近年個人のYouTuberだけでなく、多くの企業がYouTubeチャンネル運用に踏み出していますが、YouTubeには毎分500時間もの動画がアップロードされています。「YouTubeに動画をアップロードしているものの、再生回数が増えない」という悩みも少なくないでしょう。一番重要なのは動画の中身ですが、YouTubeの仕組みに詳しくなることで、より再生回数を増加させることが期待できます。そこで今回は、YouTubeで再生回数を増やすためのポイントを解説します。後述するようにユーザー行動の原則から考えることが大事になっていますので、今回の記事を参考に再生回数を伸ばしていく参考にしていただければと思います。YouTubeの再生回数の仕組みそもそも、YouTubeの再生回数は、「表示回数(インプレッション数)×クリック率」で変動します。YouTube動画が表示・再生される経路は大きく分けて4つです。「ホーム画面・おすすめ欄」「関連動画」「YouTube内での検索」「検索ブラウザからの検索」これら4つの流入経路に動画を表示(インプレッション)させ、クリック率の改善を重ねることが、再生回数を増やす近道となっています。再生回数にカウントされないケースYouTubeでは、不正を防ぐために、再生回数のカウントの仕組みを公開していません。 現在、再生回数にカウントされないケースとして判明しているのは以下の2つです。① 自分で何回も再生する同じIPアドレスからの再生は1回とみなされます。 IPアドレスとは各PCやスマホに割り当てられた個別の数字です。 シークレットウィンドウから再度視聴したとしても、IPアドレスは共通であるため、再生回数にはカウントされません。 尚、リセットされるタイミングは公開されていません。② 一瞬だけ再生する「何秒以上再生する」という基準は公開されていませんが、再生時間が極端に短い場合、再生回数にカウントされません。 一方、途中からの再生や、最後まで視聴しない場合でも、再生回数としてカウントされます。YouTube動画の再生回数が伸びる仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTube動画が伸びる仕組みと動画制作時に注意するポイントYouTube動画を見るユーザーの行動は以下の2パターンのどちらかさて、ここからは動画を見るユーザーの行動パターンに関して解説していきます。YouTube動画の再生回数が伸びないときに、動画のクオリティが悪かったのだと思ってしまうが、必ずしも動画が原因とは限りません。その理由は、YouTube動画の再生回数を伸ばすポイントが、動画のクオリティのみではないからです。再生回数の伸びを左右する要素のひとつに、ユーザーの行動があげられます。ユーザーの行動の原則を理解することで、動画の再生回数を伸ばす対策ができるでしょう。YouTube動画を見ているユーザーの行動を大まかに分けると、2パターンになります。具体的な違いは、以下のとおりです。好きなYouTuberがおり、レコメンドや関連動画から他の動画を探す1つ目のパターンは、アクセスすると必ず視聴するほど好きなYouTuberがおり、新しい動画へのアクセスはレコメンドや関連動画の中から選ぶタイプです。レコメンドとは「おすすめ」のことで、YouTubeホーム画面に表示される動画一覧のことです。関連動画は動画再生画面の横(スマホの場合は下部)に表示される動画一覧で、どちらも視聴履歴やチャンネル登録などを参考にYouTube独自のアルゴリズムで決定されています。本人が興味を引きそうな動画を複数紹介しているため、レコンドや関連動画から新しいチャンネルの動画へ行くユーザーも多いです。レコメンドや関連動画に動画が表示される仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:自社の動画がYouTubeのおすすめに出てくる仕組みとは YouTube内で検索し、目的にあった動画から見始める2つ目は、レコンドや関連動画の一覧ではなく、YouTube内の検索機能で自分の目的にあった動画を探して視聴したりチャンネル登録したりするパターンです。検索フォームに視聴したい動画に関連するキーワードを入力すると、関連度の高い動画から順に上位表示されます。仮に自社の動画が上位表示されていなくても、ユーザーが検索結果からアクセスした動画の関連動画に表示されれば、流入してもらえる可能性はあります。YouTube検索(YouTueのSEO対策)の仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTube内の検索上位に出るためのSEO関連項目とは チャンネル登録者数が少ない状態で狙うは関連動画と検索チャンネルを立ち上げたばかりの頃は、誰でも登録者数が少なく、リピーターによる再生回数が伸びる効果は期待できません。そのため、まずはチャンネル登録者を増やしたり認知度を上げたりする必要があります。認知度を上げるために活用できるのが、YouTubeによる関連動画と、検索機能です。YouTubeの関連動画と検索では、以下のポイントを意識することが大切です。関連動画で特定の視聴者層にアプローチする検索機能で需要にピンポイントでマッチするとくに人気クリエイターが配信する動画の関連動画として紹介されれば、膨大なチャンネル登録者の一部が自社の動画にも流入してくれる可能性があります。また、検索されたときに表示順が上位のほうであればあるほど、視聴してもらえる可能性が増えます。関連動画への掲載と検索での上位表示は、チャンネル登録者数が少ない段階でもできる対策です。認知度を上げて再生回数の伸びやチャンネル登録者数アップを目指すために、関連動画と検索結果への対策は積極的に行いましょう。ユーザーの視聴を促すには、サムネイルとタイトルが最重要YouTubeのホーム画面や関連動画の一覧を見ると分かるように、多くのチャンネルの動画がサムネイルにも凝っています。サムネイルとは各動画の表紙のような役割をする画像で、凝ったデザインにすると、視聴者は動画を見る前に以下のことが分かります。何がメインテーマの動画かどんな人物が配信しているのかどんな雰囲気の動画かサムネイルは動画を見たことがないユーザーにとっては、動画選びの基準のひとつとなるものです。ユーザーが「面白そう」「これは役立ちそう」と興味をそそられるようなサムネイルを作成しましょう。サムネイルを作成するポイントは、動画のもっとも伝えたい部分を文字にすることです。関連画像の一覧などはタイトルが中途半端にしか表示されないため、サムネイルで動画の魅力やメインテーマをしっかり伝えることが重要です。また、動画で取り上げている対象(商品など)や配信者の顔も入れておくと、雰囲気が分かりやすいうえ信頼度が増しやすいです。もちろん、タイトルも検索順位の上位表示を目指すためには軽視できない部分です。投稿した動画の情報をもっとも求めている人が検索で入力しそうなキーワードを、タイトルや動画概要、タグに盛り込もみましょう。動画内でどんなにしっかり取り上げていても、タイトルなど文字にしっかり起こさなければYouTubeのアルゴリズムにキーワードとの関連性があると判断してもらえないです。サムネイルとタイトルのポイントについてより詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:【再生回数が増える】YouTube動画に欠かせないサムネイルの作り方とは▶︎参考記事:YouTubeの動画にタイトルを付ける5つの手順!選定方法もご紹介その動画を見るユーザーの感情やシチュエーションも考慮を動画作成時の企画やサムネイル、タイトルなどは、その動画を見るユーザーの感情・シチュエーションも考慮しましょう。たとえばユーザーが初めて飛行機に乗る人向けの解説動画を求めている場合、検索クエリは以下のものが予想できる。飛行機 初心者飛行機 乗り方 国内線航空機 乗り方 LCCYouTubeで実際に検索してみると、国内線や国際線、LCCなど航空会社や目的地ごとにさまざまな解説動画が投稿されていました。中には「航空券と搭乗券の違い」「飛行機に持ち込めるアイテムのルール」など、飛行機初心者にとって役立つ情報を提供する動画もあります。また、乗り方だけではなく座席の予約方法から解説している動画もありました。このように、検索クエリでは「飛行機の乗り方」について調べているが、実際にはそのような状況にあるユーザーが求めているのは、乗り方の情報だけとは限りません。予約方法やチケットの種類の違い、機内持ち込みのルールなど初心者が知っておくべき情報を隠れたニーズとして想像できれば、よりユーザーに寄り添った動画を作れます。自社でPDCAを回すのが難しい場合は、代行会社に依頼しましょうユーザーの感情やシチュエーションを考慮した動画を作成するためには、PDCAを取り入れた考え方が重要です。最初からユーザーに高クオリティだと思わせる動画を作ることは困難なため、反応を見て適宜ブラッシュアップしていきましょう。PDCAを自社で回すことが難しい場合は、無理に内製せず代行会社への依頼がおすすめです。弊社ではYouTubeのチャンネル開設から動画の撮影や編集だけでなく、企画・分析・投稿・その後の改善まで一貫した業務を代行させて頂くことが可能です。チャンネルの運用方法がわからない、自社の業務とYouTubeの運用や動画制作の並列が難しいなどの困りごとがありましたら、ぜひお問い合わせ窓口より相談ください。その他、YouTubeに役立つ資料も無料公開中です。