【背景/課題】これまで受託ビジネスを継続してきたが、5-10年先の未来を想像した際に不安を抱えていた新規事業として自社サービスを検討しているがノウハウがなく、どのように進めていいか困っていた【アプローチ】対話型のアプローチによるサービスアイデア原案の深堀りと言語化明確となったコンセプトから事業の種となる独自性の高いアイデアの創出および、サービス/ビジネスフロー確立、事業計画の策定アイデアのニーズ検証のために、プロトタイプを作成しユーザーヒアリングを泥臭く実行【効果/結果】アイデアの原案を考案するに至るまでの原体験やプロセスを言語化し、事業コンセプトがチーム内でより明確化されたクライアント担当者やチームが「事業開発のステップ」を理解でき、今回のケースだけではなく次の事業にも活かせる事業開発のノウハウを残すことができた社内で話をしているだけではなく、プロトタイプで作成したデザインをもとに実際に社外(フィールド)に出て顧客の声を聞くことによりアイデアやサービスのブラッシュアップができた①想いを「言語化」するアプローチこのプロジェクトには既にアイデアの原案があり、より強固で実現性のあるサービス/ビジネスコンセプト・モデルに仕立て上げることが求められていました。社長の原体験/想いから考案されたアイデアは、想いの強さを持ちつつも、事業コンセプトとしてはまだ粗い「ダイヤの原石」の状態。私たちが最初にとったアプローチはその原体験やアイデア原案に至るプロセスを「言語化」していくことでした。原体験の中にある事業化したい重要な要素は何なのか…クライアントチームと徹底的にディスカッションを行いその体験を言語化し、重要なキーワードを一つ一つ抽出しながらコンセプトをデザインしていきました。次に取り組んだのが、コンセプトから独自なアイデアを創造していくことでした。昨今のデザイン思考の隆盛もあり、様々なアイデア創出手法がある中で、私たちのアプローチはいかに独自で実現性のあるアイデアを生み出すことにフォーカスしています。独創的でありながらも実現性のあるアイデアを、しかも短期間で創出するために対話とファシリテーション、そして独自のアイデア創出手法を通して複数生み出していきました。それらは結果として、チームメンバーが事業・サービスの中で実現したい要素を満たしつつも、当初の事業案(ダイヤの原石)を大切にしながら競合とは明確に差別化された事業案へと昇華させていきました。最終的にその事業案がサービス、ビジネスとして実現可能なのかをモデル化して検証した上で、次のステップに進めることになりました。②社内に答えはない、市場に出て顧客の声を聞く次に取り掛かったのは、サービスのプロトタイプをもとにしたユーザーヒアリングです。自社での議論や結論が先行してしまい、ほんとうにそのサービスを求めている企業やユーザーがいるのか不明確になりがちです。どのような価値を提供するのか、そしてその価値の恩恵を受けるのは具体的に誰なのかを整理したうえで、泥臭く手分けをしながら顧客の声を拾っていきました。事業は様々な思いをもとに成り立ちますが、最終的に誰がその事業に価値を感じてくれ、その対価としてフィーを払ってくれるのかが一番重要です。そのために創出すべき価値は何なのか、その価値を提供するためにはどのような機能が必要なのか。このような道筋で事業の価値を再設定しました。③「最終的に目指すべきは再現性のある、自走できるアプローチの浸透新規事業を創出するには無数の手法があり、また様々な企業が独自のアプローチで事業アイデアを創出するケースは今までも存在し、また増え続けてさえいます。しかし、私たちが重要だと思うのは、そのアプローチをブラックボックス化せずに、新規担当者がアイデアを創出するプロセスを理解し、それを再現できるかということ。最終のアウトプットだけでなくアプローチそのものに腹落ち感を持てるよう、一方的な提案で終わることなく、細やかな対話を繰り返しながら、まさに伴走をしてプロジェクトを進めていきました。最終的にアウトプットにもプロセス自体にも満足をいただきました。再現性のある、自走できるアプローチの浸透を目指し、今後も伴走型でプロジェクトの支援を行っていきます。地方エリアや、中堅/中小企業様で既存事業からの脱却を行いたい、もしくは新規事業の開発を行いたいなどのニーズがある企業様がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。