「SNSマーケティングに関して最近よく耳にするけど、結局何をするのか、またどんなメリットやデメリットがあるのかよくわからない」といったお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。SNSマーケティングの活用は、企業や製品・サービスの認知向上・ブランド力のアップなどのメリットがあるものの、デメリットも多いのも事実です。デメリットを知らない状態で運用すると、予期せぬトラブルや炎上などの問題にまで発展しかねないでしょう。そこで今回は、SNSマーケティングのデメリットや運用を成功させるための対策をご紹介します。SNSマーケティングに興味のある方はぜひ参考にしてみてください。企業がSNSマーケティングに注力する理由企業がSNSマーケティングに積極的に取り組んでいる理由のひとつは、各種SNSプロットフォームのユーザー数の増加が背景にあるでしょう。総務省が発表した「令和3年版 情報通信白書」によると、SNSの利用状況は全体的に増加傾向にあります。2020年のSNS利用者の割合は、2019年の60.9%を上回る73.8%となっています。また中高齢者層もSNSが普及しつつあり、幅広い層へのアプローチが期待できるようになってきています。他にもユーザーと企業の距離が近く、リアルな感想を得られるなど、SNS文化特有のメリットが多くなっています。従来の手法ではリーチできなかった層の認知度向上を狙えるとして、利用者数の多いSNSはマーケティング市場において魅力的に見えるでしょう。SNSマーケティングが行われるプラットフォームSNSと一口にいっても、テキスト主流のものから画像に重きを置いたタイプ、動画共有に特化したものなど、サービス内容は多岐にわたっています。ここでは、SNSマーケティングに利用されることの多いプラットフォームについて、それぞれの特徴をご紹介します。Twitter10~30代がメインユーザーですが、40代以降の利用も多いのも特徴です。「ツイート」と呼ばれるテキスト主体の投稿に、動画や画像を貼り付けることも可能です。最大140文字までの短いツイートは、多くのユーザーに気軽に読んでもらえます。「いいね」やリツイートなど拡散されやすい機能が揃っており、人気のツイートは素早く拡散されるでしょう。YouTube世界最大級の動画共有サイトで、国内でも10~60代までとユーザー層が幅広くなっています。動画主体のSNSですが、60秒以下の短尺動画から数十分など長尺動画までを投稿することが可能です。横長の長尺動画が一般的ですが、最近はTikTokに似た縦長かつ最大60秒までの短いコンテンツ「YouTubeショート」も人気となっています。登録者数・視聴回数を増やすなど一定の条件を満たせば、チャンネルを誰でも収益化することが可能です。「いいね」機能やユーザーに動画をおすすめ表示する機能はありますが、積極的に拡散を狙うならTwitterなど他のSNSとの連携が欠かせないでしょう。Instagram10〜20代の利用率が6割以上を超えるSNSで、女性ユーザーが多い傾向にあります。画像や動画主体の投稿が主体となっており、ハッシュタグの活用でテキストが少なくても多くのユーザーにアプローチできる仕組みとなっています。キャッチーなサムネイルや「映え」る写真は、注目を集めやすいでしょう。一方で拡散機能がないため、積極的に拡散させたいなら他SNSとの連携も必要となっています。24時間で投稿動画が消えるストーリーズ機能はURLを貼れるため、とくにアプローチしたい商品やサービスの紹介、キャンペーンサイトへの誘導に便利です。TikTok10代の利用が6割弱にもなる、近年人気の比較的新しいSNSとなっています。15~30秒程度のショート動画が主体で、「まねっこダンス」など独自の文化があるのが特徴です。撮影から編集、投稿までアプリ上で手軽にできることから、中高生が放課後や休み時間に楽しめると急速に広まっていきました。ユーザー参加型のキャンペーン「ハッシュタグチャレンジ」は、すでに多くの大手企業が実施しています。「いいね」やコメント機能の他、新着動画は一定回数まで優先的におすすめ表示されるなど、誰でも動画をバズらせるチャンスがあります。LINE国内では主流のメッセンジャーアプリとして利用されており、ユーザー層も10~60代までと幅広くなっています。個人間のコミュニケーションツールとしてだけではなく、企業とユーザーを結ぶサービスとしても人気です。LINE公式アカウント(ビジネス向けアカウント)は、広告配信やメッセージの一斉送信などにも対応しており、ポイントカードやクーポン配信の機能は実店舗の集客にも役立つでしょ。求人サービスやアンケート機能もあり、活用の幅が広いのが特徴です。Facebook世界的に主流なSNSのひとつで、国内では30〜40代がメインユーザーとなっています。原則実名での登録がルールのため、名刺代わりに顔出しで使用しているユーザーが多いのが特徴です。日本国内においては実名利用を活かして、BtoB・ビジネスで使われる傾向が強いでしょう。ユーザー属性の正確性が高く、ピンポイントで広告配信できるのが魅力です。SNSマーケティングのデメリットSNSマーケティングは拡散性が高く、幅広い層にアプローチできるなどメリットが多くなっていますが、一方でデメリットももちろんあります。ここでは、とくに注意すべきデメリットを5つご紹介します。成果が現れるまで時間がかかるSNSの成果は、現れるまで時間がかかることが多い傾向にあります。第三者のバズった投稿がきっかけでフォロワーが爆発的に増加するケースもありますが、必ずしもすべてのアカウントに起こるとは限りません。コツコツと投稿を続けて堅実にフォロワーを増やすなど、長期的な運用を前提とした作業が必要です。方針によっては長期的な運用が難しいSNSでフォロワーを増やす基本的な方法は、継続的な投稿と、ユーザーとの積極的なコミュニケーションの2つです。投稿を繰り返してフォロワーを増やし、コミュニケーションをとることでファン化を狙えるでしょう。しかし面白い投稿、ためになる投稿だけを続けようとすると、やがてネタ切れとなってしまうでしょう。長期的に継続するためには、アカウントをどのような方向で運用していくか、方針決めが非常に重要です。運用にコストがかかるSNSの多くは、ビジネスアカウントであっても無料で基本的な機能を利用することが可能です。しかし事業の一環として行う場合、担当者の設置や投稿用画像や動画の撮影など、さまざまなコストがかかっていまいます。既存の従業員が日常の業務の片手間に運用するケースもありますが、知識がない人物が運用すると、必要以上のコストをかけてしまうおそれがあります。プロに依頼した場合も、作業内容に応じた費用はかかるため、SNSマーケティングの予算は慎重に検討しなくてはならないでしょう。発信した情報を完全には消せない一度SNSに投稿すると、なんらかの形でデータがインターネット上に残ってしまいます。即座に修正内容を投稿したとしても、最初の誤った情報が拡散されるリスクはあります。広告枠への出稿の場合は、そもそも途中での修正自体を対応していない場合もあるため、投稿する画像や動画、テキストは誤りのないよう細心の注意を払うことが大切でしょう。炎上リスクがある企業アカウントは、担当者の人数に関係なく「企業の意見」としてユーザーに捉えられます。性的なもの、差別や犯罪につながる発言など、公序良俗に反する投稿は企業全体のイメージを下げてしまう恐れもあるでしょう。過去に炎上した企業アカウントとして、次のようなケースがあります。担当者が個人アカウントと間違えて暴言を投稿したおもちゃメーカーの担当者による性的発言個人アカウントのように錯覚させる運用方法(ステマ行為)薬機法など法律に違反する内容の投稿一度炎上すると、企業イメージに長期的に影響し続けます。企業に対するネガティブな発言やメディアが増えたり、その後の対応方法も槍玉に挙げられたりと、炎上した案件以外にも影響が広がるでしょう。苦情メールや電話が増え、対処に追われることで日常の業務が滞ってしまうおそれもあります。SNSマーケティングのデメリットを避けるコツデメリットの多くは、事前に対処すれば発生を防いだり、影響を軽減したりできるものばかりでしょう。前述のようなSNSマーケティングにおけるデメリットを避けつつ、円滑にアカウントを運用していくためのコツをご紹介します。ツールやプロのサービスを活用する成果を出すためには、定期的な分析と改善が欠かせないでしょう。フォロワー数など表面的な数値のみを参考にするのではなく、分析ツールを活用した効果測定がおすすめです。分析や測定結果にもとづいたコンサルティングのみを外注する方法もあるので、予算と相談して取り入れてみてはいかがでしょうか。誤った情報を投稿しない体制作りをするSNS運用そのものを、ネットリテラシーの高い担当者に任せることが重要です。また、ヒューマンエラーは知識や経歴の有無に関係なく起こることがあるため、投稿前はダブルチェックを徹底するなど、体制自体の見直しも検討してみましょう。SNS運用のプロのアドバイザーに相談するなど、体制作りに専門的な知識を有する人物の力を借りるのも良い手段となっています。炎上リスク対策はネットリテラシーの醸成が重要SNSでの炎上は、運用を担当する従業員のネットリテラシーに原因がある場合が多くなっています。担当者はもちろん、全従業員にネットリテラシーに関する教育を行うようにしましょう。炎上したケースの中には、無関係な従業員が個人アカウントで社名を出して投稿した発言がきっかけとなったものも数多くあります。そのため担当者以外のネットリテラシーも軽視すべきではありません。SNS運用は経験豊富なプロに任せるのもおすすめ運用の大変さや炎上リスクを考慮すると、自社以外に外注する選択肢も検討するのもよいでしょう。SNS運用を代行してくれる専門会社なら、どのような投稿が注目されやすいか、どのような内容は炎上リスクがあるか分かっているため安心して任せられます。ある程度の費用はかかりますが、成果報酬のサービスを利用したり、コンサルティングのみ任せるなど必要最低限の外注に絞ったりと、工夫次第でコストは抑えられます。実績豊富な専門会社なら、知識のない人材が自社で内製するよりも高い費用対効果が期待できるでしょう。まとめSNSマーケティングでは、メリットやデメリット正しく理解し戦略や施策を設計を行いアカウントを利用することで認知度を高めたり、企業の集客や売上をアップすることが可能です。ぜひこの記事でご紹介したSNSマーケティングのデメリットや運用を成功させるための対策を参考に、SNSマーケティングを行ってみてはいかがでしょうか。SNSマーケティングを実施するには、全て内製で行うだけでなくSNSマーケティングのプロに依頼するのもおすすめです。弊社では、YouTubeをはじめとしたSNSマーケティング/PRのご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、SNSマーケティングに課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。