YouTubeに動画を投稿する場合は「動画の再生回数をいかに伸ばすか」が非常に重要になっています。「動画の投稿本数を積み重ねていけば再生回数も伸びていく」と考えている方は少なくありません。しかし、その考え方では再生回数の伸びない動画を量産することに繋がりかねず、100回再生いかない動画も多くなってしまうかもしれません。そこで今回の記事では、YouTubeに投稿した動画の再生回数を伸ばす方法について紹介していきます。YouTubeの再生回数が伸びる仕組みに触れながら、動画の再生回数を伸ばすためのポイントについて紹介していきますので、再生数が伸び悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。YouTubeの再生回数が伸びる仕組みYouTubeに投稿した動画には、「再生される流入経路」が主に4つあります。それは、おすすめ関連YouTube内での検索検索ブラウザからの検索 の4つです。YouTubeに投稿された動画は、必ずこれら4つのうちのいずれかの流入経路でユーザーの目に触れるので、多く再生されます。つまり、これらの流入経路のいずれかに動画が表示されるようになれば、自然と再生回数が伸びるのです。それぞれがどういった流入経路で再生されるのか、抑えていきましょう。仕組み1. おすすめYouTubeにアクセスした場合、一番初めに表示されるトップページですが、トップページにはYouTubeがおすすめする動画が表示されます。おすすめ動画として表示される動画は、ユーザーの視聴履歴によって異なっています。このおすすめへの表示も、YouTubeに投稿された動画が再生される流入経路の一つです。おすすめに表示されるための仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:自社の動画がYouTubeのおすすめに出てくる仕組みとは 仕組み2. 関連動画YouTubeで特定の動画を再生すると、YouTubeがその動画に関連すると思われる動画をいくつか表示してくれますが、これが関連動画です。関連動画は、PCでYouTubeにアクセスした場合は動画の再生画面の右端に、スマートフォンなどのモバイル端末でアクセスした場合は動画の再生画面の下に表示されるようになっています。これも、YouTubeに投稿した動画が再生される流入経路の一つです。仕組み3. YouTube内での検索実際にYouTubeにアクセスしてみるとわかりますが、YouTubeには、YouTube内の動画を検索するための検索バーが機能として備わっています。ユーザーはこの検索バーに自分が見たい動画に関連するキーワードを入力して動画を探します、これもYouTubeに投稿した動画が再生される流入経路の一つとなっています。YouTube検索について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTube内の検索上位に出るためのSEO関連項目とは ▶︎参考記事:YouTube動画を検索上位にする7つの方法とは?|重要なSEO対策を解説仕組み4. 検索ブラウザからの検索GoogleやYahoo! JAPANなどの検索ブラウザで特定のキーワードを検索した場合、検索結果にYouTubeの動画が表示されることがあります。これもYouTubeの動画が再生されるルートの一つです。Googleはユーザーが検索した結果に対して最適だと思われるWeb上のコンテンツを表示するようにしています。ただし、動画の方がユーザーの検索意図を満たしやすいと判断されたキーワードではYouTubeの動画が表示されるようになっています。Google検索結果で上位を獲得するための動画の作り方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:Google検索結果で上位にするための動画の作り方6つ|SEO対策の要素3つ再生数が2桁以上に伸びないチャンネル・動画の特徴とはYouTubeにアップロードした動画の再生数がいつまで経っても伸びない場合、必ずしも動画のクオリティに原因があるとは限りません。再生数が少ない動画には共通点がいくつかあり、その多くが以下のいずれかに問題を抱えています。チャンネルのテーマ動画のタイトル・キーワードサムネイル画像動画の長さここでは、各ポイントで初心者が抱えやすい問題について解説していきます。チャンネル全体がマイナーなテーマを選んでいるYouTubeチャンネル全体のテーマそのものがマイナーすぎると、獲得できるファンの総数も少なくなるため、動画の再生数にもつながりにくくなります。マイナーなテーマとは、たとえばその領域が好きな人が少なすぎるような趣味の動画やシニア向けの動画、マイナーな文化・情報などです。大手携帯キャリアが2021年1月に行ったアンケート調査では、YouTubeの認知度は全年齢層で高い数値となったものの、利用率は年齢が上がるほど少ない傾向でありました。女性のみを見ても、10代(84.3%)に比べて70代(42.2%)は約半分の利用者率に留まっています。出典:性年代別YouTube利用率[調査対象:全国・15~79歳男女・スマホ・ケータイ所有者対象・複数回答・n=8,249]Impress Corporation)https://news.yahoo.co.jp/articles/2737ed87c9c6cc61fead1c7c93da17b1496a2548/images/001単純に考えても、若者向けの動画が100人に視聴してもらえるとすると、シニア向けの動画は50人前後にしか視聴されません。最近では、シニア層の視聴者も年々増えていたりシニアをターゲットにしたYouTubeチャンネルも増えていますが、この事例にあるようなマイナーなテーマでチャンネルを作成していると、動画をアピールできる相手も限られるケースもありますので注意するようにしましょう。検索されないような動画のタイトルになっているYouTubeでは、動画のタイトルも再生数を左右する重要なポイントの1つです。キーワード選定でミスをしてしまうと、視聴者ニーズにマッチしないため、再生数が伸びにくくなってしまいます。仮に検索結果が上位表示されるようになっても、適切なキーワードを選んでいる動画のようには興味を持ってもらえないため、クリックや再生数は増えません。再生数につながらなければ、段々と検索結果にも表示されなくなってしまいます。検索結果に表示されなくなれば流入元が減り、更に再生数を伸ばしにくくなります。各動画のサムネイルが適当に作られている動画への流入元は、検索結果だけではなく関連動画やおすすめ動画などの一覧からという視聴者も多いです。いずれの場合も、タイトルと一緒に表示されるのが動画のサムネイル画像です。YouTubeのサムネイルは、言わば本の表紙やCDのジャケットのようなもので、きちんとポイントを押さえて作成すれば新しいファンの獲得につながる重要なポイントです。「おしゃれにしたいから」「適した素材がなかったから」とコツを無視してサムネイルを作ると、動画がどんなに高クオリティでも再生してもらえません。適当に撮った写真を貼り付けただけのものや、内容がわからない文言しか載っていないものを作成している場合は、まずサムネイルを改善してみましょう。1つ1つの動画が極端に短いものしかない短すぎる動画は再生数が伸びにくいうえ、長い動画に比べるとYouTubeから評価されにくいです。その理由は、YouTubeが動画を評価・ランキングするときのアルゴリズムに「総再生時間」も含まれるためです。GoogleはYouTubeの動画の総再生時間をランキングに反映させるためのアルゴリズムについて、2012年10月に特許を出願、2015年8月には取得しています。(米国特許出願 第61 / 709,124号)出典:WATCH TIME BASED RANKING CROSS-REFERENCE TO RELATED APPLICATIONS https://patentimages.storage.googleapis.com/50/48/1d/3b601616d32dff/US9098511.pdfこのアルゴリズムにより、短い時間だけ再生されている動画よりも、長時間再生されている動画のほうが検索で上位表示されやすくなりました。ただし総再生時間は動画の長さではなく、視聴者が実際に動画を再生した時間に基づくため、極端に長い動画を制作すれば良いというものでもありません。一方で、再生回数が同じ場合、短い動画よりも長い動画のほうが総再生時間が有利となるのも事実です。動画は情報伝達の手段なので、情報の受け側であるユーザーに正確で十分な量の情報を与えることが大事なポイントです。長さも大事ですが、長さだけに執着せずに、ユーザーへの十分な情報伝達を第一に考えて、動画を作成していきましょう。チャンネルのテーマがばらばらになっているYouTubeチャンネルのテーマは、統一するほうがファン獲得につながります。視聴者は特定のジャンルや傾向を期待してチャンネル登録しているため、動画のテーマがばらばらになっていると混乱を与えてしまいます。たとえばDIY動画を見てチャンネル登録した視聴者は、他の動画にもDIY作品やテクニックなど関連する内容を期待しています。期待したテーマの動画が同じチャンネル内にアップロードされていなければ、動画の再生数が伸び悩むだけではなく、チャンネル登録の解除にもつながります。再生数が伸びるチャンネルにするために必要な改善事項動画の再生数を伸ばすためには、動画のタイトルなどだけではなく、チャンネルの改善も必要です。チャンネル登録者が増えれば新たにアップロードした動画を高確率で視聴してもらえるため、再生数や総再生時間でYouTubeにも評価されやすくなります。ここでは、前述した4つの問題点に対してできる改善策を紹介します。チャンネル全体のテーマ・方針を需要のあるものに変えるコアなファンを獲得することも重要ですが、再生数を伸ばしたいのであれば、アプローチできる視聴者の層を狭めすぎないよう意識しましょう。きちんとキーワード選定や競合チャンネルを分析して、需要のあるテーマや方針でチャンネル作りをすることが再生数アップにもつながります。また、チャンネル全体のテーマと動画にブレがなく、統一感があるようにすることも重要です。YouTubeチャンネルはを1つの番組として考え、アップロードする動画はドラマやバラエティ番組の1話、2話、に当たるものと考えるとイメージしやすいでしょう。たとえば音楽番組は毎回出演者が変わることがあっても、番組全体のテーマ(新曲やランキングの紹介など)は変わりません。視聴者に「このチャンネルなら、このテーマの動画を楽しめる」と印象付け、根強いファンの獲得を目指しましょう。再始動するカテゴリーの人気チャンネルを研究するチャンネルの課題を解決するために、再始動するチャンネルの設計を行いましょう。YouTubeで再生回数の多い競合動画のタイトルやキーワードを調べて、トレンドも含めて研究してみるのも有効です。キーワード選定に活用できる無料ツールも多いので、きちんとターゲット層のニーズを調べたうえで適切なキーワードを選ぶことがポイントです。もちろん、動画の内容とズレがないタイトルにすることも重要です。サムネイルを作るときも、以下の点を意識して魅力的なデザインを目指しましょう。動画の内容や雰囲気が伝わるデザインにする写真・画像は専用のものを用意する文字を読みやすいフォント・色で作るタイトルをそのまま落とし込むことは避けるメインとなる商品や人物の画像を活用して、サムネイルを見ただけでどんな内容の動画か、雰囲気も伝わるようなデザインにしましょう。YouTubeは動画内から画像を切り取ってサムネイルを手軽に作成できる機能がありますが、注目を集めるサムネイルを作るためには、写真や画像をきちんと1から撮影・用意しましょう。また、チャンネルや動画と同じジャンルの競合動画を研究するときも、どのようなサムネイルで再生数を伸ばしているかという点にも注目しましょう。1つ1つの動画を質の高いものにし、テイストを統一する動画同士のつながりを重視し、チャンネルの総視聴時間を伸ばしましょう。チャンネルにアップロードする動画は、1つ1つのクオリティやテイストを統一させましょう。統一感があると、視聴者にチャンネル内の他の動画も見てもらいやすいです。また、動画そのものの長さにも注意しましょう。チャンネルの総再生時間を伸ばすためにも、動画は短すぎないものを作ることも大事な要素です。そもそも、ある程度の長さがなければ、伝えたい部分が正しく伝わる動画を作ることは難しいです。極端に間延びした動画を作れというわけではなく、視聴者が退屈しないで見続けられるような有益性のある動画を作れば、自然と適切な長さの動画に仕上がるはずです。YouTubeの再生回数を伸ばす方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeの再生数を増やす方法13選|上位表示のポイントも紹介YouTubeは毎分500時間以上の動画が世界中でアップロード・視聴されています。その中で自分がアップロードした動画を多くの視聴者に見てもらうためには、動画のクオリティだけではなく、チャンネル作りなど最初の戦略設計が重要です。再生数が伸びないと悩んでいる方は、動画以外の部分にも原因はないか分析してみましょう。自分ではどこを改善すれば良いのか分からない方や、チャンネル作りからアドバイスしてほしい方は、YouTubeに強い専門会社への相談がおすすめです。弊社ではYouTubeのチャンネル開設から、企画・撮影・編集・投稿・分析・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂くことが可能です。チャンネルの無料診断も随時実施しております。YouTube運用に関するお悩みがございましたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。その他、YouTubeに役立つ資料も無料公開中です。