弊社では、これまで数多くの企業のオウンドメディア支援を行なってきました。その中で、多くの企業から聞かれるのが「オウンドメディアを使って、マネタイズしたい」という声です。実際にオウンドメディアを運用し、マネタイズに繋げているケースは世の中に多くあります。しかし、弊社として勘違いしていただきたくないのは、オウンドメディアは直接的なマネタイズ目的で運用すべきものではないということです。オウンドメディアにおけるマネタイズとは、目的に即して運用した「結果」として表れるものです。元よりマネタイズを目的として運営するメディアは、商業メディアと呼ばれるもので、オウンドメディアとは本質的に性質が異なります。そこで、今回の記事では企業が実施すべきオウンドメディアのマネタイズ方法や工夫すべきポイントについてご紹介します。▼参考記事オウンドメディアの事例16選|オウンドメディアで成功するためのポイントオウンドメディアマーケティングとは?その目的や特徴と注意点を徹底解説オウンドメディアの制作手順5つ|オウンドメディア制作会社5選そもそもメディアとは何?実は「メディア」という言葉はとても幅広く、マスメディア、記録メディアの他にも「ソーシャルメディア」や「マルチメディア」などがあり、大まかにいうと目に入ってくるあらゆる情報に関わっているモノのほとんどを「メディア」と呼んでも良いでしょう。テレビや新聞などの情報は「マスメディア」に分類されますが、単純に記録媒体としてのCDやDVD、HDD、SSD、USBメモリなども「メディア」と表現することができます。この記事ではメディアの中でも、「オウンドメディア」に関しての情報をご紹介します。WebメディアとオウンドメディアについてWebで公開されている情報やそのサイトのことを「Webメディア」と呼んでいます。その中で、企業自らが運営しているメディアのことを「オウンドメディア」といいます。たとえば、企業のコーポレートサイトやブログを企業自らが運営していたら、それが「オウンドメディア」です。企業が運営しているウェブマガジンなども「オウンドメディア」に分類されます。企業がオウンドメディアを運営する目的の中に、ブランディングがあります。Webメディアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。Webメディアとは?Webメディアを運営する際のポイント9つ紹介オウンドメディアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。オウンドメディアマーケティングとは?その目的や特徴と注意点を徹底解説マネタイズとは何か?インターネットの無料サービスなどを収益化していくことを「マネタイズ」と呼んでいます。Webサービスで収益を得られるようにするためにバナー広告などが使われ、中には高い収益を得られる広告も存在しています。企業側も顧客側も利益が得られる仕組みがマネタイズの特徴のひとつです。SNSや動画サイトなどの無料サービスを続けていくためにもマネタイズは必要です。オウンドメディアにおけるマネタイズ方法4つ企業自らが運営しているオウンドメディアですが、継続して運営していくためにはマネタイズする必要が出てくるでしょう。オウンドメディアをマネタイズする方法については確立されているモノもあり、メディアに合わせて選ぶことができます。ここではオウンドメディアにおけるマネタイズ方法を4つ、ご紹介します。オウンドメディアにおけるマネタイズ方法1:有料コンテンツの配信オウンドメディアのコンテンツは基本的に無料ですが、その一部を有料にするというマネタイズ方法があります。ユーザーにとって有益な無料コンテンツを配信することで引き寄せて、さらに有益な部分を有料コンテンツにします。この方法は、まず無料コンテンツが充実していることが前提となります。有益な無料コンテンツで多くの客を集めることができたら、有料コンテンツの配信によってマネタイズするという手法です。オウンドメディアにおけるマネタイズ方法2:自社の製品やサービスの販売オウンドメディアにおけるマネタイズ方法として、自社の製品やサービスの販売という分かりやすい方法があります。オウンドメディアのコンテンツで、自社の製品やサービスの魅力を紹介していくことで、直接オウンドメディア内でユーザーに購入してもらいます。オウンドメディアにおけるマネタイズ方法3:サブスクリプションオウンドメディアにおけるマネタイズ方法のひとつに「サブスクリプション」があります。製品やサービスを購入するというわけではなく、契約することによってその期間中は利用できるようにするのが「サブスクリプション」です。サブスクリプションというマネタイズ手法は、継続して利用してもらうことが重要です。オウンドメディアのファンが数多くいることで成り立つマネタイズモデルとなりつつあります。オウンドメディアにおけるマネタイズ方法4:広告掲載オウンドメディアに広告を掲載するマネタイズ方法は、収益を直接的に得られるようにします。広告にはさまざまなタイプがあるので、収益化するためにはオウンドメディアに合う広告を掲載しなければなりません。ここでは、純広告やネイティブ広告、アフィリエイト広告、記事広告、アドネットワークについて、ご紹介します。純広告オウンドメディアに広告を導入するときに一般的なのが、「純広告」です。オウンドメディアに広告枠を用意して広告を掲載します。純広告で収益化をするのは、成長段階の企業は難しいとされています。このような純広告からある程度の収益を得られるようにするためには、多くの人がオウンドメディアを訪問してくれるようにする必要があります。ネイティブ広告オウンドメディイアの中で分からないように掲載される「ネイティブ広告」もマネタイズが可能です。ネイティブ広告というのは、インフィード型広告を指すケースが多くなっています。コンテンツの中に自然な形でネイティブ広告は掲載されているので、バナー広告のようにデザインを損なうことがないのがメリットです。アフィリエイト広告オウンドメディアでマネタイズを可能にする広告として「アフィリエイト」があります。成功報酬型広告なので、オウンドメディアに掲載すると、訪問者が経由して商品を購入すると収益を得られます。ちなみに、アフィリエイト広告の場合は自社商品ではない商品を訪問者が経由して購入したとしても、収益を得ることができるということです。記事広告タイアップ記事とも言われている「記事広告」も、オウンドメディアにおいてマネタイズを可能にする方法のひとつです。PRを目的とした記事コンテンツを配信して、収益につなげていきます。商品やサービスの情報が多く、読んでもらう広告です。記事広告は、広告主から直接収益を得ることができます。アドネットワーク「アドネットワーク」は登録されている複数の広告枠に広告を配信できるので、マネタイズが可能な方法のひとつです。アドネットワークを利用すれば、さまざまな広告をオウンドメディアで配信することができます。アドネットワークを活用すれば、複数のメディアに一括で掲載されるようになるので、広告枠を大きく活かしたマネタイズが可能になります。オウンドメディアでマネタイズアップを目指す4つの工夫点オウンドメディアでマネタイズアップを目指すためには工夫点があります。オウンドメディアは使い方によってマネタイズの幅を広げていくことも可能です。たとえば、広告の位置を変えるだけで効果も変わってくるのです。ここでは、オウンドメディアでマネタイズアップを目指す工夫点を4つ、ご紹介します。マネタイズアップの工夫点1:広告の位置に気を付ける「Zの法則」、「Fの法則」という広告業界で有名な法則があります。実は、人の視線はZ、またはFという形で動きます。そのため広告を掲載する位置は、Z、またはFという線上に配置することで高い効果が得られるということです。オウンドメディアのコンテンツのデザインだけではなく、広告の位置に気を付けてマネタイズアップを目指しましょう。マネタイズアップの工夫点2:アクセス者を増やすマネタイズアップを目指すためには、やはりアクセス者を増やすことが大切です。上質なコンテンツを作成したら、オウンドメディアでアクセス者を増やす対策を必ず実行してください。SNSを活用しながら、同時にSEO施策をし、オウンドメディアへのアクセス者を増やしていきましょう。マネタイズアップの工夫点その3:自社サイトを隅々まで見てもらうオウンドメディアは、ユーザーの目線に立ったコンテンツを提供しています。コンテンツを充実させていくことで、自社サイトを隅々まで見てもらえるようになってきます。良質なコンテンツを充実させていくことができれば、それが会社の資産にもなります。継続してオウンドメディアを訪れるユーザーが増えれば増えるほど、マネタイズアップを目指せます。マネタイズアップの工夫点その4:アクセス者を常連客にしてしまうオウンドメディアに何度も訪れてくれるアクセス者の多くは、自社のサービスや商品を購入してくれるようになります。このアクセス者が常連客になるように、有益なコンテンツを配信し続けていく必要があります。また、複数のコンバージョンを設置したり、SNSを選定して活用したりすることもアクセス者を常連客にしていくためのポイントになります。メディアのマネタイズについて知ろう!オウンドメディアは、長期的に運用していくことがとても重要です。オウンドメディアの長期的な運用を実現するためには、メディアのマネタイズは外せません。オウンドメディアを訪れてくる人を惹きつけるようなコンテンツを製作して、オウンドメディアの価値を高めていくことがマネタイズへとつながります。さらに、オウンドメディアを訪れてくれる人たちの目線でサイト設計を行って運用していくことができれば、マネタイズアップも目指せるようになります。そして、集客できるオウンドメディアのメリットをより高めていきましょう。弊社では、コンテンツマーケティングの企画や設計・実際の運用のご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、コンテンツマーケティングに課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。