自社の製品やサービスを広く知ってもらうために、動画コンテンツはとても魅力的です。今回は紹介動画を制作する上での手順やコツ、注意点などをまとめました。また例として、企業やサービスを紹介している動画を17本ピックアップしていますので参考にしてみてください。紹介動画を作る時の手順とは?広く自社のサービスや商品を知ってもらうために、動画が効果的だということは分かっていても、作り方がよく分からないと悩む企業や団体の方は多いのではないでしょうか。ユーザーは課題や悩みを解決したい時に、サービスや商品を購入します。その課題や悩みがどのように解決されるかをユーザーに伝えるためには、どのような手順で動画を制作していけば良いのでしょうか。この記事では、会社で紹介動画を制作する時のコツやメリットだけでなく、参考になるような動画事例を交えながら、動画を作る時の手順について紹介します。会社で紹介動画を作る時のコツ3つ現代では、動画は世界に伝わる効率的なプレゼンテーションの方法として認知されており、動画の品質はとても重要な要素になります。では、実際に紹介動画を制作する場合は、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。ここでは、さまざまなポイントの中から3つのコツを紹介します。紹介動画の制作を考えている方は、ぜひ参考にしてください。1:ターゲット層を明確にするまず、動画を制作するにあたって、動画を見てもらいたい層はどこなのかを明確にしておきましょう。これは、作りたい動画の内容を誰に届けたいかによって、構成やシナリオなどの内容も変わってくるからです。例えば、住んでいる地域や性別、年齢といった設定を絞ってペルソナを設定し、紹介したい内容とペルソナの関心や悩みがマッチするかどうかを考えることも大切です。それによって、動画全体の雰囲気や選ぶ曲をどういったものにするのかも変わってきます。具体的なターゲット層のイメージは、紹介動画の基盤となります。しっかりとビジョンを打ち立ててから制作を始めてみましょう。2:360度見せることを意識する360度動画とは、一度に360度全方向からのアングルを見られる動画のことです。社内の様子や施設の中を紹介する動画や、イベントや展示会の雰囲気を伝えたい場合など、360度見せることを意識して構成するのも良いでしょう。全体を見せることによって、視聴者がその場にいるような感覚になると同時に、自分が見たいところを自由な角度で閲覧することも可能なので、動画の視聴時間を長くする効果が得られます。3:訴求を高める動画を制作することで、自社の製品やサービスの価値をより的確に、多くの人々に広く訴求できます。また、素材や編集のやり方次第では、バリエーションも増やせます。企業のPRやコンテンツの紹介などに使用することで、効果的に訴求を高められる最適なツールの一つと言えます。会社で紹介動画を使うメリット5つ自社の商品やサービスの伸び悩みがあり、もっと情報を伝えたいと思っている企業であれば、おしゃれで魅力的な動画を制作することで解決の糸口になるでしょう。ここでは、動画を使うメリットの中から、5つのポイントを紹介します。紹介動画を作るメリットを把握し、消費者へのアピールに努めましょう。1:多くの情報量を伝えられる1つ目の動画のメリットは、とにかく情報量が多いということでしょう。動画は、文章や画像といったコンテンツに比べ、「1分間で約180万字もの情報量がある」と言われています。動画の長さを工夫することで、多くの情報をじっくり伝えたり、短い中にコンパクトにまとめたりできます。文章だけでは伝わりにくいことも、動画であれば分かりやすく表現豊かに伝えられます。2:現場の雰囲気を伝えられる紹介動画を作るメリットの2つ目は、現場の様子を伝える動画を制作することで、生産現場や社内の雰囲気をリアルに紹介できることです。「自社の商品がどういった環境で生産されているのか」「どのような社内環境で仕事しているのか知りたい」と思っている顧客やユーザーも多いのではないでしょうか。紹介動画を通して臨場感を出すことで、消費者や顧客の安心感を得ることや、新たなクライアントに興味を持ってもらえることに繋がっていきます。3:会社や商品の宣伝ができる紹介動画を作ることのメリット3つ目は、商品を生産している場所に一緒にいるようなライブ感を演出でき、より印象的に宣伝できることです。動画コンテンツを視聴すれば商品への理解も高まり、購入を検討するユーザーも増えます。自社のサービスや商品の紹介には効果的なコンテンツと言えます。4:印象に残りやすい紹介動画を作ることのメリット4つ目は、文章を読むのとは異なり、音声と映像の組み合わせで相手に与える印象が大きく変わることです。音声と映像の双方から表現できれば、より印象に残りやすくなります。また、同じ映像であっても音楽によって印象が異なりますので、工夫次第で複数のバリエーションを展開できます。5:SNSなどに拡散されやすい紹介動画を作ることのメリット5つ目は、TwitterやInstagramなどのSNSに動画を投稿することで、人気が出れば多くの人に拡散されやすくなることです。現代では、TikTokやYouTubeなどの人気が高まり、今や動画コンテンツは日常に溢れるようになりました。そこに投稿した動画が拡散されれば、想定していなかったユーザーにまで届けられます。ターゲット層以外のユーザーの目にも触れる可能性が高まります。紹介動画の活用事例17選ここでは、具体的な活用事例の動画を17本紹介して行きます。紹介動画を撮影する場合には、具体的にどのようにすれば良いのか、ぜひ自社の動画を作る際のアイディアの参考にしてください。1:クックパッドの場合レシピ検索サイトとして有名な「クックパッド」では、企業紹介動画もコンセプトムービーも、イラストを使って親しみやすく仕上げています。クックパッドは、世界中で利用されているサイトのため、アクセス数も非常に大きくなっています。採用ムービーでは、これまでの歩みやコンセプトの紹介とともに、必要な技術や知識を具体的に紹介しています。アニメーションを使って楽しい雰囲気も演出しているため、印象に残りやすい動画と言えるでしょう。2:リノベる。の場合中古マンションのリノベーションを手掛ける企業「リノベる。」では、コンパクトにまとめた説明をステップ1~6にまとめて簡潔に説明しています。中古のマンションを購入してリノベーションするイメージが、可愛いカップルを描いたストーリー仕立てのアニメーションで分かりやすく紹介されています。中古マンションの購入を考えているユーザーにとって、イメージしやすい構成と言えるでしょう。3:ハッシャダイリゾートの場合リゾートバイト派遣会社「ハッシャダイリゾート」の動画は、楽しい雰囲気のアニメーションと音楽で構成されています。初めと終わりに「リゾート地に0円で行って、楽しく働こう」「楽しんで働かなくてはもったいない」と呼びかけ、前半でサービスを紹介し、その後は3ステップで会社の利用方法が説明されています。4:finbeeの場合日本初の銀行口座と連携した自動貯金アプリ「finbee」のサービス紹介動画では、サービスを使うことで、どのように毎日お金を貯めていけるかをアニメーションで描いています。冒頭に、「貯金はつらいものだと思っていないか」と問いかけ、貯金が続かない理由を具体的に挙げることで、ユーザーの共感を得られる導入となっています。5:Anycaの場合自分の車をカーシェアリングするアプリ「Anyca」のサービス紹介動画では、マイカーを持っていることにまつわる悩みなどを、カーシェアリングをすることで解決できるイメージが、分かりやすく描かれています。サービスの説明だけでなく、カーシェアを始めるとどんなメリットがあるかを示し、「あなたならどうするか」という問いかけによってメリットを印象づけています。6:EPARKの場合「EPARK」は、待ち時間のストレスから解放されるアプリです。サービス紹介動画では、レストランの待ち時間や、処方箋の薬も待たずに受け取ることが可能といった、具体的なシチュエーションを例に挙げて分かりやすく説明しています。また、飲食店や薬局だけでなく、美容院や歯科など様々な施設と提携していることも分かります。7:ペロリッヂの場合「ペロリッチ」は、食材や食品のストーリーと出会えるアプリサービスです。サービスの魅力を3つにまとめて、アプリを使って得られる楽しさや喜びを紹介しています。「おいしい」を介在に、新しいコミュニティが生まれていくイメージも訴求しています。8:任天堂株式会社の場合多くの人に知られている大手ゲームメーカーの任天堂株式会社では、ゲーム商品の紹介動画を数多く制作しています。中でも再生回数が多い「Nintendo みまもりSwitch」の紹介動画では、ナレーションに落ちついた男性を起用することで、動画全体に重みを生んでいます。ゲームをやりすぎてしまう子どもに対しての親の目線を、人気のキャラクターを用いて表現することで直接的になりすぎないスタンスを取っています。動画のストーリーに入りやすいように、視聴者が「あるある」と思うシチュエーションを描いて共感につなげています。9:三菱商事株式会社の場合三菱商事株式会社は大手企業の一つですが、どのような事業を展開しているのか見えにくい部分もあります。そのため、企業紹介ビデオでは多岐にわたる事業をカテゴリーに分類して、分かりやすく紹介する構成になっています。実際に働いている従業員の様子を国内外で撮影し、イメージ動画と織り交ぜた構成にしているため、直接見ることができない場所で支えている人や事柄も想像しやすくなっています。10:タイムズの場合「タイムズカーシェア」は、パーク24グループのタイムズモビリティ株式会社が運営するカーシェアリングサービスです。企業紹介動画では、サービスの概要や具体的な利用方法の流れを分かりやすく説明するばかりでなく、利用数・ステーション数・車の台数も業界上位であることをアピールして、信頼度が高いサービスであることを印象づけています。11:モンスター・チャンネルの場合「モンスター・チャンネル」は、店舗向けBGMサービスです。店舗で市販のCDを流す場合は、著作権管理事業者への申請が必要になるため、著作権使用料が発生することを注意喚起しています。このサービスを利用すると、アプリを導入するだけでさまざまなジャンルのBGMを流すことが可能です。面倒な手続きは不要で、著作権の申請を代行してくれることや、コストが安いこと、パソコンやタブレットにも対応可能で、曲の数も豊富に揃っているといった利点をまとめています。12:カオナビの場合「カオナビ」とは、クラウド型の人材管理ツールです。人材の情報を照会する際に、従来型の派遣サービスでは「顔と名前が一致しない」という悩みを抱えることも多くありましたが、顔写真と実績をリンクさせることでその悩みを解決させたツールです。紹介動画では、このツールを導入することによって、マネジメント業務や管理職にとって、どのような効果があるかを説明しています。経歴や評価などの情報管理をまとめて行えることにより、管理職と社員一人ひとりとのつながりが深まっていきます。また、実際に導入している企業での「使ってみた感想」も紹介されており、視聴者に対して利用者の声をリアルに届けています。13:ルクミーフォトの場合「ルクミーフォト」とは、幼稚園や保育園など、子供の施設専用のインターネット写真販売サービスです。ルクミーフォトの紹介動画では、専用アプリで撮影した後のアップロード方法や親御さんへの販売作業などを詳しく紹介しています。その他にも、保育士が子供の写真を撮る際の悩みなどを挙げ、それをどのように解決できるのかについても詳しく紹介しています。普段は見られない、園での子供の表情が見られ、検索もしやすくなっているので、忙しい親御さんにとっても使いやすいサービスです。後半では、実際に導入している施設の人達にインタビューしており、使ってみてのリアルな声を収録しています。また、料金が無料であることを最後に紹介することで、お得感がアップする構成になっています。14:BowNowの場合「BowNow」とは、無料のマーケティングオートメーションツールです。BowNowの紹介動画では、マーケティングシステムを自社で設置したくても難しくて分からない、コストがかかって大変という課題に対して、どのように解決できるかを説明しています。また、実際に導入すると、マーケティング部門、営業部門それぞれの部署にとってどのような変化が生まれるか、どういった利点があるかといった使いやすさも紹介しています。15:Paymeの場合「Payme」とは、給料即日払いサービスです。このサービスを導入すると、従業員に即日で給与を支払えます。Paymeの紹介動画では、独身社会人の多くが、貯蓄が少なく、次の給料日までお金がもたないという背景があることを説明し、即日支払いのニーズがあることを伝えています。上記の他にも、導入することで離職率の低下につながったり、支払い業務の効率化が図れるなどの具体的なメリットを紹介しています。テンポの良い音楽と1分ほどの短い動画でコンパクトに見せており、最後に無料アプリであることを知らせることで導入への後押しをしています。16:Chatworkの場合「Chatwork」とは、ビジネスで使えるチャットツールです。<strong><mark>紹介動画全編にわたって、実際のChatworkの画面を表示しながら概要を説明しています。メンバーに対して、メッセージやデータを送信できるほか、自分だけが閲覧できる画面も紹介されています。具体的にログインする方法も説明されていて、実際に使った場合につなげている動画です。17:Crevoの場合「Crevo」は、映像制作サービスです。「Crevo」の紹介動画では、企業紹介などに動画を導入することで、売上アップや顧客獲得に最適であることを説明しています。その中でも、特にアニメーション動画制作のどういったところが魅力で、どんな効果が見込めるかに時間を割いて解説しており、自社の得意分野の紹介につなげています。映像制作サービスの紹介動画だけあって、1分という短い動画ながら、楽しいアニメーションを用いて分かりやすくまとまっています。会社で紹介動画を作る時の注意点3つ上記で紹介したさまざまな事例の中には、自社の問題点を解決出来るような動画もあったのではないでしょうか。では、いざ自分の会社でも紹介動画を制作する際に、具体的にはどのような点に注意すればいいのでしょうか。ここからは、実際に制作する場合や、制作を依頼する場合に注意する点を3つ紹介します。1:音楽の音量動画を制作する場合、流れる音量が大きすぎても、小さすぎても、聞いている人にはストレスになります。また、インタビューや現場の様子を実写で流す場合は特に、クリアな音で収録出来るように気をつける必要があります。BGMを流す場合は、「少し小さめだな」と感じるくらいの音量がよいでしょう。このとき、BGMが大きすぎて、メインの内容が聞き取れないという事態は避けましょう。効果音はあまり頻繁に使いすぎず、統一感が出るように組み合わせるのがポイントです。2:虚偽情報動画を多くの人に見てもらいたいあまりに、内容に嘘や過剰な表現を盛り込むのは避けましょう。虚偽の情報を流せばトラブルのもとにもなりますし、視聴者も混乱してしまいます。動画制作をプロに頼む場合も、正確な情報を提示するように気をつけましょう。3:著作権動画制作で特に注意が必要なのは、著作権や商標の取り扱い方法です。出演者や制作物、BGMなどの音源にいたるまで、それぞれの規約をよく理解し、使用範囲を把握しておくことが大切です。また、配信する範囲によっても変わってきますので、権利を守って利用しましょう。出典:著作権法 | e-Gov法令検索参照:https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=345AC0000000048紹介動画を作ってみよう本記事では、紹介動画を作る手順やメリットを紹介してきましたが、シナリオを真似してみたい動画や、アイディアの参考になる動画はありましたでしょうか。今ではスマートフォンなどを使って、気軽に動画を制作できる時代になりました。youtubeなど動画配信サービスにも、日々たくさんの動画が投稿されています。オンライン化が進む中で、動画コンテンツの重要性・汎用性は広がるばかりで、どこで誰の目に留まるか分かりません。多くの人の心に残るものが作れれば、新しいビジネスチャンスも生まれてきます。ぜひ、動画を使って、自社サービスや製品を広めるコンテンツを作ってみてはいかがでしょうか。動画をマーケティングに上手く活用すれば、今より利益をあげられる可能性があります。認知度向上や売り上げに悩んでいる場合は、動画マーケティングを活用してみるといいでしょう。動画を見る人は増えているため、今後ますます動画でのビジネスの場が増えることが予想されます。いち早く動画マーケティングを採用して、ビジネスに活用していきましょう。弊社では、動画を活用したマーケティングのご支援をしており、SNS・YouTubeチャンネル運用やインフルエンサーキャスティング・動画広告運用代行等、企業が動画を活用するための総合的な支援体制がございます。動画マーケティングを実施したいすでに動画を活用しているけどうまくいかずに困っているといったようなお悩みを抱えている企業様がございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。その他、動画活用に参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。