動画コンテンツは、見て分かるという手軽さから、企業内情報共有や広告宣伝などで大きな位置を占め始めています。動画コンテンツは容量も大きく扱いが難しいので、品質の良い動画コンテンツを提供するために有効な動画コンテンツ配信サービスをご紹介します。コンテンツ配信は重要?インターネットにおけるデジタルコミュニケーションの浸透に伴い、音楽や映像などのコンテンツが、CDやBDのようなメディアでなくネット配信で提供されるケースが増えています。コンテンツが見たい時、聞きたい時にすぐに視聴できるコンテンツの配信は、これからのコンテンツ産業の中心になっていきます。コンテンツ配信サービスは、視聴者がコンテンツを提供する際にネット速度やデジタルサイネージの置き場所に影響されず、快適に使用する環境を提供するために重要です。動画コンテンツ配信サービス17選動画コンテンツ配信とは、インターネットを経由した動画配信をサポートするサービスです。ビジネスで使用しやすいように、多くのプロバイダからさまざまな特徴のあるサービスが提供されています。ここでは、よく使われているコンテンツ配信サービスについて、それぞれの特徴をご紹介します。動画コンテンツ配信サービス1:3eLive3eLiveは、Web講演会のコンテンツの運営・配信サービスです。スタンダード、ライト、コンパクト、EZの4種類のサービスが用意されており、提供されるサービスとコストのバランスがとれたサービスを自社のニーズに応じて選ぶことができます。スタンダードはWeb講演会で必要なサービスを網羅しており、EZはシステムを貸出しして開催側の人員で運用するサービスです。料金は問い合わせて見積もりを取る必要があります。オプションでディベート機能やタイムシフト、チャット機能や、場の空気を把握できるエモートカウンター、Webアナライザーなどの機能を利用することができます。動画コンテンツ配信サービス2:ULIZAULIZAは、動画コンテンツビジネスや、動画配信サービスの運営などの動画配信活用を目指す企業向けのクラウド型動画配信システムです。動画配信の導入や運用のための標準パッケージが用意されており、必要な部分だけを使用したり、一連の流れをまとめた機能パッケージを導入することも可能です。料金については問い合わせが必要です。動画配信のサービス構築のコンサルティングや、保守運用の請負もプロフェッショナルサービスとして提供しています。動画コンテンツ配信サービス3:MOOGAMOOGAは、提供するサービスを基本機能に絞って標準化しており、シンプルで分かりやすい法人向けの動画コンテンツ配信システムです。基本的な動画配信機能はカバーしており、管理機能も充実しています。コストを低く抑えるために、ライブ配信、VR動画、課金システムやメール配信などの機能は実装されていません。料金はライトなら容量2GB、30アカウントで月1.5万円から始まり、スタンダード、プレミアム、プラチナのサービスが提供されており、プラチナでは容量100GB、アカウント数は無制限、月10万円で充実したサービスが提供されます。動画コンテンツ配信サービス4:millvimillviは、700社以上の導入実績のある、クラウド型の動画コンテンツ配信サービスです。動画配信の基本的な機能は装備しており、会員向けサイトの構築や、セミナーをライブ配信したり、オンデマンドコンテンツとして活用したり、すでに自社で構築しているOMSやLMSと連携するなどの活用が可能です。用意されているサービスプランは月額50,000円のスタンダードプランからから100,000円のプロフェッショナルプランがありますが、さらに大規模なプランも構築可能です。動画コンテンツ配信サービス5:tebikitebikiは、教育用の配信動画コンテンツを作成するサービスです。教育用の動画を作成するのは、外注コストがかかり、企画から作成まで時間と工数がかかります。tebikiでは、スマホなどで実際の作業を撮影しながら、説明の音声が字幕化され、強調するところをマーキングすることが簡単にでき、大きな工数をかけることなくOJT動画マニュアルを作成することができます。字幕は自動翻訳ソフトで瞬時に100カ国以上の言語に翻訳することができるので、英語をはじめ各言語に作成し直す必要もありません。料金については、問い合わせが必要です。動画コンテンツ配信サービス6:viaPlatzviaPlatzは、企業の社内向けの動画コンテンツを共有・配信するためのサービスです。ノウハウの社内共有のために、技術や作業、説明会や研修の動画をVODで配信し、場所や時間に制限されないトレーニングプランを作成することができます。ライブ配信、動画への書き込み、アンケートやテストなどのオプション機能も用意されており、企業内の情報共有や研修の効率化などに役立てることができます。パブリッククラウドサービスは初期費用50,000円で、ベーシックで月40,000円から、プレミアムで月120,000円からになります。プライベートクラウドサービスを希望する場合は見積もりが必要ですが、目安として初期費用300,000から、月費用は120,000からになります。オンプレミスサービスは1,600,000円からで、見積もりが必要です。動画コンテンツ配信サービス7:MediaPackMediaPackは、Microsoft Azureを活用して作られた動画コンテンツ配信プラットフォームで、動画配信に必要な機能がすべて含まれています。簡単なGUI操作で、自動化されたワークフローが起動し、動画配信で必要なエンコード作業や通信環境ごとのコンテンツの出し分けなどを処理します。Microsoft Azureベースで、最先端の動画配信技術を利用でき、月額50,000円から導入することができます。別途見積もりになりますが、カスタムプランも提供されています。動画コンテンツ配信サービス8:C-streamC-streamは完全クラウド型のコンテンツ配信サービスで、ビデオ・オンデマンド配信とライブ配信をサポートしています。ASPサービスとして、E-learningや営業セミナーで映像を活用できるモジュールも提供されています。料金は配信データ量に応じて課金され、10GBまでなら月5,000円から利用できます。動画コンテンツ配信サービス9:P-streamP-streamは、広告なしでの動画再生に特化した、法人向けのシンプルなコンテンツ配信サービスです。活用エリアとしては、教育コンテンツの配信やオンデマンドセミナー、プロモーションビデオなどがあります。配信量が100GBまでなら、スターターパックで月9,800円から、ボリュームパックなら月198,000円で3,000GBまで配信することができます。PowerPointを利用してコンテンツを作成することができるので、動画コンテンツを持っていない場合でも自分でコンテンツを作成して利用を始めることができます。動画コンテンツ配信サービス10:J-Stream EquipmediaJ-Stream Equipmediaは、企業の動画コンテンツの活用に必要なあらゆる機能を備えており、低額で始めることのできる動画配信プラットフォームです。2,000以上の企業ですでに使われており、そこで得られた運用ノウハウが反映された、安定して利用できるサービスです。料金はストレージ容量が500GBまでならStartupで月50,000円、Businessなら2,000GBまでで月100,000円、Expartなら3,000GBまで月160,000円です。BusinessとExpertは容量を買い増すこともできます。社内向けの動画配信だけでなく、社外向けの動画提供も可能で、セミナーやECサイトでの活用、CM提供としても使われています。動画コンテンツ配信サービス11:necfru Media Cloudnecfru Media Cloudは、動画コンテンツをオンデマンドやライブで配信するサービスですが、パッケージではなくSIソリューションとして提供されます。顧客ごとに不要なサービスを排除し、必要なサービスのみを提供することで、ローコストでのサービス構築・運用を実現します。料金は見積もりが必要ですが、参考例として初期費用が用意する機器に応じて、無料から5,000,000円以上になる場合もあります。月費用はライブ配信だと月200,000円から、オンデマンド配信だと年1,000,000円の事例があります。通常の動画コンテンツ配信のほか、ニーズに応じてライブコマースやライブチャットなども利用することが可能です。動画コンテンツ配信サービス12:PanelDirector for Cloud サービスパッケージPanelDirector for Cloud サービスパッケージは、クラウド型とオンプレミス型の二つのタイプが選べる、デジタルコンテンツ配信のサイネージ活用をサポートします。クラウド型はコストメリットが高く、スモールスタートでスピーディーに導入し、必要があれば大きく育てていくことが可能です。オンプレミス型では、顧客の要求に応じた個別のカスタマイズが可能で、既存のシステムとの連携など、より高度なサービスを受けることができます。料金については見積もりが必要です。動画コンテンツ配信サービス13:VIDEO MARKETING SUITEVIDEO MARKETING SUITEは、すべての動画コンテンツ配信機能を備えた、プロジェクトなしで導入可能なオールインワンのソリューションです。自社ブランドの視聴者へのアピールや、動画の視聴状況データから顧客の行動分析につなげることもできます。広告効果をより高めることのできる、Facebookやツイッター、YouTubeなど複数のソーシャルメディアへの配信と視聴分析を一つのツールで管理することができます。料金については問い合わせが必要です。動画コンテンツ配信サービス14:visuamall MOVIE LIBRARYvisuamallは、文書や動画などのデジタルコンテンツ配信、管理を行う法人向けクラウドサービスで、MOVIE LIBRARYは企業内で動画共有を行うためのサービスです。トップメッセージなどの動画の社内広報での活用や、教育コンテンツ、社内業務マニュアルや業務状況の報告などの共有などに利用できます。コンテンツ管理やアップロードも専用のコンテンツ管理システムで簡単に行うことができ、ユーザごとに専用のポータルサイトを作成して、視聴可能なコンテンツを限定して公開することも可能です。料金は初期費用が30,000円で、ストレージに応じて20GBまでなら月40,000円、50GBまでなら月100,000円、500GBなら月350,000です。動画コンテンツ配信サービス15:SAKURA internet コンテンツ配信サービスSAKURA internet コンテンツ配信サービスは、CDNサーバーを提供して大量のデータ配信をサポートするサービスです。さくらインターネットで保有している広帯域バックボーンを利用することで、大容量になる動画コンテンツの配信を高速に行うことができます。必要な容量をすぐに契約することができるので、突然の状況変化に簡単に対応できます。インフラ提供が主なサービス内容なので、低コストで利用することができます。料金はトラフィック1GBあたり5円の完全従量課金制です。動画コンテンツ配信サービス16:ひかりクラウド スマートビデオひかりクラウド スマートビデオは、NTT東日本が提供する動画コンテンツ配信サービスですが、残念ながら2019年末にサービス終了しました。NTTの回線網を利用できるので、セキュリティのメリットもあり、従量料金なので使用した分だけコストが発生する導入しやすいシステムでした。動画コンテンツ配信サービス17:クラストリームクラストリームは、録画コンテンツの配信や、ライブ配信を簡単に行うことのできる動画配信サービスです。既存のホームページへの動画プレイヤーの埋め込みや利用者への課金システム、視聴制限などを利用することができます。料金は視聴者数により変わり、個人向けのライトならユーザー数100名で月50,000円、企業向けのスタンダードならユーザー数1,000名で月100,000円、ビジネスでユーザー数2,000名で月150,000円です。コンテンツ配信の注意点動画コンテンツの配信サービスを行う際には、動画品質の高さや、配信する時間帯について十分に考慮しないと、期待する効果が得られません。動画コンテンツ提供各社で提供されるサービスが異なるので、自社のニーズを明確にしてそのニーズに合ったプロバイダを選ぶ必要があります。品質の高さ動画コンテンツ配信における品質の高さは、提供元の企業に対する好感度に影響してきます。提供されている動画コンテンツの品質が低い場合には、提供元の企業に対する評価が下がる場合も多く、提供するコンテンツの品質には十分な検討・考慮が必要です。配信する時間帯動画コンテンツの再生数は、配信する時間帯によって大きく変わる場合があります。動画視聴の分析ツールを提供しているサービスもあり、視聴者の傾向や再生されるタイミングを分析し、公開内容や公開タイミングを見直すことでより自社のターゲットに合った層への訴求が可能になります。コンテンツ配信サービスを活用しよう企業内の教育訓練の効率化や、顧客に対するサービスのアピールや知名度を上げるために、動画コンテンツの採用は大きな効果があります。自社でできることには限りがあり、そのための人材育成も必要になってきます。コンテンツ配信サービスを利用して早いタイミングで実行してみることで、動画コンテンツの有効性や改善点を把握するのは有効です。自社に合ったコンテンツ配信サービスを採用して、動画コンテンツのメリットを享受しましょう。