YouTubeで動画投稿を行なった後、振り返りや分析を行うときにインプレッション数を確認している人も多いかと思います。今回の記事では、インプレッション(動画のサムネイルがYouTube上に表示された回数)数やクリック率(視聴者がサムネイルを見た後に動画へ遷移した頻度)を上げる方法を、各指標の確認方法やチャンネルの質を上げる方法も合わせて解説します。再生回数や登録者数が増えずに悩んでいる方は、参考にしてみてください。YouTube動画のインプレッションが増えない時に確認したい項目YouTubeに投稿した動画をより多くの視聴者に見てもらうためには、インプレッションを増やすことが重要です。インプレッションとは、動画のサムネイルがYouTubeのサイト上に表示された回数のことを差します。ただし表示されれば何でもカウントされるわけではなく、1インプレッションとしてカウントされるにはサムネイルの50%以上が表示されるサムネイルが1秒以上表示されるの2点を満たす必要があります。YouTube動画のインプレッションが増えない場合、上記のとおりカウント条件を満たしていない可能性も考えられますが、それだけではありません。どこに原因があるのか確認するために、ここではYouTube動画のインプレッションが増えないときにチェックすべきポイントをご紹介します。YouTubeの検索で上位に出るようなキーワードを設定できているかインプレッション率を上げるためには、YouTubeの検索で動画が上位表示されなくてはならなりません。上位表示されるためには、キーワード設定が非常に重要です。YouTubeの検索で動画が上位表示されるようなキーワードを設定できているか、改めて確認してみましょう。キーワード設定で重視するポイントは、以下の3つです。タイトル動画概要欄の説明文タグタイトルやタグのみキーワードを入れている場合、タイトル・タグ・動画概要欄の詳細のすべてにキーワードを効果的に使用している競合動画のほうが上に表示されやすくなります。実際に検索してみて上位の競合動画がどのようなキーワード設定をしているのか参考にすることもおすすめです。YouTube検索のキーワード設定について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTube内の検索上位に出るためのSEO関連項目とは ▶︎参考記事:YouTube動画を検索上位にする7つの方法とは?|重要なSEO対策を解説視聴者が見たくなるようなサムネイルを設定できているかサムネイル画像のデザイン自体もインプレッション数を左右する重要なポイントです。その理由はインプレッション数を増やすには、関連動画やおすすめ動画などでYouTubeからユーザーへ自社の動画を紹介してもらう必要があるためです。YouTubeがユーザーへ紹介する動画を選ぶとき、エンゲージメントや視聴回数、視聴時間を重要視しています。視聴してもらうためには、多くのユーザーに注目してもらえるサムネイル作りが欠かせません。ただし単純に目立てば良いというものではなく、ユーザーにとって分かりやすいサムネイルを作ることために下記のようなポイントを抑えることが大事です。どんな内容の動画か分かるメインテーマ(商品・人物など)が盛り込まれているテキストが入っているおしゃれなブランドの場合スタイリッシュなイメージに仕上げようとしがちですが、サムネイルは表紙やジャケットのような役割であることを理解して作成すべきです。ひと目で中身(動画の内容)が分かるように、テキストを入れたり、動画で扱っている商品・サービスを盛り込んだりすることが重要です。人気動画や有名YouTuberの動画のサムネイルを見ると分かるように、おしゃれなイメージで売っているYouTuberもサムネイルは分かりやすさを優先しています。分かりやすいサムネイルで多くの人に視聴してもらうことで、関連動画やおすすめ動画への表示が増え、インプレッション数の増加にもつながります。インプレション数が増え、再生回数増加につながるサムネイルの作り方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:【再生回数が増える】YouTube動画に欠かせないサムネイルの作り方とは作成している動画の平均視聴時間・視聴回数は低くないか前述のとおり、動画を関連動画やおすすめ動画でYouTubeからユーザーへ紹介してもらうためには、視聴してくれた人に満足してもらう動画でなければならなりません。動画を途中で見るのを止めてしまったり、視聴回数自体が少なかったりすると、「この動画はユーザーにとって有益ではない」と判断されてしまいます。YouTubeはユーザーに対して、見ることでメリットを得られる動画により多く出会ってほしいと考えています。ユーザーが動画に満足しているかどうか判断する指標が平均視聴時間・視聴回数のため、これらの数値が低い場合は動画そのものを改善したほうが良いです。YouTube Studioのアナリティクスを活用した分析の仕方動画のインプレッション数を増やすためには、動画やユーザーの反応を客観的に分析する必要があります。改善すべきところが分からないときは、アナリティクスを活用して分析してみましょう。専用ツールとして、無料で使用できるYouTube Studioがおすすめです。ここではYouTube Studioのアナリティクスを活用した分析方法について解説します。YouTube Studioの機能や基本的な使い方について知りたい方は、こちらの記事も合わせてご覧ください。▶︎参考記事:【YouTube Studio】チャンネルを作るなら知っておきたい機能と使い方を解説YouTube Studioでのインプレッション・視聴時間等の見方まずはインプレッション・視聴時間等を確認しましょう。YouTube Studioに動画をアップロードしているGoogleアカウントでログインし、画面左側のメニューから【アナリティクス】を選択します。表示されたチャンネルアナリティクスのページでは、動画について「概要」「リーチ」「エンゲージメント」「視聴者」のタブを選ぶことで、それぞれの数値に関する推移が確認できます。リーチ・エンゲージメント・視聴者のそれぞれの画面では、以下の指標が分かります。たとえばインプレッション数に対してクリック率が極端に少ない場合、サムネイルが魅力的ではなかったり、分かりにくいと思われたりしている可能性があります。サムネイルを思わずクリックして動画をチェックしたくなるようなデザインに変更することで、インプレッション数とクリック率のバランスが改善されます。同じく、平均視聴時間が動画の長さに対して短すぎる場合、動画を途中離脱していることが分かります。原因は単純に動画が魅力的ではないことが挙げられます。つまらなかったり、企業の場合は広告感が出過ぎていたりと動画の途中離脱につながる要素がないか、動画を改めて確認してみましょう。また、ユニーク視聴者数にも注目しましょう。ユニーク視聴者数はIPアドレスを元に計測されている視聴者数で、延べ視聴者数よりも実数に近いです。ユニーク視聴者数が多いほど、多くのユーザーに視聴してもらえているということです。もし再生回数に対してユニーク視聴者数が少ない場合は、同じユーザーが繰り返し視聴しているだけで、新しいユーザーを取り込めていないことになります。平均視聴時間が極端に短い動画を見つけ、修正するインプレッション数を増やすためには、まず平均視聴時間が極端に短い動画から手を加えていきましょう。質の良い動画の割合が増えれば平均視聴時間も伸び、YouTubeから有益性のある動画と判断されやすくなります。有益性のある動画は関連動画やおすすめ動画で積極的に興味を持ちそうなユーザーへ紹介されるため、ニーズや好みとマッチすればチャンネル登録数増加にもつながります。動画につけているタイトルと内容を一致させるせっかく魅力的な動画やサムネイルを作っても、ユーザーが期待した内容と異なる動画は早期離脱につながります。動画を求めているユーザーが正しく辿り着けるように、動画の内容に合ったタイトルを付けましょう。すでに動画の内容を反映しているつもりでも、ユーザー側からすると微妙にマッチしていないというケースは珍しくないです。たとえば「おすすめのカレーパンを紹介」だと、スーパーやコンビニで購入できる商品なのか、ベーカリーなど専門店の商品なのか分かりません。ベーカリーで購入できるカレーパンの動画を求めている人が間違ってコンビニ商品を紹介している動画をクリックすると、早期離脱で平均視聴時間は短くなってしまいます。ユーザー側の立場で、動画の内容に合ったタイトルを意識しましょう。サムネイルを変更してみて、前後で数値を比較する動画を見たくなるようなサムネイルに変更して、数値の変動を確認することも重要です。サムネイル画像を作成するときのポイントは、前述のとおり内容がひと目で分かるデザインにすることです。画像差し替えによるサムネイルの効果は、インプレッション数とクリック率のバランスである程度確認することができます。サムネイルを改善した後は、インプレッション数に対してクリック率の割合が増減しているかを確認しましょう。差し替える前と後であきらかに数値が変化している場合は、改めてインプレッション数が増えない原因のひとつがサムネイルにあったことが分かります。自社で分析・改善の手が足りない時は専門家に依頼しようこのように、自社でもYouTube Studioなど無料ツールを利用することで、動画のインプレッション数が伸び悩む原因を探ることはできます。しかし動画作成を始めて間もない頃は、ユーザーのニーズを深く理解することが難しく、分析結果を十分に活かしきれない場合が多いです。自社で分析・改善が困難な場合や、リソースを割く余裕がないときは、的確なアドバイスやサポートができる専門家に依頼することがおすすめです。YouTubeのユーザーの動向を理解した専門家なら、トレンドも取り入れた対策の提案が可能です。弊社ではトレンドを踏まえたYouTubeチャンネルの企画から、撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂くことが可能です。チャンネルの運用方法がわからない、自社の業務とYouTubeの運用や動画制作の並列が難しいなどの困りごとがありましたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。その他、YouTubeに役立つ資料も無料公開中です。