新型コロナウイルスや5Gの影響を受けて、自宅やスマートフォンで動画を楽しむ時間が増えました。また、2020年から有名人が相次いでYouTuberデビューしたことでYouTubeの視聴者が増え、商品PRやブランディングを目的としてYouTubeチャンネルを開設する企業も増えるなど、YouTube市場全体が活性化しています。一方、思うように視聴回数や登録者数が伸びず、運用に苦戦しているYouTubeチャンネルも少なくありません。そのような状況のなかでYouTubeで成功をおさめるには単に制作した動画を投稿するだけでなく、YouTubeアナリティクスを活用しアクセス解析を行いPDCAサイクルを回していくことが必要不可欠です。このようにYouTubeチャンネルの運営者にとって、YouTubeアナリティクスは欠かせないツールとなっています。上手に活用すれば、効率よく自分のチャンネルの課題を発見し、より良い方向へと対応できます。この記事では、YouTubeアナリティクスの活用方法などを紹介します。YouTubeの運用担当者やマーケティング担当者はぜひご覧ください。YouTubeアナリティクスとは?「YouTube Studio アナリティクス」は、「YouTube アナリティクス」とも呼ばれ、動画投稿サイト「YouTube」のツールのひとつで、これによって自分が投稿した動画の視聴状況を確認できます。さらに、どのような人がどのような経路で、自分の動画にたどり着いたのかという分析も可能です。そのため、自分が制作・投稿した動画コンテンツの改善点を見つけるための手段として活用できます。YouTubeチャンネルを運営する上でアナリティクスは必要?YouTubeに動画を投稿する最大の理由は、収益をあげられるからでしょう。しかし、YouTubeにいくつもの動画を投稿しても、多くの人に視聴されなければ収益があがりません。そこで必要となるのが、視聴状況の分析と動画の手法・趣向の改善です。したがって、YouTubeチャンネルを運営するうえで、視聴状況やリーチ状況を分析できるYouTubeアナリティクスの活用は欠かせません。YouTubeアナリティクスの7つの項目YouTubeアナリティクスは、YouTube Studioからアクセスすることができ、特別なダウンロードなどの手順は不要で、無料で利用できます。YouTubeアナリティクスはチャンネル運営に役立ちますが、提供されるデータや指標が非常に多いため、知識とコツを身につけ、自分に合った使い方で活用しましょう。ここからは、そんなYouTubeアナリティクスが提供する項目を具体的に紹介していきます。YouTubeアナリティクスの項目1:入り方YouTubeアナリティクスにアクセスする際は、以下のような手順を踏みます。まず、youtube.comにアクセスしてログインします。この際、Googleアカウントが必要です。次に、YouTube上で画面右上のアイコンをクリックし、「YouTube Studio」を選択しましょう。さらに、左側のメニューで「アナリティクス」を選びます。これで、アナリティクスが提供する指標を確認できます。YouTubeアナリティクスの項目2:トラフィックソースYouTubeアナリティクスでは、 「リーチ」タブから、「トラフィックソース」を確認できます。これにより、視聴者がどのように自分の動画へたどり着いたのか、視聴者がYouTubeで自分の動画を見つけた経緯の詳細を把握できます。例えば、視聴者が動画を見つけた外部サイト・アプリや誘導された元の関連動画、自分の動画を見つける際に視聴者が検索していた語句などを知ることも可能です。YouTubeアナリティクスの項目3:データの集計期間YouTubeアナリティクスの「概要」タブでは、視聴回数の推移を分かりやすいグラフで確認できます。その集計期間は、「28日間」「90日間」「365日間」「全期間」などを選択することができるため、目的に応じて変更しましょう。さらに、「リアルタイム統計」では 「48時間」または「 60分間」のパフォーマンスを確認できます。YouTubeアナリティクスの項目4:視聴者の維持率自分の動画の中で、視聴者がどこで離脱したかを測ることができる「視聴者維持率」は、動画の再生回数よりも今後の制作方針を決める重要な指標となります。YouTubeアナリティクスで視聴者維持率を確認するには、目的の動画を選択したあと、「エンゲージメント」タブを使います。視聴者維持率の推移を表すグラフの形状により、動画の中で視聴者がもっとも興味のある、または興味のない箇所を知ることも可能です。YouTubeアナリティクスの項目5:ユーザーの層YouTubeアナリティクスの「視聴者」タブを選択すると、動画を見た視聴者についての詳細が分かります。自分の動画を閲覧している視聴者の居住地域や使用言語、年齢層、性別などを把握できます。そして、自分の動画をどのような人が視聴しているかが明確になり、ターゲット層の発掘にも役立つでしょう。さらに、自分のチャンネルからの通知を受け取る「チャンネル登録者」の割合も確認できます。YouTubeアナリティクスの項目6:再生場所YouTubeアナリティクスの展開表示レポートの指標を変更することによって、多彩な情報を得ることができます。例えば「再生場所」を選べば、自分の動画が再生されたのが「YouTube動画ページ」なのか、「YouTubeチャンネルページ」なのか、「外部のウェブサイトまたは埋め込みプレイヤー」なのかを確認できます。なお、表示される指標はプラットフォームによって異なります。YouTubeアナリティクスの項目7:エンゲージメントYouTubeアナリティクスの「エンゲージメント」 タブからは、合計視聴時間と平均視聴時間などが確認できるほか、前述した視聴者維持率や自分のチャンネルにおける人気の動画と再生リストを表示する機能があります。さらに、過去28日間の上位のカードと終了画面を見ることも可能です。つまり、「リーチ」タブで自分のチャンネルにたどり着くまでの経緯を、「エンゲージメント」タブで視聴状況を分析できるということです。YouTubeアナリティクスの活用方法6選動画コンテンツを制作し、投稿している人の悩みの多くは、再生回数が伸びないことやチャンネル登録数が増えないことでしょう。これらの悩みを解決するために、YouTubeアナリティクスの活用は不可欠です。悩みを抱えている人ほど、YouTubeアナリティクスをじっくりとチェックし、改善ポイントの発見につなげましょう。ここからは、YouTubeアナリティクスの活用方法を紹介します。アナリティクスの活用方法1:YouTubeSEOの分析に役立つ前述したとおり、YouTubeアナリティクスでは「リーチ」タブのトラフィックソースレポートを見れば、自分の動画に視聴者がたどり着いた経緯が分かります。これを利用してYouTubeでのSEO対策を行うことができます。SEO対策のひとつとして、YouTubeでは視聴回数よりも総再生時間の長さが検索優位となることを利用し、再生時間を長くするための動画作りをするために、視聴者維持率を利用しましょう。アナリティクスの活用方法2:チャンネルの全体を確認できるYouTubeアナリティクスでは、自分のチャンネル全体の視聴状況レポートを確認できます。レポートを利用してチャンネルの総合的なデータを把握し、チャンネルの成長に必要な要素を分析しましょう。注目すべきはグラフが大きく変化している箇所で、その原因を追究しなければいけません。一方、大きな変化が見当たらなければ、一度チャンネルに変更を加え、反映された結果を確認して今後の運営方針に役立てましょう。アナリティクスの活用方法3:投稿した動画を詳しく分析できる前項で示したとおり、YouTubeアナリティクスでは、チャンネル全体の総合的なデータだけでなく、動画ごとの詳細なデータを見ることができます。例えば、動画の本数が増えてその再生回数にバラつきが出てきたら、動画ごとのデータを確認して分析する必要があるでしょう。動画ごとのデータは、YouTube Studioの「動画」で目的の動画を選択し、左側メニューの「アナリティクス」を選択すると確認できます。アナリティクスの活用方法4:シェア率の確認ができる動画の分析において閲覧した視聴者のシェア数も重要な指標です。YouTubeアナリティクス上では、動画を閲覧した視聴者がYouTubeの「共有」ボタンを使用して、他のSNS上などに共有した回数をシェア数ととらえます。確認の仕方は、折れ線グラフのパラメータである「その他の統計情報」から「共有数」を選ぶと、共有ボタンが押された回数と共有されたサイト先が示されます。アナリティクスの活用方法5:ユーザーが好む動画を理解できるYouTubeアナリティクスの「エンゲージメント」タブでは、自分のチャンネルの中の人気の高い動画を確認できます。これは、総再生時間で決められますが、その指標の変更も可能です。さらに、どれだけの視聴者が高評価または低評価したのかが動画ごとに分かり、チャンネル全体の高評価数の比率も追加できます。これらの機能によって、視聴者の好む動画が一目瞭然であり、今後の対策に活かせます。アナリティクスの活用方法6:視聴端末に向けた動画を作成できる前述したとおり、YouTubeアナリティクスの展開表示レポートの中の指標を変更し、「デバイス」を選べば、視聴者が使用している視聴端末の種類やOSの種類を確認できます。その結果を活用し、視聴者の使用端末に合わせて横動画か縦動画のどちらに重点を置いてコンテンツを制作するか選ぶこともできます。このように、さまざまな指標を変えて統計をとることによって動画制作の方針を柔軟に変更していくことが重要です。YouTubeアナリティクスを活用してより良い動画を作ろう!YouTubeチャンネルの運営者にとって、YouTubeアナリティクスは必ず利用するべきツールです。YouTubeアナリティクスを活用してデータを分析することで、自分のチャンネルの課題を発見でき、効率的に改善すべき手段へつなげることができます。そのため、YouTubeアナリティクスを活用し、よりクオリティの高い、注目を浴びる人気動画を制作しましょう。弊社では、企業のYouTubeチャンネル運用支援に特化し事業を展開しており、これまで多くのチャンネルで収益化や改善、集客アップの実績がございます。YouTube運用でお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせください。その他、YouTubeチャンネル運用の参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。