YouTuberとして活動していると、伸び悩んだ時に相談できる相手もいなくて困っている方も多くいます。そうした悩みの解決策の1つとして、YouTube事務所に所属するという解決法があります。YouTube事務所に所属すれば、チャンネルを伸ばすための相談や同じ事務所のYouTuberとコラボなど、YouTuber活動をサポートしてもらえるメリットがあります。しかしYouTuber事務所に所属するとなると「所属したYouTuberにデメリットはないのか?」など不安や疑問も多いと思います。そこでこの記事では、YouTube事務所について、YouTuberが事務所に所属するメリット・デメリット、事務所を選ぶ際に見るべきポイントについてご紹介します。YouTube事務所に入るメリット人気YouTuberの中には、特定の事務所に所属している人もいます。各企業がYouTuberにインフルエンサーとして商品・サービスの紹介を依頼したいときは、所属する事務所を介する必要があります。YouTube事務所は現在50社(2022年9月現在、YouTube事務所は56社程度存在)を超えており、男性に人気のYouTuberが多く所属しているところや、10~20代の若年層中心となっているところなど、所属メンバーに特徴がある事務所も増えてきました。事務所に所属していなくてもYouTubeで活動はできるうえ、条件を満たせば収益も得られます。ここでは事務所に所属する義務がない中、あえてYouTuberが事務所に所属するメリットをデメリットとともにご紹介します。企業案件の営業を自分で行わなくてよい人気YouTuberともなれば、多くの企業からインフルエンサーとしての仕事依頼が舞い込んできます。本人からチャンネル登録者数の多さを理由に、積極的に企業へアピールしたり営業活動を行ったりする人も少なくありません。しかしYouTuberは動画の企画や撮影、編集作業などで忙しく、企業案件の対応や営業をスムーズに行えないことがあります。YouTube事務所に所属していると、対応方法や営業方法を熟知しているスタッフが代行してくれるため、個人で企業案件の仕事をとりに行く必要がありません。事務作業等を代行してもらえ、制作に集中できるときには莫大な収益を得ることもあるYouTuberですが、その分、さまざまな事務作業に追われやすいです。所得に関する手続きだけではなく、動画制作に関わる契約などの書類作成や、著作権・商標の侵害がないか確認するなど事務作業は多岐にわたります。個人で活動していると、すべての事務作業も動画制作の合間に自分自身で行う必要があります。税務関係など専門家に委託できる作業も一部あるが、専門家探しや依頼手続きも個人で行わなくてはなりません。こういった事務作業をはじめ、さまざまな雑務もYouTube事務所に所属していれば代行してもらえます。同じ事務所内のYouTuber同士でコラボしやすいYouTube事務所の中には、100人を超える大手も複数存在しています。所属者が多いところであれば、同じ事務所内で人気YouTuberとコラボ企画を立てやすくなります。実際、人気YouTuberとのコラボをきっかけに認知度が上がったり、チャンネル登録者数が劇的に伸びたりと恩恵を受けているYouTuberの例は珍しくありません。コラボ企画はそれぞれのファンが動画を視聴してくれるため、再生数が増えやすいです。再生数が増えれば、ファン以外のユーザーが関連動画などから流入してくる可能性も高くなります。YouTube事務所に入るデメリット反対にYouTube事務所に入るデメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。事務所の手数料分、収益が減るYouTube事務所に所属すると、収益から手数料を差し引かれるようになります。事務所ごとに金額は異なり、某大手YouTube事務所では収益に対して20%の手数料が差し引かれているようです。そのため、稼げば稼ぐほど事務所に支払う手数料も膨れてしまいます。中には企業案件の内容に応じて、あらかじめ一定金額を差し引いたうえで残りの金額を動画制作に使用する、というスタンスをとるYouTube事務所もあります。この場合は動画の再生回数が伸びるほどYouTuberが収益を得られる仕組みのため、「稼ぐほど手数料で絞り取られる」ということがありません。しかしYouTube事務所に所属する以上、ある程度の手数料は避けられないことに変わりはないです。事務所の方針で表現が規制される可能性ありYouTuberの中には、一度事務所に所属していたものの、途中で契約解除をする人もいます。契約解除後も活動を続けているYouTuberが事務所を辞める原因は、収益から差し引かれる手数料の他、事務所の方針とのミスマッチもあげられます。過激な内容を売りにしているYouTuberの場合、所属する事務所によっては表現を抑えるよう求められることもあり、以前のように自由な活動ができなくなります。逆にコラボ企画など、本来求めている仕事とは異なる案件を提示される可能性もあり、チャンネルの傾向に影響が出てしまうこともあるようです。事務所とトラブルになり、ストレスが増えることも手数料や表現の規制など、YouTuberと事務所がトラブルになるケースは多いです。近年も事務所の顔として活躍していた人気YouTuberたちが、大手事務所との契約を次々と解除したニュースが話題となりました。本人に事務所と個人的なトラブルがなかったとしても、他のYouTuberとの関係でストレスを抱える可能性もあります。参考記事:【真相】YouTuberは、なぜ「UUUM」から独立するのかhttps://newspicks.com/news/5081362/body/YouTube事務所を選ぶ際に見るべきポイントメリットとデメリットを理解したうえで、YouTube事務所への所属を検討するのであれば、安心して長く関係を続けられる企業を選ぶことが重要です。YouTube事務所への所属方法は自分自身で応募する他、事務所側からスカウトされるケースもあります最後にYouTube事務所を選ぶときに、トラブル回避のために必ずチェックしておきたいポイントをご紹介します。自分の要望と事務所が得意なことがマッチしているかYouTube事務所と一口に言っても、分析や動画制作のサポートが得意なところもあれば、動画制作にはノータッチで企業案件の紹介のみ行っているところもあります。事務所にどんなサポートを要望するのか、ある程度決まっているなら、各事務所の得意なことやサポート内容を参考に契約先を選びましょう。たとえば撮影できるスタジオを貸してほしい場合、自社内にスタジオを持っているところや提携先を利用させてくれるYouTube事務所が最適です。イベント開催を検討しているなら、過去にイベント開催経験のあるYouTube事務所を重点的に比較検討したいところです。マネジメント料などのお金の話がクリーンになっているかマネジメント料など、各種手数料のルールが明確になっているかどうかも重要です。YouTube事務所の中には、契約を希望するYouTuberの知名度やチャンネル登録者数などによって手数料が跳ね上がるところも少なくないです。相場や事例だけではなく、自分が所属した場合はいくらマネジメント料などが発生するのか、可能な限り事前に確認すべきです。マネジメント料がネックな場合は、企業案件の紹介時のみ手数料が発生するYouTube事務所などを中心に検討しましょう。自身のチャンネルと事務所の得意ジャンルがマッチするかYouTube事務所ごとに特性があるため、受ける企業案件にも偏りが生じることがあります。自身のチャンネルが持つ特色と、事務所の得意ジャンルがきちんとマッチしているところを選びましょう。事務所の得意ジャンルとマッチすれば、自分に合った企業案件を多く紹介してくれます。逆にマッチしない事務所に所属すると、希望しない企業案件やチャンネルのイメージとは合わない仕事を任されるリスクが高くなります。おすすめのYouTube事務所多くのYouTuberが所属するおすすめのYouTube事務所を解説します。UUUM(ウーム)出典:UUUM(ウーム)2013年に設立された国内で最も知名度の高いYouTube事務所です。HIKAKINやはじめしゃちょー、SEIKINなどトップクラスのYouTuberが所属しており、企業案件も非常に多く抱えているのが特徴です。VAZ(バズ)出典:株式会社VAZ2015年創業のYouTube事務所で、UUUMと並び国内最大手の事務所と言えるでしょう。所属クリエイターは40人(2022年12月時点)となっており、ぷろたんやタカハシルイ・星乃夢奈(ゆな)といった10代〜20代の若年層に影響のあるタレントが多いのが特徴です。Kiii(キー)出典:Kiii - Always be fun.Kiiiは、2017年創業の比較的新しいYouTube事務所です。ラファエルや大食いらすかるなど男性YouTuberの所属が多いのが特徴です。事務所に所属せず、マーケティング会社とタッグを組む道もYouTube事務所はメリットも多いが、ここで紹介したようにデメリットもあります。自分らしくのびのびとYouTubeチャンネルを運用したいなら、事務所にあえて所属しない方法もおすすめです。たとえばYouTubeに詳しいマーケティング会社とタッグを組めば、自由に活動しつつトレンドの調査や動画の分析など、希望する専門的なサポートだけを任せられます。他のYouTuberと事務所のトラブルに巻き込まれる心配もないため、イメージダウンのリスクもありません。弊社では現役YouTuberがYouTubeマーケティング戦略策定から、動画企画・撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行しています。また、YouTubeマーケティングのみならず、SNS活用などのWebマーケティングにも精通しているため、SNS単独のマーケティングだけでなくYouTubeとSNSを組み合わせてより効果的に宣伝する体制も構築しています。クリエイターとして自分らしくYouTubeチャンネル運用をしたいなら、事務所としてではなく伴走するパートナーとしてYouTubeのサポートが可能です。YouTuberとしての活動に悩まれている方がいたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。