TwitterやFacebookなどのSNSで爆発的な拡散効果を狙ったバイラルメディアは、一瞬でユーザーの心を動かす動画や画像のコンテンツを中心に構成されています。では一体、従来のコンテンツとはどう違うのでしょうか。そこで今回の記事では、バイラルメディアの特徴や課題、そして国内外のバイラルメディアや成功事例についてご紹介します。バイラルメディアに興味のある方は参考にしてみてください。バイラルメディアって?バイラルメディアは、ユーザーの興味を引くような話題性の高い動画や、インパクトのある画像が中心となって構成されており、FacebookやTwitterといったSNSに拡散されやすいコンテンツの集まりです。「バイラル」とは、「ウイルス性の」という意味があるように、コンテンツが、まるでウイルス感染するかのように爆発的に拡散していきます。バイラルメディアとは、そんなSNSへの拡散効果を目的としたメディアのことを指します。従来のメディアとの違いユーザーの検索意図を模索し、SEOに特化したコンテンツを作成し発信することで流入獲得を目的としている従来のメディアとは違います。バイラルメディアではユーザーの感情を動かし、身近な人とシェアや「いいね」がしたくなるコンテンツを売りにしているメディアです。例えば、綺麗な景色や可愛いペット、旬の芸能人や話題などのコンテンツを用意し、自分だけでなく身近な人にも共感してほしいというユーザーの心理がSNS上での拡散効果につながります。キュレーションメディアとの違いWeb上で乱立する様々な情報をテーマ別に収集し公開することで、それは価値のあるコンテンツへと生まれ変わります。キュレーションメディアはそれらのコンテンツで構成されたメディアであり、特定の情報を求めるユーザーには利便性のあるメディアといえます。一方でバイラルメディアは、SNSでの拡散効果のある「バズる」コンテンツで成り立つメディアであり、拡散力の見込めないマイナーなコンテンツを扱うことはありません。キュレーションメディアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。キュレーションメディアとは?活用する際のポイント6つ|収入の仕組みは?バイラルメディアの特徴3つバイラルメディアは、SEOにコストをかけることなく、SNS上の拡散効果で拡大していきます。では、従来のwebマーケティングとは何が違うのでしょうか。バイラルメディアの主な特徴を3つ紹介します。バイラルメディアの特徴1:SNSをターゲットスマホの普及により、インターネットは空き時間にも手軽に活用することが可能となり、スマホでネットニュースやブログ、動画を見ることは日常的になっています。また、SNS時代と言われる現代ではSNSのアカウントを複数もっているという人も多いでしょう。バイラルメディアではSNSで拡散されやすく、それらのコンテンツを誰もが目にする機会が多くなります。バイラルメディアはこのようなSNS時代という現状を意識して、スマホ向けに最適化されたレイアウトも特徴です。バイラルメディアの特徴2:「バズる」コンテンツバイラルメディアではユーザーが直感的に引かれるコンテンツを集めて「バズる」コンテンツ作りが主流です。文字の印象が強いコンテンツよりも、一瞬でユーザーの目を引くような画像や、空き時間にも気楽に見られる動画など、ユーザーの気持ちを動かしやすいコンテンツでSNSへの拡散効果を狙っています。面白い・思わず驚く・生活に役立つ情報・感動などの要素が含まれたコンテンツは特にシェアされやすい傾向があります。バイラルメディアの特徴3:参入しやすいバイラルメディアは比較的簡単に参入できるメディアです。それはオリジナルのコンテンツを用意して集客につなげる、といったオリジナル性の強いメディアである必要性はなく、YouTubeなどの動画サイトから話題性の高い動画や画像を見つけて、キュレーションして作ることが可能なメディアとされているからです。 その動画や画像にインパクトのあるタイトルを付けることで、それなりのサイトを構築できます。バイラルメディアの2つの課題このようにバイラルメディアへの参入は敷居が低く、誰もが挑戦しやすいメディアではありますが、それ故の課題もあります。類似メディアの乱立や収益につながらないなど、課題も多く飽和状態のメディアで勝ち抜くためにはそんな課題もクリアしていく必要があります。類似メディアが乱立しているバイラルメディアは、誰もが比較的簡単に作れてしまうが故に、メディアが類似してしまう傾向にあります。類似メディアが増えてしまうことで、バイラルメディアとしての価値は低下してしまいます。動画サイトなどからキュレーションしているメディアといっても、独自のオリジナル性をもち、他サイトと差別化を図ることが乱立するメディアで勝ち抜く秘訣といえるでしょう。収益化ができていないバイラルメディアの収益は、拡散効果で得られる広告収入です。しかし既存のコンテンツ中心で構成されたメディアでの差別化は容易ではなく、広告主からは媒体全体の評価を得ることが難しくなっています。そんなメディアを収益化するためにはユーザーに拡散されやすく工夫された「ネイティブ広告」に目を向ける必要があります。欧米ではネイティブ広告で収益を上げているメディアも多いと言われていますが、日本ではまだそれほど普及していないのが現状です。国内のバイラルメディア国内のバイラルメディアは、「dropout」を皮切りに増加していきました。環境破壊や社会問題をテーマにしているコンテンツが中心であり、「刺さる」動画メディアともいわれています。国外メディアである「Upworthy」の日本版という印象をもつ人も多いでしょう。「dropout」の後を追うようにスタートした「Whats」は、感動、和み、驚きといったテーマを中心にキュレーションしている、未知を届けるメディアです。未だ気づいていないこと、本当は知るべきこと、ふと何かに気づかされる動画や画像を毎日数本更新しています。海外のコンテンツも多くキュレーションしています。国外のバイラルメディアUpworthyは、2012年3月にスタートし、爆発的な成長を果たしたメディアです。同性婚や貧困問題など、オンラインニュースサイトとは異なりリラベルで社会性の強いコンテンツを中心にキュレーションしています。バイラルメディアの成功例2選飽和状態であるバイラルメディアの中で成功を遂げるためには、メディア独自の戦略や理念も必要不可欠です。それを実現し、成長を続けているバイラルメディアの成功事例を2つ紹介します。バイラルメディアの成功例1:BuzzLive!「BuzzLive!」は、スポーツ動画のジャンル特化型バイラルメディアです。海外のバイラルメディアではユーザーの共感を得るコンテンツや、動物やペットの動画などついシェアしたくなるコンテンツが多い一方で、ジャンル特化型の「BuzzLive!」では、見る人が限定されてしまう印象もあります。しかし、スポーツ動画には、他ジャンル同様に意外性や感動といった人の心を動かす要素が豊富に含まれています。バイラルメディアの成功例2:BuzzFeed「BuzzFeed」は、他のバイラルメディアにはない独自開発した解析ツールをもち、SNS上でのユーザーの行動、コンテンツがどのように拡散されていくのか、そのビックデータを分析できます。そのデータを基に、高品質なコンテンツや、他のメディアへのリンクだけでなく、オリジナル性の高い独自記事も生まれるなど、その分野を広げさらに成長を続けています。バイラルメディアは新しいメディアの形態!バイラルメディアでは、従来のSEOコンテンツでの集客を目的とせず、インパクトの強いコンテンツで拡散効果を狙い収益につなげる、という新しいメディアの形態です。この新しいメディアで成功していく鍵となるのは、キュレーションによるコンテンツだけに頼らず、オリジナル性や価値のあるコンテンツ制作を継続していくことでしょう。弊社では、メディア運営の企画や戦略設計・実際の運用のご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、メディア運営に課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。