YouTubeは今や月間ユニークユーザーが6,900万人超となっており、若年層のみならず中高年にも浸透してきています。YouTubeの動画は、気軽にアカウントを開設し動画をアップできるので、個人だけでなく企業も積極的にYouTubeを活用しています。企業におけるYouTubeの使い方も、単にCM動画をアップするだけでなく、YouTube用のプロモーション動画や商品の使い方動画などさまざまあります。企業がYouTubeで動画を活用すると、さまざまなメリットがあります。今回は、企業がYouTubeを活用しマーケティング活動を行うときに必ず作ることになる、YouTubeチャンネルの作成とYouTube Studioを使ったカスタマイズについてご紹介します。YouTubeでマーケティングを行う上での基本情報の整備や、YouTubeチャンネルでのユーザービリティの向上に役立つTipsがあるので、ぜひ参考にしてください。YouTubeチャンネルの登録方法 それでは、YouTubeチャンネルの登録方法をご紹介します。YouTubeチャンネルは、YouTubeのプロフィール写真をクリックして、表示されるメニューの中から「チャンネルを作成」をクリックすることで、手軽に作成することができます。ただし、企業がYouTubeチャンネルを作成するときは、上記の方法に加えて「ブランドアカウント」の作成を行う必要があります。「ブランドアカウント」とは、企業名や団体名、もしくは商品ブランドの名前をアカウント名に設定したYouTubeアカウントのことです。ブランドアカウントを作成することで、チャンネル名を自由に設定したり、複数のチャンネルを作成し一元管理したりできます。デフォルトのアカウントは、Googleアカウント名がYouTubeチャンネルのアカウント名になったりするので、企業で利用する場合は「ブランドアカウント」のほうが使い勝手がいいでしょう。ブランドアカウントについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:YouTubeのブランドアカウントで管理者ができること|権限付与の種類も紹介YouTubeチャンネルのブランドアカウントは、以下の手順で作成できます。YouTubeにログインするアカウントの「チャンネル」一覧に移動する「新しいチャンネルを作成する」をクリックするブランドアカウントを選択してチャンネル作成を完了するなお、チャンネル作成はパソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットでも行うことができます。YouTubeチャンネル作成に時間がかかる場合はパソコンからスマートフォンやタブレットでのYouTubeチャンネルの作成はできますが、設定に時間がかかる場合はパソコンでの作成作業がおすすめです。実は、古いバージョンのYouTubeアプリを使用している場合や、端末自体が古すぎる場合は、画面に「この操作は許可されていません」と表示され、設定ができないことがあります。古いバージョンのアプリを使用しているときは、必ずアップデートし作業をしてください。それでもスマホやタブレットでチャンネル作成ができない場合は、先にパソコンで作成しましょう。アプリではチャンネル作成のみができず、操作は問題なくできるケースもあるため、エラー表示が出た場合は試してみることがおすすめです。なお、もちろんYouTubeチャンネルをパソコンで作成した後、各モバイル端末でログインし、チャンネル内の管理を行うことができます。YouTubeチャンネルの始め方や作成方法・流れについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:初心者でも分かるYouTubeチャンネルの始め方【アカウント作成~チャンネル開設】 チャンネルごとの「YouTube Studio」で見るポイントYouTubeチャンネル作成を行ったらぜひYouTube Studioによる管理も覚えておきましょう。YouTube Studioは動画の投稿からコメント管理、視聴分析や収益管理などを行うことができる、YouTubeを運営するGoogle社が提供する無料の管理ツールです。以前は、YouTubeクリエイターツールと呼ばれていました。YouTube Studioでは、以下の機能を利用することができます。チャンネルの分析動画の分析チャンネル・動画の管理再生リストの作成・管理コメントの返信・管理字幕・収益化など各種設定オーディオライブラリで効果音・音楽の取得なお、上記の他にもさまざまな機能が用意されており、最近活発に行われているライブ配信などの機能もYouTube Studioに搭載されています。YouTubeチャンネルの作成が終わったら、YouTube Studioの使い方を一通り覚え、理解しておきましょう。YouTube Studioの機能と使い方について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。▶︎参考記事:【YouTube Studio】チャンネルを作るなら知っておきたい機能と使い方を解説作成したら「YouTube Studio」のカスタマイズをチェック!YouTube Studioでまず見るべきポイントは、チャンネルのカスタマイズ機能です。YouTube Studioでは、作成したYouTubeチャンネルに対し、以下の3点をカスタマイズすることができます。レイアウトブランディング基本情報以下順番に見ていきましょう。1.レイアウトレイアウトは、①動画スポットライトと②注目セクションの設定を変更することができます。①動画スポットライトは、YouTubeチャンネルのメニュー直下に大きく表示される動画です。チャンネル登録していないユーザー向け、またはチャンネル登録者向けに各々おすすめ動画を設定できます。②注目セクションは、動画スポットライトの下の部分です。ここでは、「人気のアップロード動画」「アップロード動画」「ライブ配信中」「再生リスト」などから表示させたい項目を選んで順番を指定することができます。2.ブランディングブランディングの項目では、①プロフィール写真の追加・変更②バナー画像の追加・変更③動画の透かしの追加が可能です。①プロフィール写真については800px×800pxのJPG、GIF、BMP、PNGの画像で追加、変更することができます。なお、GIFアニメの設定は不可です。②バナー画像はチャンネル上部のヘッダー画像のことです。こちらは、画像自体は、2048px×1152pxが最小サイズですが、注意したいのは文字を入れる場合。テキストやロゴの最小サイズにおける安全領域は画像中央に1235px×338pxのサイズ内に収める必要があります。それ以上のサイズではスマートフォンなどでカットされて表示されます。③動画の透かしとは、YouTube動画の画面右下に出てくる、チャンネル登録を促す画像やブランドロゴを表示させることができるものです。動画の透かしを設定することで、動画視聴者にチャンネル登録を促したりブランドの公式動画であることを認知させたりできます。動画の透かしは最小150px×150pxの画像を設定できます。また、表示タイミングも設定できるので動画表示中の任意のタイミングで透かしを表示させることが可能です。3.基本情報基本情報は、YouTubeチャンネルのチャンネル名や説明文、連絡先情報やバナー画像へのリンクなどの追加や変更、チャンネルURLをカスタムURLに変更するなどができます。チャンネル名や説明文は翻訳言語も設定できるので、海外向けにも発信したい場合は便利です。連絡先情報も、企業の公式チャンネルであることを裏付けるものにもなるので設定しておくべき項目です。バナー画像はパソコンでの表示ですが、バナー画像を最大5つまで設定して、任意のWEBページにリンクさせることができます。自社サイトへの外部からの誘導を促すのに便利な機能です。チャンネルURLも確認すると、デフォルトではランダムな英数字になっていますが、これをカスタムURLに変更することもできます。利用するには資格要件(※)を満たす必要がありますが、企業の公式チャンネルであれば、ユーザーが覚えやすくなるのでぜひ設定したい項目です。※カスタム URL の利用資格要件(全て満たしている必要がある)チャンネル登録者数が100人以上であることチャンネルを作成してから30日以上経過していることプロフィール写真がアップロードされていることバナー画像がアップロードされているこ基本情報とブランディングは必ず設定しよう企業用としてチャンネルを利用する場合は、まず基本情報とブランディングのカスタマイズを行う必要があります。基本情報はもちろんブランディングで利用するために、事前にプロフィール用・バナー用の画像を用意しておきましょう。下記で、基本情報とブランディングの設定方法をお伝えします。1.基本情報YouTube Studioにログイン後、左カラムのメニューか【カスタマイズ】>【基本情報】の順に選択します。各項目の【編集】をクリックするとチャンネル名や説明を追加・変更できます。【言語を追加】を選択し、【元の言語】と【翻訳言語】を選択するとチャンネル名と 説明の翻訳を設定できます。【リンクを追加】をクリックすると、サイトのタイトル、URL、バナー画像の設定が可能です。基本情報の下部で、メールアドレスを入力すると、連絡先情報を追加することができます。参考:チャンネルの基本情報を管理するhttps://support.google.com/youtube/answer/26579642.ブランディングYouTube Studioにログイン後、左カラムのメニューから【カスタマイズ】>【ブランディング】の順に選択します。変更をクリックして画像を選択しプロフィール画像やバナー画像を追加・変更します。なお、YouTube全体に反映されるまでに数分かかることがあります。同じ画面で動画の透かしも設定できます。表示タイミングは、以下から選択できます。動画の最後: 動画の最後の 15 秒に動画の透かしが表示されます。開始位置を指定: 指定したタイミングから動画の透かしの表示が開始されます。動画全体: 動画の最初から最後まで動画の透かしが表示されます。参考:チャンネルのブランディングを管理するhttps://support.google.com/youtube/answer/2972003まとめYouTube Studioは、YouTubeチャンネルを活用する上でかかせない重要なツールです。上手に使うことで、チャンネル登録者に有効に動画を見せることができるほか、ブランディングや自社サイトへの誘導にも活用することができます。近年はプロモーション動画だけでなく、ハウツー動画も載せられることも多いので、チャンネルのカスタマイズによるユーザーの利便性向上はより重要です。ぜひYouTubeチャンネルを作成したらYouTube Studioでユーザーの使いやすいチャンネルを作成してください。なお、YouTubeマーケティングに効果的な動画作りは、ノウハウのあるプロ目線でのアドバイスを参考にしたほうが効率的です。Start-Xでは、150名以上のクリエイター・マーケター集団が下記のようなYouTubeマーケティング支援を行っています。YouTubeのプロによるマーケティング支援プロのクリエイターがアドバイス・動画制作を行うYouTube広告によるマーケティングの企画・制作・運用代行を一括サポートYouTube用以外の動画も任せられるYouTube活用に興味ある方いたら、ぜひ気軽にお問い合わせください。その他、YouTube活用の参考になるお役立ち資料も無料で公開しています。