サイトのドメイン変更を行う場合、どのような点に気を付けなければいけないのでしょうか。「自社サイトのドメインを変更したいけど、どうやればいいのだろう?」「 SEO の評価を下げずにドメインを変更したい。」といったお悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこでこの記事ではドメインを変更した際にSEOに与える影響やドメイン変更する際のポイント、SEOに影響を与えずドメイン変更する手順などをご紹介していきます。ドメイン変更を検討されている方は参考にしてみてください。ドメインを変更した際にSEOに与える影響とは?ドメインを変更することによって、これまではSEO的に評価されなかったサイトでも検索順位が上がるケースがあります。ドメイン変更によってサイトをリニューアルすると、これまでの評価がリセットされます。そのため、リニューアル前には検索順位が低かったWebサイトであっても、ドメイン変更によってPV数などが上がることがあります。ドメイン変更する際のポイント8つドメイン変更する際のポイントをご紹介します。ドメインを変更することによって検索順位やPV数が上昇するケースはありますが、どんなサイトでも必ずメリットがあるというわけではありません。ドメイン変更を行う場合は、いくつかの点に注意する必要があります。ここではドメイン変更する際のポイント8つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。ドメイン変更する際のポイント1:ドメインエイジを維持できなくなるドメインを変更すると、ドメインエイジを維持できなくなる点に注意しましょう。ドメインを取得してからの期間を「ドメインエイジ」と呼び、基本的にドメインエイジが長いサイトの方がSEOに高く評価され、検索順位も上位に上がってくる傾向があります。しかしドメイン変更を行うとその時点でリセットされることになるため、古いサイトの場合はドメインエイジを維持することができなくなります。ドメイン変更する際のポイント2:サイト評価を失うドメインを変更すると、サイト評価を失う点に注意しましょう。ドメインを変更することで新しいサイトだと判断されるため、これまでの評価がリセットされます。そのため、Googleからの評価も高く、流入数も安定していたサイトでドメイン変更を行った場合、以前の評価の実績がなくなってしまうことで今まで獲得していた流入数が大幅に減ってしまう可能性もあります。ドメイン変更する際のポイント3:SEOの効果を失うドメインを変更すると、SEOの効果を失う点に注意しましょう。外部のサイトから自社のサイトへのリンクが貼ってある場合、ドメイン変更を行うとリンクが切れます。しかし外部からのリンクもSEOでの評価の1つとなっているため、ドメイン変更によってリンクが失われれば、検索エンジンによる評価が下がる可能性があります。ドメイン変更する際のポイント4:リダイレクト処理を行うドメインを変更する場合は、リダイレクト処理を行うようにしましょう。リダイレクトとは、検索エンジンにWebサイトのURL変更を通知するための処理です。つまり、リダイレクト処理を行うことでドメイン変更前のURLでサイトに訪れたユーザーを自動的に新しいドメインへ転送することができます。そのため、ドメインの変更を実施した場合は必ずリダイレクト処理を行う必要があります。ドメイン変更する際のポイント5:リダイレクト解除の時期に注意するドメインを変更する場合は、リダイレクト解除の時期に注意するようにしましょう。ドメイン変更を行ってリダイレクト処理を実施した場合、いつリダイレクトを解除すればいいのかと迷うケースもあるでしょう。検索エンジンがサイトの移設を認識するまで、およそ半年から1年の期間が必要になります。そのため、1年間はリダイレクト解除はしないようにしましょう。また、可能であればできるだけ解除せずにそのままにしましょう。ドメイン変更する際のポイント6:サイトURLをHTTPS化しておくドメインを変更する場合は、サイトURLをHTTPS化しておくようにしましょう。HTTPSページとは、SSLに呼ばれる暗号化通信に対応したWebページのことです。HTTPS化を行うことによりデータ通信を暗号化できるため、悪意を持った第三者による情報の盗み見を未然に防ぐことができます。そのため、HTTPS化はセキュリティ面で重要な役割を担っており、サイトの常時HTTPS化が推奨されています。ドメイン変更する際のポイント7:シェアカウントはリセットされるドメインを変更する場合は、シェアカウントはリセットされる点には注意しましょう。リダイレクト処理を行った場合はドメインエイジや外部リンクといった要素に関する悪影響を抑えることができますが、SNSのシェアカウントはリセットされます。そのため、SNSでの拡散などを活用したメディア認知を行っている企業の場合は、影響が出る点に注意が必要になります。ドメイン変更する際のポイント8:301リダイレクトを使用するドメインを変更する場合は、301リダイレクトを使用するようにしましょう。301リダイレクトとは、前述のリダイレクト処理の一般的な方法です。301リダイレクトでは「.htaccess」ファイルを作成して行います。また、リダイレクトには302リダイレクトもありますが、302リダイレクトはメンテナンスでの利用を行うものなので、ドメイン変更での使用には適していません。SEOに影響を与えずドメイン変更する手順SEOに影響を与えずドメイン変更するならSEO対策を意識した手順を踏むようにしましょう。まずは検索エンジンにインデックスされないようにクローラーからブロックして、新ドメインのサイトを用意します。次に新旧ドメインの内部リンクなどがすべて正しいか確認し、準備が整ったら旧ドメインから新ドメインへの301リダイレクトを行いましょう。その際に、新ドメインのブロックを解除するのを忘れないようにしましょう。ドメイン変更後SEOに影響を与えた失敗例3つドメイン変更後SEOに影響を与えた失敗例をご紹介しますここまでご紹介したように、サイトのドメイン変更はサイトの存続に関わるようなさまざまなデメリットを生む可能性があるため、細心の注意を払って実行する必要があります。ここでは最後にドメイン変更後SEOに影響を与えた失敗例3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。SEOに影響を与えた失敗例1:トップページに全てのリダイレクト先を設定しているドメイン変更後、トップページに全てのリダイレクト先を設定したためSEOに影響を与えたケースがあります。ドメイン変更前のすべてのページからトップページへリダイレクトせずに、対応するページにリダイレクトしましょう。すべてのページからリダイレクトを行うと、順位が下がるケースがあります。また、削除したURLは404エラーを返すようにしておくことで、GoogleにURLがないことを認識させることができます。SEOに影響を与えた失敗例2:変更前のサイトをそのままにしているドメイン変更前のサイトをそのままにしているためSEOに影響を与えたケースがあります。ドメイン変更前のサイトがある状態で同じ内容のサイトを立ち上げた場合、コピーサイトと見なされSEOの順位が上がらないケースがあります。そのため、旧ドメインのサイトを閉鎖してから新ドメインのサイトを立ち上げるようにしましょう。また、完全な削除を行うためにはサイトを検索エンジンのクローラーからブロックする必要があります。SEOに影響を与えた失敗例3:リダイレクト設定をしていないそもそもリダイレクト設定をしなかったため、SEOに影響を与えたケースがあります。多く見られる失敗例ですが、リダイレクト設定を行わなければ評価が新しいサイトに引き継げず、正しい評価を得ることができません。そのため、以前のURLをそのままにした状態でのサイトのリニューアルを行わないようにしましょう。SEOに影響を与えないドメイン変更の手順を知ろうサイトのドメイン変更を行う場合にはリダイレクトを行いましょう。ドメイン変更を行うことで検索順位が上昇するケースもありますが、正しい対処を行わなければ逆に評価が引き継げずに順位が下がる可能性があります。ぜひこの記事でご紹介したドメイン変更する際のポイントやドメイン変更後SEOに影響を与えた失敗例などを参考に、SEOに影響を与えない適切なドメイン変更を行うようにしましょう。弊社では、SEO対策の企画や設計・実際の運用のご支援も行っています。無料のオンライン相談を実施していますので、SEO対策に課題を抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。