インターネットでの動画視聴というと若い世代が中心と考えがちですが、数あるSNSの中でも特にYouTubeは幅広い年代のユーザーが視聴しています。そのような視聴者の利用状況今日の中、YouTubeをマーケティングに活用したいという企業様も多いのではないでしょうか?YouTubeにおけるユーザーの新規獲得・広告や動画の効率的な発信の為には、ユーザーのニーズに応じた的確な発信を行っていく事が重要です。YouTubeアナリティクスを用いることで視聴者層について分析し、ユーザーの特徴やニーズを把握することができます。今回の記事では、YouTubeの視聴者層の年代別6つの特徴と分析方法に関して解説しています。YouTubeをマーケティングとして活用したい方は、ぜひ参考にしてみてください。YouTube利用状況近年では、スマートフォンやiPhone、iPadといった情報通信機器の拡大と共に、動画やSNS等から情報収集を行う時間や機会が増えています。情報収集におけるSNS・サーチエンジン・メディアの平均利用時間は全体的に増加傾向にあり、中でも動画サービスの代表格であるYouTubeの利用率は、総務省の発表した「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」によると10代~40代のすべてでYouTubeの利用状況は90%を超えておりと幅広い年齢層で視聴されていることが分かります。下記では、YouTubeの利用率と認知率にフォーカスし、解説していきます。YouTube利用率オンデマンド型の動画共有サービスであるYouTubeの利用率は全体平均で85%程です。中でも、20代の利用率は97.2%と一番高く、10代の利用率は96.5%、30代の利用率は94.0%、40代の利用率92.5%、50代の利用率は81.2%と、60代の利用率は58.9%と若年層になればなるほど、利用率が高い傾向にあります。YouTube認知率動画サービスの中でも、YouTubeの認知率は、有料・無料を問わず96.9%と、多くの方々がYouTubeを認知しています。今や、動画サービスの代表格といっても過言ではないでしょう。【年代別】YouTubeの視聴者層の特徴6つYouTubeは、パソコンやスマートフォンだけでなく、場合によってはテレビでも利用可能である為、幅広い視聴者をターゲットとし、広告や配信を行う事が可能です。様々な視聴者層に合った広告や配信を行う為には、視聴者層ごとの特徴を把握する必要があります。下記では、YouTubeの年代別での視聴者層の特徴にフォーカスし、解説していきます。YouTube視聴者層の特徴1:10代YouTubeの利用率が高く、同時に利用時間も全体的に長くなっている傾向があります。他の年代に比べて、YouTubeに充てられる時間がある事や、娯楽の中心がYouTubeやTikTok、Instagram等のSNSサービスになっているという事が要因として挙げられます。YouTubeの視聴者層の中でも、一番利用率の高い年代である為、若年層をターゲットとした広告や配信が必要不可欠となってくるでしょう。YouTube視聴者層の特徴2:20代10代と同様、SNSサービスの利用率が高い年代です。中でも、YouTubeの利用時間は10代に比べ29.9分と10代の利用時間に比べると13.2分少ないですが、利用率は約97.2%と10代の利用率とほぼ同様の推移となっています。YouTube視聴者層の特徴3:30代30代のYouTubeの利用率は10代や20代に比べるても同水準で利用しており、94.0%の方が利用しています。一方で、平均利用時間は2019年では平均14.8分から2020年には22.4分と増加しており、利用率は低下していますが、利用時間は増加している傾向にあります。YouTube視聴者層の特徴4:40代利用率・利用時間ともに増加傾向にあり、利用率は30代と同様水準に近づいており、92.5%の方がYouTube を利用しています。一方で、平均利用時間は30代と比べると13.9分と約半分の利用時間となっています。10代や20代の視聴者層は趣味や娯楽関連の視聴をするのが中心であるのに対し、40代の視聴者層ではニュース系関連の視聴が中心であり、情報収集をメインにYouTubeを利用している事が挙げられます。YouTube視聴者層の特徴5:50代利用率や利用時間は、30代や40代の視聴者層と比べると少し低い傾向にありますが、2019年から2020年における伸び率を見ると、利用率・利用時間ともに大きく伸びており、利用率に関して見ると81.2%の方が利用しています。YouTubeは若年層だけでなく、年配のユーザーも少なくないと言えるでしょう。YouTube視聴者層の特徴6:60代スマートフォンの普及により、60代でもYouTubeの利用率は58.9%と半数以上になっており、利用率も年々大きく増加傾向にあります。このことからもわかるように、動画配信サービスは不特定多数の方が発信者になる為、信頼性の面では欠けるという課題はありますが、今後、YouTubeは全年代から支持される動画サービスになるでしょう。YouTube以外のメディアの利用状況4つYouTube以外にも利用率の高いソーシャルメディアはたくさんあります。下記では、代表的なソーシャルメディアを4つ取り上げています。それぞれのメディアの特徴と利用状況を見ていきましょう。YouTube以外のメディアの利用状況1:TwitterTwitterとは匿名で登録する事が可能で、拡散性の高いメディアです。あらゆる情報をリアルタイムで入手する事ができたり、人脈関係を広げるツールとして活用する事ができたりと様々なメリットがあります。また、特徴としては、文字数制限がある為、文章作成に時間がかからず、気軽に投稿ができますので、情報をリアルタイムで発信する事が可能です。利用者層は10代〜20代等の若年層が中心で、利用率は70%程です。YouTube以外のメディアの利用状況2:InstagramIInstagramは写真投稿を中心としたSNSの事で、友人や知人等の身近な人だけでなく、有名人も含めた不特定多数の方の写真投稿を見る事ができ、価値観の共有をする事が可能です。Instagramの利用率は全体で見ると、平均で19%程上昇しており、10代~20代の年齢層が中心となっています。その為、若年層をターゲットにしたマーケティングが重要になってきます。YouTube以外のメディアの利用状況3:FacebookFacebookは実名登録が原則で、ビジネス目的で利用される事が多いという特徴があります。そのような特徴から高いマーケティング効果を期待する事ができます。Facebookのユーザーは他のメディアとは違い、20代〜30代の年齢層がメインとなっており、ビジネスや社会的なコミュニケーションの場として利用されています。YouTube以外のメディアの利用状況4:TikTokTikTokとは、15秒〜1分程の動画を簡単に作成・投稿できる短尺動画プラットフォームの事で、月間のアクティブユーザーは2.6億人にも上ります。TikTokユーザーの年齢層は、10代の若年層がメインで、その他の年代のユーザーは10%以下となっています。YouTubeアナリティクスで視聴者層を分析する方法7つYouTubeという動画サービスでのマーケティングを円滑に行っていく為には、動画の視聴者層の特徴を詳しく分析し、ニーズに合った動画サービスの提供が重要になってきます。その視聴者層を分析する代表的なツールに、YouTubeアナリティクスがあります。YouTubeアナリティクスでは、再生回数・再生時間・再生場所等、様々な観点から視聴者層を分析する事が可能です。下記では、YouTubeアナリティクスを活用した、視聴者層の分析方法を7つご紹介します。視聴者層を分析する方法1:アナリティクス概要YouTubeアナリティクスとは、YouTubeチャンネルや動画をデータ分析するツールです。アナリティクスでは、集計期間を設定し、視聴者層・再生時間・視聴者維持率・再生場所・高評価率等、様々なデータを分析する事が可能です。特に、「視聴者維持率」「高評価率」の2つはユーザーの獲得や動画構成を再編成する際に重要になる指標となりますので、常に確認し分析する事が重要になってきます。視聴者層を分析する方法2:再生回数動画は再生時間によって、その動画に対する評価が決まります。動画の再生時間は、1動画あたりの平均再生時間×再生回数で決まる為、アナリティクスで動画の再生時間を分析しながら、再生回数を増やす手段を考える必要性があります。再生回数を増やす為には、サムネイルの画像をインパクトあるものに変える、ユーザーが知りたい・見たいと思っているコンテンツを高いクオリティで出す、などの工夫が重要となってきます。視聴者層を分析する方法3:ユーザー層YouTubeアナリティクスのユーザー層の項目では、男女別・年代別でどのユーザー層が自分の動画コンテンツを見ているかどうかが分かります。その為、男女別・年代別それぞれのニーズに応じた動画配信をする事が可能になりますし、ターゲットユーザーへの適切な動画サービスが提供できているかどうかの確認をしたり、動画コンテンツの見直しをする為の良いツールとして活用する事が可能です。視聴者層を分析する方法4:再生場所効率良くユーザーを獲得する為には、ユーザーがどこから流入しているかを把握する事が重要です。アナリティクスの「再生場所」の項目では、そのチャンネルの再生場所に関するデータを見る事が可能です。YouTubeの動画再生ページなのか、企業サイトに組み込んだページなのか、といったどこで再生されたのかという足跡を辿る事が可能である為、ユーザーの流入先を把握する為に確認しておくようにしましょう。視聴者層を分析する方法5:トラフィックソーストラフィックソースとは、動画を再生した人が自分のチャンネルを訪れる前に経由したサイトの事で、経由したウェブサイト等からユーザーの趣味・嗜好を知る事が可能です。また、経由したページ等は具体的に表示され、経由人数割合・再生時間・平均再生数を確認することができます。より視聴者維持率が高いところからユーザーを獲得できるように戦略を見直す良い材料となるでしょう。視聴者層を分析する方法6:デバイスYouTubeアナリティクスの「端末」では、そのチャンネルをどのデバイスで閲覧しているのかという情報を取得する事が可能です。パソコン・スマホ・テレビ等、動画を視聴する際に使用しているデバイスを確認する事ができます。デバイス別で、動画のテロップやデザインを工夫してみると、視聴のしやすさに繋がり、動画・広告の視認率の向上や、ユーザーの新規獲得にも繋がりやすくなります。視聴者層を分析する方法7:視聴者維持率アナリティクスの「視聴者維持率」では、視聴者がそのチャンネルの動画に対する動画視聴時間の比率を確認する事が可能です。視聴者維持率とは、投稿動画全体の内どれくらいの数の動画を閲覧しているのかという割合の事で、視聴者維持率が高いということは、視聴者の満足度が高いということに繋がります。ユーザーの獲得と維持に大変重要な指標となりますので、チェックが必要です。YouTubeアナリティクスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeアナリティクスの使い方!6つの項目に分けて詳しくご紹介▶︎参考記事:アクセス解析とは?YouTubeアナリティクスにおける使い方の手順7つYouTube視聴者層を分析してユーザーの特徴に合った広告を出そう自分が出す動画や広告を少しでも多くのユーザーに視聴してもらうためには、まずユーザーの特徴について深く分析し、ニーズを的確に捉える事が重要となってきます。ユーザーのニーズを的確に捉え、ユーザーが見たい・知りたいと思うコンテンツを高いクオリティで発信する事が、ユーザーの新規獲得・維持に繋がります。常に、YouTube視聴者層を分析し、ユーザーの特徴を把握していきましょう。弊社では、企業のYouTubeチャンネル運用に特化し支援事業を提供しております。YouTubeチャンネルの再生数をアップしたい、YouTuebを使って効果的なマーケティング活動を実施したい企業様はぜひ気軽にご相談ください。その他、YouTubeチャンネル運用の参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。