ストーリーブランド戦略について詳しく知らない方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では、ストーリーブランド戦略の概要や、必要な8要素、留意点などを説明しています。紹介する内容を参考にして、ストーリーブランド戦略を取り入れてみてください。ストーリーブランド戦略・ストーリーブランディングとは?ストーリーブランド戦略とは、「ものがたり」を活用するブランド戦略のことです。現代において、企業や消費者はSNSなどの情報発信のメディアを持つことで、企業は消費者とコミュニケーションがより円滑にできる時代となっています。そのため、企業と消費者の接触回数を増やし、効果的にコミュニケーションを行えば、企業のファンになってもらえる可能性が高まると考えられるでしょうこのような背景もあり、ストーリーブランド戦略は以前より効果的な戦略となっています。消費者が主役となるストーリーを展開する中で、企業の商品やサービスがどのように登場・活躍するかがストーリーブランド戦略のポイントとなるでしょう。ストーリーブランド戦略を構成する8つの要素ストーリーブランド戦略は、ストーリーブランドのフレームワークを理解しておくことが重要です。消費者は、その人自身の「ものがたり」の中で主役として生きると定義し、その「ものがたり」の中で、自社の商品やサービスに魅力を感じたり、自社のファンになってもらうという考え方が、ストーリーブランド戦略の特徴です。主役、問題を特定する、案内人の登場、計画を提示する、行動喚起、リスクを明示する、成功を手にする、ビフォーアフターを作るといった8つの要素をフレームワークとして、自社と消費者の関係を明確に示していきます。1:主役ストーリーブランド戦略で特に意識しておくべきことは、主役は自社や自社商品ではなく、消費者であるということです。消費者が主役のストーリーの中で、自社の商品やサービスが魅力的に登場するという設定で組み立て行くことを念頭に置きましょう。2:問題を特定するストーリーブランド戦略では、次に主役の消費者の課題である「悪役」と呼ばれるものを特定します。その消費者はどうして課題を解決できないのかという「内的問題」を特定することが特に重要とされています。問題の種類ストーリーブランド戦略の問題には、上記の「悪役」と「内的問題」に加えて2種類の問題の特定が必要となります。まず、「内的問題」を誘発するものには、周りの環境や背景などの「外的問題」があります。また、消費者が「なぜそれを課題だと思うか?」という「哲学的問題」といった点を、特定する必要もあるでしょう。3:案内人の登場自社は消費者を主役として、その「ものがたり」の案内人となるべく、登場することがストーリーブランド戦略には重要となってきます。案内人と認識してもらうためには、消費者の課題に共感することが大切になるので、ウェブなどで共感の意識をしっかり発信することを心掛けましょう。また、案内人が何者なのかが明確でなければ信頼も得られないでしょうし、プロフェッショナルであれば信頼も増すでしょうから、しっかりと経歴やプロフィールを明示することも大切だといえます。4:計画を提示するストーリーブランド戦略で、自社が案内人となった後に必要なことがあります。それは、自社の商品やサービスをもって、どのような計画で消費者の課題を解決するのかということを明確にしなければならないということです。計画の種類ストーリーブランド戦略における計画の提示には、課題の計画と約束の計画という2種類があります。課題の契約とは、自社の商品やサービスを提供する手順を示すことで、約束の計画は、消費者の不安を軽減することを目指しています。例えば、自社の商品やサービスを通してどのような結果が出るのかといったことや、その結果が出なければ全額返金すると示すことなどです。計画を明確にすることで、消費者の信頼を得ましょう。5:行動を促すたとえ自社の商品が素晴らしいものでも、行動を促さない限り消費者は行動しません。消費者がそれを欲しいとしても、行動を促されなければ購買にまでたどり着かないというのがストーリーブランド戦略の考え方です。行動の種類ストーリーブランド戦略における行動の種類には、直接的な行動計画と間接的な行動計画があります。直接的な行動計画とは、すぐに購買に進めるための仕組みで、例えば、いつまでに購入すると半額や送料無料となるものや、先着数名に限定プレゼントなどがあげられます。また、間接的な行動計画とは、何度も見込み客にアプローチして信頼関係をより強固にし、購買のハードルを下げることです。例えば、メルマガやライン、ダイレクトメール、クーポンなどがあり、現代ではSNS中心に実施されるものが多くあります。6:リスクを明示するストーリーブランド戦略のフレームワークの6点目が、自社の商品やサービスを利用しなければ、どのようなリスクがあるのかということを消費者に伝えることです。これを示す事で、自社商品のサービスへの価値が高まっていきます。なぜなら、自身が主役の「ものがたり」であれば、悲しい結末を避けようとするからです。7:成功を手にする自社の商品やサービスを購入することで、主役がどのように成功を手にしていくのかを、しっかり伝えていくことが必要です。ストーリーブランド戦略では、自社の商品やサービスの価値を測定してもらおうとはしません。その代わりに、キャッチーな言葉にすることで見込み客に価値が伝わりやすくなるため、興味を持ってもらえるでしょう。8:ビフォーアフターを作るストーリーブランド戦略では、主役のビフォーアフターをあらかじめ自社で作っておき、理想像を明確にしておきましょう。アフターである変化後に、主役はどんなふうになりたいかという理想像をしっかり作ることで、主役の未来が明確になります。一方で、ビフォーである変化前は、変化後の反対の状況を伝えることで、主役をどのように変化させていくかという自社のミッションが出来上がってきます。また、自社のミッションを明確に自覚し、しっかり主役へ伝えていくことも重要です。ストーリーブランド戦略にも役立つスローガンの作り方>一般的に、自社を一意に表したり、自社の商品やサービスについてのキャッチコピーなどがあります。しかし、ストーリーブランド戦略では、このような枠にとどまらず、もっと踏み込んだ形で、主役が自社の商品やサービスを必要とする理由に気づいてもらう一言が効果的となります。断定的な表現やありのままの表現にすると、端的で分かりやすいスローガンとなるでしょう。顧客の立ち振る舞いやラベルの見出しを活用するのもおすすめです。印象に残りやすいものを作りたい場合は、比喩的な表現や韻を踏んだものが効果的でしょう。ストーリーブランド戦略を実施しようストーリーブランド戦略は、人の心を響かせる戦略です。自社の商品やサービスを心に響かせることで、自社のファンになる可能性も高まります。また、誰に何をどのように伝えるかが明確であれば、自社のメッセージはぶれることなく消費者の心に響いていくでしょう。そして、さまざまな業種でストーリーブランド戦略は活用することができます。ぜひ一度、取り入れてみてください。弊社Start-Xは総合的なマーケティング支援を得意としております。他のマーケティング支援会社と比較すると、コストパフォーマンス高く支援可能なメニューが多くございますので、何かお困りごとがございましたらお気軽にお問合せください。ご相談はいつでもオンラインで無料でご対応可能です。