YouTubeは現在、国内で7,000万人以上(2022年5月現在)の月間アクティブユーザーを誇る動画共有プラットフォームです。YouTube広告の成長も著しく、多くの企業がYouTube広告に参入しています。しかし、設計や配信方法によって逆効果になってしまうこともあります。そこで今回は、YouTube広告のメリットを最大限享受できる出稿方法について解説していきます。YouTube広告の配信を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。YouTube広告のメリットリスティング広告やディスプレイ広告など、YouTube広告以外にも様々なWeb広告のマーケティング手法があります。その中で、YouTube広告を活用して企業がマーケティングを行うメリットとは、どのようなものなのでしょうか。①アクティブユーザー数が多く、幅広い層に訴求できる出典:YouTube の経済効果とは - Think with Google2022年5月時点の調査では、日本国内の月間ユーザー数は7,000万人にのぼり、18歳以上の65%がYouTubeを利用していることになります。インスタグラムやFacebookのユーザー数が2,000万人〜3,000万人と言われていることから、YouTube広告を活用することで多くのユーザーに訴求できることが分かります。また、自宅で過ごす時間が長いコロナ禍では、YouTubeの視聴者数が急増しています。どの年代が動画を視聴しているのかを把握すれば、視聴者層に合わせた広告をつけることができ、効果的にアプローチができるでしょう。②動画を活用して視覚的にユーザーにアプローチできるYouTube広告は、リスティングやディスプレイ広告とは異なり、映像と音声を組み合わせてユーザーにアプローチすることができます。数秒の間に多くの情報をユーザーに伝えることができるので、魅力的な動画を配信できれば、ブランドや商品を知らなかった潜在層に興味・関心を抱かせることが可能になります。③自社サイトへ直接誘導できる売上を上げるためには、宣伝をしなければなりません。宣伝の一つとしてYouTube広告を出すことで、視聴者に自社で取り扱っている製品を知ってもらうことが出来ます。視聴者が広告表記をクリックすることで自社サイトに直接誘導でき、そこで興味を持った視聴者が購入する可能性もあるでしょう。自社サイトへの誘導方法は、広告動画中にクリックバーを用意したり、動画投稿者の動画中に広告を表示させたりします。④ターゲットを絞って配信できるYouTube動画広告は、Google広告と連動しているため、ユーザーの年齢や性別・地域・時間帯などを絞って配信することができます。広告の内容や商材・サービスに興味のないユーザーを除外することで、費用対効果を高く保ちつつ効果を出すことができます。YouTube広告のデメリットYouTube広告は特定のユーザー層にも、幅広い層にも、配信方法を選べばどちらにもアプローチできるメリットがあります。一方で、YouTube広告の配信方法だからこそ、逆効果になってしまう場合も少なくありません。広告を効果的に配信するためには、プラットフォームや形態ごとのユーザー心理も考慮することが重要です。まずはYouTube広告の出稿が、かえってマイナス方向にはたらいてしまう3つの理由をご紹介します。スキップ不可の広告でブランドイメージが悪くなるYouTube広告でもっとも一般的な形態が、動画本編の前後や途中に再生されるインストリーム広告などです。細かく分けるとスキップ可能なもの、スキップ不可のもの、スキップできないが5秒程度の短いものがあります。スキップ可能なものや、5秒程度の短いものに比べると、スキップ不可で再生時間の長い広告はユーザーにストレスを与えやすいです。ストレスを与える広告はユーザーにとってのブランドイメージにまで影響を与えてしまい、広告配信がかえって「このブランドだけは買いたくない」と思わせてしまう結果になることもあるでしょう。スキップ可能なものも、あまりに長い動画は、手元が塞がって操作できないユーザーから敬遠されるため注意したいところです。広告動画のクオリティが低くブランドイメージが悪くなる広告動画のクオリティもブランドイメージを左右する大事な要素です。たとえば以下のような広告動画は、ブランドイメージにマイナスな影響を与える可能性があります。ロゴの主張が目立つ広告の目的と形態がマッチしていない広告からのアクションを促す導線が不明瞭スキップ可能な広告は、冒頭の数秒を視聴すると途中でスキップできるようになります。そのためスキップされる前にブランドを認知してもらおうと、ブランドロゴをアピールしすぎているケースがあります。ブランドロゴの主張が目立つと、ユーザーはかえってそのブランドを避けるようになってしまうリスクがあるでしょう。広告の目的に配信内容が合っていない場合や導線が不明瞭な場合も、ユーザーを混乱させてしまうため適切とは言えません。たとえば同じ動画の前後に再生される広告でも、ブランド認知拡大に適切なインストリーム広告とアクションを促す効果が高いアクション広告では、目的が大きく異なります。広告の内容に合った形態を選び、具体的なアクションを求めたい場合は分かりやすい導線を用意することが重要です。何度も同じ広告が流れることでブランドイメージが悪くなるYouTube広告は、何度も同じものが表示されることがあります。ユーザーの多くが1日に複数の動画を視聴するため、新しい動画へ移動するたびに同じYouTube広告が再生される可能性は高いでしょう。広告動画の内容自体に悪い印象を持っていなくても、何度も繰り返し表示されるとユーザーはストレスを感じるようになります。「この広告、しつこい」と思われてしまえば、ブランドイメージの悪化にもつながります。ユーザーによってはブランドの商品を避けるようになり、ブランディングがマイナスにはたらいてしまいます。YouTube広告で効果を出すために必要な出稿時の注意点YouTube広告は前述のような注意点もありますが、適切に配信すれば高い効果を得られます。何よりユーザー数が世界的に多く、幅広い世代にリーチできる強みは他のプラットフォームでは代用が難しいでしょう。ここでは、YouTube広告のメリットを享受するために押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。広告の目的にマッチした出稿方法を選択するYouTube広告は、動画の前後や途中に再生されるタイプだけではありません。トップページに大きなバナーとして表示させたり、動画枠の周囲にサムネイルとして表示させたりする形態もあります。それぞれ期待できる効果が異なるため、配信したい広告の内容やターゲット、求めるコンバージョンなど目的を考慮したうえで適切な出稿方法を選びましょう。たとえば一部の例として、以下の選び方が挙げられます。商品・サービス、ブランドの認知向上:TrueViewインストリーム広告など商品・サービスの比較検討を促す:TrueViewディスカバリー広告など見込み顧客の把握や購買:TrueViewアクション広告などTrueViewインストリーム広告やTrueViewアクション広告は、動画の前後や途中で再生されるタイプの広告です。両者の違いはTrueViewインストリーム広告はブランディングに適しており、TrueViewアクション広告は明確な導線でより具体的なアクションを促すときに適していることです。TrueViewディスカバリー広告は、関連動画の枠や検索結果といった、動画枠とは異なる場所に表示される広告で、ユーザーがクリックするまで動画は再生されません。前述のTrueViewインストリーム広告やTrueViewアクション広告と比べると、広告の内容に強い興味をもったユーザーのクリックを得やすい特徴があります。YouTub広告の種類について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:一覧で紹介!YouTube広告の種類7つ|人気があるYouTube広告の例ユーザーの興味を引く、質の良い広告動画を準備するユーザーが続きを見たくなるような、多少繰り返し見せられてもストレスになりにくい高品質な広告動画を用意することも重要です。高品質な動画とは、単純に映像の美しさをさすのではなく、ターゲットユーザーに適した企画や編集が施されたものをさします。ユーザー層が面白いと思う動画の傾向見入ってしまう動画とは何かユーザーを惹きつける内容とは何か上記を意識して、企画作りから高品質の広告動画を目指しましょう。YouTubeアナリティクス等を使い、出稿内容を常に最適化するYouTube広告は、出稿すれば終わりではありません。ターゲットユーザーからのコンバージョンをしっかり取れているか、定期的に分析することが重要です。分析結果から費用対効果が得られていないと分かった部分は、適宜改善したり、次回に活かしたりと広告の最適化をはかることが成果につながります。おすすめは、無料で利用できるYouTubeアナリティクスやGoogleアナリティクスの活用です。また、必要に応じて、SNSなど他のメディアと組み合わせて広告配信する方法もあります。自社での分析や改善が難しい場合は、YouTube広告に詳しい専門家に相談しましょう。YouTube広告の効果測定に重要な指標を詳しく見るYouTube広告を本格的にやるなら、専門家にご相談をYouTube広告はメリットが多い一方で、目的に応じた配信方法の選択や、出稿後の分析、改善など、専門知識がなければ思うような効果が得られない部分も多いです。自社でYouTube広告専門の部署を立ち上げて、長期的に育てていくのでなければ、専門家への相談がおすすめです。ノウハウがない状態からYouTube広告を始めて費用や時間を無駄にするよりも、YouTubeの特徴を熟知した専門家に外注したほうが、効率的に広告配信できます。弊社では、YouTube広告の制作から広告運用まで一気通貫で対応可能です。YouTube広告を活用したいがやり方が分からない動画広告用の動画制作リソースが社内にないYouTube広告の運用方法が分からないなどのお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。その他、YouTube広告活用の参考になるお役立ち資料を無料で公開しております。