2020年と2021年のアプリダウンロード数ランキングで世界1位となったTikTok。(米市場調査会社アップアニー調べ)利用者も日々急増していますが、実はSNSとしてだけでなく広告媒体としても注目されており企業での活用も広まりつつあることをご存知でしょうか。しかしながら、まだTikTok広告に関する知見やノウハウをお持ちでない方も多くいらっしゃることでしょう。そこで今回の記事では、TikTok広告の種類や課金方法、そして運用するうえでの注意点を解説します。これからTikTok広告を始めたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。TikTok広告とは?TikTokは、10代と20代を中心に多くのユーザーを抱えるソーシャルメディア(SNS)です。2021年9月時点で、全世界のユーザー数は10億人を超えており、日本国内だけでも2,000万人近いアクティブユーザーを抱えていると言われています。参考:Thanks a billion! | TikTok Newsroom15秒から3分程度のショート動画が中心で、他のSNSよりユーザーが手軽に投稿できるのが最大の特徴となっています。TikTok側が自動でユーザーの好みに合ったおすすめ動画を流すレコメンド機能がついており、ユーザー自身が飽きずに長時間にわたり多くの動画を視聴する傾向があります。いわゆるバズやトレンドが生まれやすく、YouTubeやInstagramに続き、新たな広告配信プラットフォームとして注目が高まっています。TikTok広告を出稿するメリットYouTubeやInstagramなど他の媒体ではなく、企業の広告出向先にTikTokを選ぶべき理由はどこにあるのでしょうか。1. 若年層へのアプローチに向いている博報堂グループが全国の15~69歳の男女約5000人を対象に、コンテンツに対する消費行動の実態を調査したデータによると、2021年の調査では10代女性のTikTokの利用率は50.3%となっており、約半数が利用していることが分かっています。またユーザーの平均年齢は34歳となっており、20代以上の利用率も年々高まっていることが明らかになっています。そのため、10代〜20代をメインのターゲットとしつつも、より上の世代も狙えるプラットフォームになりつつあります。2. ブランディングに向いているTikTok広告では、縦長のフルスクリーンの動画フォーマットで出稿できるため、インパクトのある動画をユーザーに視聴してもらうことができます。また、映像と音楽でブランド感を崩さずにユーザーに訴求できるので、アパレルやジュエリーなどブランドイメージを保ちたい企業におすすめです。TikTok広告の種類TikTokは短い動画に特化しており、素材さえあればアプリ上で手軽に動画作成できるため、コストを抑えた広告配信が可能です。10代~20代のメインユーザーを対象としたプロモーションを行いたい企業を中心に、広告配信目的で参入する企業が増えつつあります。しかしTikTokで広告配信するには、独自のルールを理解しておくことが非常に重要です。そこで、まずは配信可能な広告の種類や費用感など基本的なルールについてご紹介していきます。TikTok広告で使える広告の種類TikTokで配信できる広告の種類は、主に以下の3種類です。起動画面広告ハッシュタグチャレンジインフィード広告起動画面広告は、ユーザーがTIkTokアプリを起動したときに3~5秒間、表示される広告です。1日に1枠のみのため多くのユーザーに確実に見てもらえるメリットがありますが、その分、費用や競争率が高くなります。ハッシュタグチャレンジは、企業が用意したハッシュタグをつけた動画を、ユーザーに投稿してもらうというユーザー参加型のキャンペーンです。1週間弱の期間で1万件以上の動画投稿が行われた事例もあり、TIkTokユーザー層に浸透しやすい特徴があります。インフィード広告は、おすすめ欄に広告動画を表示させる方法です。広告と表示されますが、それ以外は個人ユーザーが投稿した他の動画と同じように表示されるため、ユーザーによっては途中まで再生してはじめて広告だと気付くケースもあります。高いエンゲージメント率が期待できますが、配信時のターゲティングが正しく行われたかどうかで効果は左右される点に注意です。TikTok広告の最低出稿額はいくら?TikTokで広告を出稿するときは、配信したい広告ごとに費用の発生条件や金額が大きく異なることを理解しておきましょう。たとえば費用が発生する条件(課金方式)は、それぞれ以下のとおりです。起動画面広告:インプレッション課金型ハッシュタグチャレンジ:期間契約型インフィード広告:インプレッション課金型・クリック課金型・再生課金型また、ハッシュタグチャレンジやインフィード広告のようにプランで変動する場合もあります。傾向としてはハッシュタグチャレンジがもっとも高額になりやすく、インフィード広告が安価に抑えやすくなっています。最低出稿額をあげると、インフィード広告の420,000円です。TikTok広告の種類別費用広告ごとにプランや課金方式が異なることを踏まえて、それぞれの費用感をあげると、以下のとおりです。起動画面広告:5,000,000円程度(770円/1,000imp)ハッシュタグチャレンジ:10,000,000円~インフィード広告:420,000円~ハッシュタグチャレンジには「ベーシックハッシュタグチャレンジ」「スタンダードチャレンジ」「ハッシュタグチャレンジプラス」「バトルハッシュタグチャレンジ」の4種類のプランがあります。最も安価な「ベーシックハッシュタグチャレンジ」は10,000,000円ですが、「バトルハッシュタグチャレンジ」の高額プランとなると20,000,000円になります。インフィード広告も「Brand Premium」「OneDayMax」「TopView」の3種類のプランがあります。もっとも安価な「Brand Premium」で420,000円、もっとも高額な「TopView」で6250,000円となっています。参考:TikTok広告の費用相場を種類ごとに解説TikTok広告の審査は厳しい?出稿できないジャンルは?TikTok広告は、事前に担当者へ広告配信を申し込んで広告内容の審査を受ける必要があります。基本ルールを守っていれば、審査が特別厳しくなることはありません。ただし公序良俗に反するなど不適切とされるジャンルもあるため、企画時は広告内容が適切かどうか配慮するようにしましょう。ここではTikTokで広告配信するときに注意すべき、出稿できないジャンルと、相性の良いジャンルをご紹介します。TikTok広告に出稿できないジャンルTikTokは幅広いジャンルの広告配信が可能ですが、以下のジャンルは配信できません。ギャンブルソーシャルアプリマッチングアプリ金融サービス酒類広告は配信前にTikTok側で審査され、上記に含まれていなくても、不適切と判断された場合は配信を断られることもあるので注意しましょう。内容ではなくクリエイティブの問題など、場合によっては修正することで再度審査を受けることが可能です。TikTok広告がマッチしやすいジャンル自社に合ったTikTok広告の種類を選ぶときは、目的や予算を基準にすると良いでしょう。たとえば幅広い層にブランディングすることが目的なら、他のSNSでもシェアされやすいハッシュタグチャレンジを選ぶといった形です。実際の成功事例を参考にすると、以下の目的はTikTok広告とマッチしやすいことが分かります。飲料品など商品の訴求オンラインゲームの新規登録者アプリのダウンロード菓子メーカーや飲料メーカーのハッシュタグチャレンジの例を見ると、商品を活用したダンスの動画投稿を促すことで、購買数アップにつなげていました。実際、キャンペーンに参加するために商品購入したユーザーも多く、動画投稿数が数日で1万件を超えた事例もあります。他にもオンラインゲームのようにTikTokと連携できるサービスや、広告から即座にダウンロードページへ飛べるアプリの広告は、TikTok広告と相性が良いといえます。TikTok広告を運用する上での注意点とはTikTokでの広告配信の効果を最大化するためには、単純にお金をかければ良いというものではありません。お金をそこまで大きくかけないインフィード広告でも、ポイントを押さえて配信すれば費用対効果は高まります。TikTok広告の運用で注意したい、3つのポイントをご紹介します。広告のターゲットを明確に決めるTikTokはメインユーザーが10代~20代というイメージが根強いですが、近年は30代以上の層も増えつつあります。よって「TikTokだから若年層が見てくれるはず」と思い込まず、狙った層に適切なターゲティングを行ったうえで配信するようにしましょう。TikTokは性別、年齢、国、興味関心の4つの要素でターゲットを設定が可能です。適切に設定するために、事前に広告のターゲット自体を明確に決めておきましょう。ただし細かく設定しすぎると配信される対象が極端に減ってしまうリスクもあるため、ターゲティングも調整が必要です。各広告にマッチしたクリエイティブを作成する広告運用においては、配信したいプラットフォームに合わせたクリエイティブを作成することも重要です。特に従来の横長の広告作成を行ってきた場合は、TikTokでは縦長(9:16)のクリエイティブで作成するよう注意しましょう。横型で作成するとユーザーのスマホ画面の横幅に合わせて表示されるため、全体的に小さくなり、見えにくくなってしまいます。効果的に広告配信するためには、画面いっぱいに表示されるよう、各広告のプラットフォームに合った正しいクリエイティブで作成することが大切です。運用しだしたらPDCAを回せる体制を作るTikTok広告はインフィード広告のように成果を見つつ予算を調節できるものもあります。運用を始めたらこまめにチェックして、PDCAを回して随時改善していくことが広告の費用対効果を高めるコツとなっています。たとえば2種類の広告動画を作成してABテストをするなど、視聴者の動向に沿ってターゲットへ効果的にアプローチできるようブラッシュアップしていきましょう。スムーズにPDCAを回していくためにも、社内でチームを作ったり専門会社に外注したりと、きちんとした体制作りも必要です。参考:TikTok広告とYouTube広告どちらで配信するべき?TikTokのアカウント運用は、動画広告のプロにお任せくださいTikTok広告の運用に関しては、まだ活用し始めている企業が少ない状況であり広告代理店でも対応していない会社が数多くあります。一般的な広告代理店に外注してしまうと、動画広告や特にTikTok広告の知見がないため運用に失敗し期待する結果が出ないといった事態になりかねません。自社で内製で運用せず、外注を選択する場合にはTikTok広告の知見や実績があるのかを確認することが大切です。弊社は、TikTok広告やTikTokを活用したマーケティングで数多くの実績を積み上げてきております。TikTok以外にも、YouTubeや各種SNSを活用したマーケティングも対応可能です。企画・撮影・編集・広告運用・効果検証まで全て対応可能で、丸投げから一部業務のみの代行も可能です。50社以上のアカウントを成功させてきた、動画とSNSプロが、目的に沿った最適なプランをご提案しますので、まずはお気軽にお問い合わせください。また、TikTokや動画活用に役立つお役立ち資料も無料で公開しております。