GoogleやYahoo!などの検索エンジンに対して最適化を図り、自社サイトの露出を上げるSEO(Search Engine Optimization)対策。YouTubeは世界でも利用率の多い動画配信サイトで、Googleに次ぐ世界第2位の検索エンジンでもあります。しかし、Googleよりも集客手段として活用されていないばかりか、最低限のSEO対策すらしていない動画がほとんどです。そんな状況ですので、YouTubeで動画を検索上位表示させることで多くの再生回数に繋がります。今回の記事では、YouTubeで検索上位に入る方法とYouTubeから評価をされるコツを解説します。YouTubeで必要なSEO対策とは?近年、企業がYouTubeの動画でブランド・商品・サービスなどを広告し、ユーザーにアピールするマーケティング手法がよく使われています。しかし、ただ動画をアップロードするだけで、ユーザー数が増えるという訳ではありません。YouTubeのSEO対策とは、検索したときにアップロードした動画が検索上位になるような対策をして、より多くのユーザーが動画を見てくれるように仕向ける戦略のことです。YouTubeで検索上位になるには、SEO対策に力を入れなければなりません。逆を言うと、SEO対策をしっかりと行えば、上位を狙うことができます。YouTubeのSEO対策について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeのSEO対策のやり方8つ!便利なツール7つも紹介▶︎参考記事:YouTubeで重要となるSEO対策におすすめのキーワードツールを紹介!YouTubeで検索上位に入る方法7つYouTubeで検索上位に入るためにはSEO対策が必要であることは前述しましたが、具体的にはどのような方法をとれば良いのでしょうか。YouTubeで検索上位に入るには7つの方法があります。それぞれの方法について詳しくみていきましょう。YouTubeで検索上位に入る方法1:ニーズに合ったキーワード設定をするYouTubeで検索上位に入るために重要なのは、キーワード設定です。配信する動画をどんな人に見てもらいたいのか、視聴者はどんな情報を求めているのかなど、視聴者のニーズに合ったキーワード設定をする必要があります。キーワードは、Googleの検索結果とも共通しています。Googleで検索した結果の画面に、YouTubeの動画も表示されるからです。自分が配信していく分野のYouTubeとGoogleにおける検索上位ワードを調べ、視聴者が求めているキーワードを知ることから始めていきましょう。視聴者のニーズを知るコツ視聴者のニーズは、キーワード検索と検索ボリュームから知ることができます。まず、配信する動画の分野に関するキーワードや検索候補などで上がってくるキーワードをGoogle検索し、その際に動画が表示されるものをリストアップします。また、競合チャンネルの人気ワードを調べるのもいいでしょう。キーワードをリストアップできたら、専用のツールを使って、検索ボリュームを調べます。検索ボリュームとは、ひと月のキーワード検索数を示すものです。検索ボリュームの数値が高いキーワードほど競争率が高いので、検索上位を目指すことは難しくなります。しかし、数値の低すぎるキーワードを使っても、検索する人自体が少ないということなので、検索数は伸びないでしょう。ニーズに合った動画作りのコツ視聴者に動画を見てもらうには、最初の数十秒間が勝負です。視聴者が動画を再生したときに、長い自己紹介をしたり、キーワードと関係のない雑談を盛り込んでしまうと、視聴者の興味がそがれてしまいます。視聴者が求めている情報に対する答えを遠回しにせず、パンチの効いた表現ですぐに回答することができれば、視聴者の興味がそがれることなく、最後まで動画を見てくれるでしょう。YouTubeで検索上位に入る方法2:検索にヒットするメタデータの設定をするYouTubeはアルゴリズムという仕組みによって、視聴者と関連性の高い動画を選び出して表示しています。このアルゴリズムは、「タイトル」「説明文」「タグ」の3つのメタデータを認識し、検索結果や関連性の高い動画の表示に影響を与えます。そのため、YouTubeで検索上位に入るには、検索にヒットするメタデータを設定する必要があります。タイトル・説明文・タグ付けをどのように設定すれば、検索上位を狙えるのでしょうか。それぞれの設定のコツを解説します。タイトルのコツタイトルは視聴者が動画を選ぶ際に最初に目に入るものなので、いわば動画の顔となります。タイトルが目を引くものであればクリック数が伸びますし、魅力がなければ素通りされてしまいます。視聴者が動画を見たいと思えるような魅力的なタイトルを考えましょう。タイトルをつける際は、前述でリストアップしたキーワードをタイトルの前半部分に配置します。タイトルの文字数は60文字まで入力できますが、Google検索で表示されるタイトル文字数は32文字までなので、Google検索でも動画を見てもらえるように32文字以内で設定しましょう。説明文のコツ検索エンジンは、動画の内容を理解することはできません。そのため、動画を開いた際に記載されている動画の説明文から理解しています。説明文を作成するときには、より多くの視聴者の検索にヒットするために、重要なキーワードや関連するワードを複数入れるようにしましょう。動画を開いただけの状態だと、説明文は2~3行しか表示されず「もっと見る」をクリックすると全文が読めます。「もっと見る」をクリックした視聴者は、動画に強く興味を示したということになるので、個人や企業のホームページやSNSのリンクを貼って、宣伝効果を高めましょう。タグ付けのコツYouTubeにアップロードした動画に関連のあるキーワードを登録することで、視聴者が動画検索をした際に、検索結果画面に動画が表示されやすくなる機能を「タグ」といいます。タグは、関連性の高いキーワードから順に登録していきます。なお、流行に合わせて表示を変えたり、検索上位の競合動画と同じキーワードを使用するのも有効です。過去にはタグを1つの動画に20個ほど使用するのが通常でしたが、現在はYouTubeからペナルティを課せられるケースもあるので、5個程度が良いとされていますYouTubeで検索上位に入る方法3:カード設定を活用するカードとは、画面上にカード型の情報を表示できる機能で、チャンネル内の他の動画紹介や自社製品のPR、Webサイトへ誘導することができます。種類は、特定の動画へ誘導する「チャンネルカード」、寄付を募る「寄付カード」、クラウドファンディングを募る「視聴者ファンディング」、Webサイトや販売サイトへ誘導する「リンクカード」、他のYouTube動画などへリンクさせる「動画カード・再生リストカード」などです。また、カードは5種類まで使用できるので最適なカードを選択し、有効活用しましょう。YouTubeで検索上位に入る方法4:目を引くサムネイルで視聴者を誘うサムネイルは視聴者が動画検索した際、初めに目にする画面に表示されるものなので、タイトル同様に魅力的で目を引くものにしなければなりません。また、YouTubeで自動的にサムネイルを作ってくれる機能もありますが、この機能に頼らずに自分で作った方が独自性が出るので、自分で作るようにしましょう。目を引くサムネイルを作るコツは、高画質な画像を用意する、動画内容を表現した適切なテキストやブランドロゴを加える、どんなデバイスでも視聴できるテキストサイズにする、3つです。競合動画でどんなサムネイルが使われているのかなども研究して作成しましょう。YouTubeで検索上位に入る方法5:チャンネル設定でブランド性を持たせるチャンネル設定とは、プロフィール写真、チャンネルバナー、動画の透かしを設定することです。チャンネルを設定することで、チャンネルにブランド性を持たせることができます。そのため、YouTubeで検索上位に入るためには、チャンネルのカスタマイズは必ずしておきましょう。また、チャンネル設定のコツは人物や企業を連想させるものにすることです。視聴者に「これは○○の動画だ」とすぐに認識してもらわなければなりませんので、プロフィール写真やチャンネルバナーはイメージに統一感を持たせましょう。YouTubeで検索上位に入る方法6:再生リストで複数の動画を見せる再生リストとは、YouTubeのチャンネル内の動画をカテゴリ別・ジャンル別に分けて整理し、視聴者が知りたい情報にたどり着きやすくする機能のことです。再生リストを設定しておくと、動画を見た視聴者が続けて関心のある動画を見やすくなるため、チャンネル登録を促すことができます。また1つの動画を見終えた後に、続けて再生リスト内の動画が再生されるため、視聴者に複数の動画を見てもらうことができます。そのため、再生リストの登録をしておけば、結果的にクリック数を増やすことができるでしょう。YouTubeで検索上位に入る方法7:アナリティクス分析でコンテンツを向上させるYouTubeには、アナリティクスという分析機能があります。アナリティクスは、集計期間を設定しその間の視聴者の動向を知ることができます。アナリティクスによって知ることのできる情報は、再生した場所(YouTube上かWebサイト上か)、何のツールで閲覧したか、視聴者の年齢層や性別の割合、視聴者が動画を見続けた時間です。まず何を重要視するのかを決めて分析します。チャンネル作成時に設定していたターゲットと視聴者がマッチしているのか、視聴時間を重視するのか、視聴回数に重きを置くのか、それらによって見るべきデータは変わってきます。また、自分が意図したことがユーザーに届いているのかを知るのも大切なことです。動画をただアップロードして終わりにするのではなく、アナリティクス分析を行うことで、コンテンツの向上にもつながります。YouTubeアナリティクスでの分析について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeアナリティクスの使い方!6つの項目に分けて詳しくご紹介▶︎参考記事:アクセス解析とは?YouTubeアナリティクスにおける使い方の手順7つYouTubeから評価を得るためのコツ4つYouTubeで検索上位に入るにはYouTubeから評価を得る必要があります。YouTubeから評価を得るにはどのようにすればよいのか、そのためのコツを4つご紹介します。参考にして、検索上位を目指しましょう。YouTubeから評価を得るためのコツ1:総再生時間を重視するYouTubeから評価を得るためには、再生回数に着目するのではなく、総再生時間を重視しましょう。つまり、視聴者がどれだけ継続的に動画を見続けたかに重きを置くということです。総再生時間を伸ばすためには、サムネイルで目を引いて再生回数を稼ぐだけでは不十分です。最初から最後まで視聴者が飽きずに動画を見てくれるよう、創意工夫を凝らさなければなりません。YouTubeから評価を得るためのコツ2:コメントやチャンネル登録者数を稼ぐYouTubeは視聴者が高評価を多くつけた動画を評価します。コメントや高評価をつけてくれるのはチャンネル登録者である場合が多いので、まずはチャンネル登録者を増やさなければなりません。チャンネル登録者数を増やすためには、ターゲットを明確にすること、定期的に動画を更新すること、動画に統一性を持たせることが重要です。YouTubeから評価を得るためのコツ3:視聴者を逃がさない前述しましたが、YouTubeのアナリティクス機能では、視聴者維持率(視聴者が動画を見続けた時間)を知ることができます。動画の再生回数が多くても、動画全体の10%程度しか視聴されていなければ、視聴回数を稼ぐ目的だけの動画とみなされペナルティを受けることになります。そのため、視聴者維持率が高ければ高いほどYouTubeは高評価をつけ、検索結果に動画が表示されやすくなるのです。視聴者維持率を高めるためには、視聴者を逃がさないことが重要です。視聴者に動画を最後まで見てもらうには、「あったら便利な情報」はなくし、「本当に必要な情報のみ」に絞った方が良いでしょう。中途半端な情報は視聴者に不要と判断されてしまいます。自分がキーワード検索した際に必要だと思う情報は何かをよく考え、視聴者目線で動画を作ることが大切です。YouTubeから評価を得るためのコツ4:カスタムURLを取得するカスタムURL機能とは、自分のYouTubeチャンネル内のURLを一部、好きにカスタマイズできる機能のことをいいます。カスタムURLを取得するには4つの条件をクリアする必要があります。その条件は、チャンネル登録者数100人以上、チャンネル作成から30日以上経過している、アイコン写真をアップロードしている、チャンネルアートをアップロードしていることの4つです。カスタムURLを取得するメリットは、自分のチャンネルURLが短く分かりやすいものになるため、視聴者にチャンネルURLを覚えてもらえることです。覚えやすくインパクトのあるURLを設定しましょう。SEO対策をしてYouTubeで検索上位を狙おう!YouTubeで必要なSEO対策について解説しましたが、いかがでしたでしょうか。YouTubeで検索上位に入るには、ただ動画をアップロードするだけでは意味がありません。SEO対策をすることで、検索上位を狙うことができるようになります。SEO対策でしなければならないことは多いですが、綿密な事前準備や分析をすることで、より多くの視聴者に動画を見てもらうことができます。YouTubeで検索上位に入れば、収入を得ることや企業の商品やブランドをPRすることもできるので、ぜひYouTube検索で上位を狙いましょう。弊社では、YouTube SEOのプロが多数在籍しております。YouTubeチャンネル運用でお悩みを抱えていましたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。その他、YouTubeのSEO対策の参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。