SNSの普及に伴い、費用対効果の高いPR方法として注目されているのがインフルエンサーマーケティングです。その反面、「インフルエンサーに依頼したいが方法が分からない」「注意すべき点がわからない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、インフルエンサーへPRを依頼する方法とメリットそして注意すべき点を解説します。インフルエンサーを活用したPRを検討している方は、参考にしてみてください。インフルエンサーにPRを依頼するメリットとは自社の商品やサービスを効果的にプロモーションしたいとき、インフルエンサーにPRを依頼する方法もあります。通常のアイドルやタレント等の芸能人を起用する場合とは異なる効果が期待できるなど、メリットは多くなっています。インフルエンサーにPRを依頼するメリットとして、多くの業種に共通するのは以下の3つです。インフルエンサーのファンに訴求しやすいインフルエンサーは芸能人だけではなく、一般人も多くなってきています。ユーザーは自分の好みと近かったり憧れたりするインフルエンサーをフォローしている傾向にあります。自社のイメージに合ったインフルエンサーに商品やサービスのPRを依頼すれば、ターゲット層に近いファンへ訴求しやすくなるでしょう。たとえば子ども用スポーツウェアのPRを行う場合、クラブで活躍する子どもを持つインフルエンサーに依頼すれば、子ども本人だけではなく、親目線で魅力を発信してくれます。結果、子どもたちが欲しいと思うだけではなく、同年代の子どもをもつフォロワーも「同い年の子どもを持つ人が高評価しているなら」と興味をもってくれます。広告感を薄めることができる近年はインターネットを利用した広告が多く、SNSやアプリを使用している間も、ユーザーは膨大な広告を視聴しています。中にはいかにもな広告を敬遠しているユーザーもいるため、バナーなど従来のWEB広告の手法では、まともに見てもらえない可能性が高くなってきます。インフルエンサーにPRを依頼すれば、ユーザー目線でレビューしてもらえるため、企業が一方的に魅力を発信する広告とは異なるアプローチが期待できます。企業も独自にSNSでアカウントを作成して情報発信することができますが、インフルエンサーが発信した場合と比べると、企業名で発信する分、やはり身構えられやすい傾向にあります。広告感を薄めてユーザーに寄り添ったアプローチを行いたいなら、ユーザー側に分類されるインフルエンサーに依頼することが効果的です。SNSでの情報拡散が期待できるインフルエンサーが活躍する場は、YouTubeなどの動画投稿サイトだけではなく、TikTokやInstagram等のSNSも含まれます。インフルエンサーが商品やサービスを紹介すれば、「いいね!」されたりフォロワーに共有されたりと、情報拡散が期待できます。SNSによっては共有ボタンを押さなくても、誰が何に「いいね!」を推したのか表示されることもあります。そのため単純にフォロワーが多いインフルエンサーよりも、投稿に対してアクティブに反応してくれるフォロワーが多い人物のほうが、拡散力は高いでしょう。特定のジャンルや年齢層に人気のインフルエンサーに依頼すれば、狙ったターゲットを中心に情報拡散されるメリットもでてきます。インフルエンサーへ依頼する方法は大きく4つインフルエンサーにPRを依頼するときの方法は、大きく分けると4つあげられます。それぞれメリットもあればデメリットもあるため、自社の状況や依頼したいインフルエンサーに合わせて活用するようにしましょう。インフルエンサー個人に直接依頼をするインフルエンサーの多くは、SNSに複数のアカウントを作成しています。SNSのメッセージ機能や、公開されているメールアドレスに連絡を入れることで、直接依頼することが可能です。ただしインフルエンサーによっては、特定のディレクティング会社などに在籍しており、会社を介してでなければ依頼を受けられない場合もある点には注意するようにしましょう。インフルエンサーに直接依頼するメリットは、以下のとおりです。コストを最小限に抑えられる要望や条件のすり合わせがスムーズ中間業者へのマージンが発生しない分、コストを抑えられるうえ、直接打ち合わせできるため要望がきちんと伝わります。一方で、インフルエンサー探しから依頼、報酬交渉やPR内容のチェックまで、すべて自社で行うこととなるリスクがある点は注意です。インフルエンサーに詳しい従業員が自社にいない場合は、キャスティングの段階で失敗する可能性が高くなるため、慎重に依頼先を選定することが大切です。インフルエンサーのマッチングサイトを利用するPR仕事を募集しているインフルエンサーと、仕事を依頼したい企業をマッチングさせる専用サイトを利用する方法です。インフルエンサーの紹介に特化しているため、依頼したいジャンルや年齢層などでインフルエンサーのタイプを絞り込むことができます。基本的には企業側が仕事内容や依頼したいインフルエンサーの条件を提示したうえで募集し、参加したいインフルエンサーが応募する仕組みとなっています。企業側は応募してきたインフルエンサーの中から最適な人物を選定するだけのため、一から自力で探す場合よりも希望に合った相手を見つけやすい傾向にあります。ただし外部サービスを利用する分、マッチングサイトへの掲載料や入会料、契約したときの手数料などが別途発生します。契約した場合のみ料金が発生する、完全報酬型で月額料金なしのマッチングサービスもあります。コストを重視するなら、マッチングサイトの料金システムもチェックしておきましょう。インフルエンサーの所属事務所に依頼するインフルエンサーを専門に抱えている事務所が多数存在しています。中には特定のSNSやターゲット層に限定してインフルエンサーを在籍させている事務所もあるため、自社の商品やサービスに合ったところに依頼するだけで、最適な人物を紹介してくれます。インフルエンサーは事務所とさまざまな契約を交わしているため、初心者を利用するよりも炎上などのリスクが少ない傾向にあります。ただし注意点として、「前回と同じ人に依頼したい」と思っても、個別に連絡することはできないことがあげられます。契約の都合上、必ず所属事務所を介することとなっており、インフルエンサーへの報酬に加えて毎回必ず事務所への手数料(紹介料やマネジメント料など)が発生します。インフルエンサーキャスティング会社に依頼するインフルエンサーのキャスティングを専門に行っている会社へ依頼する方法もあります。自社で適切なインフルエンサーや所属事務所が見つけられなくても、依頼したい相手の特徴やジャンルなどを提示するだけで、適切な人物を紹介してもらえるメリットがあります。インフルエンサーキャスティング会社に依頼すれば、基本的な交渉や効果の分析も行ってくれるため、面倒な業務の多くを外注できます。その分、インフルエンサーへの報酬に加えてキャスティング会社への手数料なども発生する(更に相手が事務所に在籍している場合は、所属事務所への手数料も加わる)ためコストはかかります。間に人を挟むことで自社の要望が正確に伝わりにくいリスクもあるため、可能な限り条件やPR内容のすり合わせを行うようにしましょう。インフルエンサーに依頼する前に注意することインフルエンサーにPRを依頼するときは、コストの問題以外にもあらかじめ注意しておきたいことがいくつかあります。ここでは特に注意したい3つのポイントをご紹介します。インフルエンサーのファンと商品の親和性を確かめるインフルエンサーにPRを依頼するのは、ファン層にピンポイントでアプローチするためでしょう。自社の商品やサービスとインフルエンサーのファンに親和性がなければ、効果的なプロモーションにはなりません。依頼するインフルエンサーは「フォロワーが多いこと」だけを条件にするのではなく、自社の商品やサービスにマッチしているかどうかを重視するようにしましょう。自社の商品やサービスとマッチするインフルエンサーであれば、ファンも高い親和性が期待できます。ただし中には「3人の子がいるママ」インフルエンサーでも、実際に人気なのはペット動画だったりと、プロフィールと人気のコンテンツが異なる場合もあるため、慎重に調査することが大切です。ステルスマーケティングとみなされないようにする近年、多くのユーザーが敬遠していることのひとつが、インターネット上の広告の多さ・しつこさです。いかにもな広告はユーザーに無視されてしまうおそれがありますが、かといって「広告ではない通常のコンテンツ」と偽ることは不適切です。ユーザーが第三者の口コミを参考に、商品やサービスを自由に選ぶことを、阻害してしまうためです。ステルスマーケティングとみなされれば、インフルエンサーや自社のイメージに悪影響を及ぼします。世界的に有名な企業がステルスマーケティングで批判を受けた例もあるため、広告感を出しすぎないよう注意しつつも、「広告」表記は必ず行うようにしましょう。社内でPDCAサイクルを回せる体制を作るインフルエンサーによるPRも、他のWEB広告と同じく、PDCAサイクルを回して精度を高めていくことが大切です。あらかじめ決定したKPI(インプレッション数やシェア率、購入数など)に対して、実際の結果はどうだったのか、何が問題なのかを分析することが、次回の成功につながります。PDCAサイクルを回すためには、相応のリソースが必要です。社内でインターネットやインフルエンサーに詳しい人材に、通常の業務の片手間で任せていると、十分な分析や改善をすることは難しいでしょう。社内にきちんとしたチームを作るなど、スムーズにPDCAサイクルを回せる体制を作ることをおすすめします。難しい場合は、インフルエンサーマーケティングに詳しい専門会社へサポートやコンサルティングを依頼することも検討してみてはいかがでしょうか。適切なインフルエンサーを見つけて最適なPRを実施しようインフルエンサーPRは、SNS時代に沿った広告手法のひとつです。先ほどもお伝えしたとおり、最近は「いかにも」といったWEB広告は敬遠されやすく、中には専用アプリでブロックしているユーザーもいますが、SNSを活用したインフルエンサーPRなら多くの層にリーチする可能性があります。ただし、フォロワー数だけ多いような有名なインフルエンサーなら誰でも高い効果が出るわけではない点を理解しておかなくてはなりません。取り扱う製品・サービスとのイメージのブレや、ターゲット層とファン層の相性などを考慮したキャスティングを行い、効果を分析しつつ最適なアプローチ方法を模索することが重要です。インフルエンサーPRや効果測定・分析で不安がある場合は、専門家のサポートを受けることをおすすめします。弊社では、YouTuberをはじめTikTokerやインスタグラマーなどのインフルエンサーとタイアップした動画の制作やその他企業のYouTubeやTikTokを活用したマーケティングのサポートが可能です。有名なインフルエンサーからフリーランスで活動している方まで規模感に関わらずキャスティングすることも可能ですので、企業案件やインフルエンサーマーケティング活用を検討されている企業様は気軽にお問い合わせください。