スマホのカメラ機能はデジカメ並みの高画質で素人でもほんの少しのコツを押さえるだけで鮮やかで人を引きつける動画を作成することができます。では、気を付けるポイントとはどこでしょう。また、スマホで動画撮影するときの基本についてお伝えしますので、スマホで動画撮影をする際には参考にしてみてください。スマホで動画撮影をする前に知っておくべきこと個人の動画撮影や、子供の成長記録にカメラを活用する人は増えています。スマホに基本装備されているカメラは高機能で、ほんの少しのコツとテクニックで誰かに見せたくなるクオリティでの撮影が簡単にできます。撮影方法には動画編集に向いている横撮りや、通常の縦撮りがありますが、シーンによって使い分けることが大切です。今回は、スマホで動画撮影する前に知ってほしい基本機能の活用についてポイントを押さえて紹介します。縦撮りSNSに撮影した動画を投稿するなら、縦撮りがおすすめです。ティーン世代に人気のTikTokやインスタグラムに投稿する際には、縦撮り撮影でそのまま公開することができます。近年注目を集めているサービスは、こうした縦撮りされた動画を投稿されるのが前提となっているため、撮影した動画を即投稿、即公開が可能です。普段スマホを使っているときと同じように、片手撮影となるため子供と手をつなぎながら撮影できます。横撮り撮影した動画をまとめたり、編集することが決まっているなら横撮りがおすすめです。対象となる撮影物のほかに、複数の背景を見せることで初めて動画を見た人にもわかりやすい動画を作るのが簡単になります。子供の成長記録なら、背景となる建物や自然を取り入れることで撮影した当時の記憶や、思い出を引き出すヒントになります。また、ほとんどの再生機器は横向き対応のため、大画面で視聴することを考えると横撮りがおすすめです。スマホで動画撮影をする際のコツ10選アプリ不要、スマホの基本機能とほんの少しのコツを押さえて、動画撮影のスキルを上げるための10個のポイントを紹介します。いろいろな機能があってもなかなか使いこなせる自信がない人も多いのではないでしょうか。意識したいコツを押さえて、旅先や家族との思い出を映像できれいに残しましょう。ほんの些細なことで動画の完成度がぐっと向上します。普段からコツを押さえたショート撮影で腕を磨いてみてはいかがでしょうか。スマホで動画撮影をする際のコツ1:目的に合った解像度に設定動画撮影で撮りためたデータは解像度によって大きさが異なるため、目的に合ったサイズを選びましょう。640×480の解像度の映像は、LINEで情報を共有する目的などにおすすめです。容量が軽いため、スマホへの負担が少なく記録用に動画を撮りためる用にも向いています。さらに、近年のスマホはHDが標準です。きれいに撮影できますが、容量が重くデータの移動や、クラウド保存の知識がある人におすすめです。スマホで動画撮影をする際のコツ2:スマホの持ち方近年のスマートフォンならスマホの持ち方について神経質になる必要がありません。軽い手ブレなら、動画も静止画も自動で補正してくれます。三脚などを使うのもひとつの手ではありますが、お出かけの際に必ず持っていくという初心者は少ないでしょう。動画をきれいに撮るコツとしては両手でスマホを持ち、わきをしめることです。自転車をこぐときやマラソンなども、わきを軽くしめることで体の軸が安定します。スマホで動画撮影をする際のコツ3:異なる撮影サイズを撮る撮影した動画をSNSや会社の資料として共有する場合に、サイズが合わず使えないといった問題が発生します。YouTubeではアスペクト比が16:9、128GBまでしか投稿できません。Twitterでは1:1、最大1GBです。投稿前提で撮影を考えているなら、こうした情報をもとに異なるサイズで撮ることをおすすめします。手持ちの動画をサイトにあげる場合には、アプリでサイズ変更(リサイズ)することができます。スマホで動画撮影をする際のコツ4:効果的にパーンを使うカメラワークの技術のひとつにパーンというものがあります。撮影者は同じ位置のままで、スマホを左右に振って場面転換をねらったやり方で、動画に緩急をつけることができます。パーンやパンニングといった方がわかりやすいでしょう。カメラを水平に動かす必要があるので、撮影時の基本姿勢であるわきをしめて行います。初心者には手ブレが起こりやすいため、風景など動きが少ない場面で挑戦しましょう。スマホで動画撮影をする際のコツ5:脇を締めてカメラを固定初心者が動画撮影するときにやりがちな失敗は映像がブレてしまうことです。どんなときもカメラの手ブレを起こさないように、わきをしっかりしめて固定する基本姿勢を守りましょう。なお、多少のブレは自動補正がかかったり、Googleフォトで編集するときに操作すれば改善することができます。スマホで動画撮影をする際のコツ6:ホワイトバランスを調整動画撮影の場所が屋外から室内へ、日陰から木陰への変化がある場合にはホワイトバランスを意識しましょう。カメラに入る光の加減で目で見た映像よりスマホ画面の方が白っぽく映ってしまうなど、少し古ぼけた印象を改善することができます。スマホの標準カメラの設定をWB(ホワイトバランス)オートにすることで手軽に補正できます。撮影に慣れ自分で補正できるようになると、よりリアリティに近い動画を撮ることが可能です。スマホで動画撮影をする際のコツ7:音声重視ならマイクを着用動画と一緒に音声も撮るならマイクを使って集音するのがおすすめです。これにより、動画を編集しようとしたとき、音が拾えていないことに気づいて焦ったりという心理的ストレスの軽減につながます。さらに、外部の音を遮断したり聞いてほしい音を、よりクリアな状態で残すのが簡単になります。ただし、スマホを外部マイクと接続するにはその間に変換プラグが必要です。ほかにも、音を増幅するためのツールも活用しましょう。スマホで動画撮影をする際のコツ8:フォーカス調整を活用フォーカスとは、カメラのピント調整のことです。標準設定ではオート機能になっており便利ではあります。しかし、状況に合わせて自分で設定を変更することで、よりリアルな映像を残すことが可能です。また、フォーカスモードでは接写に対応したマクロ、風景には無限、注目したい被写体にはロックモードなどがあります。スマホで動画撮影をする際のコツ9:アイテム追加でクオリティアップスマホに標準装備されているカメラで日常の風景を記録するには十分です。しかし、動画を定期的にSNSに投稿する目的や、誰かに見てもらうためのものとして撮るならアイテム追加でクオリティアップをねらいましょう。自宅での撮影でおすすめしたいのがアーム型スマホスタンドと照明です。自分の目線にカメラと照明を配置することで、顔の印象を明るくすることができます。スマホで動画撮影をする際のコツ10:晴れた日は日陰で撮影ほどよい晴れ続く空は、実際に目で見る景色と同じように色味をはっきり見ることができますが、日差しが強いなど光の度合いが高すぎた場合には注意が必要です。光が強すぎると、被写体の影も色濃く反映されてしまうため、対象物が陰でおおわれたり、光で飛んでしまい適度な撮影ができません。そんなときは、少し日陰に移動して木の隙間から漏れる日差しでシャッターチャンスを作ってみましょう。スマホで撮影した動画を活用する方法も紹介スマートフォンでの動画撮影は機材を必要とせず、狭いスペースでも撮影できるメリットがあります。また、作成した動画はSNSやホームページ内で公開することで若者世代に情報を認知させるための効果的なツールになります。2020年にGlossomが行った調査で、中高生を中心に企業のSNS発信の情報に反応するという結果が出たように、ブランディング戦略にもスマホ動画を活用することができます。スマホでの撮影のコツを参考にハイクオリティな撮影にチャレンジしましょうスマホの標準機能で、十分本格的な動画を撮影することができます。大切なのは基本のコツを押さえながら、どんなアングルの、どんな条件で撮影すると被写体が魅力的になるのかをトライアンドエラーを繰り返して実践を積むことです。スマホは日々の必需品です。気が向いたときにチャレンジしましょう。