近年、YouTubeチャンネルを開設する企業が非常に増えています。実際に、動画ならではのコンテンツ力や訴求力を活かして、企業や製品・サービスの集客やマーケティングを成功させている企業も多くあります。今回の記事では、YouTubeを使ったマーケティングや広報・PRにチャレンジしたいと考えている方に向けて、YouTubeチャンネル運用を始める際のコツをご紹介します。企業がYouTubeチャンネルを始める際は3つのことを決める5Gやスマートフォンの普及により、多くの世代でスマホによる動画視聴が一般的となっている現代は、企業や自治体などの団体がYouTubeチャンネルを開設することは珍しくありません。YouTubeに定期的に動画をアップロードすることで製品・サービスの認知度を上げたりファンを獲得したりできるメリットがあります。ただし単純に動画をアップロードするだけでは、狙った効果を得られない可能性もあるため、きちんとYouTube向けの対策が必要です。企業がYouTubeチャンネルを始める際は、まず次に挙げる3つのことを決めておきましょう。チャンネル運用の目的・KPI・予算を決定する画像や文章をアップロードするSNSと比べると、動画制作に時間やコストがかかる分、YouTubeチャンネルの運用はきちんとした費用対効果の検証が求められます。コストや工数の無駄なく運用するためには、以下の点を決定しておくべきです。チャンネル運用の目的効果測定のためのKPIチャンネル運用に割く予算チャンネル運用の目的は、動画を見たりチャンネル登録したりしたユーザーに対して、最終的に求めるアクション(ゴール)のことです。ブランディングや購買、会員登録、資料請求など、ユーザーに起こしてほしいアクションを明確にしておくと、チャンネル運用や動画内容にブレが生じにくくなります。効果測定のためのKPIは、視聴回数や再生時間、チャンネル登録者数など複数挙げられます。動画の効果を把握し、的確に改善を加えるためにも、KPIの設定は欠かせないものです。YouTubeの効果測定で重要なKPIについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeチャンネルを運営する上で重要なKPIの決め方とはチャンネル運用に割く予算は、大きく分けて機材費と編集や運営にかかる人件費です。動画編集を社外に依頼する場合は予算を立てやすいが、自社で運営や動画編集も行う場合は人件費を忘れないよう注意しましょう。チャンネルのコンセプトとターゲットを明確にする次は運用するYouTubeチャンネルのコンセプトと、ターゲットを決めましょう。コンセプトは前述したチャンネル運用の目的を果たすために、最も効果的な動画のスタイルを決めることです。製品の使用シーンをレポート形式で紹介するのか、おすすめの使用方法などハウツー動画を作るのか、動画のコンセプトを絞り込みましょう。チャンネル登録者数を増やすにはいろんな企画に挑戦すべき、と考えがちだが、チャンネル全体に一貫性を持たせることも非常に重要です。コンセプトを明確にして、ブレのないチャンネル運用にしましょう。また、YouTubeにアップロードする動画を誰に見てほしいのか、ターゲットをこまかく決定しておくことも、一貫性のあるチャンネル作りに欠かせないポイントです。継続的に動画を挙げられるだけの体制を作るYouTubeチャンネルの運用は、継続的に動画を制作してファンを逃さないことが重要です。そのため、きちんとした体制作りやスケジューリングを行わなくてはなりません。動画撮影に何日かけるか動画編集に何日かけるか何人の社員が関わるか動画の投稿予定日から逆算してスケジュールを考える。チャンネル開設当初は、動画数本分のスケジュールを立て、それらのデータを元に標準的な制作スケジュールを把握しておきましょう。動画制作やチャンネル運用に関わる社員も、一部を外注する場合と社内で全て行う場合で人数や予算が大きく異なるため、あらかじめ明確にしておきたいところです。YouTubeチャンネルを運用する際のコツ企業がYouTubeチャンネルを運用する際は、高い効果を得るための計画や、状況に応じた改善と施策が必要です。費用対効果につなげるためにも、ここでは意識すべき3つのコツをご紹介します。まずはYouTube検索で狙うキーワードを決めるYouTubeチャンネルを開設して間もないうちは、YouTube検索からの流入を重視しましょう。ユーザーが新しい動画やチャンネルへ流入するときはトップページや関連動画を経由することが多いですが、新しいチャンネルの場合はデータが少なく、どちらにも表示されにくいためです。YouTube検索でユーザーの行動傾向を知るためには、実際に検索バーでキーワードを入力してみることが有効です。キーワードを入力してスペースを空けると、オートコンプリート機能で関連するロングテールキーワードが表示されます。たとえば「水道工事」で検索すると、候補キーワードとして「本管」「配管」「diy」などが表示されるため、これらを参考に狙うキーワードを絞り込むことができます。他にも無料で検索キーワードを抽出や提案してくれるツールがありますので、活用して狙うキーワードを決めることもよいでしょう。YouTube検索やキーワードツールについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTube内の検索上位に出るためのSEO関連項目とは ▶︎参考記事:YouTube動画を検索上位にする7つの方法とは?|重要なSEO対策を解説▶︎参考記事:YouTubeのトレンドや定番の検索キーワードを調べる方法▶︎参考記事:YouTubeで重要となるSEO対策におすすめのキーワードツールを紹介!そのキーワードの競合チャンネルを分析する狙っているキーワードで検索してみて、上位表示されている競合チャンネルについて分析しましょう。競合チャンネルの長所競合チャンネルの短所想定されるターゲット競合チャンネルの知名度競合チャンネルが差別化できている部分上記はあくまで一部ですが、このようにさまざまな観点から競合チャンネルを分析することが重要です。自社のチャンネルや競合チャンネルの分析ができる無料ツールもあるので、より細部まで分析したい場合は活用してみてはいかがでしょうか。競合の関連動画に出そうな動画を作成する競合チャンネルの分析は、自社のチャンネルを差別化するだけではなく、自社の動画への流入元を増やすことにも役立ちます。たとえば競合チャンネルの関連動画に自社の動画が表示されるようになれば、競合を視聴しているユーザーが興味を持って見てくれる可能性が高まります。関連動画は同じチャンネル内の動画に限らず、視聴者の行動を参考に興味を引きそうなものを表示する仕組みです。競合の人気動画と関連性の高いキーワードやテーマを盛り込んだ動画を作り、競合のファンの好みに近いコンテンツとして、関連動画で紹介されることを目指そう。関連動画からどの動画が多く視聴されているかを知りたいときは、YouTubeアナリティクスの【リーチ】タブにある関連動画レポートをチェックすると分かります。自社で戦略を決められない時はYouTubeコンサル企業に相談しましょうYouTube動画によるマーケティングは当たり前となっていますが、初めて運用する企業の場合、具体的に何からを手を付ければ分からない場合も多いです。手探りで始めると効果が出るまで時間がかかりすぎるため、費用対効果を重視するのであれば専門家への相談がおすすめです。YouTubeコンサル企業なら、動画やチャンネルの作り方だけではなくファンを増やすための適切な戦略を提案してくれるでしょう。弊社ではYouTubeチャンネル運用のコンサルティングを始め、チャンネル開設のための企画から、撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂くことが可能です。チャンネルの運用方法がわからない、自社の業務とYouTubeの運用の並列が難しいなどの困りごとがありましたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。その他、YouTubeに役立つ資料も無料公開中です。