2021年10月現在、YouTubeの日本でのアクティブユーザー数は約6,900万と日々ユーザー数は増加しています。多くの企業が続々と参入してきているこのYouTubeで、マーケティングを行うのであれば媒体の特徴を理解しなければ思うような結果を得ることは出来ません。今回は企業がYouTubeマーケティングをする前に知っておきたい媒体の特徴について解説していきます。YouTubeの特徴を知りたい方は、参考にしてみてください。YouTubeがこれほど人気の理由とは2021年現在、YouTubeは世界最大の動画プラットフォームと言っても過言ではありません。総務省が発表した資料によると、平成30年度と令和元年度を比較した際に「動画投稿・共有サイトの利用者数」に関しては平成30年度と比較すると少し減少していますが、令和元年度の利用者割合は56%となっています。参考:令和元年通信利用動向調査の結果(総務省)https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/200529_1.pdfこれはつまり、インターネットを利用している人の2人に1人以上が何らかの動画投稿・共有サイトを利用しているということでもあります。日本で一般的に利用されている動画投稿・共有サイトとしては、YouTubeの他にもニコニコ動画やツイキャス、Twitchなど様々な媒体がありますが、大半はYouTubeだと言っても良いでしょう。その理由としては、2020年3月時点でのYouTubeのアクティブユーザー数は全世界で20億人を突破したとされていて、日本国内だけに絞っても18歳~44歳という若年層だけで3,000万人のユーザーが利用していると言われています。そして、1日あたりの視聴時間は全世界で10億時間以上だとされているので、少しの休憩時間があればYouTubeで動画を視聴するという方が多いのではないでしょうか。これほどまでに動画投稿・共有サイトの利用が一般的になっている現代で、YouTubeが世界的に人気を集めている理由について紹介していきましょう。主な理由は下記の3点が挙げられます。スマートフォンの普及によってインターネットが身近になり、娯楽として楽しんでいる時間の余裕が生まれたことによるヒマの増加を癒やしたいYou Tubeに自分だけの「好き」があるこの様に、人それぞれ自分だけの時間や娯楽を費やすためのツールとしてYouTubeが好まれているということです。こちらでは、それぞれの理由についてもう少し詳しく紹介していきましょう。理由1:身近な娯楽として楽しんでいるYouTubeが頻繁に視聴される理由としては、一般人の感覚に近いものが動画として投稿されているということにあります。例えば人気のあるコンテンツの「ゲームの実況」などについては、誰にでも出来るようなコンテンツとなっていて、実際にプレイをしているように感じながら視聴することが出来ます。YouTubeで人気のあるコンテンツとしては、下記のジャンルが挙げられます。クリエイター動画コスメ紹介動画メイクやヘアアレンジなどのファッション講座系動画ゲーム実況や攻略法の動画特定の商品のレビュー系動画このように、どれも動画の視聴者に合わせた日常生活の中で役に立つコンテンツが多いのが特徴的です。YouTubeで投稿者がアップロードする動画の特徴としては、誰でも出来そうな動画が投稿されることによって親近感が沸き、多くのユーザーを惹きつけていることが挙げられます。例えば、メイクやヘアアレンジの講座系動画について解説をすると、主な視聴者層は女性となるでしょう。そして、メイクやヘアアレンジに興味がない女性も少ないように、誰でも簡単に購入ができるアイテムをYouTuberが実践して動画として投稿することで、視聴者は自分が使用しているシーンを思い浮かべながら動画を視聴することが出来ます。その他のコンテンツに関しても、人気のあるものに関しては視聴者の身近にあるものが多数あり、好きな時に好きなコンテンツを好きな場所で視聴できるのがYouTubeを娯楽として確立させていると言えるでしょう。理由2:暇を豊かにしたい「YouTubeで動画を見ている」というと、人によっては暇な時間をダラダラと怠惰に過ごしていると捉えてしまう人も多いです。しかし、興味や関心のあるジャンルの知識を得ることによって暇を豊かにするということも出来ます。YouTubeの動画というと、一昔前までは素人による動画投稿が一般的でしたが、近年ではメディアの露出も増えてきて、芸能事務所やアニメ制作会社などが無料で視聴できるコンテンツを投稿していることも特徴の一つです。お笑いライブやアニメ番組、過去のテレビ番組なども合法的に視聴することが出来て、関連動画などから次々にコンテンツを視聴することが出来ます。テレビ放送などの場合はリアルタイムで視聴するか予め録画をしなければ視聴することが出来ませんが、YouTubeの動画だといつでも好きな時に視聴できるのが人気の高い理由となっています。理由3:YouTubeに「好き」があるYouTubeではガイドラインに沿ったものであれば基本的にどのような内容でも動画として投稿することが出来ます。最新の楽曲のプロモーションビデオや、本日のニュースはもちろんのこと、過去のテレビ場組やライブ映像、講演会の動画なども投稿することが出来るために、ほぼ全てのジャンルが視聴できると言っても過言ではありません。ただし、暴力シーンや過激なもの、公序良俗に反するものは投稿できませんので、その点に関しては注意しましょう。これらのことから、様々な年代のユーザーが自分好みのコンテンツを見つけることが出来るというメリットがあります。テレビ番組もケーブルテレビが普及したことによって、自分好みのジャンルのテレビ放送を視聴することが難しい時代では無くなりました。例えば、スポーツ専門チャンネルの中でも、さらに日本のプロ野球に特化したケーブルテレビチャンネルであったり。アニメ放送や海外のドキュメンタリー番組に特化したチャンネルなど、ケーブルテレビにも様々なジャンルのチャンネルが存在します。しかし、ケーブルテレビの場合は、あくまでも「コンテンツのジャンルを選ぶ」ということしか出来ません。「自分の好きなコンテンツ」ではなく、あくまでも「コンテンツのジャンル」なので、自分の好きな番組を見たいときはテレビと同様リアルタイムで視聴するか予め録画をして視聴するしかありません。YouTubeの場合は、コンテンツ単位で自分の見たいものだけを見続けることが可能で、興味がない番組に関しては避けることが出来ます。このように、自分の好きなものだけを追い続けることが出来るのもYouTubeという膨大なコンテンツのメリットと言えるでしょう。媒体としてのYouTubeの特徴はユーザーの層の厚さと分析ツールYouTubeの特徴としては、他の動画投稿・共有サイトやSNSサービスと比較すると、ユーザー層が厚いことにあります。コンテンツ量が膨大で多種多様なジャンルの動画が投稿されていることから、幅広い年代層・趣味嗜好の持ち主から多くの支持を集めているため多くの人が利用しています。また、動画投稿者という視点から見ると分析ツールの機能も充実しているため、とても使い勝手の良いプラットフォームとなっていることが特徴です。こちらでは、媒体としてのYouTubeの魅力を3つのポイントに分けて解説していきます。特徴1:世代を超えて幅広いユーザーが利用している冒頭でも紹介したように、日本国内だけに限定してもYouTubeのユーザーは18歳から44歳までで3,000万人以上のユーザーが居るとされています。さらに、ユーザー数に限らず18歳未満や45歳以上による動画視聴や動画投稿も珍しいことではありません。2019年に発表された各メディアの勢力図では主に検索エンジンを提供しているGoogleが1位で、2位がYouTubeとなっていました。YouTubeは2005年にGoogleから買収されたという歴史がありますので、言い換えれば1位も2位もGoogleが独占していると言えるでしょう。そのため、YouTubeのアカウントを作成するためにはGoogleのアカウントが必要となりますので、GoogleユーザーがそのままYouTubeユーザーになるということです。コンテンツの多彩さとユーザー数の膨大さの2点から、You Tubeは全世界で幅広い年代のユーザーを獲得していると言えます。YouTubeの視聴者層について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeの視聴者層について知りたい!年代別特徴6つと分析方法を紹介特徴2:YouTubeアナリティクスで効果分析が無料でできるYouTubeの分析ツールについても少しだけ触れましたが、さらに詳しく紹介します。YouTubeでは「YouTubeアナリティクス」という分析ツールが無料で利用することができ、このツールを使用すると投稿している動画に対して「誰がどこでどのくらい動画を見たのか」ということを調べることが出来ます。YouTubeアナリティクスで調べられる項目については下記のとおりになります。再生回数ユーザー層のステータス再生場所トラフィックソース視聴された端末視聴者維持率このような分析を無料で利用することができるツールなので、正しく活用することが出来れば自分が投稿した動画の弱点や強みなどを細かく分析することが出来ます。YouTubeアナリティクスやアナリティクスを活用した解析方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeアナリティクスの使い方!6つの項目に分けて詳しくご紹介▶︎参考記事:アクセス解析とは?YouTubeアナリティクスにおける使い方の手順7つ特徴3:ただし競合も多いため、マーケティング知識が必要となるYouTubeに動画を投稿して人気を得ようとすると、マーケティングやブランディングの知識が必要不可欠となります。その理由としては、YouTubeに動画を投稿しているのは個人や企業だけではなく、全国の自治体や公的機関など様々な方がYouTubeでチャンネル開設しているからです。そして、現在では多種多様な企業や団体がYouTubeへの動画投稿を重視しています。そのため、同業他社だけではない競合が多くなるので、自分が投稿した動画に魅力が足りなければすぐにユーザーが離れてしまいます。競合の中で的確に差別化を行いつつ、チャンネルのファンを増やすためには動画制作の知識だけではなく、マーケティングの知識が必要です。逆に言えば、ニッチな分野の動画でもユーザーのニーズを的確に捉えることが出来れば多くのファンを獲得することが出来ます。この様にYouTubeの効果を最大化するためには、専門家のコンサルティングを受けたり、専門資料や書籍を参考にしたりと様々な知識や経験が求められます。YouTubeを活用したマーケティングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeマーケティング会社の活用で効率的に集客戦略を立てよう▶︎参考記事:YouTubeマーケティングを活用するメリット6つ|活用する時の注意点も紹介▶︎参考記事:YouTubeにおけるマーケティング戦略のポイント7つ|事例4つもご紹介!まとめ今回は、YouTubeという媒体の特徴について紹介してきました。年齢や性別、職業などを問わずにYouTubeで動画を見ている人、または動画を投稿している人が多くなっています。これは、YouTubeが優れた媒体であるということと合わせて、幅広いユーザーから多くの支持を集めているからである。動画を投稿して効果を得たいと考えた場合、動画としての性質だけではなく、どのターゲット層にどのような情報や内容を届けたいのかということをキチンと分析しなければいけません。さらに動画の分析だけではなく、届けたいユーザーが求めているニーズについてもキチンと調査をしなければいけませんので、動画を投稿する際にはその点に気をつけて利用すると良いでしょう。弊社ではYouTubeマーケティング戦略策定から、動画企画・撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂いております。また、YouTubeマーケティングのみならず、SNS活用などのWebマーケティングにも精通しているため、SNS単独のマーケティングだけでなくYouTubeとSNSを組み合わせてより効果的に宣伝したいなどございましたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。その他、YouTubeに役立つ資料も無料公開中です。