4Pとはマーケティングにおける基本的な考え方の1つです。4PはProduct・Price・Place・Promotionの頭文字を取って名付けられました。本記事では、マーケティング実践のステップ、4Pと4Cの概要について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。マーケティングとは？マーケティングとは、消費者のニーズを把握した上で商品計画を立て、的確に販売するためのプランを策定し実行することです。また、マーケティングは企業活動の1つで需要の増加、商品やサービスの売上拡大を目的としています。本記事では、マーケティングを実行するための6つのステップ、そしてマーケティングの4Pと4Cについて解説していきます。マーケティングを実行するための具体的なステップは6つの段階に分けられます。「マーケティング環境分析と市場機会の発見」「セグメンテーション（市場細分化）」「ターゲティング（市場の絞り込み）」「ポジショニング」「マーケティング・ミックス（4P）」「マーケティング戦略の実行と評価」です。ここでは、それぞれのステップについて解説していきます。マーケティングのステップ1：マーケティング環境分析と市場機会の発見マーケティングを実行するためには、まず環境分析から始めます。環境分析とは、生活者のニーズや行動を分析した上で、生活者の意識や背景を把握することです。環境分析で得た情報をもとに、商品やサービスの開発・改善に活用していきます。さらに、マーケティング戦略の基礎データとして、今後のアイデア開発や新たな市場機会の発見に役立てることも可能です。マーケティングのステップ2：セグメンテーション（市場細分化）セグメンテーションとは、「何らかの基準」をもとに顧客をグループ分けすることです。セグメンテーションをおこなうことで、そのグループに対して効果的なマーケティング戦略を立案できます。個人の場合、「何らかの基準」には年齢・性別・職業・家族構成・居住地域などが挙げられます。法人の場合は、業種・売上・地域などでしょう。セグメンテーションをおこなえば市場を細分化できるので、集中的な資本投下が可能になり、効率的な販売が実現できます。マーケティングのステップ3：ターゲティング（市場の絞り込み）ターゲティング（市場の絞り込み）とは、商品やサービスを市場に投入するとき、ターゲットとなるセグメントを選定することです。ターゲティングをおこなうことで、商品・サービスのコンセプト、強みと弱み、競合他社との差別化などに対して効果的なマーケティング戦略を立てられます。結果として、自社の商品・サービスを販売しやすくなります。マーケティングのステップ4：ポジショニングポジショニングとは、ターゲット層になる顧客に対して、自社商品がどのように魅力的であるかを認識させるための活動です。競合する商品の中から自社商品を選んでもらうために、他社商品よりも優位に立つことを目的としています。ポジショニングを考えるとき、自社の視点ではなく消費者の視点に立つことも大切です。商品が売れるかどうかは、消費者から魅力的な商品だと認知される必要があります。マーケティングのステップ5：マーケティング・ミックス（4P）マーケティング・ミックスとは、マーケティングの構成要素である4Pのことを指します。ターゲットであるセグメントに対してどうアプローチするかを目的に、構成要素を効果的に組み合わせることから「マーケティング・ミックス」と呼ばれています。構成要素である4Pとは、Product（製品）、Price（価格）、Promotion（プロモーション）、Place（流通）のことで、頭文字をとって4Pと名付けられました。マーケティングのステップ6：マーケティング戦略の実行と評価マーケティングのステップを5まで進めた後、マーケティング戦略を策定し実行します。マーケティング戦略を実行した後は、効果の測定・改善・評価をおこないます。もし、施策実行の効果が出ない場合は、各ステップのどこかに問題がある可能性があります。問題や課題を分析・評価し、各ステップを見直しましょう。マーケティングにおける4Pとは？先述したように、4Pとはマーケティングの構成要素であるProduct（製品）・Price（価格）・Place（流通）・Promotion（プロモーション）のことで、各々の頭文字をとって名付けられました。また、4Pはマーケティング・ミックスの構成要素でもあり、マーケティング・ミックスとは、市場での目的が達成できる施策を組み合わせることを指します。ここでは、構成要素である4Pについて解説していきます。4Pの1つ目のP：ProductProductとは、製品や商品のことでマーケティング・ミックスの中では製品戦略にあたります。製品戦略とは、ターゲットになる顧客層に対してどのような価値を提供するか考えた上で、それを実現するための製品・商品を作り出すことです。生産方法や技術だけではなく、パッケージやサービス、サポートについても検討します。4Pの2つ目のP：PricePriceとは、価格戦略のことで「売上」に直結する重要な戦略の1つです。価格戦略をおこなうときは、「コスト」「競合他社との比較」「ブランディング」「消費者の相場観」の4つの観点が必要です。たとえば、市場での競争を優位にするため、ライバル企業よりも低価格を設定したり、ブランド化を目指して高価格を設定したりします。4Pの3つ目のP：PlacePlaceとは、消費者と商品を結ぶ経路を検討すること、つまり流通戦略のことを指します。どのような経路で消費者に商品を届けるのか、具体的に立案していきます。おもな販売経路として、通信販売、店舗販売、インターネット販売などが挙げられるでしょう。企業は商品を効果的に販売するため、経路を限定せず広範囲に流通させたり、特定の経路に独占販売権を与えたりしますが、消費者の状況に応じて、適切な経路の選択が必要です。4Pの4つ目のP：PromotionPromotionとは、消費者や流通業者に対して商品の存在や機能などを効果的に伝える販売促進戦略のことを指します。そして、企業は消費者に購入してもらうための販売方法を考えなければなりません。Promotionは、広告活動・PR活動・セールス活動・SP活動に分けられます。たとえば、広告活動はマス広告やインターネット広告を利用した戦略で、コストはかかりますが多くの人に訴求が可能です。企業は、消費者に合わせて適切なPromotionを選択し、効果的な販売促進戦略を実行します。4Pと比較される4Cとは？4Cとは、消費者の視点に立ったマーケティングの考え方を指します。先述した4Pは企業の視点に立った考え方のため、その違いに注意が必要です。4Cは、Customer Value（顧客価値）、Cost（コスト）、Convenience（利便性）、Communication（コミュニケーション）のことで、それぞれの頭文字を取って名付けられました。ここでは、4Cを構成する4つの要素について解説していきます。Customer ValueCustomer Valueとは「顧客価値」のことで、自社の商品やサービスが消費者にどのような価値を提供するか考えることを指します。4Cは「顧客にとってどのような価値があるか」という視点に基づいて考えるので、企業は自社が提供している製品に対して、顧客がどこに価値を感じているか分析する必要があります。製品の機能重視なのか、あるいはコンパクトさに価値を感じているかによって、アピールポイントが異なります。CostCost（コスト）とは、商品やサービスの価値を入手するためにどのくらいコストが必要か考えることです。企業は、顧客が商品・サービスの購入にどの程度までコスト負担するのかという戦略を練ります。また、Costについて考えるときは、商品そのものの価格だけではなく、顧客の心理面や経済面、負担できる価格かどうかまで検討する必要があるのです。ConvenienceConvenience（利便性）とは、商品の入手のしやすさ、あるいは利便性のことを指します。企業は、商品やサービスを提供するとき、顧客にとっての利便性・入手のしやすさについて戦略を立てる必要があります。たとえば、商品を販売する場合、どの店舗でも入手可能か、あるいはインターネットで入手できるのかなど検討します。また、支払い方法もキャッシュレス決済やクレジットなど、複数のパターンを考えなければなりません。CommunicationCommunication（コミュニケーション）とは、企業と顧客との双方向コミュニケーションを構築するための戦略のことを指します。効果的なマーケティングを実践するためには、消費者や顧客のニーズを聴きとる必要があり、そのために企業は円滑なコミュニケーションができるよう、アンケートの実施やコールセンターの設置などをしています。マーケティングの4Pと4Cについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。マーケティングミックスとは何？4Pと4Cの解説と導入例を紹介！4Pを理解してマーケティングに活かそう効果的なマーケティングを実行するためには、4Pについて理解を深め活用することが大切です。本記事では、マーケティング・ミックスの構成要素である4Pを中心に解説しました。4Pは企業からの視点に基づいた考え方で、4Cは顧客からの視点に基づいた考え方であるという違いがあります。マーケティングでは、4Pと4Cの両視点からのアプローチも大切です。4Pを活かしながら、効果的なマーケティングを実践しましょう。弊社Start-Xは総合的なマーケティング支援を得意としております。他のマーケティング支援会社と比較すると、コストパフォーマンス高く支援可能なメニューが多くございますので、何かお困りごとがございましたらお気軽にお問合せください。ご相談はいつでもオンラインで無料でご対応可能です。