マーケティングオートメーションツールが昨今の経営マネジメントの大きな力となっています。世界的な傾向であるマーケティングオートメーションツールの導入をどのようにすればよいのでしょうか。そのヒントを21のマーケティングオートメーションツールの比較から探ります。比較時の確認ポイントもまとめていますので興味のある方はぜひ最後までご覧ください。マーケティングオートメーションツールとは?マーケティングオートメーション(MA)ツールはアメリカで生まれ、2000年頃より普及し始めました。アメリカより10年遅れと言われている日本では2014年頃より導入企業が増えてきています。見込み顧客の関心事にマッチした情報提供や顧客の行動情報の蓄積と分析を自動でするのがマーケティングオートメーションツールです。導入には機能・価格の比較が重要です。マーケティングオートメーション21ツールを比較マーケティングオートメーションツールは多機能を謳ったものが多く出ています。海外製品、国産品を含め、21のツールを比較しやすいように提示していきます。性能・利用料金などを比較要点として押さえましょう。マーケティングオートメーションツール1:b→dash「b→dash」は株式会社フロムスクラッチが開発したBtoCマーケティングオートメーションツールです。その機能の一つ「Data Palette」は、誰でもパソコン画面上の操作でデータの取得から分析までができます。マーケティングオートメーションツール2:Kairos3カイロマーケティング株式会社の「Kairos3」は、BtoBマーケティングに必要な機能を一つに集約したクラウド型ソフトウェアです。顧客管理・フォーム作成・メール配信・顧客行動履歴等々を行うことができます。操作もガイドに沿って行うので、誰にでも簡単に導入したその日からできます。初期費用は10,000円、月額料金は6000円からで、顧客管理数によって変動します。導入実績は900件以上です。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール3:Aimstarスプリームシステム株式会社の「Aimstar」は「1to1」をコンセプトにしています。また顧客の行動分析に必要なシナリオ施策に、100種類以上の分析・ターゲティング機能を有しているBtoCマーケティングオートメーションツールです。料金には3つのプラン―Lite・Standard・Advanceがあり、導入初期費用は無料ですが、プランごとの利用料金は問合せが必要です。マーケティングオートメーションツール4:SATORISATORI株式会社のマーケティングオートメーションツール「SATORI」は、既存の顧客だけでなく、匿名の見込み顧客にもアプローチできるBtoCのサービスです。また導入した日から運用でき、日本語インターフェースで使いやすく、初心者にも操作できます。利用料金は、初期費用が300,000円から、月額料金は148,000円からです。全機能無料でお試しもできます。導入企業は800社以上です。(2020年5月現在)マーケティングオートメーションツール5:Pardot「Pardot」はアメリカに本社を置くセールスフォース・ドットコムのマーケティングオートメーションツールで、BtoB顧客管理専用です。見込み顧客の情報統合や比較・管理を自動で行うことができ、見込み顧客の獲得に力を発揮します。利用料金は3タイプあります。Growth:150,000円、Plus:300,000円、Advanced:480,000円(各プラン月額料金)でいずれも年間契約です。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール6:Salesforce Marketing Cloud一人ひとりの顧客に個別対応できるsalesforceのBtoCマーケティングオートメーションツールです。インターネットを通した適切なメッセージの自動送付などによって、マーケティングを適切に行えます。また対法人顧客 BtoBにも対応しています。料金はbasic・pro・corporate・enterpriseの4タイプから選べるので、業務規模に応じて比較検討できます。マーケティングオートメーションツール7:SHANON MARKETING PLATFORM消費行動プロセスにリアルとウェブが混合する顧客データを一元管理し、BtoCマーケティング業務の自動化と効率化を可能にします。またウェブ上の顧客活動を、SHANON独特のキャンペーンというまとまりで管理しやすくしています。導入実績900社以上、料金は問合せが必要です。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール8:Probance「Probance」はフランスのプロバンス社が開発し、日本の株式会社ブレインパッドが日本向けの機能をプラスして共同提供しているBtoCマーケティングオートメーションツールです。顧客に対して配信過剰にならないよう「プレッシャーコントロール機能」が付いています。初期費用は500,0000円で、2つのプランがあります。「START」は月額180,000から、「PRO」は月額375,000円からです。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール9:List Finder株式会社Innovation & Co. が運営するマーケティングオートメーションツです。BtoBでの見込み顧客の情報を集約・管理し、比較抽出してメール配信などの効率化をはかりマーケティングの成果を向上させます。初期費用100,000円プラス月額料金39,800円からとなっています。また20日間の無料お試し期間もあるので、本契約はそれからということもできます。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール10:Oracle Marketing Cloud「Oracle Marketing Cloud」は3つの製品ラインナップによって構成されています。BtoC向けの「Oracle Responsys」、BtoB 向けの「Oracle Eioqua」、コンテンツを最適化する「Oracle Maxymiser」の3つです。クラウド型マーケティングプラットフォームなので、初期費用は掛かりませんが、各ツールの利用料は問合せが必要です。マーケティングオートメーションツール11:MOTENASU顧客の個別対応1to1マーケティングが実現できるBtoCのマーケティングオートメーションツ―ルです。顧客情報に基づくQRコードをDMに載せることで、個別最適なコンテンツに誘導することが可能です。アナログとデジタルの両面から顧客の集約をはかることが可能なツールです。基本プランの利用料金は月額100,000円からで、初期費用は300,000円です。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール12:Liny「Liny」はライン機能を生かして顧客情報の集約と、1to1の顧客対応を可能にするマーケティングオートメーションツ―ルです。顧客反応の分析から成果に繋げられます。料金プランは「スタート」5,000円、「ベーシック」39,800円、「プレミアム」69,800円の3プランがあります。初期費用は49,800円で、別に「LINE公式アカウント料金」がかかります。また1年契約が最低契約期間となっています。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール13:マーケロボ「マーケロボ」はツール代金は無料で、有料運営サポートによって運用を確実にするのが特徴のBtoBマーケティングオートメーションツールです。サポート体制の充実によって導入負担と難しさが取り除かれるのがこのツールのポイントです。ツール導入から運用まで担当のコンサルタントが行うので、初月からの実施運用が可能です。運営サポートの利用料金は、問合せが必要です。マーケティングオートメーションツール14:Hubspot Marketing hub「Hubspot」は、ブログ制作やメール配信などができるマーケティング総合プラットフォームです。「Marketing Hub」「Sales Hub」「Service Hub」「HubSpot CRM」などのソフトウェアがあり、BtoB、BtoCの選択ができます。価格は機能やグレードによって変わるため多岐にわたっており、問合せが必要です。また機能を限定した「Fee」無料コースもあります。マーケティングオートメーションツール15:MAJIN1to1マーケティングのためのコミュニケーションが多様な通信ツール搭載によって可能なBtoBorCマーケティングオートメーションツールです。運用にあたってのサポート体制が充実しており、個別の相談会を毎週開催したり、専任のサポートチームが付きます。初期費用は別途お見積りになりますが、月額利用料金は100,000円から始められます。また契約期間は6か月からとなっています。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール16:Synergy!シナジーマーケティング株式会社のBtoBマーケティングオートメーションツールです。Salesforceとの連携ができます。ツール運用のクラウドサービスとそれを支えるデジタルマーケティングの2つを両立して支援し、様々なソリューションを用意して必要なマーケティングに応えます。料金は問合せが必要です。マーケティングオートメーションツール17:Marketo Engage企業と顧客のコミュニケーションを1to1で実現するBtoCのマーケティングオートメーションツールです。個別の最適情報を最適なタイミングで配信することができます。ROI(投資対効果)を測定・算定して、マーケティングを効果ある活動に進化させます。利用料金は公表されていないので問合せが必要です。マーケティングオートメーションツール18:Adobe Marketing Cloudウェブ上での見込み顧客行動情報を集約・管理し、見込み顧客の欲求を探査して的確なアプローチを自動的に作り上げるBtoCのマーケティングオートメーションツールです。その結果、個別顧客にあった最適な商品レコメンデーションを提示することができます。料金体系は公表されていないので問合せが必要です。マーケティングオートメーションツール19:Customer Rings運用環境をすぐに整えることができるクラウド型BtoCマーケティングオートメーションツールです。顧客データを統合・分析し、自由な抽出条件で顧客に個別対応でき、専門的な知識を必要とせずに操作できます。導入企業550社以上の実績があり、豊富なデータからサポート体制も充実しています。(2020年8月時点)マーケティングオートメーションツール20:Infusionsoft世界15万社以上に導入されている、スモールビジネスのマーケティングに特化したツールで、必要な機能が揃っています。自社に必要な機能をカスタマイズして利用できる点も、魅力の一つではないでしょうか。マーケティングオートメーションツール21:FORCAS144万社以上蓄積された企業データを利用し、ABM(Account Based Marketing)を機軸にしたBtoBに特化したマーケティングオートメーションツールです。(2020年8月時点)成約率の高い見込み顧客を自動的に抽出し、的確なアプローチを可能にするクラウドサービスです。利用料金は公開されていません、個別問合せが必要です。マーケティングオートメーションツール比較時の確認ポイント5つ2000年以降MAツールの数は増えており、市場規模も年々大きくなっています。企業の業態や事情に合わなければ、効果を得られないのがマーケティングオートメーションツールです。ここでは数あるマーケティングオートメーションツール比較検討のポイントを5つ挙げていきます。確認ポイント1:導入する目的は何かマーケティングオートメーションツールを選ぶには、導入する目的がはっきりと決まっていなければいけません。単に売り上げを伸ばすという漠然とした目標ではなく、具体的に何が必要なのかいう、自社分析が必要です。顧客情報からどういった成果を得たいのかが絞り込めていれば、比較要点がはっきりして使いたいツールも絞り込めます。確認ポイント2:BtoBツールかBtoCツールかマーケティングオートメーションツールには大きくわけて企業向け(BtoB)と消費者向け(BtoC)とがあります。導入にはどちらを対象にしたツールかを比較する必要があります。BtoBは、顧客=企業との関係強化構築に繋げていくツールです。BtoCは消費者個人が顧客の単位なので、消費者個人の行動追跡など、個別囲い込みに向いています。確認ポイント3:サポート体制は整っているかマーケティングオートメーションツール導入にあたって考える必要があるのが、ツールを使いこなせるかどうか、そのような人材が当該企業にいるかどうかです。ほとんどのツール提供企業はサポート体制を整えていますが、どこまでサポートしてもらえるか、サポートに料金は発生するのか、その辺の比較が重要なポイントです。確認ポイント4:SNSとの連携は可能かマーケティングオートメーションツールはSNSと連携させることによって顧客情報管理における効果を引き上げることができます。SNSユーザーの情報をマーケティングオートメーションツールに組み込むことができるからです。このことによって見込み顧客の集客・育成ができ、適切なメール配信などで顧客との関係作りが行えます。SNSとの連携ができるかどうかが比較検討のポイントです。確認ポイント5:CRMとの連携は可能かCRMとはCustomer Relationship Marketingの略で、既存の顧客情報管理のためのツールです。新たな顧客の発掘や見込み顧客の獲得を目的とするマーケティングオートメーションツールとは機能を異にします。この2つのツールを連携させることができれば、マーケティングの成果をより確実にすることができます。この連携ができるか否かも比較要点となります。比較して最適なマーケティングオートメーションツールを選ぼうインターネットの普及でいわゆるコンテンツ・マーケティングが拡大しているのが世界的な情勢です。これに伴い顧客情報も膨大な規模になり、いかに合理的、省力的にマーケティングを実践するのか、ここにオートメーションツールを導入する意義があると言えます。十分なツールの比較検討は、導入を成功させるか失敗となるかの重要なポイントとなります。自社の経営実態を反映し成果が期待できるマーケティングオートメーションツールを、よく比較して選びましょう。マーケティング戦略立案や、マーケティングオートメーションツールの選定など。マーケティングに関連して何かお悩みをお抱えの企業様がいらっしゃいましたら、無料相談会も開催しておりますのでぜひお気軽にご相談ください。