20億人以上のユーザーを持つ動画SNS、YouTubeに広告を出すことがです。日本人の情報媒体はテレビからYouTubeへと移り変わっており、最新の変遷に合わせて、企業もテレビCMからYouTube広告へ予算を振り切ったりなど、重要視するようになってきました。また、YouTube広告には様々な種類があり、表示方法等を細かく設定することができます。この記事では、YouTube広告の種類や出し方についての情報をご紹介いたします。YouTube広告を使ったマーケティングを検討している方は、ぜひ今回の記事を参考にしてください。YouTubeとは?YouTubeとは、Googleが運営する動画のSNSサイトのことです。誰でも自由に動画を投稿、閲覧することができ、さまざまなジャンルの動画を無料で楽しむことができます。では、一体どれほどの人がYouTubeを利用しているのでしょうか?ユーザー数2020年時点のデータでは、YouTubeを利用する人は全世界で20億人以上と言われています。また、日本だけでも2021 年 5 月時点6,900万人以上の月間アクティブユーザー(MAU)が存在し、年代を問わず親しまれています。その中でも特に、25~34歳の人たちが多く利用しています。YouTube広告とは?YouTube広告とは、YouTubeの動画内やサイト内に表示して動画を閲覧する人に商品やサービスの情報を伝える広告のことです。YouTube広告には、さまざまな種類のものがあります。この記事では、YouTube広告の種類とその内容についてご紹介します。YouTube広告の種類6つYouTube広告の種類はいくつかあり、表示方法や内容、課金のタイミングなどがそれぞれ違っています。動画の中で表示させるものや、検索結果のページに表示させるものなどさまざまなものがありますので、紹介したい商品やサービスに一番ピッタリな広告を選ぶことが重要です。YouTube広告の種類1:バンパー広告バンパー広告とは、動画の最初に流れるスキップできない6秒以内の短い動画広告のことです。バンパー広告に似たものでインストリーム広告がありますが、インストリーム広告は30秒以上の視聴で課金が発生するのに対し、バンパー広告は表示回数1000回以上で課金が発生するという違いがあります。また、バンパー広告は動画の最初に再生される上スキップができないので、必ずユーザーの目に入るのが大きな特徴です。そのため、短い時間の中で効果的に商品を紹介する必要があります。バンパー広告について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:バンパー広告とは何か?インストリーム広告との違いや5つの特徴も解説YouTube広告の種類2:アウトストリーム広告アウトストリーム広告はスマートフォン向けに特化した広告で、YouTubeではないサイトに掲載できる広告のことです。スマートフォンユーザーに向けたメディアサイトに掲載されれば、プロモーション効果を更に高めることができます。また、アウトストリーム広告は動画の50%以上の面積を2秒以上再生された時に課金されます。他の広告とは課金のタイミングが少し違いますので注意しましょう。YouTube広告の種類3:ディスプレイ広告ディスプレイ広告とは、PCでの検索結果のページと動画再生ページの関連動画(おすすめ動画)のサムネイルの上、もしくは下に表示される広告のことです。右側に表示されるため、動画の視聴の妨げになりにくく不快感を与えにくいのが特徴です。また、ディスプレイ広告はユーザーがクリックした時に課金が発生します。クリックしたユーザーは広告に興味を持っている可能性が高いため、課金に対して売り上げへの効果が期待できます。YouTube広告の種類4:インストリーム広告インストリーム広告とは、ユーザーが視聴している動画の途中に流れる動画広告のことです。インストリーム広告には2つの種類があり、5秒でスキップできる長めのものと、スキップできない15秒以下のものがあります。インストリーム広告の課金のタイミングは、ユーザーが30秒程度動画広告を再生したところです。そのため、5秒でスキップされてしまった場合は課金が発生しません。また、スキップできないインストリーム広告はユーザーに不快感を与えてしまう可能性が高いため、スキップできるインストリーム広告の方が宣伝効果は高いと言われています。YouTube広告の種類5:オーバーレイ広告オーバーレイ広告とは、PCでYouTubeを視聴する際に動画の下部の20%に表示される半透明のバナー広告のことです。オーバーレイ広告には×ボタンが表示されており、ユーザーに非表示にされることがありますが、消されなければ動画の再生中は常に表示されます。また、オーバーレイ広告は30秒以上表示された時に課金が発生します。そのため、視聴者層の幅が大きい動画に表示されてしまうと、オーバーレイ広告の課金だけが大きくなり売り上げに繋がりにくい可能性も高くなります。オーバーレイ広告は表示する動画のジャンルを絞り、なるべく見て欲しい人だけに広告が表示されるようにすると良いでしょう。YouTube広告の種類6:スポンサーカードスポンサーカードとは、ユーザーが視聴している動画の関連商品のティザー広告(商品を断片的に紹介する広告)を動画の右に数秒間表示する広告のことです。ユーザーが広告に興味を持てば、動画の再生中であっても広告をクリックすることができます。YouTube広告を出す目的5つYouTube広告を出す目的は、大きく分けて5つあります。目的やターゲットによって表示させる広告を変えることで、効果的に顧客を獲得することができます。では、その目的とは一体どのようなものなのでしょうか。YouTube広告を出す目的1:認知YouTubeは幅広い年代のユーザーがいるため、商品を認知してもらうには良い広告の掲載先です。しかし、広告の表示方法によっては不快感を与えてしまう可能性もあるため、効果的に認知してもらうためには広告の種類を使い分ける必要があります。特定ターゲット向け特定のターゲットを狙った広告を表示させるのであれば、ディスプレイ広告やオーバーレイ広告、スポンサーカードなど自分でクリックするタイプの広告が良いでしょう。なお、ディスプレイ広告とオーバーレイ広告はPCでしか表示されませんので、スマートフォンユーザーに向けた広告では効果が薄くなるため注意が必要です。不特定ターゲット向け不特定のターゲットを狙った広告を表示させるのであれば、インストリーム広告やアウトストリーム広告、バンパー広告など半強制的に表示させる広告が良いでしょう。これらの広告は必ずユーザーの目に入るため、認知してもらうには最適です。しかし、広告の内容によっては嫌悪感を抱かれてしまう可能性もあるため、スキップできるかどうかや興味を持ってもらえる内容かどうかなどを慎重に考える必要があります。YouTube広告を出す目的2:ブランディング企業や商品のブランディングをするには、インストリーム広告、アウトストリーム広告、バンパー広告といった幅広い層のユーザーの目に入る広告が効果的です。認知度をアップさせたり、細かいニュアンスやイメージを伝えることが可能ですので、スキップされにくい広告や、スキップされる5秒以内で興味を持ってもらえそうな広告を作成することが大切です。YouTubeを活用したブランディングについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeでブランディングする際の3つポイント|メリットも解説YouTube広告を出す目的3:販売促進・サービス利用販売促進・サービス利用につなげたいのであれば、ディスプレイ広告、オーバーレイ広告、スポンサーカードなど自分でクリックしてもらう広告がおすすめです。動画と関連したジャンルの広告であれば、ユーザーが興味を持ってくれる可能性が高くなります。また、広告を自分でクリックするためダイレクトに売り上げにつながる可能性が高くなります。YouTube広告を出す目的4:商品の比較消費者の半数以上は、商品を比較するときに商品の紹介動画を視聴していると言われています。そのため、商品の広告をYouTubeに表示させるのは効果的な方法です。商品の比較を目的とした広告は、インストリーム広告、アウトストリーム広告などでの動画広告がおすすめです。動画の中で商品の特徴を的確に伝えることで、ユーザーの悩みを解決し、売り上げにつなげることができます。YouTube広告を出す目的5:見込み顧客獲得見込み顧客を獲得するには、オーバーレイ広告、スポンサーカードなどの自分でクリックしてもらう広告がおすすめです。動画によっては視聴者の層が限られているため、狙ったターゲット層にダイレクトに訴求することができます。そのため、見込み顧客を獲得できる可能性が高くなります。YouTube動画広告の作成手順7つ効果的なYouTube広告を作成するためには、動画を撮影する以外にもまずは広告の目的や脚本など、さまざまな準備が必要です。こちらの記事では、YouTube動画広告の7つの作成手順をご紹介いたします。YouTube動画広告の作成手順1:広告の目的と対象を絞るYouTubeの動画広告を出す上で、一番初めに考えるべきことは広告で何を伝えたいかです。商品やサービスを認知してもらうためや、新商品の紹介や比較など、広告の目的と対象を絞りましょう。YouTube広告の中でも動画広告では、短時間に要点をわかりやすくまとめたものを作らなければ、ユーザーに興味をもってもらうことすらできません。また、全く関係の無い層に広告を出してしまうと、ストレスを与えて企業にマイナスなイメージを持たれてしまう危険もあります。まずは目的を明確にして、ターゲットを厳選するようにしましょう。YouTube動画広告の作成手順2:広告タイプを決めるYouTube広告にはさまざまな種類のものがあり、目的や対象によって広告の出し方が変わります。広く認知してもらいたいならインストリーム広告などユーザーに必ず見てもらえる広告、顕在顧客に向けた広告ならディスプレイ広告といったように、効果的な手段での広告の出し方を選ぶのがおすすめです。YouTube動画広告の作成手順3:脚本や構成を決める広告の目的や対象が決まったら、次に構成や脚本を決めていきます。広告で伝えたいことがユーザーに伝わるように、なるべくシンプルで的確な広告を作成する必要があります。一番伝えたいこと、出演者や演出方法、小道具など、必要なものを思いついたらすぐにメモを取るようにしましょう。その際は絵に描いておくとあとで見返した時にイメージをしやすくなります。また、広告を作る前には必ず脚本を考えておきましょう。伝えたいことをわかりやすく、広告の種類によっては再生される時間も決まっていますのでどのタイミングでどのシーンを入れ込むか、あらかじめしっかり決めておくと良いでしょう。YouTube動画広告の作成手順4:出演者を決める登場人物が必要な広告の場合、脚本を作成したあとに出演者を決めていきます。出演者には、必ずブランドイメージに合った人を選ぶようにしましょう。経営者が企業の顔となっていれば、経営者自身が広告に出演するのもおすすめです。また、商品の紹介やイメージアップをしたい場合は親しみやすい人物を選ぶのが良いでしょう。また、動画は音声も大事ですので、ナレーションをどんな人が担当するのかも重要なポイントです。また、SNSのインフルエンサーやユーチューバーを起用するという方法もあります。インフルエンサーやユーチューバーは多くのフォロワー、視聴者を有しているので、宣伝効果が大きくなります。YouTube動画広告の作成手順5:撮影場所や撮影機器調達動画広告を作る上で、撮影場所は重要なポイントのひとつです。脚本にもよりますが、撮影場所は閉塞感のない開放的な場所で、間接的に太陽光の当たる明るい場所が望ましいでしょう。室内の撮影で照明を用意する場合には、暗い影ができると画面が暗くなってしまうため、光は均等に当たるようにしましょう。また、撮影機器としてはデジタルビデオカメラ、外部マイクが必要となります。プロが用いるような本格的な機材は必要ありませんが、スマートフォンではなく、家庭用等のビデオカメラ、外部マイクを使うのが望ましいです。YouTube動画広告の作成手順6:撮影撮影の際には、プロのカメラマンも用いている「三分割法」を活用するのがおすすめです。三分割法とは、縦と横それぞれを三分割にして線を引き、その線の上や交点にメインの被写体を配置する手法のことです。常に真ん中に被写体を置くのではなく、被写体を少し左右にずらして被写体の視線の先や背景を映すようにすると、画面に空間が生まれてストーリー性のある画面になります。また、撮影する際にはさまざまな角度から撮った数パターンを用意しておくのがおすすめです。あとで動画を編集する際、素材が多い方が編集しやすくなります。YouTube動画広告の作成手順7:編集撮影した動画は、動画編集ソフトでテロップを付けるなどの編集をしていきます。動画編集ソフトには無料で使える初心者向けのものや、プロも使用する有料のものなど、さまざまな種類のソフトが存在しています。撮影した映像そのままの動画では、広告に使用するには簡素になります。ナレーションや効果音、テロップや商品名などを編集ソフトで加えていきましょう。YouTube広告の出し方11の手順動画広告ができあがったら、まずはYouTube上に動画をアップロードする必要があります。こちらの記事では、できあがったYouTube広告の出し方11の手順をご紹介いたします。YouTube広告の出し方1:YouTubeに公開YouTube広告の出し方としてまず始めに、できあがった広告をYouTube上にアップロードします。PCでYouTubeにログインし、右上の作成ボタンから動画をアップロードします。スマートフォンからアップロードする場合はYouTubeアプリの上部にあるカメラマークをタップし、広告動画を選択してアップロードします。YouTube広告の出し方2:Google広告へログインYouTube広告の出し方で2番目に行うのは、Google広告へログインすることです。Google広告のサイトを開き、アカウント名とパスワードを入力してログインします。YouTube広告の出し方3:新しいキャンペーンを作成YouTube広告の出し方で3番目に行うのは、新しいキャンペーンを作成することです。まずはGoogle広告にログインしたあと、ページの左側にあるキャンペーンタブをクリックします。キャンペーン管理画面に表示された「+」ボタンをクリックするとプルダウンメニューが表示されますので、その中から「新しいキャンペーンを作成」を選択しクリックします。YouTube広告の出し方4:目的・予算・日付を選択YouTube広告の出し方で4番目に行うのは、目的・予算・日付を選択することです。新しいキャンペーンボタンを選択したあと表示されるメニューから、目的・予算・日付の項目を入力していきます。目的を選択したあとはキャンペーンのサブタイプを選択し、次に「続行」をクリックします。目標を選択したあとはキャンペーンの管理名などの詳細を入力し、その次に予算を設定します。予算はキャンペーンの合計・日別の2種類で入力できキャンペーンの合計では広告配信の全体予算、日別では1日にかけられる予算を設定できます。予算の項目では「標準」と「集中化」の2種類を選択することができます。日付では、広告の開始日と終了日を入力します。なお、広告配信の申請を行ってから開始まで、営業日によりますが少なくとも1日~2日ほどかかりますので、スケジュールには余裕を持っておくと良いでしょう。YouTube広告の出し方5:入札戦略の設定YouTube広告の出し方で5番目に行うのは、入札戦略の設定です。入札戦略の項目では、キャンペーンの種類によってYouTube広告の出し方や掲載先、キャンペーンで獲得したい要素などから入札戦略を選択できます。配信する広告の種類によって、最適な広告の出し方を選ぶことができますので、Google広告のヘルプを参照しながら慎重に選択しましょう。YouTube広告の出し方6:掲載場所(ネットワーク)の設定YouTube広告の出し方で6番目に行うのは、掲載場所(ネットワーク)の設定です。掲載場所設定の項目では、ネットワーク上のどこに広告を掲載するかを選択できます。YouTube検索結果・YouTube動画・ディスプレイネットワークの動画パートナーの3つの中から選択することができますので、効果的な広告の出し方ができるように最適な場所を選択しましょう。YouTube広告の出し方7:コンテンツ除外の設定YouTube広告の出し方で7番目に行うのは、コンテンツ除外の設定です。コンテンツ除外の設定の項目では、一部のデリケートなコンテンツ(性的なコンテンツ、乱暴な表現など)に広告を表示させるかどうかを設定できます。商品やサービスのブランドイメージに合っているかどうか、慎重に考えて選択しましょう。YouTube広告の出し方8:ターゲット設定YouTube広告の出し方で8番目に行うのは、ターゲット設定です。ターゲット設定の項目では、広告を表示する国や言語、地域などを設定できます。都道府県や国など詳細な場所も設定できますので、ターゲットの地域が決まっているのであればここで設定しましょう。YouTube広告のターゲティングの種類を詳しく見るYouTube広告の出し方9:広告スケジュールの設定YouTube広告の出し方で9番目に行うのは、広告スケジュールの設定です。キャンペーンの配信日、終了日の他にも、特定の曜日や時間などを詳細に指定できます。その他にも、広告を表示するデバイス、フリークエンシーキャップ(同じ広告を出し過ぎないようにする設定)も選択できます。YouTube広告の出し方10:入札単価設定YouTube広告の出し方で10番目に行うのは、入札単価の設定です。それぞれの入札戦略ごとに決められた課金形態がありますので、その課金の項目に支払える金額を入力します。YouTubeでは、入札金額によってオークション形式で表示動画が決定されます。ここで入力された金額が大きいほど入札には有利になりますが、予算との兼ね合いを見ながら無理のない金額を入力しましょう。予算、入札単価、その他の条件を入力すると、「キャンペーン期間全体の予測データ」が表示されますので、こちらも参考にしましょう。YouTube広告の費用の目安を詳しく見るYouTube広告の出し方11:動画指定と広告名作成YouTube広告の出し方で11番目に行うのは、動画指定と広告名の作成です。まず、左側のメニューにある検索窓から動画をキーワードで検索するか、直接動画のURLを貼り付けて検索します。作成した動画を選択するとプレビュー画面が表示されますので確認しましょう。次に、動画フォーマット、リンク先URL、CTAボタンの文言、広告見出し、広告名を入力したら、「保存して次へ」をクリックします。「キャンペーンの準備が整いました」というページが表示されたら、内容を確認し、「キャンペーンに進む」ボタンをクリックします。これで、入力した広告が配信されるようになります。YouTube広告の出し方を知って効率的なマーケティングを行おうYouTubeは、日本だけではなく海外にもユーザーが20億人以上もいる大規模な動画配信SNSです。YouTubeに広告を出すと、たくさんの人の目に触れるだけではなく、動画の脚本内容や撮影場所、出演者によって商品やサービスのイメージを効果的に伝えることができます。YouTube広告にはさまざまな種類のものがあり、動画に半強制的に表示させるものや動画外に表示させるものなど、広告内容に合ったものを配信することができます。YouTube広告の出し方や目的に合った表示方法を知り、効率的なマーケティングを行えるようにしましょう。弊社は企業に特化したYouTubeマーケティングの支援会社です。YouTubeチャンネル運用だけでなく、YouTube広告活用まで幅広くYouTubeに関するご相談をしていただくことが可能です。是非お気軽にお問い合わせください。その他、YouTube広告に関するお役立ち資料も無料で公開しております。