動画を使って幅広い世代にアプローチできるYouTubeは、企業の認知度を高めるだけでなくブランディングに効果的です。また、YouTubeの動画はSNSやホームページなどと連携しやすくなっていて、Webマーケティングに役立てることもできます。YouTube動画をブランディングに役立ててみましょう。本記事では、YouTubeでブランディングを実施するメリットや実施の際のポイントを解説します。>>Start-Xへ無料で相談するYouTubeを活用したブランディングが増えている背景YouTubeを活用したブランディングが増加している背景には、消費者の視聴スタイルの変化が関係しています。スマートフォンやタブレットが普及している現代では、誰もがいつでもどこでも気軽に動画を見られるようになりました。YouTubeが人々にとって馴染みのある存在になったことで、動画視聴者数の増加や拡散力の向上などが期待できます。YouTubeで商品・サービスに関する動画を投稿すれば、顧客獲得につながります。NTTドコモ モバイル社会研究所が2023年1月に実施した調査によると、スマートフォンまたは携帯所有者のうちYouTubeの認知度は96.5%、利用率は67.7%でした。年代別(10~70代)のYouTube認知率は全世代で9割越えと圧倒的な認知度を誇ります。出典:NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページYouTubeを活用したブランディングのメリットYouTubeを活用してブランディングを行うと、5つのメリットを得られます。情報量を豊富に盛り込んだ動画で深く訴求できる視聴者の属性が幅広く潜在層へもアプローチしやすいコメント機能で視聴者の声を聞いてフィードバックをもらえる動画の制作から投稿までを低予算で抑えられる他のSNSと組み合わせてより効果的な施策が打ちやすい情報量を豊富に盛り込んだ動画で深く訴求できるYouTubeを活用したブランディングは、視聴者に対し多くの情報を分かりやすく伝えられます。1分間の動画コンテンツの情報量はWebページなら約3,600ページ分、文字数なら約180万語相当です。Webぺージや写真よりYouTubeの方が、膨大な情報を多くのユーザーに短時間で提供できます。動画コンテンツ制作の工夫次第で、さまざまな効果が期待できるのも魅力的です。動画コンテンツ内で企業ブランド・サービスに関する情報を豊富に盛り込めば、認知度・理解度の向上や販売促進につながります。固定ファンや登録者を、獲得するチャンスにもなります。視聴者の属性が幅広く潜在層へもアプローチしやすいYouTubeの視聴者は年齢層が幅広いため、多くのユーザーに動画コンテンツを届けられます。NTTドコモ モバイル社会研究所が2023年1月に実施した調査によると、YouTube利用率は10~30代が約8割でした。40~50代は約7割、60代は6割、70代は約5割がYouTubeを視聴しています。出典:NTTドコモ モバイル社会研究所ホームページYouTubeを活用したブランディングは子どもから大人まで、幅広い年齢層にアピールできるため潜在層へのアプローチにも効果的です。潜在層へのアピールは、企業ブランド・サービスの認知度の向上や販売促進、利益アップが期待できます。コメント機能で視聴者の声を聞いてフィードバックをもらえるYouTubeを活用したブランディングは、視聴者のリアルな声を直接聞けるのもメリットです。YouTubeのコメント機能は、視聴者からの意見を聞いたりコミュニケーションを取ったりするのに利用できます。企業の担当者がコメント機能を利用して視聴者との繋がりを強くすれば、固定ファンの獲得や企業ブランド・サービスをより身近に感じてもらうきっかけにつながります。YouTubeのコメント機能を上手に活用してさらなるブランディング効果を引き出しましょう。コメント機能でニーズを調査すれば、フィードバックを生かして商品・サービスの改善や動画コンテンツ制作の問題が浮き彫りになることもあります。動画の制作から投稿までを低予算で抑えられるYouTubeを活用したブランディングは、低コストで始められるのが魅力です。動画コンテンツの制作を内製化した場合、初期費用はある程度かかりますが制作費用は数万円程度です。アカウントの作成や動画投稿は無料で行えるため、費用・手間ともに最小限に抑えられます。テレビや新聞など、他のメディアを活用したブランディングは高額になりやすいです。期待する効果が必ずでるわけではないため、予想以上に出費がかさむリスクもあります。低コストで高い効果を期待するなら、YouTubeを活用したブランディングが適しています。他のSNSと組み合わせてより効果的な施策が打ちやすいYouTubeを活用したブランディングの場合、他のSNSと組み合わせればより効果的な施策が打てます。YouTubeは、他のSNSと比べて拡散性が低い傾向にあります。YouTubeを活用したブランディングを行う時はTwitterやInstagramなど、他のSNSとの掛け合わせがおすすめです。YouTubeで発信した動画を他のSNSで宣伝すれば、より多くの人の目に留まる機会を作れます。視聴者数・登録者数の増加や、ユーザーが面白いと感じればより拡散される可能性があります。効果測定を行って、Webマーケティングに活用することもできます。YouTubeを使ってブランディングを行うデメリットYouTubeを活用してブランディングを行う時は、2つのデメリットに注意が必要です。動画コンテンツの制作に手間がかかりやすい投稿後に炎上のリスクがあるYouTubeを活用したブランディングは、動画コンテンツの制作に相当な時間を要します。企画を考えて撮影を行い、制作(編集)作業が終了したら投稿するのが基本的な流れです。複数の工程を行う必要があるため、1本の動画を制作・完成させるには手間・時間がかかります。1本の投稿を制作するのにかかる手間は、他のSNSよりYouTubeの方が多いです。動画コンテンツの制作にかかる時間は、投稿の長さによっても異なります。長尺な動画は短尺なものより情報量が多いため、多大なる労力と時間を要します。投稿スケジュールのズレにつながるリスクもあるので、余裕をもった行動が重要です。投稿後に炎上のリスクがあるYouTubeを活用したブランディングには、炎上のリスクがあります。不適切な情報を発信して炎上した場合、企業に与える影響は計り知れません。イメージダウンや不買運動による売上減少に、つながる可能性があります。炎上した動画をすぐに削除しても、自社へのネガティブイメージをすぐに払拭するのは難しいです。既に他のSNSに拡散されていて、動画コンテンツを削除したことが炎上をあおってしまうケースも珍しくありません。動画の内容を投稿前に複数人が確認する仕組みを作ったり、投稿ルールを設定したりなどリスク管理を徹底して炎上を回避しましょう。YouTubeでブランディングを成功に導くためのポイントYouTubeを活用してブランディングを行う場合、多くの視聴者に動画を見てもらうための工夫が必要です。コンセプトの明確化やSEO対策、クオリティを重視した動画の制作などは欠かせません。YouTubeを活用したブランディングを成功させるために、重要な4つのポイントを紹介します。SEO効果を意識して動画コンテンツを制作するチャンネルのコンセプトは明確に設定する競合のチャンネルや流行をチェックして適宜取り入れる動画のクオリティは保ちつつコンスタントにアップするSEO効果を意識して動画コンテンツを制作する動画コンテンツを制作する時は、SEO効果を意識することが重要です。YouTubeに投稿された動画は、Googleの検索結果にも表示されます。SEO対策で上位表示を狙えば、自然・検索流入やチャンネル登録者数の増加が期待できます。SEO効果を意識しながらチャンネル名や動画タイトルを決定し、登録者数・再生回数を伸ばしましょう。動画コンテンツに特化したSEOを、VSEO(動画検索エンジンの最適化)といいます。VSEOを効果的に行って成功に導くには、適切な下準備と手順を踏むことが必要です。VSEOの詳細をチェックしたい方には、以下の記事を合わせてご確認ください。チャンネルのコンセプトは明確に設定するYouTubeを活用したブランディングを行う時は、明確なコンセプトを設定することが重要です。動画コンテンツに一貫性を持たせればテーマに興味をもつ特定の視聴者層からの閲覧が増えたり、登録者・固定ファンを獲得できたりなどのメリットを得られます。チャンネルのコンセプトを決定する時は、3つの要素を意識しましょう。ブランドを通したメッセージとターゲット層によって、動画コンテンツの内容や世界観は大きく異なります。ブランドを通したメッセージターゲット層(視聴者層)投稿内容チャンネルのコンセプトが定まっていないと、ブランディングに全く関係ない動画を投稿して視聴者の減少を招くリスクがあります。視聴者の離脱を未然に防ぐためにも、チャンネルのコンセプトはあらかじめ明確に設定することが必要です。競合のチャンネルや流行をチェックして適宜取り入れるYouTubeを活用したブランディングでは、競合チャンネルや流行をこまめに確認して適宜取り入れましょう。ブランディングを成功させるには、現状の把握が重要です。競合他社の動きや市場トレンドをチェックすれば、差別化を図るための戦略立案や市場価値の確認に役立ちます。分析内容によっては、チャンネルのターゲット層(視聴者層)の変更も十分あり得ます。ただ、トレンドを取り入れるのを優先しすぎるのは危険です。ブランドの軸がずれたり、動画コンテンツ・チャンネルの世界観が崩れたりするリスクがあります。再生数の減少につながるため、チャンネルとの相性を確認しながら適宜取り入れることが大切です。動画のクオリティは保ちつつコンスタントにアップするYouTubeを活用したブランドを行う場合、動画コンテンツはコンスタントにアップしましょう。更新頻度が下がると、視聴者の目に留まる機会が減って登録者数の減少につながります。視聴者の意識に残り続けるためには、定期的な更新が必要です。更新頻度を意識しすぎると、動画コンテンツの質の低下につながるリスクがあります。動画コンテンツのクオリティは維持しつつ、コンスタントにアップし続けることが重要です。YouTubeのブランディング機能とは?設定する手順も紹介YouTubeのブランディング機能とは、動画再生中の画面右下にロゴを表示させる機能です。ロゴにカーソルを合わせると、チャンネル登録ボタンが表示される仕組みです。動画再生中でもチャンネル登録を促せたり、盗作防止に役立ったりなどのメリットがあります。YouTubeのブランディング機能は、一度設定すれば全ての動画に反映されます。クリエイターツールから透かしを追加する画像データを入れて保存するブランディングの開始位置を決める設定方法はYouTube studioからログインしてデータを選択、設定を変更するだけです。たった3つの手順で簡単に設定できるので、YouTubeを活用したブランディングを考えているなら導入を積極的に検討しましょう。1.クリエイターツールから透かしを追加するYouTubeのトップページの右上にあるアイコンをクリックして、クリエイターツールを選択します。画面左側のメニューからチャンネルの項目を開いて、ブランディングをクリックしましょう。2.画像データを入れて保存する「透かしを追加」ボタンをクリックしてアップロード画面が表示されたら、ファイル選択をクリックします。使用したい画像を選択して、保存をクリックしましょう。アップデートした画像が表示されれば、動作が正しく行われた証拠です。保存を再度クリックしたら、調整を行います。3.ブランディングの開始位置を決める表示タイミングの欄で開始位置を指定を選択して、開始位置を設定しましょう。表示タイミングは動画の最後と開始位置を指定、動画全体の3つから選択できます。更新をクリックしたら、設定は完了です。盗作防止に役立つYouTubeのブランディング機能を使うことで盗作防止に役立てることができます。YouTubeのブランディング機能を使えば、画面右下にロゴを表示させることができるため、動画自体を盗作されても再利用がしづらくなるからです。苦労して制作した動画を無駄にしないためにも、YouTubeのブランディング機能を活用しましょう。実際にYouTubeを活用してブランディングに成功した事例インテリアに特化したECサイトの課題を解決すべく、「インテリア・家具」に特化したYouTubeチャンネルを開設しました。初期のチャンネル成長を加速させるため、周辺カテゴリーに属するYouTuberとのコラボ企画も実施します。店舗内の適切な導線にはディスプレイを設置して、YouTubeで公開中の動画を投影するなどの対策も行いました。YouTubeを活用したブランディングを行った結果、YouTube経由でのECサイトの売上が上がって月商500%アップを達成。店舗内でのディスプレイを用いた動画の2次利用の効果もあり、購入に至るまでの平均来店回数が3回から1回に近い数値にまで改善しました。本事例の詳細を見るYouTubeを活用したブランディングならStart-Xへご相談くださいYouTubeを活用したブランディングは、企業ブランド・サービスを幅広い世代のユーザーに対し伝えるのに効果的です。情報が豊富に盛り込まれた動画コンテンツを制作・発信すれば、企業の認知度向上や新規顧客の獲得なども十分期待できます。YouTubeを活用したブランディングには、多くの労力・手間がかかったり炎上してブランドのイメージをダウンさせたりするリスクがあります。YouTubeでブランディングを成功に導くなら、専門知識と豊富な実績を有するプロに任せることも検討することが必要です。弊社Start-Xでは、YouTubeを活用しマーケティングの支援を行なっております。YouTubeやブランディング・マーケティングにお悩みを抱えていらっしゃいましたらぜひお気軽にお問い合わせください。また、YouTube活用の参考になるお役立ち資料も無料で公開しております。「お役立ち資料」ページよりぜひお気軽にお申し込みください。>>Start-Xへ無料で相談する