私たちの身近にあるソーシャルメディアですが、誰もが利用でき、気軽に双方向のコミュニケーションができるなどの利点から、企業のマーケティングやブランディングにも利用されています。そこで今回の記事では、効果的な利用につなげられるよう、ソーシャルメディアが普及した理由や利点、そして5つの種類についてご紹介します。ソーシャルメディアとは何か?ソーシャルメディアという言葉をご存知でしょうか。ソーシャルメディアとは、インターネットを利用して不特定多数の人が情報の発信や共有をし、相互のやりとりができる双方向のメディアのことです。例えば、ブログやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)、動画共有サイト、掲示板などがこれにあたり、これら全てがソーシャルメディアと呼ばれています。ソーシャルメディアについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。ソーシャルメディアとは?企業の利用でのメリット3つと類語・関連語7つで解説ソーシャルメディアが普及した理由3つソーシャルメディアは、2000年代以降に世界的に普及し、現在ではインターネットを活用する上で重要なもので、私たちの身近なメディアのひとつとなっています。ここからは、ソーシャルメディアが普及した理由についてご紹介します。ソーシャアルメディアが普及した理由1:モバイル機器との連携性ソーシャルメディアが普及した理由に、スマートフォンの普及が大きく関わっています。インターネットの普及とともに、1999年NTTドコモの「i-mode」の開始により、携帯電話でのインターネット利用が始まりました。その後、2008年にソフトバンクがiPhoneを発売し、それ以降、一気にスマートフォンが普及しました。総務省発表の情報通信機器の保有状況は、令和元年版によると、個人におけるモバイル端末保有率は84%以上、その中でもスマートフォンの保有率は64%以上となっています。スマートフォンは利便性に優れ、時間や場所にとらわれずにインターネットに接続することができ、手軽に情報の収集や発信が可能なため、ソーシャルメディアを利用する人が大幅に増えました。この利便性が、多くの人がソーシャルメディアを利用するきっかけとなったひとつでしょう。(出典)総務省「通信利用動向調査」https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd232110.htmlソーシャルメディアが普及した理由2:コスパの高さソーシャルメディアのサービスの利点として、初期登録や運用コストが無料のものが多く、誰もが手軽に利用し続けることができます。誰でも利用することができるソーシャルメディアですが、その利点を利用してソーシャルメディアで情報発信をすることで、情報を一度に、早く、そしてより多くの人に広めることができます。ソーシャルメディアが普及した理由3:高揚感を得られるソーシャルメディアの特徴である、双方向のコミュニケーションは、自分が発信した情報に対して、他のユーザーからの反応を得ることができます。人とのつながりを感じられることはソーシャルメディアを利用する利点でもあり、コメントや反応が増えるほどに、発信した側は高揚感を得られ、より多くの反応を得たいと、続けて情報発信をする傾向があります。ソーシャルメディアの利点10個多くの人が毎日利用しているソーシャルメディアですが、ソーシャルメディアを利用する利点についてご紹介します。利用したことのない人もいるかもしれませんが、ソーシャルメディアには様々なメリットがありますので、ぜひ参考にしてみてください。ソーシャルメディアの利点1:コストがかからないソーシャルメディアのほとんどが無料で利用することができます。例えば、AmebaやFC2などのブログ、インスタグラムやTwitterなどのSNS、YouTubeなどの動画投稿サイトも無料で登録ができます。このような、初期コストや運用コストがかからないソーシャルメディアは手軽に始めることができることが大きな利点となっています。また、それぞれの特徴を活かして、複数のメディアを併用し、効果的に情報発信をすることで、ソーシャルメディアの利点を活かした運用ができます。ソーシャルメディアの利点2:短時間の作業で終わるインターネットに接続できる環境であれば、いつでもどこでも情報発信が可能なソーシャルメディアですが、リアルタイムに情報発信が可能であることも利点のひとつです。作成してから投稿の反映までのタイムラグがほとんどなく、メールを書くように発信したいときに情報を投稿し、すぐに公開することができます。特にSNSでは、長文よりも「短文と目を引く画像」の投稿が好まれます。そのため、すきま時間でも効果的な投稿をすることができます。ソーシャルメディアの利点3:ユーザーとの親近感が生まれる双方向のコミュニケーションができるソーシャルメディアでは、お互いにコメントをしたりと活発なコミュニケーションが行われています。テレビCMなどの一方的な情報発信と違い、そのコンテンツに対してアクションすることにより、参加している感覚を得ることができます。そして、相手に対して興味を持ち、やり取りを重ねるごとに親近感が生まれるのです。また、コメントをしないユーザーからしても、他のユーザーのやりとりを閲覧することで、コンテンツへの信頼度UPにつながるといった利点もあります。ソーシャルメディアの利点4:ユーザーの反応がわかるソーシャルメディアでは、心理行動的に「フランク」であり、気軽に発言や交流がしやすく、多くの反応を集めることができます。また、リアルタイムに公開されることで、ユーザーからの反応も早いことも利点のひとつです。ソーシャルメディアの利点5:娯楽性双方向にコミュニケーションをとるソーシャルメディアは、人とつながっている感覚になれ、一種の娯楽性をもっています。また、ユーザーは興味のあることや知りたいことを検索することにより、知識や興味を深めることで高揚感を得ることができます。そして、情報を他の人にも広めようとコミュニケーションの輪が広がっていくのです。直接会うことなく人とのつながりを持てることは、ソーシャルメディアを利用する利点です。ソーシャルメディアの利点6:情報の拡散性が高いソーシャルメディアでは誰もが誰かとつながりをもっており、リアルタイムで更新されていく情報に対して、その拡散性が高いという利点があります。人には伝達欲や共有欲があり、面白い・新しい・役立つといった「共感」を、人に伝えたいという心理が働きます。この時、SNSではリツイートやシェア機能などを使うことで、簡単に知人やフォロワーに広めることができます。SNSでは1人のコメントを発端にして友人、そのまた友人と繋がり、最終的にはまったく知らないユーザーまで巻き込んで大きな反響に繋がることがあります。気軽に拡散されていく利点があるソーシャルメディアは情報発信に向いているといえます。ソーシャルメディアの利点7:効率的なブランディングブランディング(英語: branding)とは、ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つのことです。インターネットが普及する前のブランディングにはマスメディアに広告を出したりと多額の広告費が必要でした。しかし、インターネットが普及し、多くの人がソーシャルメディアを活用するようになった現在では、低コストが利点のソーシャルメディアを利用することにより、多額の資金を投じずに消費者との接点を持つことができるようになりました。また、ソーシャルメディアでのブランディング効果を高める要因として、上記の利点にあげた「拡散性」により、まったく興味のなかったユーザーにまで認知してもらうことができるという点があります。企業にとっても利点の多いソーシャルメディアは、効果的なブランディングの手段となっています。ソーシャルメディアの利点8:情報を入手できる双方向のコミュニケーションにより、他のユーザーから有益な情報を提供してもらえることがあります。SNSでいえば、興味のあるアカウントをチェックしたり、フォローしているだけでそのアカウントが発信する情報を入手することができます。若い世代ほどSNSを使って情報収集をしており、話題の商品やサービス、新しい情報をいち早く得ているのです。また、コメント機能により、発信した情報に対しての他ユーザーの声を聞くこともできます。ソーシャルメディアの利点9:リピーターになりやすいソーシャルメディアでは、ファンやリピーターを作りやすい傾向にあります。従来のように、情報を受け取るためにWeb上で会員登録などをする必要がありません。TwitterやインスタグラムなどのSNSでは、気になるアカウントをフォローするだけで、新しい情報を受け取ることができます。個人情報の登録や手続きの面倒がなく、手軽にファンやリピーターになりやすく、継続的に情報を見てもらえることとなります。多くの情報を与えることで、より親近感や信頼度が高まり、情報発信側が企業やお店であれば、購買意欲UPや集客、サービス利用につながります。ソーシャルメディアの利点10:専門家の考えを得られるソーシャルメディアを利用して考えを発信している専門家も多く、政治家や芸能人のアカウントも多く見られます。何人かの専門家の発信する情報を見ることで、専門的なさまざまな角度から見た考えを知ることができ、情報の整理ができます。ソーシャルメディアの種類5つここからは具体的にソーシャルメディアの種類と特徴をご紹介します。メディアの種類ごとに特徴がありますので、それぞれの利点を把握して、最適なメディアを利用しましょう。主なサービス名も具体的にご紹介します。ソーシャルメディアの種類1:SNSSNSとはインターネット上で社会的つながりを形成するサービスです。友人だけでなく、知らない人ともつながることができます。基本的にプロフィールを設定し、趣味や興味、出身地や居住地などで相手を探し、日記機能やメッセージ、写真や動画の共有機能を通じてコミュニケーションをとります。フォローや友達登録で継続してそのアカウントの情報を受け取ることができます。また、ハッシュタグで関連情報を検索することができ、情報収集もできます。例として、Twitter、Facebook、インスタグラム、mixiなどがこれにあたります。ほとんどのサービスが無料で利用できます。長文よりも短文が好まれる傾向にあり、Twitterは文章メイン、インスタグラムは写真投稿がメインのメディアです。利用者数が多く拡散性が高い利点があるため、顧客への情報発信や新しい集客目的として、企業のアカウントも増えています。ソーシャルメディアの種類2:ブログブログとは、インターネット上の日記のことです。オプション機能等を除いては無料で利用できます。日々の出来事や興味のあることを書いて情報発信されています。読者は興味のあるジャンルや人を検索し、お気に入り登録してブログを閲覧します。読者が多くなるほど大きな影響力があるブログとなります。例としては、アメーバブログやFC2ブログ、livedoor Blogなどがあります。比較的文章量が多く、詳細に書くことができます。また、コメント機能がある場合、読者は筆者に対してコメントができコミュニケーションをとることができます。その他、著名人の宣伝活動にも使用されたり、企業の活動日誌などとして利用されています。ソーシャルメディアの種類3:電子掲示板電子掲示板とは、インターネット上で誰もが自由に書き込みできるウェブサイトです。掲示板内に自由に書き込むだけでなく、他のユーザーの書き込みに対して返信を送ることができます。情報交換や議論などを行うことができ、書き込まれた内容は誰でも閲覧可能です。例として、5ちゃんねる(2ちゃんねる)などがあります。電子掲示板の利点は、本名ではなくハンドルネームを使うことが多く、気軽に書き込めることが特徴です。ソーシャルメディアの種類4:メッセージングアプリメッセージングアプリとは、1対1もしくは複数人のグループ内でメッセージを送受信するアプリケーションの総称です。誰もが見ることができるオープン型なソーシャルメディアが多い中、こちらは特定の人とのやりとりを公開せずに行うクローズ型のソーシャルメディアです。例としては、LINEやカカオトーク、Facebook Messengerなどがあります。現在、日本で多く使われているLINEでは、個人の利用だけでなく、企業のLINE公式アカウント利用も増えています。商品やサービスの情報発信だけでなく、クーポンの配布やチャット機能での問い合わせ対応などを行い、LINEを通して店舗やサイトへ集客します。ソーシャルメディアの種類5:レビューサイトレビューサイトとは、商品やサービス、企業や人などに対して評価を投稿できるウェブサイトです。利用者が投稿することでサイトが構成されていきます。例として、ぐるなびや食べログ、アットコスメ、エキテンなど、幅広いジャンルのレビューサイトがあります。レビューサイトは実際の商品やサービスなどを利用した人の口コミで成り立っているため、信頼性が高く、多くの消費者が購入やサービス利用の参考にしています。基本利用は無料ですが、ランキングなどの一部の閲覧機能が有料のものもあります。ソーシャルメディアの利点を把握しましょうソーシャルメディアの利点はお分かりいただけましたか?誰もが利用できるソーシャルメディアは利用者の多さとコミュニケーションの活発さにより、情報の発信と拡散がしやすい利点があります。しかし発信側の失言によって、多くの非難や批判が相次ぎ、収拾がつかなくなる炎上状態になってしまうこともあるため、利用には注意が必要です。ソーシャルメディアを利用する上では、親しみやすさも重要ですが、信用を損なわぬよう情報発信には細心の注意を払いつつ、ファンを獲得していくことが大切です。ぜひこの記事でご紹介したソーシャルメディアのメリットや特徴を参考に、ソーシャルメディア運用を行ってみてはいかがでしょうか。ソーシャルメディアでのマーケティングを実施するには、全て内製で行うだけでなくSNSマーケティングのプロに依頼するのもおすすめです。弊社では、YouTubeをはじめとしたSNSマーケティング/PRのご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、SNSマーケティングに課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。