この記事では、セミナー動画の概要やメリット、撮影する際に必要な機材について詳しく説明しています。また、視聴者を惹きつける魅力的なセミナー動画を作成するための目的や、実際の動画を撮る際のポイントなどを例を出しながらご紹介します。セミナー動画とはセミナー動画とは、実際のセミナーや講演会などの様子を録画したもの、もしくは動画として視聴されることを前提に撮影されたセミナー映像のことをいいます。近年、コロナウイルスの影響やコスト削減などを理由に、オフラインのセミナーや講演会の開催が減ってきています。その代わり、ZoomやYouTubeなど動画サービスを利用したオンラインのセミナー動画の需要が拡大しているのです。セミナーの動画撮影で必要な機材セミナー動画の撮影のためには、ビデオカメラや三脚、講師の襟や胸元に付けるワイヤレスのピンマイク、電源確保のための電源ケーブルやACアダプター、データ保存用のSDカードなどの機材が必要です。セミナー動画では、講師の声が聞こえにくいと視聴者が講義を理解しにくくなるため、特に音声が重要になります。クリアな音声が収録できる、高品質のマイクを準備しておくことをおすすめします。セミナーの動画撮影における目的4つセミナー動画を撮影するにあたり、初めに制作の目的を決めておくことが重要です。目的を決めておけば、動画を視聴したあとに視聴者にどのようなアクションを起こしてほしいのか、より視聴者に要点をわかりやすく説明するためにはどんな演出にすればいいのか、動画の方向性を見定めることができます。ここでは動画撮影の主な目的4つを、項目ごとに詳しく確認してみましょう。1:新規顧客獲得のため潜在顧客へアプローチし、新規顧客を獲得することを目的とする場合は、自社のサービスや商品に興味を抱いてもらえるような動画にする必要があります。視聴者が飽きてしまわないようにテロップやアニメーションなどを適度に差し込み、話し手が延々としゃべり続けているような冗長な動画は避けて、極力わかりやすく専門的すぎない内容で顧客にアピールすることが重要です。2:情報共有のため社内への情報共有や研修のために、セミナー動画を利用するのも効果的です。数十人から数千人にマニュアルや配布資料を作成して配布しようとするとそれだけで時間やコストがかかりますが、動画であれば作成した映像を再生するだけで、全従業員が一度に同じ情報を得ることができます。社内向けの動画であれば、内容は専門的で理解を深めるための講義になるかと思いますが、セミナー動画はリアルの講演会に比べてリタイアされやすいデメリットがあるため、きちんと構成を決めて制作する必要があります。3:Webサイトの価値を上げるため自社のWebサイトを充実させ、価値を上げるためにセミナー動画を利用することもできます。セミナー動画をアップしておけば、ユーザーはリアルな講演会に足を運ばなくとも、サイトを訪問すればいつでも情報を得ることができます。また、セミナー動画を上げることでコンテンツを充実させることができるので、ユーザーが定期的にサイトを訪問してくれるようになり、自社製品やブランドの認知度アップに繋げることができます。4:収益性を高めるため有料のセミナー動画を公開して収益化をさせたいという場合は、撮影や編集にこだわり、よりクオリティが高い映像コンテンツを制作する必要があります。また、SNSやWeb広告、セミナー専用のポータルサイトなどを活用して動画を宣伝したり、検索されやすいキーワードやタイトルを盛り込んで動画の視聴者数を増やすことで、収益性を高める努力が重要となります。セミナー動画を撮影するときのポイント6選ここでは、セミナー動画を撮影するときに押さえておきたいポイント6つを確認してみましょう。セミナー動画は、オフラインの講演会に比べると視聴者が離脱しやすい環境のため、ユーザーの視点に立った、見やすくて記憶に残る動画を制作することが重要になります。1:音声に雑音が入らないようにする講師の声が聞き取りづらかったり、ノイズなどが入ることがないように、動画の音声は明瞭にすることが重要です。音声が聞こえにくいと、視聴者がセミナーの内容を理解しようとする気持ちが失せてしまったり、気分が悪くなるなど、動画を最後まで視聴してもらうことへのハードルが上がってしまいます。できるだけ性能が良いマイクを使用したり、念のため音声をボイスレコーダーで別に録音しておくなどの対策が有効です。2:カメラの電源切れに気を付ける高性能のビデオカメラはかなり高価格で設定が複雑なため、何百人規模の大きなセミナーでない限りは、カメラは家庭用の機材で問題ありません。電源ケーブルやACアダプターを忘れずに準備し、万が一の電源切れや機材トラブルなどが起きたときのために、カメラも念のため複数台用意しておくと安心です。3:撮影スタッフを複数用意する撮影スタッフは複数人を用意するようにしましょう。本番に機材トラブルはつきものですので、念のため最初から二台以上のカメラを回しておくと安心です。正面以外の別角度から撮影した映像が複数あれば、後から動画を編集する際に便利ですし、もしもの時のバックアップにもなるのでおすすめです。4:視聴者を惹きつける工夫をする多少退屈だと感じても、実際のセミナーでは退出することに気おくれして、講演の途中で実際に席を立って帰ってしまう方は少数です。ですが、オンラインでは途中で視聴を止めるハードルが低いため、視聴者が飽きてしまえば最後まで動画を見てもらえない可能性もあります。中だるみさせることなく、視聴者を引き止められるテンポの良い動画にすることが重要です。5:長時間録画ができるカメラを選ぶビデオカメラは長時間録画ができるものを選んだほうが安心です。一眼レフカメラやデジタルカメラもある程度の長さの動画撮影ができますし、動画用の撮影の際は問題ありませんが、実際のセミナーや講演会を録画する場合は撮影時間が長くなることが予想されます。その場合は、必ず撮影時間の制限がないビデオカメラを準備するようにしましょう。6:見栄えを考慮するセミナー動画は、映像としての見栄えの良さにも気を使う必要があります。まず気を付けたいのが、動画の明るさです。光の量が少ないとカメラの感度を高くする必要がありますが、色味が抜けたりノイズが入って画質が下がってしまう恐れがあるため、ライトや照明を使って周囲を明るくしてから撮影します。また、編集で字幕やアニメーションを挿入しておくと情報の補完もできて、視覚的にも引き付けられる動画にすることができます。セミナーの動画撮影をするときのケース3つ視聴者が見やすく質の良いセミナー動画を制作するために、おすすめしたいいくつかの撮影方法があります。ここでは、セミナー動画撮影の方法について3つのケースを上げながら詳しくご紹介いたします。1:全体を撮影する会場全体の風景を撮れるように参加者の後方から撮影する方法は、一般的で視聴者にわかりやすい映像を撮ることができます。全体を撮影すると講師や参加者の雰囲気がわかりやすく、会場の盛況ぶりをアピールすることができます。その際は、脚立などを利用して少し高いところから撮影すると、会場の奥まできちんと映すことができておすすめです。質問コーナーなどがある場合は質問者の姿も撮影し、音声も入れておくようにしましょう。2:自分に向けて撮影するオンラインセミナーや社内研修用の動画の場合は、机の上にカメラを置いて自分に向けて撮影するという方法もあります。あまり長い時間をかけると視聴者がだれてしまいますので、講義の本編とは別に特に視聴者に注目して欲しい重要なアドバイスや解説をする際など、講師に注意を向けたいシーンでおすすめする撮影方法です。3:テレビのように撮影する教育放送の講師役のように、テレビ番組風に撮影するという方法もあります。無地の背景を用意してその前に講師が位置取りして講義をし、その後、背景の部分に説明用の静止画像やグラフ、解説などのテロップを編集で追加します。講義内容が専門的で、文字や画像で視覚的な解説を入れる必要がある場合におすすめする方法です。セミナーの動画撮影を活用するにはセミナー動画のメリットは、一度撮影した映像は講義が終了した後でもさまざまな活用ができる点です。例えば、参加することができなかった方にセミナー動画を視聴してもらうことで疑似的に講義を体験してもらうことができますし、撮影した映像を加工してダイジェスト版などを作成することで、サイトのコンテンツの一つとして利用することができます。セミナー動画を利用することで、顧客満足度のアップやWebコンテンツの強化などにつなげることができるのです。セミナー動画を撮影して事業に活かそうセミナー動画には、実際の会場へ足を運ばなくともセミナーや講演会をWeb上でいつでも視聴することができるという素晴らしいメリットがあります。また、編集した動画を研修に利用したりWebサイトにアップすることで、社員教育や顧客満足度を上げるためのコンテンツとして利用することも可能です。作成するにあたっての注意点やポイントなどをしっかりと確認して、視聴者に伝わりやすく魅力的なセミナー動画を撮影してみましょう。