マーケティングでお悩みの方は、AIDA(アイダ)という言葉をご存じでしょうか。AIDAとは、古くからあるマーケティングモデルであり、消費者の購買行動を把握して、促す手法です。今回の記事では、AIDAの特徴と、発展系についてもご紹介しています。是非、ご覧ください。注目のマーケティングモデルAIDAとは?AIDA(アイダ)とは、広告により消費者の注意を引き、購買行動に促すマーケティングモデルです。Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Action(購買行動)の4つの顧客心理の頭文字からつくられました。商品やサービスに自信があるから、もっと広げていきたいという方には、是非、活用して頂きたいマーケティングモデルです。AIDMAとの違いAIDAと混同されがちなマーケティングモデルに、AIDMA(アイドマ)があります。AIDAと同じ4つの要素に、Memory(記憶)の「M」が加わったものです。AIDMAは、商品・サービスを消費者の記憶に残し、中長期的な購買行動に繋げる手法です。短期間で購買行動に繋げようとするAIDAに対し、即座に購買行動に至らなくても、先ずはインプットしてもらおうというのが、AIDMAです。印象的なキャッチコピーやテーマソングなどを用いることもあります。AIDAの特徴AIDAは、アメリカの広告研究家が提唱したマーケティングモデルです。セールスプロセスの基本原則として認知されていて、セールスレターを書く際にも活用されています。AIDAを用いるタイミングAIDAは、購買の妨げになる消費者の心理的要因を発見する時に役立ちます。そして、4つの心理段階を分析し、それぞれのフェイズをクリアする対策を練っていくのです。また、古くからあるAIDAは、マスメディア広告型です。主に、新聞・チラシ・テレビCMなどで広告する時に用います。マーケティングモデルAIDAの4つの法則消費者の心理的要素を4つのフェイズに分けて考えるのがAIDAです。ここでは、その4つの頭文字に込められた意味を、1つずつ紹介しています。普段、消費者には、商品・サービスを購入するまでに、どの様な心理の流れがあるのか、分かりやすく説明していますので、参考にしてみてください。AIDAの法則1:注意AIDAの法則、1つ目の【A】は、Attention(注意)です。消費者は、購買行動をするにあたって最初に、その商品・サービスに対して、必ず注意を払います。消費者が認知した段階とも言えます。この時点では、未だ商品・サービスのことについて、詳しくは知りません。売り手側は、先ず認知してもらう為に、インパクトのある広告をする必要があります。AIDAの法則2:興味AIDAの法則、2つ目の【I】は、Interest(興味)です。消費者に、商品・サービスにどの様な利用価値があるかを知ってもらうフェイズです。例えば、カビ取り剤を売りたいのであれば、どんなカビを落とせるかを紹介したり、カビを放置した場合のリスクを紹介したりします。興味を持たせようとするのではなく、共感を得るイメージがよいでしょう。AIDAの法則3:欲求AIDAの法則、3つ目の【D】は、Desire(欲求)です。消費者に、商品・サービスを欲しいと思わせ、買わない理由を潰していくフェイズです。例えば、洗剤を売りたい場合、他社の商品にはない成分が入っていることをアピールしたり、価格が安いことをアピールしたりします。また、実際に使った方の意見を紹介することも、消費者に安心感を持たせるのによいでしょう。AIDAの法則4:購買行動AIDAの法則、4つ目の【A】は、Action(購買行動)です。最後に、消費者が商品・サービスの購入・申し込みをするフェイズです。3つ目までのフェイズをクリアしていれば、購買行動は自然と行われます。しかし、『この店舗で取り扱っています』や、『お申込みはこちらの電話番号まで』など、最低限の情報を伝えることは大切です。AIDAマーケティングを行なうポイントAIDAマーケティングをより効果的に活用するにはどうしたらよいでしょうか。ここでは、2つのポイントをご紹介します。「クロージングコピーを設ける」と「消費者ベネフィットを設ける」について、ご説明しますので、参考にしてみてください。クロージングコピーを設けるクロージングとは、英語のClose(終わる・閉じる)が由来となっている言葉です。ビジネスでは、セールスの締めくくりをクロージングと呼び、そこで用いるフレーズがクロージングコピーです。消費者がどんなに広告に関心を持っても、購買行動をとらなければ、セールスの締めくくりとはなりません。広告の内容に、『先着何名様限定!』や、『今週限りのお値段!』などのクロージングコピーを設けましょう。しかし、内容が強過ぎたり、特典が多過ぎたりすると、消費者に警戒心を抱かれる可能性もあるので、気を付けてください。消費者ベネフィットを分かりやすくするベネフィットとは、英語のbenefit(利益・役に立つ)が由来となっている言葉です。ビジネス用語としてのベネフィットは、「消費者が購入・申し込みをすることで得られる利益」となります。例えば、洗剤を購入する消費者にとっての利益は、「汚れを落とせること」です。また、自動車を購入する消費者の場合、「通勤を楽にする」や「ドライブを楽しむ」など、ベネフィットが異なるケースがあるでしょう。先ず、ターゲットとなる消費者のベネフィットを理解することが、AIDAマーケティングにおいても、重要です。AIDAの発展系マーケティングモデル9選AIDAには、発展系のモデルが多数あります。その中から、9つのマーケティングモデルをご紹介します。継続利用を促すモデルや、ソーシャルメディアの普及に対応したモデルなど、様々な発展系があります。ご覧になって、是非参考にしてみてください。AIDAの発展系マーケティングモデル1:VISASVISAS(ヴィサス)は、ソーシャルメディアの普及によって生まれた消費者行動モデルです。Viral(口コミ)・Influence(影響)・Sympathy(共感)・Action(購買行動)・Share(共有)の5つの要素から成り立ちます。消費者は、企業の広告ではなく、ソーシャルメディア上で近しい人の『口コミ』に『影響』を受けます。また購買行動後、「いいね!」を押したり、コメントを出したり、『共有』に参加することによって、循環して広告する役割も果たします。売り手側は、目を引くような広告だけではなく、口コミで広げてもらえるように、よい商品・サービスを提供する努力が必要です。AIDAの発展系マーケティングモデル2:AISASAISAS(アイサス)は、インターネット検索型のマーケティングモデルです。Attention(注意)・ Interest(興味)・ Search(検索)・ Action(購買行動)・Share(共有)の5つの要素から成り立ちます。消費者の記憶につよく印象づけようとするフェイズを持ちません。代わりに、消費者がインターネットでスピーディーに情報を獲得する『検索』の要素があるのが特徴です。</p><br> <p>売り手側は、よりよいウェブサイトをつくる必要があります。また、購買行動の後には、ソーシャルメディアでの消費者自らによる宣伝が期待されます。AIDAの発展系マーケティングモデル3:AISCEASAISCEAS(アイシーズ)は、インターネット検索型のマーケティングモデルです。Attention(注意)・ Interest(興味)・ Search(検索)・Comparison(比較)・Examination(検討)・ Action(購買行動)・Share(共有)の7つの要素から成り立ちます。同じインターネット検索型のAISASに、『比較』・『検討』のフェイズが加わっています。消費者が、関心を持ったことを検索するだけではなく、様々なサイトを閲覧して比較・検討をしてから行動に移行するというモデルです。AIDAの発展系マーケティングモデル4:Dual AISASDualAISAS(デュアルアイサス)は、コンテンツ発見型のマーケティングモデルです。Activate(活性化)・ Interest(興味)・ Share(共有)・ Accept(受容)・Spread(拡散)の5つの要素から成り立ちます。AISASの発展系であり、もう1つのAISASとも言えます。消費者に買いたいと思わせるのではなく、広めたいと思わせるブランド戦略です。テレビCMなどの注意を引くマスメディアだけではなく、インフルエンサーなどにソーシャルメディアで広めてもらい、共感を得ることが大切になります。AIDAの発展系マーケティングモデル5:AIDEESAIDEES(アイデス)は、ソーシャルメディアの普及によって生まれた消費者行動モデルです。Attention(注意)・ Interest(興味)・Desire(欲求)・Experience(購入・経験)・Enthusiasm(心酔・熱中)・Share(共有)の6つの要素から成り立ちます。消費者が、購買行動の後で商品・サービスに『心酔』すると、ソーシャルメディアで情報を広げてくれます。その情報を、他の消費者が見つけることで、注意を払い、興味を持つといった様に、循環するモデルです。売り手側は、広告費を抑えられる一方で、本当に満足させる商品・サービスを提供する努力が必要となります。AIDAの発展系マーケティングモデル6:SIPSSIPS(シップス)は、ソーシャルメディアを活用し、共感の輪をつくるマーケティングモデルです。Sympathize(共感)・ Identify(確認)・ Participate(参加)・ Share&Spread(共有・拡散)の4つの要素から成り立ちます。売り手側は、アンケートやキャンペーンなどの消費者が参加できる施策や、社会貢献などの共感してもらえる活動をします。SIPSでは、必ずしも購買行動をとってもらう必要はありません。共感した人が「いいね!」を押すなど、参加してくれるだけでも、共感の輪は広がっていくからです。AIDAの発展系マーケティングモデル7:DECAXDECAX(デキャックス)は、コンテンツ発見型のマーケティングモデルです。Discovery(発見)・Engage(関係構築)Check(確認)・Action(行動)・eXperience(体験・共有)の5つの要素から成り立ちます。消費者がコンテンツを『発見』することでマーケティングが始まり、フォロー・登録することによって、『関係構築』がされます。購買行動に移る前に、『確認』のフェイズがあるので、売り手側は、よりよいコンテンツをつくる必要があるでしょう。また、購買行動だけで終わらず、ソーシャルメディアを利用して、体験を共有するフェイズがあるのも特徴です。AIDAの発展系マーケティングモデル8:AMTULAMTUL(アムツール)は、消費者の顧客ロイヤリティを把握して、継続利用を促すマーケティングモデルです。Wareness(認知)・Memory(記憶)・Trial(試用)・Usage(日常利用)・Loyalty(愛用)の5つの要素から成り立ちます。ウェブサイトやソーシャルメディアなどをつかい、自社ブランドを『認知』しているか、『記憶』しているかを測定します。更に、既に購買したことのある消費者に対して、『試用』・『日常利用』・『愛用』の3段階で、自社ブランドをどれだけの頻度で利用しているかも測定します。5つの項目で、ネックとなっているフェイズを把握したら、より対策をつよめていきましょう。AIDAの発展系マーケティングモデル9:AIDCAAIDCA(アイドカ)は、消費者に確信を与えることで、購買行動を起こさせるマーケティングモデルです。Attention(注意)、Interest(興味)、Desire(欲求)、Conviction(確信)・Action(購買行動)の5つの要素から成り立ちます。確信を持たせる為には、サンプリング・店頭販売・権威性のある人のコメント・使用事例の動画など、証拠となるデータを提示しましょう。AIDAのマーケティングモデルで集客を成功させよう消費者のことを知りたいと思った時、あなたの想いだけでは把握しきれないこともあるでしょう。シンプルなAIDAをはじめ、様々なマーケティングモデルがあります。商品・サービスに合ったモデルを活用し、消費者の行動を把握して、マーケティングに活かしましょう。弊社Start-Xは総合的なマーケティング支援を得意としております。他のマーケティング支援会社と比較すると、コストパフォーマンス高く支援可能なメニューが多くございますので、何かお困りごとがございましたらお気軽にお問合せください。ご相談はいつでもオンラインで無料でご対応可能です。