GoogleDiscover、YouTube、GmailへFeedとして広告できる新しいサービスがファインド広告です。今回は、ファインド広告の特長や作成方法等をご紹介します。上手く利用して、マーケティング活動に組み込んでみてはいかがでしょうか。そもそもファインド広告とは?ファインド広告とは、1つのキャンペーンでGoogleが保有する複数のサービスのFeedに対し、広告を配信できる広告メニューのことです。ディスカバリー広告とも呼ばれ、2019年から使用可能になった新しい広告メニューです。Googleによると最大29億人のユーザーにアプローチが可能です。出典:ファインド キャンペーンについて|Google参照:https://support.google.com/google-ads/answer/9176876?hl=jaファインド広告が表示される広告枠3つファインド広告が表示される広告枠は、Google Discover Feed、YouTube Home Feed、Gmailの3つです。配信面が3つに絞られていることにより、関連性の高い広告をFeed型で配信することが可能です。トピック内に広告が表示されるので、自然な形でユーザーに届けることができます。1:DiscoverDiscover Feedとは、GoogleアプリやGoogle Chromeで表示されるFeedのことです。検索と似ていますが、Discoverでは検索キーワードに応じて検索結果を表示するのではなく、主にGoogleの自動システムがユーザーの興味や関心にマッチしていると判断する内容に基づいて、コンテンツが表示されます。2:Gmail多くのユーザーが様々なデバイスでメールのやり取りなどに使用しているGmailも、ファインド広告が表示される枠として設定されています。Googleディスプレイ広告のGmailキャンペーンと同じように、ソーシャルタブやプロモーションタブに対して広告配信されます。3:YouTube Home FeedYouTube Home Feedでは、YouTubeの関連動画の横や検索結果部分、モバイル版YouTubeのトップページなど、ユーザーが動画コンテンツを探している場面で表示されます。広告は動画のサムネイル画像とテキストで構成され、ユーザーがクリックするとYouTubeの動画再生ページ、またはチャンネルホームページで再生されます。普段ユーザーがどのような動画を見ているかなどを自動的に割り出し、関心度が高い広告がタイミングよく表示される仕組みです。ファインド広告の特性5つここでは、ファインド広告の特性を5つご紹介します。従来のGoogleディスプレイネットワークとの違いをはじめ、特性を理解することでサーチマーケティングの変化をキャッチアップでき、より効果的な広告出稿が可能になるでしょう。1:3つの広告枠に同じキャンペーンを適用できるファインド広告は、1つのキャンペーンでユーザー数の多い3つの広告枠に広告配信ができるという特性があります。Googleの利用者であるユーザーに対して広告を配信することができ、認知の拡大を図ることができます。Googleサービスで各種のコンテンツを閲覧、視聴している見込み顧客に対し、幅広いアプローチが可能です。出典:ファインド キャンペーンについて参照:https://support.google.com/google-ads/answer/9176876?hl=ja2:入札戦略は自動入札のみファインド広告では、選択したマーケティング目標、入札単価、予算設定を行い、後はGoogleのシステムによって自動的に最適な広告掲載が行われます。自動入札のみに対応しており、限定的な部分のみ手動で設定できるため、コントロール性の高さを求める方は注意しておきましょう。3:配信する量は少なくなるGoogleディスプレイ広告ネットワーク(GDN)では多くのサイトに広告が掲載できるのに対し、ファインド広告はYouTube Home Feed、Gmail、Discover Feedの3つのみとなります。そのため、ファインド広告は従来のGDNと比べ配信量が少なくなります。GDNと全く同じユーザーターゲティング設定だと、表示回数が少なく配信量が期待値に届かないデメリットが起こる可能性があります。ユーザー属性や地域の設定を最小限にするなど、従来のGDNとは違う調整をしながら運用を行いましょう。4:配信面を選択できないファインド広告では、配信される広告枠が予め決められているため、例えばYouTubeだけに配信したいというような配信面を指定するターゲティングはできません。配信面別にパフォーマンスを確認することもできませんので、効果の高い配信面をリサーチするような使い方はできません。場合によっては従来のGoogleディスプレイ広告とうまく使い分ける必要があるでしょう。5:デバイスを選択できないファインド広告では、スマートフォンかパソコンかを選択するデバイスターゲティングは配信面の関係上行えません。YouTube Home Feed、Discover Feedへの配信はパソコンと比べスマートフォンへの配信比率が高くなります。Googleディスプレイ広告運用でパソコンの方が効果が高いことが分かっている場合、パフォーマンスが低下する恐れもありますので注意が必要です。ファインド広告の利点3つファインド広告は、2019年にGoogleディスプレイ広告(GDN)のメニューの1つとしてローンチされた、新しい広告メニューです。ここからはファインド広告の利点を3つご紹介しますので、マーケティング活動に組み込んでみてはいかがでしょうか。1:顧客に最適な広告を表示できるファインド広告とは、Google独自の技術を利用し、顧客が商品やサービスに興味を抱いて行動する可能性が高いタイミングを捉え、より関連性が高い最適な広告を表示できるキャンペーンです。広告の構成要素(広告見出し、画像、ロゴなど)を入力すると、関心度の高い顧客に設定された予算とアクション単価(CPA)に基づいて広告が表示される仕組みです。2:認知を拡大することができるファインド広告では、Googleフィード全体で最大29億人のユーザーにアプローチできるため、認知の拡大が期待できます。1つのファインドキャンペーンで、YouTube Home Feed、Gmail、Discover Feedを通じ、トレンドやニュースといった各種コンテンツを閲覧、視聴している人に幅広くアプローチできます。出典:ファインド キャンペーンについて|Google参照:https://support.google.com/google-ads/answer/9176876?hl=ja3:効果的な配信を手間なくできるファインド広告とは、効果的な配信を手間なく行えることが利点の1つの広告メニューです。1つのファインドキャンペーンで、顧客が行動する可能性が高いタイミングを捉えて3つのGoogleサービスへ配信できます。デバイスをまたぎ一貫性をもって配信されるため、手間をかけずにユーザーにアプローチできます。ファインド広告の作成手順6つここでは、Google広告アカウントでのファインドキャンペーンと広告グループの具体的な作成手順を解説します。また、ファインド広告における2つのフォーマット、ファインド広告とファインドカルーセル広告に関してもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。1:管理画面で新しいキャンペーンを作成ファインド広告作成の第1ステップは、 新しいキャンペーンを作成することです。まず、Google 広告アカウントにログイン後、左側のページメニューで 【キャンペーン】をクリックし、その中から【新しいキャンペーン】の作成を選択しましょう。2:目標を設定ファインド広告作成の第2ステップは、マーケティングの目標を設定することです。ファインドキャンペーンとは、基本的にユーザーが新しいブランドやサービスを発見するための広告として設計された広告キャンペーンです。自ずと広告主サイドの目標も、そのマーケティングに沿った設定となっていますので覚えておきましょう。ファインド広告を設定できる目標ファインド広告の目標とは【販売促進】、【見込み顧客の獲得】、【ウェブサイトのトラフィック】の3つのいずれかです。ファインド広告作成の第2ステップは、上記3つのどれか、もしくは【目標を設定せずにキャンペーンを作成する】を選択することです。3:キャンペーンタイプを選択ファインド広告作成の第3ステップとして、キャンペーンのタイプを「ファインド」と選択してください。キャンペーン名、地域、言語、入札単価、予算といった詳細設定ができる画面が表示されます。キャンペーン名を考え、それぞれの各項目を記入していきます。自分のマーケティングの目標を達成できるように設定していきましょう。4:キャンペーンの詳細を入力ファインド広告作成の第4ステップは、キャンペーンの詳細を入力することです。キャンペーンのターゲット地域とターゲット言語を選択しましょう。従来のGDNと異なり、広告のローテーションと、1人のユーザーに対して広告を表示する回数の上限を設けるフリークエンシーキャップは設定できませんので覚えておきましょう。5:広告の対象オーディエンスを入力ファインド広告作成手順の第5ステップは、オーディエンスの入力です。ファインドキャンペーンでは、様々な方法で適切なオーディエンスをターゲットに指定できます。カスタムインテントオーディエンス(特定の商品やサービスを調べていたり、購入を前向きに検討していたりするユーザー)、リマーケティング(以前にお客様のウェブサイトやモバイルアプリを利用したユーザーとつながるための方法)などがあります。購買意向の強いオーディエンスをオプション指定できます。6:広告を作るここでは、ファインドキャンペーンでの具体的な広告作成についてご紹介します。ファインド広告キャンペーンではフォーマットが2種類あり、「ファインド広告」と「ファインドカルーセル広告」のどちらかを使用して広告作成できます。それぞれの特性を理解した上で、マーケティング目標に適した広告を選択、クリエイティブを作成しましょう。ファインド広告の作り方キャンペーンの広告フォーマットの1つ、ファインド広告の作り方をご紹介します。ファインド広告とは、画像1枚と広告文を組み合わせたタイプの広告です。高い成果が見込める組み合わせを自動的に表示してくれる便利な広告です。横長(1.91:1)、正方形の画像を使用でき、1つのアセットに最大15枚の画像を挿入することができます。広告見出し文は半角40文字(最大5個)、説明文は半角90文字(最大5個まで)となっています。ファインドカルーセル広告の作り方次に、ファインドキャンペーンの大きな特徴の1つである、ファインドカルーセル広告の作り方をご紹介しますので参考にしてみてください。ファインドカルーセル広告とは、複数の画像を表示することができる広告フォーマットです。情報量が多いので、より多くのサービスや商品をアピールしたり、ストーリー性を持たせて商品を伝えたりすることができます。カルーセルカード外とカード内それぞれに異なるURLや見出しを設定できます。テキスト文字数や画像サイズはファインド広告と同じですが、1つのカルーセルカードに画像を2~10枚アップロード可能です。ファインド広告の活用の仕方とは?ファインド広告を活用するためには、従来のGoogleディスプレイ広告(GDN)との違いを理解し、その特性を上手く利用することが重要です。ファインド広告とは、Google独自の技術を利用し、顧客が商品やサービスに興味をもって行動する可能性が高いタイミングに、関連性が高い広告を表示できるのが特長のGDNです。その部分をしっかりと踏まえた上で運用することが成功の鍵となるでしょう。ファインド広告を活用する際のポイント3つファインド広告とは2019年にローンチされた新しい広告メニューで、配信面はGoogle Discover Feed、YouTube Home Feed、Gmailです。ここでは、活用するためのポイントを3つご紹介しますので、把握した上で運用するようにしてみてください。1:ファインド広告とファインドカルーセル広告を使い分けるファインド広告の大きな特徴の1つに、従来Facebook広告やLINEのみで可能だったカルーセル広告が設定可能になったことが挙げられます。カルーセル広告では同時に複数の画像を表示することができるので、より多くの情報量を届けることが可能です。広告作成時にファインド広告、ファインドカルーセル広告の2種から選択できますので、マーケティング目的に応じて使い分けるといいでしょう。2:ファインド広告のフォーマットの要件に合わない画像を使用しないファインド広告の画像フォーマットの要件は、通常のGoogleディスプレイ広告や他のプラットフォームの広告の要件よりも制限が厳格ですので注意が必要です。ファインド広告とは、Googleが所有するサービスで質の高い広告エクスペリエンスをユーザーに提供するべく運用される広告メニューです。不快、挑発的な画像や、騙すような形でクリックを促す画像はNGの可能性があるので注意しましょう。3:定期的に広告の効果を確認する従来のGoogleディスプレイ広告同様、ファインド広告も出稿して終わりではなく定期的な効果の確認が重要です。PDCAを繰り返すことで、ファインド広告の効果は上がっていきます。ここでは、効果の確認方法を2つご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。広告に対するクリックによる指標で確認する方法ファインド広告の効果は、クリックによる指標で確認できます。クリック率は広告のクリック数や広告が表示された回数のうち、ユーザーがクリックした数の割合で出せます。クリック率の設けた指標に対する達成度合いで定期的に確認しましょう。広告の要素ごとの評価で確認する方法ファインドキャンペーンでは、2種類の広告を作ることができ、それぞれファインド広告とファインドカルーセル広告と読んでいます。それぞれに設定できる画像やコピーが複数あります。広告の要素ごとや組み合わせによってクリック数やコンバージョン等の評価を行い、詳細に広告効果を確認しましょう。ファインド広告とは何かを理解して活用しようファインド広告はユーザーの商品やサービスへの関心が高まっているタイミングを捉えて関連性が高い広告を表示し、利用者にとって便利なことはもちろん、マーケティング担当者からも新たなユーザーの流入ソースとして注目されています。2019年から使用可能になった新しい広告メニューなので、特性をしっかりと理解して活用していきましょう。動画広告をマーケティングに上手く活用すれば、今より利益をあげられる可能性があります。認知度向上や売り上げに悩んでいる場合は、動画マーケティングを活用してみるといいでしょう。動画を見る人は増えているため、今後ますます動画でのビジネスの場が増えることが予想されます。いち早く動画マーケティングを採用して、ビジネスに活用していきましょう。弊社では、動画を活用したマーケティングのご支援をしており、SNS・YouTubeチャンネル運用やインフルエンサーキャスティング・動画広告運用代行等、企業が動画を活用するための総合的な支援体制がございます。動画マーケティングを実施したいすでに動画を活用しているけどうまくいかずに困っているといったようなお悩みを抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。その他、動画活用に参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。