI課金)<アプリのインストールを促す際に効果的なのがCPI課金です。インストール数に応じて料金が発生します。インストールした時点での課金となるため、かかるコストが少なく、安心して運用できる点にメリットがあります。3:クリック課金(CPC課金)クリックされた数に応じて料金が発生する方式です。商品ページなどにアクセスを集めたい場合に使用されます。単なる表示だけでは料金が発生しないため、費用対効果が高くなる傾向があります。4:再生時間に応じた課金(CPV課金)動画が一定時間または全て再生された時に料金が発生する方式です。動画をある程度閲覧したユーザー、つまり商品に興味を持ったユーザーに対して料金が発生するため、無駄なコストをかけずに宣伝できます。CPV課金では魅力的な動画を作成することで、一定時間以上の閲覧に繋げることが大切です。Instagram動画広告で成果を出すコツ6選Instagramにおける広告には、さまざまな手法や課金方式があることがわかりました。またビジュアル面から訴求するInstagramでは、動画広告が有効な手段であることもわかりました。では実際に広告を出す際、どのような動画が有利なのでしょうか。動画のサイズや作成方法、ターゲティングなど、6つの側面からご紹介します。これらのコツを確認し、どのような動画を作成するかイメージを膨らませていきましょう。1:ターゲット層を絞るInstagramは大人数が利用するSNSである分、宣伝する内容が全員にとって有益とは限りません。宣伝したいユーザーを細かく想定することが重要です。Instagram広告のターゲティングは、年齢や性別、普段のライフスタイルなどの基本属性である「ユーザー属性」、ユーザーの興味関心や、ネット上の行動を元にした「インタレスト/行動」など、さまざまな観点から行われています。これらはFacebook上に蓄積されている膨大なデータにより行われます。そのため想定するユーザーの属性などを細かく設定することで、より高精度なターゲティングが可能となるのです。2:クリエイティブを意識して作るInstagramには、「ユーザーがコンテンツを見るスピードが早い」という特徴があります。次から次へと画像や動画が流れてくるため、コンテンツを見る際の移動スピードが早くなるのです。そのため、印象に残らないコンテンツは見過ごされてしまう可能性が高くなります。ユーザーの印象に残るデザインやビジュアルを意識して広告を作成しましょう。「インスタ映え」と呼ばれるような、魅力的なコンテンツ作りが大切です。また、冗長な動画ではユーザーが飽きてしまう可能性があります。大切な情報をスピーディーに伝えることも重要です。Instagramのユーザーに多い若年層を意識することも大切なポイントです。若年層に流行の色合いやデザインをチェックし、ユーザーの興味を引きましょう。他の広告媒体で一度使った動画であっても、Instagramの特性やユーザー層を意識した動画に作り直すことをおすすめします。3:フィード広告の動画は正方形にするフィード内に表示される画像や動画は正方形が望ましいとされています。できれば「1200×1200」の正方形サイズの動画を用意しましょう。スマホ画面いっぱいに表示される縦長の動画はインパクトがあります。しかし下部に表示するキャプションを確認するためにはスクロールしなくてはならず、「動画とキャプションを合わせて確認しにくい」というデメリットがあります。また、横長の動画を作成しても、縦長のスマホでは見にくい場合があります。キャプションや画像が見づらくては情報が伝わりにくくなります。Instagramのフィードで見やすいのは、正方形の画像や動画であることを覚えておきましょう。4:ストーリーズ広告の動画はフルスクリーンにするフィード内では正方形の動画がおすすめなのに対し、ストーリーズ広告でおすすめなのはフルスクリーンの動画です。前述した通り、画面いっぱいに表示されインパクトがある点がストーリーズ機能のメリットでした。その機能を生かし、コンバージョンの獲得を狙います。注意点として、「アイコンとアカウント名が表示される上部」と「アクションボタンが表示される下部」には、大切な情報が表示されない動画を作成しましょう。特に文字が重なってしまうと、重なって見づらくなってしまいます。5:動画再生時間を設定するストーリーズ広告を理由する場合、動画の長さが15秒と定められています。15秒を超えた場合、複数のストーリーズに分かれて配信されます。また、複数のストーリーを閲覧した後は、「続きを見る」ボタンが表示され、タップして続きを見ることも可能です。ストーリーズ広告では短い時間でユーザーに印象づける必要があります。また、大事な情報の部分が分割されたり、飽きてスキップされたりしないよう、再生時間を意識した動画作りを心がけましょう。長い動画である場合は、「続きを見る」ボタンのタップに繋がるような、インパクトのある動画作りが大切です。6:音声がなくても伝わる動画を作るユーザーは音声を聞ける環境でInstagramを見ているとは限りません。電車での移動中や、会社や学校の休憩中など、周囲に人がいる状況で見ることが少なくないのです。音声がなくても理解できるよう、動画広告にはテロップを入れることが大切です。分かりやすく、かつデザイン性の高いテロップを意識しましょう。動画が見やすくなり、視聴時間も高くなる可能性があります。Instagram動画広告で事業成長に活用しよう動画広告の有効さや、その具体的な手法などについてご紹介しました。Instagramやスマホの利点を生かした広告を出すことで、効率的な宣伝が可能という点もお分かりいただけたのではないでしょうか。Instagramでは、ユーザーにとって魅力のある動画を作成し、ビジュアル面から訴えかける宣伝をしていくことが大切です。広告が自らのスマホでどのように表示されるかなどを常にチェックして運用していきましょう。若者にとって大切なプラットフォームであるInstagramを活用し、事業に活かしていきましょう。動画広告をマーケティングに上手く活用すれば、今より利益をあげられる可能性があります。認知度向上や売り上げに悩んでいる場合は、動画マーケティングを活用してみるといいでしょう。動画を見る人は増えているため、今後ますます動画でのビジネスの場が増えることが予想されます。いち早く動画マーケティングを採用して、ビジネスに活用していきましょう。弊社では、動画を活用したマーケティングのご支援をしており、SNS・YouTubeチャンネル運用やインフルエンサーキャスティング・動画広告運用代行等、企業が動画を活用するための総合的な支援体制がございます。動画マーケティングを実施したいすでに動画を活用しているけどうまくいかずに困っているといったようなお悩みを抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。その他、動画活用に参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。