YouTubeに、メッセージ受け取り機能があることをご存じでしょうか。この機能を許可にすることでメッセージの送受信が可能となり、他にもできることが増えます。本記事では受け取り許可の方法をメインにご紹介していますので、興味がある方はぜひご覧ください。YouTubeのメッセージ受け取り機能とは?YouTubeで使えるメッセージ送受信の機能は、初期から今に至るまでの間で変化しています。かつてはダイレクトメッセージ(DM)およびプライベートメッセージと呼ばれる機能がありましたが、2018年7月9日に提供が終了して使えなくなりました。現在、YouTubeのユーザー同士がメッセージをやり取りする方法は3つあります。1つ目はプライベートチャット、2つ目はコメント欄、3つ目はアカウントに関連付けられた別SNSや運営サイトです。個人間でメッセージを受け取りたい時は、プライベートチャットが利用されます。プライベートチャットは、YouTubeの連絡先に登録した相手に送れるメッセージ機能です。送受信した2つのアカウント以外から、その内容を見ることはできません。この機能で送られてきたメッセージを読むには、メッセージ受け取り許可を行う必要があります。YouTubeのメッセージ受け取り許可することによってできること3つYouTubeの設定からメッセージ受け取り許可をすることで、できるようになることがあります。それは、視聴者同士の直接的なメッセージ交流・ビジネス関連のメッセージ送信・プレゼント企画の当選に関するメッセージ送信です。誰でも見ることができ、誰でも書き込めるコメント欄でやり取りしたくない場合は、メッセージ受け取り許可をして直接的な送受信ができるようにしておきましょう。それではここから、できることについてご紹介していきます。できること1:視聴者同士のDMによる交流メッセージ受け取り許可でできること1つ目は、視聴者同士のDMによる交流です。ここで言う視聴者には、動画投稿者も含みます。つまり、YouTubeに登録しているユーザー同士が直接的にメッセージをやり取りできるようになるということです。しかし、DM機能は2018年に廃止されました。現状では、プライベートチャットやビジネス関連お問い合わせメールを利用した方法でのみ、ユーザー間の直接的な送受信を実現することができます。ただし、プライベートチャットを使うには連絡先への登録が必要であるため、互いの許可および合意が必要です。できること2:ビジネス関係のお問い合わせメールの受信メッセージ受け取り許可でできること2つ目は、ビジネス関連のお問い合わせメールの受信です。ビジネス関連のお問い合わせメールが公開されている場合、チャンネルの概要タブからそのメールアドレスを確認することができます。表示されたメールアドレスから、チャンネルの管理者(投稿者)へ自分と相手にしか見えない個人間メッセージの送信が可能です。ここから送られて来たメッセージを見たり、返信をしたい時も、メッセージ受け取り許可が必要になります。ビジネス関連のお問い合わせメールのアドレスが表示されていないチャンネルでは、メールアドレスを公開しない設定にしてあります。メッセージを受け取りたい場合は、受け取り許可と共に表示の設定を行いましょう。概要ページを作成した後、チャンネルの概要にあるカスタマイズからアドレスを追加するだけで表示できます。できること3:プレゼント企画のメッセージ送信メッセージ受け取り許可でできること3つ目は、プレゼント企画のメッセージ送信です。プレゼント企画の当選者に当選したことを伝える方法はいくつかありますが、プライバシーを考慮して他のユーザーに当選者を明かしたくない場合は、直接的に個人間メッセージを送ります。プレゼント企画とは、動画投稿者が視聴者に向けて人数を限定したプレゼントを用意するイベントです。条件を満たした視聴者、または抽選で当たった視聴者へ用意したプレゼントを贈答しますが、配信動画の中でその内容を解説し、参加者を集めます。動画投稿者は、視聴回数・登録者数・高評価数などを増やす目的でプレゼント企画を行ないます。プレゼント内容は配信時のコンセプトにもよりますが、ギフト券・ゲーム類・OA機器などが主流です。ただし、金品と引き換えに視聴・登録を強要する行為は禁止されています。有益な結果に結び付くかは、視聴者側の自発的な思いと行動に委ねられます。YouTubeのメッセージ受け取り許可方法5つメッセージ受け取り許可の設定は、PC版YouTubeでのみ行なえます。スマホ版の画面や、アプリ版YouTubeからは設定および変更ができません。パソコンからYouTubeを開くか、スマホでPC版の画面を開いて許可設定を行ないましょう。メッセージ受け取り許可の状態になるまでに踏む工程は、5つあります。まずログインした状態でマイチャンネルに入り、チャンネルカスタマイズを選択します。そこから設定・レイアウトをカスタマイズ・保存で、設定は完了です。特別、複雑な工程でなければ、難しい作業もありません。しかし、もう少し詳しく知りたい方に向けて、以下に各工程の詳細を紹介していきます。メッセージ受け取り許可方法1:ログインした状態でマイチャンネルに移るまず、メッセージ受け取り許可の設定を行いたいアカウントでログインします。無事にログインを完了したら、ログインしたままの状態でマイチャンネルに移動してください。マイチャンネルは、画面の左上にあるメニューボタンを押して、表示されたメニューの中にあります。メニュー内にあるマイチャンネルの項目を押すと、マイチャンネルのページに移ります。メッセージ受け取り許可方法2:「チャンネルをカスタマイズ」をクリックマイチャンネルに移動したら、「チャンネルをカスタマイズ」を押しましょう。すると、チャンネルをカスタマイズするための設定ページに移ります。場合によっては「チャンネルをカスタマイズ」の表記ではなく、設定マークとしてよく用いられる歯車アイコンになっていることもあります。メッセージ受け取り許可方法3:歯車の設定マークをクリック歯車アイコンになっている場合も、チャンネルをカスタマイズの表記と同じ流れで問題ありません。歯車を押すと、チャンネルをカスタマイズするための設定ページに移ります。表示された設定項目を確認し、必要に応じた変更と保存を行なっていきます。メッセージ受け取り許可方法4:「レイアウトをカスタマイズ」をONにする表示された設定ページの項目に、「レイアウトをカスタマイズ」というものがあります。これは、チャンネル紹介動画の追加・チャンネル登録者に勧めるコンテンツの提案・動画や再生リストのセクション分けなどを行うための機能および設定です。「レイアウトをカスタマイズ」の設定状況がオフの状態(灰色)になっている場合は、オン(青色)にしてください。ちなみに、項目名の横にあるボタンが灰色の場合はオフの状態、青色の場合はオンの状態を示しています。メッセージ受け取り許可方法5:保存するレイアウトをカスタマイズの設定をオンにした状態で保存すれば、この機能が有効になります。これで、設定完了です、視聴者、または他ユーザーから送られてくるプライベートメッセージを受け取れる状態になりました。設定完了により、他ユーザーが自身のチャンネルページを開いた時に概要タブが表示されるようになります。この概要タブにメッセージを送信のボタンが表示され、他ユーザーはそこから個人間メッセージを送ります。視聴者へメッセージ受け取り許可させるにはどうする?メッセージ受け取り許可は、通常の場合、何かしらの理由や目的を持って行われます。動画投稿者であれば、ビジネス関連のメッセージを受け取るため、または視聴者に向けて個人間メッセージを送る必要のある企画を行うためです。後者の場合は、プレゼント企画を行う動画投稿者に多い理由です。プレゼント企画を行なって当選者が確定した時、その当選者に該当する視聴者に直接メッセージを送れないと当選を知らせることができません。動画内やコメント欄でも伝えることは可能ですが、プライバシー問題がありますので、個人間メッセージを送った方が無難です。動画投稿者側から視聴者側へメッセージを送るためには、視聴者側にもメッセージ受け取り許可の設定を済ませてもらう必要があります。では、視聴者にメッセージ受け取り許可をさせるにはどうしたら良いでしょう。一般的な方法は、受け取り許可を促す動画を作ることです。メッセージ受け取り許可する方法を紹介する動画の作り方プレゼント企画の開催に際して、メッセージ受け取り許可を促す動画も作成しましょう。その動画を作る上で大事なことは、視聴者側にもメッセージ受け取り許可が必要な理由と、受け取り許可の設定方法を分かりやすく説明することです。強要する内容ではなく、プレゼント企画に参加する場合は許可してくれないと当選しても伝えることができません(プレゼントを渡すことができません)ので設定をお願いしますということを伝えます。つまり、あくまで視聴者側の任意であり、許可しなければ当選結果を受け取れないという意味です。PCとスマホ両方のバージョンを作るメッセージ受け取り許可は基本的にPC版の画面からしか行えませんが、スマホからもPC版を開いて設定することができます。つまり、スマホから設定を行う場合は、まずブラウザをPC版にするという作業が必要です。上記のように、パソコンとスマホでは工程が少し異なります。そのため、受け取り許可の促しと方法を伝える動画を作る時には、パソコンから行う場合とスマホから行う場合の2バージョンを作成すると良いでしょう。スマホからでもPC版を閲覧できる、という少しややこしい流れを分かりやすく伝える工夫が必要です。当たり前のようにスマホでPC版画面を閲覧している人もいますが、全員がそうではありません。知らない方も少なくないため、スマホが不得意な方にも伝わるよう意識しながら、丁寧に説明しましょう。DMの送り方や見る方法の動画も合わせて作ろうメッセージ受け取り許可の設定方法だけでなく、個人間メッセージの送り方や、送られて来たメッセージを見る方法も合わせて伝えましょう。内容ごとに動画を分けて作成しても良いのですが、視聴者側からすると1つの動画内で全てを簡略的に設定される方が分かりやすいです。YouTube視聴者へメッセージ受け取り許可させるときの注意点自身のYouTubeチャンネルに投稿された動画を観てくれる視聴者に向けて、メッセージ受け取り許可の必要性と設定方法を示すのは親切な行動と言えます。しかし、受け取り許可を促す時には、使う言葉や表現に注意が必要です。強制はしないことYouTubeでは、他ユーザーに対する強制行為を禁止しています。具体的には、強制や欺瞞によってコンテンツに接触することが禁止行為に該当しています。つまり、視聴者や他動画投稿者に向けて、YouTube内のコンテンツに関した強制行為は行なってはいけないということです。もちろん、金銭的利益を得たり、再生回数など何かしらの数字を増やすために他ユーザーに強制や詐欺などを働くことも禁じられています。発生した利益や数字の増加が強制・偽装的な行為ではなく、あくまで他ユーザーの自発的なものであれば、違反にはなりません。強制行為が発覚した場合、YouTubeにおける違反行為としてアカウントが使えなくなる可能性があります。つまり、BANされるということです。そのため、メッセージ受け取り許可を促す動画を作成する時には、強制を思わせる表現や言動は使わないように意識してください。YouTubeのメッセージ受け取り許可を使ってマーケティングしようメッセージ受け取りの設定を許可することで、視聴者との間でメッセージの送受信が行えるようになります。これにより、チャンネルの概要タブに設置された送信機能から視聴者のリアルな声が届くこともあります。また、プレゼント企画を開催した時には、他のユーザーに当選者名を開示することなく、本人にだけ当選を伝えることが可能です。YouTubeのメッセージ機能は上手く使うことでマーケティングにも役立つため、不正のないビジネス的な目的で活用するようにしましょう。自力でYouTubeチャンネルの総再生時間を伸ばせず悩んでいる方は、専門家への相談がおすすめです。専門家なら動画制作の段階からアドバイスできるため、チャンネル運営どころか動画制作の経験も少ないという方でも安心してYouTubeに挑戦できます。弊社ではこれまでに数多くのYouTubeチャンネルに対して、コンサルタントを行なっております。今までの経験や知識から作成した、YouTubeに役立つ資料を無料公開しておりますので、ぜひご覧ください。その他にも困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせください。