この記事では、見てもらえる動画を作るコツとして、作成するときに大事な3Sや4つのコツ、編集する際の5つのコツや、撮影の4つのコツについて紹介しています。更に、撮影デバイスでの違いや、タイトルつけにおける詳細な情報についても紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。動画を長く見てもらうようにするには?広告と言えば、かつては新聞広告記事やチラシ、テレビやラジオのCM、駅や街角のポスターなどが一般的でした。今では、動画配信サービスの広がりとともに動画によるプロモーションが目立つようになってきました。主にスマートフォンで視聴するユーザーが多いと言われる動画配信サービスでの広告は、いつでもどこででも見てもらえるので、大きな広告効果が期待できます。そこで、多くの人が閲覧する配信サービスのYouTubeにチャンネルを開設してプロモーションを展開する企業が増えてきました。テレビCMと違って、時間制限なくプロモーション動画を掲載できるのが大きな利点です。ただ、膨大なコンテンツが日々投稿されるYouTubeで、視聴者にプロモーション動画をなるべく長く見てもらうのは至難の業です。そこで、視聴者に動画を長く見てもらうためのコツを紹介します。動画を制作するときに大事な3Sとは視聴者に動画を長く見てもらうには、「story」、「smooth」、「surprise」の3つを考慮した動画を作成するのがポイントになります。それでは、それぞれについて説明していきます。story動画にstory(物語性)があると、長く見てもらえます。映画やドラマでも、「お決まりのパターン」というものがあります。動画でもそのようなパターンで物語が展開していくと、視聴者側が動画の展開をある程度予想できるので、内容を理解しやすくなります。結果として動画を長く見てもらえるようになるでしょう。smooth動画がsmooth(滑らか)だと、最後まで見てもらえます。動画の動きが激しかったり画面切り替えが頻繁だったりすると、見ていて疲れてしまい、視聴者は見るのをやめてしまいます。BGMや動画の動き、配色やデザインを、過度に鮮やか過ぎない穏やかなものでまとめた動画にすると、長時間見ていても疲れにくくなります。結果として心地よい状態で動画を最後まで見てもらえるようになるでしょう。surprise動画にsurprise(サプライズ)を加えると、最後まで見たいと思ってもらえます。どんなにストーリー性を持たせ滑らかで疲れない動画だとしても、あまりにありきたりな動画では視聴者に最後まで見てもらえないでしょう。そこで、視聴者が少なからず求めるサプライズ(意外性)を加えます。仕掛けたサプライズが視聴者の思惑通りのものだとしても予想外のものだとしても、視聴者は「いい意味の裏切り」を期待して動画を視聴するので、最後まで見てもらえるようになるでしょう。見てもらえる動画を作るコツ4つ動画に前述の3Sが入ると、視聴者に動画を長い時間見てもらえるようになります。そのような動画を作成するのに抑えておくべきコツが、「テーマ」、「視聴者目線」、「視聴者の定着」、「視聴者のシチュエーション」の4つです。それでは、それぞれについて説明していきます。動画を作るコツ1:必ずテーマを決めること動画を作る際には、必ずテーマを決めましょう。テーマを決めずに作った動画は単なる記録映像となってしまい、視聴者に伝える内容がなくなってしまいます。前述の3Sの「story(物語性)」にも通じるところですが、決めたテーマに沿った動画にすると、視聴者は視点が明確になるので動画視聴に没入してくれます。動画を作るコツ2:視聴者の目線になって考える動画を作る際には、視聴者の目線に立ってみましょう。動画作成者の視点で作成した動画は、伝えたい内容が動画に入っているだけのものとなってしまいます。そのような動画は、視聴者にとって飽きずに最後まで見てくれるものになっていないかもしれません。視聴者の視点に立って飽きさせない動画にするには、編集にひと手間をかけ、工夫することが必要です。同じ言葉や表現が繰り返されているときはカットしたり、ナレーションの内容の一部をテロップにしたり、強調したい場面をアップにしたり、時には図解を入れてナレーションの補足をしたりと、様々な手段を講じることで視聴者の興味を継続させることが可能になります。動画を作るコツ3:視聴者のエンゲージメントを分析する公開した動画の視聴者エンゲージメントを分析して、次の動画にフィードバックしましょう。ここでいう「エンゲージメント」とは、「視聴維持率」を指します。個々の動画について、総再生時間や平均再生率、平均視聴時間などを調べ、視聴者が興味を持って視聴した時間や箇所、視聴をやめた箇所などを分析してフィードバックすることで、より視聴者の求める動画の作成につなげることが出来ます。YouTubeの場合は、YouTube Studioというチャンネル管理画面で各種の測定データを確認することが出来ます。動画を作るコツ4:動画閲覧のシチュエーションを理解する動画を視聴するシチュエーションを理解した上で、動画を作成しましょう。基本自宅で視聴するテレビと違って、主にスマートフォンで視聴する動画では、視聴するシチュエーションが多様化しています。多様化するシチュエーションによって、動画の視聴のしやすさや視聴するきっかけ、視聴時間の長さ等が変わってくることを念頭に動画を作成する必要があります。それでは、シチュエーション毎に視聴にどれほどの影響があるのかを、説明していきます。場所・場面による影響動画を視聴する場所・場面としては、自宅のリビングや自分の部屋、公共施設内、電車等の公共交通機関の車両内等のようなシチュエーションが想定されます。自宅のリビングや自分の部屋であれば、時間に余裕を持って動画を検索し、長時間視聴出来ます。食事の後にゆったりと動画視聴ということも考えられます。一方で公共施設や電車内だと、周囲の目が有ったり時間に余裕が無かったりするので、視聴時間は短くなります。また、見始めた動画の冒頭が面白くなければ、スキップして次の動画に移るでしょう。また、外出先ではマナーモードにすることが多いため、字幕の無い動画では内容が伝わりにくくなります。視聴者がどのような場所や場面で視聴するかを想定した動画作りが必要です。メディア・媒体による影響動画を視聴するメディアや媒体としては、動画配信サービスや画像共有サービス、SNSが挙げられます。動画配信サービスはYouTubeやニコニコ動画等のほか、テレビで放映した番組をテレビ各局が配信しているものもあります。テレビと同様に動画と音声によって視聴者に情報をわかりやすく伝えることが出来ます。一方、画像共有サービスであるInstagram、FacebookやTwitterのようなSNSは基本的には静止画とテキストで情報が提供されるので、音声オフで利用されることが多いです。動画を掲載しても、字幕が無いと内容を十分に伝えられません。どのメディア・媒体に動画を掲載するかによって、動画の編集手法を適正に変更する必要があります。デバイスによる影響視聴手段として用いられるデバイスは、スマートフォンやタブレット端末、パソコン等になります。パソコンや一部のテレビやPS4等の据え置き型ゲーム機での動画視聴では、自宅等で比較的大きな画面と大きな音声で視聴します。そのため、迫力のある場面やサウンド、繊細な表現や鮮やかな色彩を駆使した動画で視聴者にアピールすることが出来ます。一方で、スマートフォンやタブレット端末での動画視聴では、画面が小さく音声も小さめ若しくはオフの状態で視聴します。そのため、画面上の迫力や繊細さ、鮮やかさ等が伝わりにくく、サウンドによる効果も期待できません。視聴者がどのデバイスを利用して動画を視聴するかを想定し、デバイスの特徴に合わせた動画作りが必要になります。動画の編集におけるコツ5つ動画を長く視聴してもらうために大事な3Sや、動画作成における4つのコツを説明してきました。それらを踏まえて、動画の編集においておさえておきたいコツが「冒頭にインパクト」、「適切な再生時間」、「テロップや図解」、「ナレーション」、「タイトル」の5つです。どのような編集をすれば動画を長く見てもらえるのか、それぞれのコツについて説明していきます。動画の編集におけるコツ1:最初のカットはインパクトを重視する動画の冒頭には、インパクトのあるカットを入れましょう。前述のシチュエーションのところでもありましたが、冒頭で面白くないと判断された動画はスキップされる傾向にあります。そこで、冒頭にインパクトのあるカットを入れて視聴者の興味を掴みましょう。冒頭の映像にインパクトを加えたり、興味をそそるセリフを字幕付きで入れたりすることで、動画の続きを見たいと思わせることが重要になります。動画の編集におけるコツ2:動画を収める適切な再生時間は?動画の再生時間は、掲載メディアに合わせて設定しましょう。冒頭で視聴者の興味を掴んでも、動画再生時間がだらだらと長いと視聴者は最後まで見てくれません。時間に余裕がない視聴者が多いためです。そこで、最後まで見てもらうために再生時間を短めにすることが必要です。適切な動画再生時間は、掲載するメディアによって異なります。テキストでのやり取りがメインのTwitterやFacebookのようなSNSは、30秒~1分が目安になります。画像閲覧がメインのInstagramは30秒程度が適切です。動画閲覧がメインのYouTubeでも2~3分が目安になります。再生時間が短すぎて、どうしてもアピールする内容が入らない場合は、詳細な動画を別途用意して、そこへ誘導する手段も検討してみましょう。動画の編集におけるコツ3:テロップや図解の入れ方動画に入れるテロップや図解は、見やすさを重視しましょう。動画で伝えたいことを補佐するために使うテロップや図解ですが、メインの動画と重ねて表示させるので、使い方によっては見にくくなり逆効果になります。テロップや図解を入れる際には、背景となる動画と差別化することが重要となります。差別化の手段としては、動画との色の明暗や色合い、輝度に差をつけたり、テロップや図解を枠で囲って物理的な境目をつけたりと、多くの手法があります。他には、テロップ内で強調したい単語の色や大きさを変えて目立たせたり、動画の雰囲気に合わせたフォントを選択したり装飾したりすることなどがあります。視聴者の視聴時間は短いことを念頭に、テロップや図解は見やすさを重視した入れ方が重要です。動画の編集におけるコツ4:ナレーションの入れ方動画に入れるナレーションは、視聴ターゲットに合わせて人選しましょう。動画の視聴ターゲットによって、ナレーションの人選や話し方を選定することが重要になります。視聴ターゲットの年齢層や性別、学生か社会人か等によって、声の明るさや落ち着きの度合い、話す速度を検討してナレーターを選びましょう。動画の編集におけるコツ5:タイトル付けのポイント動画につけるタイトルは、見てもらいやすくしましょう。動画を見てもらうには、最初に目につくタイトルが重要になります。そのためには「視聴ターゲットを絞る」、「検索されやすくする」の2つがポイントとなります。それでは、それぞれについて説明していきます。視聴者を絞ること動画を見てもらいたい視聴者を絞ったタイトルにしましょう。動画作成の段階で決定している視聴ターゲットに沿ったキーワードを、タイトルに含めることが重要になります。例えば、「サラリーマン必見!」、「主婦層に大人気!」などの職業や年齢層に関するキーワードや、「釣り好き集まれ!」、「キャンパー必携!」などの趣味嗜好に関するキーワードを入れることで、ターゲットとなる視聴者の検索にヒットする可能性が高まります。サイトの検索システムに当てはまるタイトルを付ける掲載するサイトで検索されやすいタイトルにしましょう。各メディアのサイトには検索システムが搭載されています。それぞれの検索システムにヒットしやすいキーワードをタイトルに含めることが重要です。各メディアのサイトではタイトルをつける際のポイントが提示されていますので、それを参考にタイトルを選定しましょう。また、YouTubeでは「サジェストツール」も提供されています。このツールを使うとYouTubeでの検索にヒットしやすいタイトル候補を選ぶことが出来ますので、利用してみましょう。動画を上手に撮影するコツ4つ動画を見てもらえるポイントが分かったところで、いざ動画の撮影となりますが、そもそも動画自体が見やすいものでなければ、動画を最後まで見てもらえません。そこで、動画を上手に撮影するコツを抑えておきます。動画を上手に撮影するには、「固定の仕方」、「撮影場所の決め方」、「照明」、「カメラワーク」の4つのコツがあります。それでは、それぞれについて説明してきます。上手に撮影するコツ1:固定の仕方撮影に際してはカメラを固定し、撮影中はなるべく動かさないことが重要です。固定する目的は、手振れを防止して視聴者が見ていて疲れない動画を撮影するためです。手で持って歩きながら撮影すると手振れとなりますし、左右にパンしたりズームしたりすると視聴する側は動画の動きに目が追い付かなくなり、視聴するのに疲れてしまいます。結果として見づらい動画となり、最後まで見てもらえません。それでは、撮影機器となるスマートフォンの場合とビデオカメラの場合とで、固定方法を説明していきます。スマホの場合カメラを動かさないとなると、通常は三脚を使います。スマートフォン用の三脚も多種多様のものが市場に出回っています。卓上で使うものが多いので、屋内での撮影には最適です。ただし、野外での撮影では少々使いづらいです。そこで、スマートフォンで撮影する際には「シンバル」を使いましょう。シンバルとは、スマートフォンを手持ちで撮影する際に手振れを防止できるガジェットです。手で持つのでカメラの固定は出来ませんが、手振れを抑えることが出来ますので、多少動き回って撮影しても、視聴者が見やすく疲れない動画を撮影することが出来ます。ビデオカメラの場合ビデオカメラでの撮影で固定方法は、やはり三脚が最適です。「本人視点での動画」というような撮影意図が無ければ、三脚で固定して撮影すればブレの無い見やすい動画を作ることが出来ます三脚が用意できない場合は、カメラを構えたまま椅子に座るか壁によりかかるかして体を固定して撮影しましょう。また、一部のビデオカメラに搭載されている手振れ防止機能を利用する手段もあります。なお、スマートフォンでの固定方法でご紹介したシンバルと同様のガジェットで「スタビライザー」という商品もあります。上手に撮影するコツ2:撮影場所の決め方撮影場所は動画の背景となりますので、手を抜けない要素です。野外での撮影は、動画としては広がりのある映像が取れるメリットがあります。ただし、撮影許可等の手続きや料金が発生する可能性がありますので、事前に十分な調査をする必要があります。また、周囲の人や看板のロゴ等が写り込むとプライバシーや著作権、商標等の各種権利問題も発生しかねませんので、細心の注意が必要です。天候にも気を付けなければなりません。屋内での撮影は、天候には左右されないメリットがあります。公共施設であれば屋外と同様に、利用に際しての手続きが必要になります。個人の自宅等の場合は、写り込むもののプライバシー配慮や、騒音等に関して近隣への配慮が必要になります。撮影スタジオを利用すると、利用料金は発生するものの、撮影目的に特化した施設であるので、撮影の自由度が高くなります。屋内屋外問わず、動画のテーマや目的に沿った撮影場所を選定することがポイントになります。上手に撮影するコツ3:照明撮影の際の照明は、動画の画質の向上に有効になります。光源としては白熱球、蛍光灯、LEDがあります。白熱球は、オレンジがかった色が撮影の雰囲気に合っているか注意しましょう。蛍光灯、LEDはシャッタースピードやフレームレートによって、チカチカして見にくくなってしまう場合がありますので、カメラ側での調整が必要になります。多くの場合、天井にある照明の他に、別途ライトスタンドやレフ版を使って、撮影対象の正面から照明をあてて、撮影対象を引き立てるようにするのも大切です。上手に撮影するコツ4:カメラワークカメラワークは動画の表現の幅を広げるのに有効な技です。カメラワークには、左右に動かす「パン」、上下に動かす「ティルト」、前後に動かす「ズーム」があります。カメラワークを駆使することで、空間の広さを感じさせたり、被写体の細部に寄ったりして動画にメリハリを与えますので、最後まで見てもらえる動画にすることが出来ます。ただし、やりすぎると騒がしく落ち着かない動画になってしまうので、視聴する側の目が追い付かなくなり、動画を最後まで見てもらえなくなります。カメラワークをするのであれば、動きを素早くせずにゆっくり動かすことがポイントになります。そして、動かす前や動かした後に一時停止する時間を設けて、視聴する側の目線が追い付くのを待つような構成にしましょう。動画制作のコツを理解して動画マーケティングを上手に行おう!今回は、見てもらえる動画を作るコツとして、作成するときに大事な3Sやコツ、編集や撮影のコツについて紹介いたしました。これらの動画作成のコツを理解して有効に活用し、長く見てもらえる動画を作成して動画マーケティングを成功させましょう。弊社では、YouTubeをはじめとした各種SNSで活用する動画制作や動画マーケティング支援をサービス提供しております。上場企業から地方企業まで日本全国に対応しており、年間10,000本以上の動画を制作しております。みてもらえる動画制作や動画マーケティングにお悩みの方はぜひ気軽にお問い合わせください。