動画への需要が高まっている今、特にTwitter動画広告への注目が集まっています。影響力や拡散能力の高いTwitterを活用すれば、絞り込んだターゲットに効果的にアプローチできます。この記事ではTwitter動画広告のメリットや注意点をお伝えします。Twitter動画広告に注目が集まっている?スマートフォン所持者が増加し動画の閲覧・投稿が気軽になったことにより、近年動画広告への需要が高まっています。動画広告の市場規模はますます拡大し、2023年には約5,065億円にも達するとまで言われるようになりました。中でも注目が集まるのがTwitter広告です。日本での月間利用者数が4,500万を超え、他者への影響力を持つTwitterを活用した動画広告を使うことで企業や商品の認知度を高めたり、売り上げアップを促進したりする効果を期待できます。時には「うざい」「邪魔」「不快」とも言われるTwitter動画広告ですが、機能や使い方を知って適切に運用すれば、SNSの中でもメリットが多い広告であるといえるでしょう。この記事では、Twitter動画広告のメリットや注意点についてご紹介します。Twitter動画広告の3つの特徴Twitter動画広告は、絞り込んだターゲットに動画を発信し、ターゲットにリーチしやすいという特徴があります。ユーザーの情報感度が高く、影響力の強いTwitterでの動画コンテンツを使った広告は、感情に訴えかける力が大きく記憶に残りやすいという結果も出ています。したがって、Twitter動画広告はユーザーの特性や興味を設定し、狙ったターゲットに合わせて発信できるといえます。具体的に3つに分けてその特徴を見ていきましょう。Twitter動画広告の特徴1:6種類の動画広告があるTwitterの動画広告には、表示の仕方によって6つの種類があります。まず、動画そのものを広告にする「プロモビデオ」です。これはタイムラインに馴染むように表示されるタイプの広告で、ユーザーに認知されやすいメリットがあります。また、動画本編の前に流れる「Amplifyプレロール」もあります。これと似た広告として「Amplifyスポンサーシップ」がありますが、違いは特定のコンテンツパートナーの冒頭で流されることです。ライブ配信そのものを動画広告にするものもあります。それが「プロモライブビデオ/Periscope」で、臨場感があり事前に動画作成の必要がない点がメリットです。さらに、ボタンを利用した広告もあります。「ダイレクトメッセージカード」はすぐに送れるダイレクトメッセージのボタンをつけた広告で、「カンバセーショナルカード」はユーザーがハッシュタグをつけてツイートできるボタンをつけた広告です。Twitter動画広告の特徴2:動画が自動的に再生されるTwitterのプロモビデオ広告は、2015年にクリック再生から自動再生の仕様になりました。クリック再生ではそもそも興味がないユーザーは動画を再生しない場合もありますが、自動再生の場合はそのままユーザーを惹きつけられます。課金については「動画の50%表示で6秒再生されたタイミングでの課金」などいくつか体系があり、戦略に合わせた選択が可能です。表示状態では音が出ない設定になっており、クリックすることで音声付きの広告になります。Twitter動画広告の特徴3:ターゲティングを細かく設定できるTwitter動画広告は、ユーザーの属性や特性を細く設定して広告を表示させることが可能です。ユーザーの特性とは、地域、年齢、性別など基本的な特性はもちろん、ツイート内容やどんな話題にいいねしたかなどTwitter上の行動も含まれます。ターゲットを絞って発信できる反面、Twitter上で狙った特性のユーザー以外は表示されないデメリットもあります。Twitter動画広告5つのメリットTwitterの高い拡散能力を使ってうまく動画広告を活用すれば、HPやブログよりもスピーディーに効率よく新規顧客開拓やコスト削減が可能になります。ここでは具体的にどんなメリットがあるのかをご紹介します。Twitter動画広告のメリット1:若年層にアピールできるTwitterユーザーの多くが20〜30代であることを考えると、Twitter広告動画は若年層にアピールするのに最適な広告であるといえるでしょう。App Ape lab.の調べによると、Twitterユーザーの1位が20代(32.7%)、次いで30代(25.1%)となっています。さらに若年層を対象にした別の調査によると、広告のインプレッション(どのくらい広告が表示されたか)はSNSの中でYouTubeを抜いて1位(54.4%)という結果が出ており、若者のTwitter広告に対する認識の高さが伺えます。したがって、Twitter動画広告は若年層に効果的にアピールできる広告であるといえます。Twitter動画広告のメリット2:新たなユーザーにリーチできるTwitterのプロモアカウント機能を使えば、新たなユーザーにリーチしフォロワーを獲得することも可能となります。プロモアカウントとは、フォローしていないユーザーに興味を持ちそうなアカウントをおすすめする機能です。ターゲットのフィード、おすすめセクション、検索結果などに表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。これは画像広告でも可能ですが、動画広告を使えばよりインパクトのあるアピールが可能です。Twitter動画広告のメリット3:リアルタイムで情報を発信できるTwitterは今起こっているニュースや話題の内容をリアルタイムで発信・検索できるという性質があるので、動画広告でも最新情報を最適なタイミングで発信できるメリットがあります。LIDDELL株式会社の調べによると、若者が検索に使うツールとしてYahoo!(12%)、Google(32%)に対し、Twitter(31%)、Instagram(24%)という結果が出ています。つまり、検索エンジンよりSNSを使って知りたいことを調べる傾向が強まっているといえるでしょう。発信までに時間がかかり情報が古くなりやすいHPやブログに対して、SNSはリアルタイムの情報をいち早く手に入れられるメリットがあります。したがって、発信する側もそのようなユーザーに対して最新の情報を届けることが可能です。Twitter動画広告のメリット4:リツイートによる拡散が期待できる拡散能力の高いTwitterを使えば、大きな話題を呼び会社や商品の認知度を高めることも可能です。Twitterには他のユーザーの投稿を気軽に再投稿できる「リツイート」という機能があります。いいなと思った内容を他のユーザーに知ってほしいと思いシェアするときに使う機能です。リツイートによって投稿内容がどんどん拡散され、時には「バズる」という現象になるケースもあり、認知度が急激に上がることもあります。一つの広告で認知度や売り上げアップにつながる場合もあり、かなり効率のいいマーケティングになりうるといえるでしょう。Twitter動画広告のメリット5:2次拡散による広告費は一切かからない先の述べたリツイートなどの機能は、ユーザー側の意思で行うことですので、コストをかけずに大きなマーケティング効果を期待できます。課金して表示する広告やモニター依頼で投稿してもらうPRと違い、リツイートにコストは掛かりません。しかも、「いいな」「知ってほしい」というユーザー側の意思で行われるので、他のユーザーもリツイート内容に反応しやすくなります。動画広告自体にコストは生じるものの、他のユーザーによる2次拡散にはコストが生じないため、拡散されるほど費用対効果は高くなり、コストパフォーマンスの高い広告といえるでしょう。Twitter動画広告の3つデメリットTwitter動画広告は、「ターゲット狙い撃ち」「動画」というその特性上、デメリットもあります。<効果的に活用していくためにもデメリットを知りましょう。ここでは、Twitter動画広告のデメリットについて具体的に3つに分けてご紹介します。Twitter動画広告のデメリット1:ターゲット層が限定されるTwitterのユーザー層が若年層であることやそもそもTwitter動画広告はターゲットを絞った広告であることを考えると、企業のマーケティングとは合わない場合もあります。先に述べたようにTwitterユーザーは20〜30代が多く、これらの層へのアピールとしては効果的です。しかし、自社の商品がそれ以外のターゲット層である場合は期待した効果が得られない可能性もあります。また、そもそもTwitter動画広告は幅広い層へのアピールを狙った広告ではなく、特定のターゲットへのアピールを得意とする広告です。したがって、広い層へアピールしたいマーケティングを考えている企業には向いていない可能性もあります。Twitter動画広告のデメリット2:Facebookに比べるとターゲティング精度は低いTwitter動画広告はターゲットを絞った広告発信ができますが、Facebookに比べると精度は高くないといえるでしょう。Twitterでは地域や年齢を絞ってターゲティングできますが、Facebookではユーザーが入力した情報を元に1歳ごとの設定や半径単位のエリア設定など、より細かい設定が可能となります。もっとも、Facebookの国内月間アクティブ利用者は2600万人に対してTwitterは4500万人であることやFacebookの利用者の多くがビジネスユーザーであることを考えると、一概にどちらがいいとは言えません。それぞれのユーザーの特徴をリサーチして使い分けるようにしましょう。Twitter動画広告のデメリット3:インストリーム広告は敬遠されやすい動画本編の前に流される「インストリーム広告」は、本編を見たいユーザーに「煩わしい」と敬遠されてマイナスのイメージをもたれることもあります。特定の動画を見たくて検索でたどり着いたユーザーは、早くその動画を見たいと考えます。ところが、見たい情報ではなく知らない企業のCMが始まったらどう考えるでしょうか。仮にその広告がユーザーを惹きつける内容であれば顧客やファンになる可能性もありますが、そうでなければ「見たい動画が見れない」「知りたかった内容を再生できない」とストレスを感じます。したがって、動画広告を作る際には動画の長さや表現方法などを工夫したほうがいいでしょう。工夫のポイントについては、次の項目でご紹介します。Twitter動画広告を出す際の4つのポイントTwitter動画広告を出す際のポイントは、「ユーザー目線」「Twitter機能の理解と活用」です。動画広告はユーザーを惹き付けるために行うことと考えると、その内容はユーザーの特性や悩みを理解したものでなければなりません。また、動画広告の発信のされ方や動画広告以外の機能をいかに知っているか、使えるかという点も重要となります。それでは具体的に4つのポイントを見ていきましょう。動画広告を出す際のポイント1:ターゲット層に合わせた広告内容を意識するTwitter広告がターゲットを絞った広告であるという特性を活かし、狙った層に合わせた広告内容になるよう意識しましょう。ターゲット層を意識しない広告は最後まで見てもらえず、見たくもない広告を見せられたユーザーは企業に対してマイナスのイメージを抱きます。そうならないよう、ターゲットが検索するキーワードやツイート内容を知ることが重要になるといえるでしょう。例えば加湿器の動画広告を作る場合、まずはターゲットがどんな人でどういう内容をツイートしているのかを検索でリサーチします。そこで、加湿器をどういうときに使いたいのか、加湿器の使用にどんな悩みがあるのかがわかるでしょう。さらにハッシュタグを活用します。「#加湿器」で調べて他にどんなキーワードが一緒に使われているのかをリサーチしましょう。このような手順で、届けたいユーザー像や効果的な広告の内容が決まっていきます。動画広告を出す際のポイント2:最初の数秒でユーザーを引き込む内容にするTwitter動画広告を最後までユーザーに見てもらうためには、最初の数秒でユーザーを惹きつけるキャッチーな内容にしましょう。動画広告のメリットは画像広告に比べて情報量が多く、インパクトがあることです。しかし、動画は全部見ることで本当に伝えたいことが伝わる仕組みですので、最初の数秒で「もっと見たい」と思わせなければ、ユーザーの離脱や非表示を招きます。特にインストリーム広告は6秒を過ぎるとスキップできますので、最後まで見てもらうには最初の数秒を重視しましょう。動画広告を出す際のポイント3:字幕やテロップをうまく活用するTwitter動画広告は自動再生時に音が出ない仕様であることを考えると、字幕やテロップをうまく活用するとクリックされやすくなるといえるでしょう。先に述べたように、フィードで流れてくる「プロモビデオ」広告は、そのままの状態ではサイレントの自動再生になっています。ここからクリックにつなげるには、サイレント状態でもインパクトを与えながら内容を伝える「字幕」「テロップ」が有効となります。字幕やテロップの内容だけでなく、字体も広告や企業の印象を左右するので自社のブランディングを踏まえた上で決定していきましょう。動画広告を出す際のポイント4:動画以外の広告も併せて活用する動画広告単体でなく、それ以外の広告機能も目的に合わせて一緒に活用することでより効果的なマーケティングになります。具体的に「プロモアカウント」「プロモツイート」「プロモトレンド」を事例と共にご紹介しましょう。Twitter広告の種類1:プロモアカウントTwitter広告動画のメリットの一つとして先にご紹介したプロモアカウントですが、文字や画像でのアピールなど動画以外での活用方法もあります。ターゲットとなるアカウントの類似ユーザーや興味関心を持つと思われるユーザーを細かく設定して配信し、フィードやおすすめセクション、検索結果などに広告が表示されます。適切にターゲット設定すれば、狙った層に広告が届き、フォローされやすくなります。Twitter広告の種類2:プロモツイートプロモツイートとは、一般ユーザーの通常のツイートと同じようにタイムラインや検索画面に表示されるツイート型の広告です。「PR」の文字が表示されますが、他のツイートと同じように表示されるのでユーザーの目に留まりやすくなります。他のツイート同様、リツイートやコメントもできるので拡散されやすく、話題になって認知度アップが期待できるでしょう。例えば、リクルートジョブズが運営するタウンワークのアカウントでは、ユニークな仕事を紹介しながらアルバイト応募へ誘導するプロモツイートを行いました。その結果、Twitterを通じた新規アルバイトの応募者が70%増加し、新規顧客開拓につながりました。Twitter広告の種類3:プロモトレンドプロモトレンドとは、トレンドリストなどの上部に表示され、24時間限定で独占的に検索できる広告のことです。Twitterのユーザーはリアルタイムの新鮮な情報を常に求めていますので、フォローしているアカウントだけでなくトレンドリストや「話題を検索」タブもチェックしています。したがって、ここに広告が表示されるとユーザーにクリックされやすくなるといえるでしょう。例えば旭化成ホームプロダクツのアカウントでは、「#サランラップ漫画劇場 キャンペーン」としてプロモトレンドを活用しました。その結果、表示回数が5,000万回以上となり、開設からわずか10日で約2万人以上のフォロワー獲得に至りました。Twitter動画広告はターゲット選定が大事!Twitter動画広告のメリットや注意点をご紹介しました。ご覧いただいたように、Twitter動画広告のメリットは絞り込んだターゲットに対して、より効果的にアプローチできる点にあります。したがってTwitterで動画広告を出す際には、どんなターゲットにその広告を届けたいかという点が重要となるのです。自社のターゲット層、Twitterの特徴、Twitter広告のメリットデメリットを検討して、Twitter動画広告を効果的に活用しましょう。弊社では、YouTubeやTikTokをはじめ動画やSNS活用したマーケティングのご支援をしており、SNS運用やインフルエンサーキャスティング・動画広告運用代行等、企業が動画やSNSマーケティングを活用するための総合的な支援体制がございます。動画マーケティングやSNSマーケティングを実施したいすでに動画をSNS活用しているけどうまくいかずに困っているといったようなお悩みを抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。その他、動画活用に参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。