インフルエンサーマーケティングが多くの企業で取り組みを始めている中、その費用対効果がどのくらいのものなのか、興味のある方も多いのではないでしょうか。インフルエンサーマーケティングは従来のマーケティング手法と比較し、費用対効果が高い施策であると言えます。理由としては、複数ありますが、広告を見たくないユーザーが約半数以上、広告を意図的に非表示にする人が増えているインフルエンサーが勧める商品やブランドを信頼する動きが見られるようになったなどが大きな理由として挙げられています。そこで今回は、インフルエンサーマーケティングを実施する際の依頼方法や費用感、注意点について解説します。インフルエンサーマーケティングに興味がある、もしくは関わっている方はぜひ参考にしてみてください。【関連記事】▶︎【2023年最新】インフルエンサーマーケティング会社|失敗しない選び方を徹底解説【ケース別】インフルエンサーマーケティングを依頼する費用インフルエンサーマーケティングは、端的にいうと各SNSで注目を集めているインフルエンサーに自社商品やサービスを紹介してもらうことで、売上向上や集客を狙う手法のことを差しています。自社のイメージに合うインフルエンサーに依頼できれば、ブランドイメージの定着にもつながるでしょう。しかし、インフルエンサーマーケティングを行うには、まずPRしたい商品やサービスに適した人物を選び、依頼する必要があります。インフルエンサーに依頼するときの方法は、次の3パターンがあげられます。①個人のインフルエンサーに依頼するケース1つ目の方法は、インフルエンサー個人へ直接依頼するといった方法です。本人のSNSアカウントをフォローしたうえで、直接メッセージを送るか、公開されているメールアドレスに連絡します。メリットと費用感は下記の通りです。<メリット>中間業者を挟まないためコスト削減になるやり取りがスピーディーになる<費用感>インフルエンサーへの依頼料のみ(1フォロワー×2円など)インフルエンサーの中には、特定の中間業者(事務所やキャスティング会社やディレクティング会社)に在籍している人も一定数存在しています。契約によって中間業者を介した連絡・依頼しかできないようになっているため、マネジメント料やキャスティング料が上乗せされたコストがかかることになります。また、担当者を挟んでやり取りすることとなり、スピーディーなやり取りがしにくくなっています。直接インフルエンサーに依頼できれば、マネジメント料・キャスティング料や連絡のタイムラグを心配せずに済みます。ただし自社でインフルエンサーの発掘や選定、依頼、契約、報酬の支払いまで行う必要があるため、人的リソースはかかるのは注意しましょう。②マッチングプラットフォームを利用するケースマッチングプラットフォームは、仕事を募集しているインフルエンサーとPRを依頼したい企業をマッチングさせてくれるサービスです。先にインフルエンサーへ依頼したい内容を掲載し、応募を待つシステムが一般的となっています。メリットと費用感は下記の通りです。<メリット>自力で一から探すよりもインフルエンサーを絞り込みやすいさまざまなジャンルやSNSに合ったインフルエンサーが見つかる<費用感>インフルエンサーへの依頼料(1フォロワー×2円など)マッチングプラットフォームの利用料(掲載料、手数料など)※一例:F社の場合、基本料金140万円+利用料https://newscast.jp/news/1547053応募者の中から自社に合ったインフルエンサーを選定するため、一から自力で探すよりも効率的に依頼先を絞り込むことが可能です。利用するマッチングプラットフォームによって料金システムは異なり、月額料や年会費、入会費、掲載料、手数料などが発生する場合があります。中には掲載料が無料でマッチングが成功した場合にのみ手数料が発生する、成果報酬型のマッチングプラットフォームもあるので興味のある方はぜひ調べてみてください。▶︎弊社でも動画クリエイターやインフルエンサーに特化したアフィリエイトASPサービスを展開していますので、成果報酬型のインフルエンサーマーケティングに興味のある方は、ぜひお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。③キャスティング会社に依頼するケースインフルエンサー専門のキャスティング会社を介して依頼する方法もあります。キャスティング会社にインフルエンサーが在籍している場合もあれば、他の中間業者に在籍しているインフルエンサーの中から、最適な人物をキャスティング会社が選定してくれる場合もあります。メリットと費用感は下記の通りです。<メリット>自社に合ったインフルエンサーをプロが選出してくれる交渉や施策、分析も行ってくれる<費用感>インフルエンサーへの依頼料(1フォロワー×2円など)キャスティング会社の代行料(掲載料、手数料など)インフルエンサーのジャンルや人気の規模はさまざまなため、自社で独自に探すよりもリアルタイムの情報をもつプロに依頼したほうが適切な人物を見つけられるでしょう。ただしキャスティング会社に在籍していないインフルエンサーへ依頼する場合、更に中間業者が入り、料金が割高になる可能性がある点は注意です。中間業者が多く入るほど意向も伝わりにくくなるリスクがあるため、慎重なやり取りが求められます。インフルエンサーマーケティングを依頼する際の注意点インフルエンサーマーケティングが成功するかどうかは、依頼時から「どのように関わるか」も関係してきます。インフルエンサーやキャスティング会社への依頼時に、注意すべきポイントを4つご紹介します。インフルエンサーと自社商品の親和性をチェックするインフルエンサーと一口に言っても、タイプやジャンルはさまざまとなっています。ママとして同年代から注目を集めているインフルエンサーもいれば、子どもを中心に高い人気をもつ人物もおり、特定のスポーツや団体ファンから指示されるパターンもあります。よってただ人気のインフルエンサーを求めるのではなく、自社商品やサービスとの親和性は高いかどうかを重視することが非常に大切です。たとえば20代のインフルエンサーだからといって、同じ20代に人気があるとは限りません。子どもに人気が高いインフルエンサーに20代向けのファッションアイテムをPRしてもらっても、ファンの子どもたちが購入できる可能性は低いでしょう。インフルエンサーのキャラクター性や年齢層に加えて、ファンの年齢や性別、ジャンルなども考慮してキャスティングするようにしましょう。PR投稿用の内容を丸投げせず、丁寧にすり合わせをする商品やサービス、ブランドのイメージを損なわないためには、PR投稿用の内容もしっかり事前に打ち合わせておくことが大切です。たとえばコスメ用品をPRしてもらう場合、「使い方はみんな知っているアイテムだから、指示する必要はないだろう」と思っていると、他社との差別化が期待できない仕上がりとなってしまいます。あるいは、自社の意図したこととまったく異なるアプローチをされてしまうおそれもあるでしょう。間に中間業者が入ると、更に認識のズレが生じやすくなるのは事実です。必ずPR内容のすり合わせを行い、PR効果を最大限に高めるよう努力しましょう。ステルスマーケティングだと勘違いされないための表記をするステルスマーケティングとは、ユーザーに対してそれが広告であると認識されないように隠してプロモーションを行うことです。第三者の中立的な立場からの口コミを装う方法などがあげられ、インフルエンサーに広告と分からないように「おすすめ」「今ハマってる」などとPRさせることも含まれます。ステルスマーケティングは、ユーザーが客観的な意見を参考に商品やサービスを選ぶ権利を阻害する悪質な行為であり、世間的にも良い印象がありません。インフルエンサーや自社のイメージを傷つけるおそれがあるため、ステルスマーケティングだと勘違いされないよう、配信時はきちんと「広告」表記をしてもらいましょう。適切なKPIの設定とPDCAサイクルを回せる体制を社内で作るインフルエンサーマーケティングを成功させるためにも、きちんと成果をはかるためにも、KPIの設定とPDCAサイクルを回せる体制作りが必要です。KPIは、目的に応じた目標を明確に、かつ期限を決めて設定することが大切となっています。目的は認知拡大や購買数の増加、興味関心の向上などといったものがあげられ、インプレッション数、リーチ数、シェア数、動画再生数などの他、インプレッションや動画視聴の単価もKPIになります。目的に応じたKPIを複数設定して、多角的に数値を分析するようにしましょう。分析結果に基づき、改善を加えることで、より効果的なインフルエンサーマーケティングができるようになります。自社で独立したチームを作るなど、PDCAサイクルを回せる体制を整えておくと、より改善効果は高くなるでしょう。インフルエンサーマーケティングの効果測定やKPIについては、下記の記事でもまとめていますので、合わせて参考にしてみてください。▶︎参考記事:インフルエンサーマーケティングがもたらす効果と、測定方法とは注意点をおさえて効果的なインフルエンサーマーケティングを実施しようインフルエンサーマーケティングは、ソーシャルメディア時代のマーケティングに沿った広告手法のひとつです。最近は「いかにも」といったウェブ広告は敬遠されやすく、中には専用アプリでブロックしているユーザーもいますが、SNSを活用したインフルエンサーマーケティングなら多くの層にリーチする可能性が高まります。ただし、先ほどもお伝えした通りフォロワー数だけ多いような有名なインフルエンサーなら誰でも高い効果が出るわけではない点を理解しておかなくてはなりません。取り扱う製品・サービスとのイメージのブレや、ターゲット層とファン層の相性などを考慮したキャスティングを行い、効果を分析しつつ最適なアプローチ方法を模索することが重要です。インフルエンサーマーケティングや効果測定・分析で不安がある場合は、コンサル型やディレクション型の専門家のサポートを受けることをおすすめします。弊社では、YouTuberをはじめTikTokerやインスタグラマーなどのインフルエンサーとタイアップした動画の制作やその他企業のYouTubeやTikTokを活用したマーケティングのサポートが可能です。有名なインフルエンサーからフリーランスで活動している方まで規模感に関わらずキャスティングすることも可能ですので、企業案件やインフルエンサーマーケティング活用を検討されている企業様は気軽にお問い合わせください。