YouTuber(ユーチューバー)タイアップは、YouTuberのファンやYouTube上の動画の視聴者に商品やサービスの紹介をしてもらうことで、認知から興味関心、購買転換まで向上させることができるプロモーション手法ですが、他のデジタルマーケティングの手法と比べて、YouTuberタイアップの利用はあまり進んでいないのが現状です。「YouTuberタイアップって何?」「YouTuberに商品を紹介してほしいけどどうしたらいいか分からない……。」と思っている方も多いのではないでしょうか。今回の記事ではYouTuberタイアップとは何か、取り組むべき理由、成功させるポイントを解説していきます。YouTuberタイアップを検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。YouTuberのタイアップに取り組むべき理由YouTubeでの宣伝方法のひとつに、YouTuberとのタイアップがあります。具体的には、人気YouTuberに自社の商品・サービスを紹介してもらうことを指します。YouTube(ユーチューブ)の動画はTwitterやInstagram、TikTokの動画などと比べ長尺です。そのため動画の中で商品やサービスのイメージだけでなく、サービスの良さや細かな使い方なども紹介することも可能です自社の商品・サービスのイメージキャラクターを設定して宣伝してもらう手法は従来のテレビCMや雑誌広告と同じですが、あえてYouTuberを選ぶには理由があります。1.幅広い年齢層にアプローチができるYouTubeは世界各国で利用されているうえ、日本国内でも幅広い年齢層が利用しています。総務省が2019年度の主なSNS利用率について調査した結果では、YouTubeは50代以下の層で75%以上、60代の層でも44%以上の利用率でした。(全年代の平均は76.4%)更に10~40代は80%以上を超えており、このように幅広い年齢層にアプローチできることが分かります。また、YouTubeの国内の月間アクティブユーザー数は6,900万人を超えてきております。流行に敏感な若年層や好きなことにお金を使える独身層、家族用や自分用など多様な目的でアクションが期待できる中高年層と、多くの世代でプロモーション効果が期待できます。商品購入を迷っている人の購入意欲を高められるGoogleが行った調査では、YouTube動画を視聴する目的で最も多いのが「習慣的に視聴する(理由もなく視聴する)」だが、一方で「気になる商品・サービスがある」という層も3番目に多くなっています。気になる商品・サービスの評判や実態について、口コミサイトを見るような感覚、あるいはより具体的な情報を得るために、多くの人がYouTubeを利用しています。もともと興味をもった顕在顧客や見込み客が視聴者のため、動画視聴前は商品購入を迷っていても、視聴後は以下の理由で購入につながりやすくなっています。動画で実際の使い方や使用感が分かるYouTuberの感想で購買意欲がくすぐられるコメント欄の評判で行動を後押しされる動画で商品・サービスの魅力が伝わるだけではなく、実際の使用シーンを見ることで購入後の自分がイメージしやすいため、具体的なアクションにつながります。憧れのYouTuberが利用していれば購買意欲をくすぐられる層もいますし、実際にコメント欄で「動画を見て買いました!」と書かれることもあります。また、コメント欄を見た第三者の購買にもつながります。YouTuberとのタイアップを成功させるポイントとは知名度のあるYouTuberなら、誰を選んでも良いというわけではありません。タイアップ効果を最大限に引き出すためには、自社に適切なYouTuberを適切な企画でキャスティングすることが重要です。ここでは、YouTuberとのタイアップを成功させるために意識したい、3つのポイントをご紹介します。1.自社の商材にあったYouTuberを選べるかどうかタイアップを依頼するYouTuberを決めるときは、チャンネル登録者数以外のポイントも指標にしましょう。特に重要なのは、YouTuberとそのファン層のカテゴリーです。たとえば美容系YouTuberひとつとっても、メイク動画がメインなのかスキンケア系がメインなのか、あるいはヘアケアに特化しているのかでファン層は異なります。メイク動画を目的とする視聴者にヘアケア用品の宣伝を行っても、効果は半減します。ある程度の購買数は見込めても、最大限の効果を発揮するベストな人選とは言えません。YouTuberが過去にアップロードした動画やチャンネル全体の雰囲気、コメント欄などを参考に、自社のターゲット層に近いファンを抱えたYouTuberを探しましょう。2.YouTuberのファン以外でも視聴したくなる企画にするYouTuberとのタイアップ企画で取り込めるのは、本人のファンのみとは限りません。企画が面白ければ、「YouTuberを特別応援しているわけではないが、嫌いでもない」層にも、企画の魅力でアプローチできる可能性があります。テレビ番組でも、企画が面白ければ出演者のファン以外が視聴するケースや、番組そのもののファンになるケースは珍しくありません。より多くの層へ商品・サービスを購入してもらいたいなら、YouTuberのファン以外にとっても魅力的な企画、視聴したくなる企画を考えましょう。3.YouTuberの普段のキャラや主張に近い企画にするYouTuberとのタイアップで重視すべきポイントが、動画の主張がYouTube本人の普段の言動やキャラクター性から乖離していないかどうかです。普段の言動とはまったく異なる主張をさせると、YouTuberの持ち味を活かせず、ファンからのクレームに発展するリスクがあります。また、動画内容もわざとらしくなり、視聴者数が伸び悩む事態となるので注意が必要です。タイアップするYouTuberの選定や企画を慎重に行うことで、避けられるトラブルのため、きちんと事前に対処しておくようにしましょう。そのためには、YouTuberの選定に入る前に、タイアップの目的やゴールを明確化しておくことも重要です。目的やゴールが明確化していれば、自社でYouTuberを選定できなくても、キャスティング会社に相談して適切な人物を紹介してもらうことができます。インフルエンサーマーケティングを本格的にやるなら、専門家にご相談をYouTuberとのタイアップは幅広い層にアプローチできるうえ、ファンのように特定のターゲットに積極的な行動をうながすメリットもあります。人気YouTuberともなればチャンネル登録者数は500万人や1,000万人にも及ぶため、コアターゲットといっても高い宣伝効果が期待できるでしょう。YouTubeとのタイアップに限らず、本格的にYouTubeでインフルエンサーマーケティングを行うなら、トレンド情報も理解した専門家への依頼がおすすめです。YouTuberをキャスティングしたい時に検討すべき事項や、紹介会社を選ぶ際の注意点について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTuberをキャスティングしたい時に検討すべき事項や、紹介会社を選ぶ際の注意点とは弊社では、YouTuberとタイアップした動画の制作やその他企業のYouTubeを活用したマーケティングのサポートが可能です。有名なYouTuberからフリーランスで活動しているYouTuberまで規模感に関わらずキャスティングすることも可能ですので、企業案件活用を検討されている企業様は気軽にお問い合わせください。